国内、海外の主なトレイルランニング、ウルトラマラソンの大会日程を網羅する当サイトのレースカレンダーでは今年の予定を随時アップデートしています。まだ掲載していない大会についての情報のご提供、掲載済みの大会についてのご指摘を歓迎いたします。
(写真はTrail Verbier St Bernard by UTMBより。Photo © UTMB)
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先週末開催のイベント
7月7日月曜日 – 7月9日水曜日
Badwater 135
アメリカ・カリフォルニア州のデスバレーのバッドウォーター・ベイスン(海抜-86m)をスタートし、ホイットニー山の登山口(標高2,548m)までの135マイル(217km)を走る灼熱のウルトラマラソンが開催されました。
男子のレースを制したのは、2023年のこのレースのチャンピオンであるシメン・ホルヴィック Simen Holvik (NOR) でした。昨年2024年大会では惜しくもDNFとなりましたが、今年は再び栄冠を手にしました。レース序盤、最初のチェックポイントでは今年5月の弘前24時間走で262.3kmを記録して優勝している日本の 櫻庭健 Takeshi Sakuraba (JPN) に3分差で先行を許したものの、第2チェックポイントで首位に立つと、そのまま最後までトップを譲らない盤石のレース展開を見せました。最終的に21時間47分45秒でフィニッシュテープを切り、昨年の雪辱をそそぎました。2位には、この大会で常に上位争いを繰り広げるスペインのイバン・ペナルバ・ロペス Iván Penalba Lopez of Alfafar (ESP) が22時間7分16秒で入りました。ペナルバ・ロペスは2022年、2024年に続き、これで3度目の2位。3位は米国のピート・コステルニック Pete Kostelnick (USA)で、タイムは22時間42分42秒。コステルニックは2015年、2016年にこのレースを連覇しています。櫻庭健は27時間54分でフィニッシュし、男子8位でした。
女子のレースでは、米国のマリサ・リザック Marisa Lizak (USA) が他を寄せ付けない強さで優勝しました。レース中盤の58マイル地点までポーランドのエディタ・レヴァンドフスカ Edyta Lewandowski (POL) を追う展開でしたが、レヴァンドフスカがリタイアすると、リザックは独走態勢に入りました。2位の選手に1時間以上の大差をつけ、25時間7分31秒というタイムで勝利を収めました。2位はメーガン・エッカート Megan Eckert (USA)で26時間24分17秒、3位には英国のアリ・ヤング Ali Young (GBR) が28時間56分19秒で続きました。
全体のリザルトはこちら。
男子
- シメン・ホルヴィック Simen Holvik (NOR) – 21:47:45
- イバン・ペナルバ・ロペス Iván Penalba Lopez of Alfafar (ESP) – 22:07:16
- ピート・コステルニック Pete Kostelnick (USA) – 22:42:42
女子
- マリサ・リザック Marisa Lizak (USA) – 25:07:31
- メーガン・エッカート Megan Eckert (USA) – 26:24:17
- アリ・ヤング Ali Young (GBR) – 28:56:19
7月11日金曜日 – 7月13日日曜日
Hardrock 100
週末にアメリカ・コロラド州で反時計回りのコースで開催されたHardrock 100は近隣の山火事による煙の影響や、例年になく高温のコンディションという厳しい状況の中で行われました。男子でフランスのルドヴィック・ポムレ Ludovic Pommeret (FRA)が昨年に続いて連覇、アメリカのケイティ・シャイド Katie Schide (USA)が大会新記録で優勝して幕を閉じました。しかし、今年の大会は序盤に選手が亡くなるという悲劇に見舞われました。
男子は、ルドヴィック・ポムレ Ludovic Pommeret (FRA)が22時間21分53秒で優勝。し、昨年に続く連覇を達成しました。ポムレはレース序盤から力強い走りを見せ、28.8マイル(約46km)地点のエイドステーション、シャーマンでトップに立つと、その後は一度も首位を譲ることなくフィニッシュしました。コース後半には、ポムレのペーサーをジム・ウォルムズレー Jim Walmsley (USA)からヴァンサン・ブイヤール Vincent Bouillard (FRA) が引き継ぐシーンもあり、三人のUTMBチャンピオンの共演という華やかなシーンもありました。2位には23時間44分23秒でマチュー・ブランシャール Mathieu Blanchard (FRA)、3位には24時間4分10秒でジェルマン・グランジェ Germain Grangier (FRA)が入り、フランス勢が表彰台を独占する結果となりました。注目されていたアメリカのザック・ミラー Zach Miller (USA)は、レース中に胃の不調に苦しみながらも5位でフィニッシュしています。
Hardrock 100 2025 男子
- ルドヴィック・ポムレ Ludovic POMMERET (FRA) 22:21:00
- マチュー・ブランシャール Mathieu BLANCHARD (FRA) 23:44:00
- ジェルマン・グランジェ Germain GRANGIER (FRA) 24:04:00
- ダビド・アヤラ David AYALA (USA) 24:22:00
- ザック・ミラー Zach MILLER (USA) 25:49:00
- ブライアン・カルモ Brian CULMO (USA) 26:18:00
- ジェフ・ローム Jeff ROME (USA) 26:22:00
- カイル・カーティン Kyle CURTIN (USA) 26:52:00
- ゲイブ・ジョイズ Gabe JOYES (USA) 28:26:00
- アダム・ベーレント Adam BEHRENDT (USA) 29:43:00
女子は初出場のケイティ・シャイド Katie Schide (USA)が終始レースをリード。シャイドは25時間50分23秒という驚異的なタイムでフィニッシュし、男女総合でも6位に入る快挙を成し遂げました。このタイムは、2023年にコートニー・ドウォルター Courtney Dauwalter (USA)が樹立した反時計回りの女子のコースレコードを更新し、時計回りの女子大会記録(26時間11分49秒、ドウォルター、2024)も含め、女子選手としては初めて26時間を切る歴史的な記録となりました。シャイドは序盤からリードを奪い、中間点を過ぎる頃には2位との差を1時間以上に広げる圧倒的な展開でした。2位にはマノン・ボアール Manon Bohard (FRA)が28時間36分16秒で、3位にはドイツのカタリーナ・ハルトムート Katharina Hartmuth (GER)が32時間39分48秒で続きました5。
Hardrock 100 2025 女子
- ケイティ・シャイド Katie SCHIDE (USA) 25:50:00
- マノン・ボアール・カイエ Manon BOHARD CAILLER (FRA) 28:36:00
- カタリーナ・ハルトムート Katharina HARTMUTH (GER) 32:39:00
- アンバー・ワイベル Amber WEIBEL (USA) 32:47:00
- ステファニー・ケース Stephanie CASE (CAN) 32:53:00
- ウシュエ・フライレ Uxue FRAILE (ESP) 34:55:00
- ベッキー・ベイツ Becky BATES (USA) 38:38:00
- アライザ・ラピエール Aliza LAPIERRE (USA) 39:54:00
- マリア・セメリアン Maria SEMERJIAN (FRA) 41:33:00
- ベッツィ・ナイ Betsy NYE (USA) 42:57:00
全体のリザルトはこちら。
一方、選手たちがスタートしてまもない7月11日金曜日の朝、選手の一人であるエレイン・スティプラ Elaine Stypula (USA)さん(60歳)がコース上で亡くなりました。ミシガン州在住のスティプラさんは、100回以上のウルトラマラソン完走経験を持つ、非常に経験豊かなランナーでした。地元の保安官事務所や救助隊によると、午前9時2分に救助要請があり、現場に急行しましたが、午前10時27分に死亡が確認されました。現場はコース最初の登り、標高約12,300フィート(約3,750m)のリトルジャイアント・ベイスン Little Giant Basin付近で、死因は公表されていません。大会コミュニティは深い悲しみに包まれています。
Ehunmilak Ultra Trail (171k, 90k, 42k)
スペイン・バスク自治州のベアサイン Beasain で開催される大会は、天候不良によりスタート時刻の繰り下げ、コースの一部変更がありました。100マイルのEhunmilak(エウンミラク)はスタート時刻の繰り下げとコースを171kmから125kmに変更。90kmのG2Hはスタート時刻を繰り下げ。42kmのMMMは予定通りに開催されました。リザルトはこちら(Ehunmilak, G2H, MMM)。
EHUNMILAK 2025 男子
- アンデル・ゲリカエチェバリア・サン・アントン Ander GERRIKAETXEBARRIA SAN ANTON (ESP) 15:04:06
- ウナイ・ドロンソロ・ガルメンディア Unai DORRONSORO GARMENDIA (ESP) 15:05:54
- フィデル・フェルナンデス・バレラ Fidel FERNANDEZ VARELA (ESP) 15:41:22
EHUNMILAK 2025 女子
- マリア・ビクトリア・ソレル・ヒメネス María Victoria SOLER JIMÉNEZ (ESP) 21:52:13
- エバ・リサラルデ・デ・ラ・フエンテ Eva LIZARRALDE DE LA FUENTE (ESP) 22:16:46
- クリスティーナ・バタレル・アグスティ Cristina BATALLER AGUSTÍ (ESP) 22:17:43
GOIERRIKO BI HANDIAK 2025 男子
- アンデル・イニャラ・オラシレギ Ander IÑARRA OLAZIREGI (ESP) 10:42:43
- ミケル・インサウスティ・ムルギオンド Mikel INSAUSTI MURGUIONDO (ESP) 11:03:49
- アイトル・スンスネギ・タピア Aitor ZUNZUNEGI TAPIA (ESP) 11:22:29
GOIERRIKO BI HANDIAK 2025 女子
- オラツ・アサセタ・ペラエス OLATZ AZAZETA PELAEZ (ESP) 13:48:53
- ラファエラ・チャヴォラ・ディ・ジロラモ RAFFAELLA CIAVOLA DI GIROLAMO (ESP) 14:32:15
- レイレ・マルティネス・エレーラ LEIRE MARTÍNEZ HERRERA (ESP) 14:45:46
MARIMURUMENDI 2025 男子
- アシエル・アスカラテ・モレノ Asier AZKARATE MORENO (ESP) 3:27:42
- マルケル・ウリゴイティア・サマコナ Markel URIGOITIA ZAMAKONA (ESP) 3:27:43
- エンディカ・デ・ラス・ヘラス・フェルナンデス Endika DE LAS HERAS FERNANDEZ (ESP) 3:32:05
MARIMURUMENDI 2025 女子
- アイノア・インチャウスティ・ベラサテギ Ainhoa INTXAUSTI BERASATEGI (ESP) 4:23:50
- アルバ・ロラス・モンフォート Alba LORAS MONFORT (ESP) 4:31:12
- マイデル・ウナヌエ・アランブル Maider UNANUE ARAMBURU (ESP) 4:43:49
Trail Verbier St Bernard by UTMB (140k, 76k, 42k, 28k)
スイス・ヴァレー地方のアルプスの中心地で開催される大会で、メインのスタート・フィニッシュ会場となるヴェルビエ Verbier で開催された今年の大会には、65カ国から5,400人以上のランナーが参加しました。
約140kmで9300mD+の累積標「X-Alpine」は2023年Hardrockで2位のベニャ・マルミソル Beñat Marmissole (FRA) が、18時間41分47秒で男子優勝。2位のアントニー・コスタ Anthony Costa (FRA) に75分の大差をつけての勝利で、大会新記録となりました。3位にはスイスのトリスタン・ブランシャール Tristan Blanchard (SUI) が入りました。一方、女子のレースではフランス勢が表彰台を独占し、セリーヌ・フィナス Céline Finas (FRA) が24時間43分9秒で見事優勝を飾りました。2位にサロメ・シュミット Salome Schmitt (FRA)、3位にメリンダ・パルフェ Melinda Parfait (FRA) が続きました。
約76kmで5,300mの累積獲得標高の「X-Traversée」では男子はオーレリアン・デュナン・パラズ Aurélien Dunand-Pallaz (FRA) が9時間8分55秒で優勝、女子はレジェンドnカロリーヌ・シャヴェロ Caroline Chaverot (FRA) が11時間8分56秒でそれぞれ優勝しました。

X-Traversée の女子トップ3。Photo by UTMB
約42kmの距離と3,200mの累積獲得標高の「Verbier Marathon」ではドイツのドミニク・ホーエンライトナー Dominik Hohenleitner (GER) が男子優勝、女子はフランスのキャンディス・フェルタン Candice Fertin (FRA) が頂点に立ちました。

Verbier Marathon の男子トップ3。Photo by UTMB
リザルトはこちら。
X-Alpine (140km、9,300mD+) 男子
- ベニャ・マルミソル Beñat Marmissole (FRA) – 18:41:47
- アントニー・コスタ Anthony Costa (FRA) – 19:57:23
- トリスタン・ブランシャール Tristan Blanchard (SUI) – 20:26:27
X-Alpine (140km、9,300mD+) 女子
- セリーヌ・フィナス Céline Finas (FRA) – 24:43:09
- サロメ・シュミット Salome Schmitt (FRA) – 25:00:00
- メリンダ・パルフェ Melinda Parfait (FRA) – 25:34:05
X-Traversée (76km、5,300mD+) 男子
- オーレリアン・デュナン・パラズ Aurélien Dunand-Pallaz (FRA) – 9:08:55
- マティス・ルレイ Matis Leray (FRA) – 9:30:28
- トム・ジョリー Tom Joly (GBR) – 9:40:01
X-Traversée (76km、5,300mD+) 女子
- カロリーヌ・シャヴェロ Caroline Chaverot (FRA) – 11:08:56
- アンナ・カールソン Anna Carlsson (SWE) – 11:20:45
- ディオナ・ゴルラ Diona Gorla (GER) – 11:23:11
Verbier Marathon (43km、3,200mD+) 男子
- ドミニク・ホーエンライトナー Dominik Hohenleitner (GER) – 4:35:53
- アンデシュ・ハーガ Anders Haga (NOR) – 4:42:45
- マッティア・ベルトチーニ Mattia Bertoncini (ITA) – 4:43:10
Verbier Marathon (43km、3,200mD+) 女子
- キャンディス・フェルタン Candice Fertin (FRA) – 5:23:55
- ジュディス・メスカーズ Judith Meskers (NED) – 5:45:48
- エレーヌ・デルメ Hélène Delmée (BEL) – 5:50:22
7月12日土曜日 – 7月13日日曜日
High Trail Vanoise / Championnats de France (世界選手権フランス代表選考レース)
フランスのヴァル・ディゼールで前週に続いて「High Trail Vanoise」が行われ、この中で土曜日にロングトレイル(72.5km 5056mD+)、日曜日にショートトレイル(32.6km 2630mD+)のフランス選手権が行われました。このフランス選手権は今年9月にスペイン・ピレネー山脈で開催のWMTRC世界選手権のフランス代表選手の選考レースでした。ロングトレイル男子では前回2023年WMTRC選手権ロング金メダルで、25歳のバンジャマン・ルビオル Benjamin ROUBIOLが優勝。ルビオルは昨年のフランス選手権でもロングトレイルで優勝しています。女子はフランス在住のヒラリー・ジェラルディ Hillary GERARDI (USA)が優勝、7分差でフランス人首位のジェニファー・ルモワンヌ Jennifer LEMOINE が続きました。ショートトレイルは2023年WMTRC世界選手権ショートで9位のフレデリック・トランシャン Frederic TRANCHAND が男子優勝、2023年WMTRCのクラシック14kで9位で昨年のクロスカントリー・フランス選手権チャンピオンのセシル・ジャルソー Cecile JAROUSSEAU が女子優勝という結果でした。
リザルトはこちら。
ロングトレイル(72.5km) 男子
- バンジャマン・ルビオル Benjamin ROUBIOL (FRA) 7:48:36
- ルイゾン・コワフェ Louison COIFFET (FRA) 7:50:35
- バティスト・シャサーニュ Baptiste CHASSAGNE (FRA) 7:57:40
- ロバン・ジュイヤゲ Robin JUILLAGUET (FRA) 8:00:41
- マチュー・デルプシュ Mathieu DELPEUCH (FRA) 8:04:21
- レオ・ロゴム Leo ROGAUME (FRA) 8:21:51
ロングトレイル(72.5km) 女子
- ヒラリー・ジェラルディ Hillary GERARDI (USA) 9:25:27
- ジェニファー・ルモワンヌ Jennifer LEMOINE (FRA) 9:32:18
- アンヌセシル・テヴノ Anne-cecile THEVENOT (FRA) 9:34:18
- アガット・ベス Agathe BES (FRA) 9:40:48
- サラ・ヴィエイユ Sarah VIEUILLE (FRA) 9:47:16
- アナ・マゼル Anna MAZEL (FRA) 10:04:14
ショートトレイル(32.6km) 男子
- フレデリック・トランシャン Frederic TRANCHAND (FRA) 3:06:22
- シルヴァン・カシャール Sylvain CACHARD (FRA) 3:10:44
- トマ・ビュテ Thomas BUTEZ (FRA) 3:17:25
- ヨアン・ボジャール Johann BAUJARD (FRA) 3:18:16
- ピエール・ガルブラン Pierre GALBOURIN (FRA) 3:18:50
- レオ・トゥアス Leo TUAZ (FRA) 3:19:06
ショートトレイル(32.6km) 女子
- セシル・ジャルソー Cecile JAROUSSEAU (FRA) 3:48:22
- リュシル・ジェルマン Lucile GERMAIN (FRA) 3:54:07
- エミリー・メニエ Emilie MENIET (FRA) 4:01:31
- オリビア・マニョーヌ Olivia MAGNONE (FRA) 4:03:09
- ペリーヌ・アバディ Perrine ABADIE (FRA) 4:05:42
- マリー・ゴンサルヴェス Marie GONCALVES (FRA) 4:10:04
DoloMyths Run (12km, 22km, 42km)
イタリアのドロミテ山塊の中心地、カナツェーイ Canazei で開催される大会。大会を象徴する22kmの「Skyrace」ではルカ・デル・ペロ Luca Del Pelo (ITA)、エリサ・デスコ Elisa Desco (ITA) が男子、女子それぞれのレースで優勝しています。リザルトはこちら(公開され次第リンクします)。
7月12日土曜日
Laugavegur Ultra Trail (55k)
「Laugavegur Ultra Trail(ロイガヴェーグル・ウルトラトレイル)」はアイスランドを代表するトレイルランニングレースです。リザルトはこちら(公開され次第リンクします)。
7月13日日曜日
UiiT Ulleungdo International Trail (Ulleungdon) (40k)
韓国の南東海岸に浮かぶ鬱陵島(ウルルンド)で距離40kmのトレイルランニングレースが行われました。Asia Trail Masterのポイントレースでした。リザルトはこちら(公開され次第リンクします)。
今週末開催のイベント
7月16日水曜日 – 7月20日日曜日
Eiger Ultra Trail by UTMB (E250, E101, E51, E35, E16, 14k)
スイス、グリンデルワルトで開催されるUTMBワールドシリーズのイベントは、アイガー、メンヒ、ユングフラウというベルナーオーバーラント三山が織りなす雄大な景色の中を駆け抜ける世界屈指のトレイルランニングレースです。アイガー北壁の麓に位置する世界的に有名な山岳リゾート、グリンデルワルトがすべてのレースのスタートおよびフィニッシュ地点となります。フラッグシップイベントとなる「E101 – Ultra Trail」は距離101km(累積標高6,700m+)のレース。加えて「E51 – Panorama Trail」、「E35 – North Face Trail」、「E16 – Pleasure Trail」の各レースが行われます。さらに2〜3人のチームでユネスコ世界遺産「スイスアルプス ユングフラウ-アレッチ」を一周する250km(累積標高18,000m+)のコースの踏破を目指す、「E250 – UNESCO Trail」も開催されます。
7月18日金曜日 – 7月20日日曜日
Mote Rosa Walserwaeg by UTMB (120k, 90k, 43k, 15k)
イタリアアルプスを擁するアオスタ州で開催される大会で、今年2025年から新たにUTMBワールドシリーズに加わる注目のトレイルランニングレースです。この大会はトル・デ・ジアンで4度の優勝を誇るフランコ・コレ Franco Colle と、トップアスリートのジュディッタ・トゥリーニ Giuditta Turini という、地元アオスタ出身の2人の著名なトレイルランナーによって立ち上げられたイベントです。このレースの魅力は、マッターホルンからモンテローザ山塊に至る壮大な景観の中、歴史的な登山家や山岳ガイドが歩んだ道を辿るコースにあります。大会名は、この地域がイタリア語圏でありながら、ドイツ語系の方言「ワルザー語」が話される文化の交差点であることに由来しています。
レースカテゴリーは122kmで累積獲得高度8,300mD+の「Les sentiers des Valdôtains」のほか、82km、43km、15kmのレースが行われます。初開催ながらUTMB Liveでライブ配信も予定されています。
Ouray 100
コロラド州ユーレイ Ouray サンファン山脈を舞台に開催されるこのレースは、世界で最も過酷な100マイルレースの一つとして知られています。距離約164kmのコースの累積獲得標高が約12,800mにも達します。9月には50マイルのレースも行われます。
Vermont 100 (100m, 100k)
アメリカで最も歴史のある100マイルレースの一つであり、「ウルトラランニングのグランドスラム」を構成するレースとしても知られるこの大会はバーモント州ウェストウィンザーで開催されます。ランナーのレースと並行して乗馬のエンデュランスレースが行われるのがユニークなポイントです。コースの大部分は未舗装の林道、そして森林のなかのトレイルとなっています。大きな山岳エリアこそ通りませんが、数多くの丘を繋いでいくため累積獲得標高は約5,200mD+に達します。
7月18日金曜日 – 7月19日土曜日
Cascade Crest 100
米国のワシントン州、カスケード山脈で開催されるこの大会は1999年に始まった歴史ある大会で、アメリカで最もタフな100マイルレースの一つとして知られるほか、アメリカのウルトラランニングの「オールドスクール」なカルチャーを残すイベントです。レースはイーストンの消防署をスタート・フィニッシュ地点とする、時計回りの100マイル(約161km)のループコースで、累積獲得標高は約7,000mを超えます。約50kmにわたるパシフィック・クレスト・トレイル(PCT)の美しいトレイルと、全長約3.7kmの照明のない暗いスノーコルミー・トンネルの通過がに続いて、ロープを使って下る急斜面や、「カーディアック・ニードルズ」と呼ばれる急なアップダウンが続くセクションなど、ランナーの走力と精神力が試される区間が続きます。
High Lonesome 100
アメリカ、コロラド州のサワッチ山脈で開催され、その名の通り、高地での孤独な挑戦を想起させる、山岳コースの100マイルレースです。約100マイルの周回コースの累積獲得標高は約7,160mD+となります。コースにはコンチネンタル・ディバイド・トレイルや、流れるようなシングルトラックが続くコロラド・トレイルの美しいセクションが含まれます。
7月19日土曜日 – 7月20日日曜日
OSJ Ontake 100(100k, 100マイル)
霊峰御嶽山の麓、長野県王滝村で開催される日本のクラシックなウルトラディスタンスのトレイルランニングレースです。普段は立ち入ることが許されない広大な国有林の中の未舗装の林道がコースの大半を占めています。急峻な登りや絶景ポイントが少なく、単調な景色の中を延々と走り続けることが求められ、選手は精神的な強さを試されると言われます。100マイル(約163km)と100km(約109km)の2つのカテゴリーのレースが行われます。
Vauban Mountain Trail (KV-WMRAWC, 7k, 14k-WMRAWC)
フランス、ブリアンソンを舞台に開催されるこのイベントでは、ユネスコの世界遺産に登録されているヴォーバン Vauban の要塞群を巡る歴史と絶景が融合したコースで、マウンテンランニングのレースが行われます。WMRA(世界マウンテンランニング協会)マウンテンランニングW杯の第9戦、第10戦が開催されます。土曜日にhが「Verticale du Prorel (KV)」が開催され、これは距離6kmで1,150mを駆け上がる駆け上りレースで、W杯第9戦です。翌日の日曜日に「Vauban Mountain Trail – Grand Parcours (14km)」が行われ、こちらは距離14km、累積標高約1,000mのマウンテンランニングのクラッシックカテゴリーのレースです。こちらはW杯第10戦です。日曜日には7kmのショートコースでのレースも予定されています。
7月19日土曜日
La Montee du Nid d’Aigle (19.5km)
UTMBのコース序盤で選手を迎える地として知られる、フランスのサン・ジェルヴェ・レ・バンで開催される大会で、1986年から続く権威あるマウンテンランニングのレースです。約20kmの駆け上りレースはこれまでマウンテンランニングのW杯のホストとしても知られてきました。今年の大会はモンブラン登山鉄道の工事の影響でフィニッシュ地点がベルビュー(標高1,800m)に変更され、コースは距離約20km、累積獲得標高1,850mとなります。
Audi Power of Four Trail Run (50k, 25k, 10k)
コロラド州の有名なスキーリゾート、アスペン・スノーマスを舞台で開催されるトレイルランニング大会です。シングルトラックとダートロードを組み合わせたコースで50kmをはじめとする三つの距離カテゴリーのレースが行われます。
Tahoe Rim Trail Endurance Runs (50k)
カリフォルニア州とネバダ州にまたがり、「シエラネバダの宝石」と称されるタホ湖を舞台に開催される100マイルのウルトラマラソンの大会です。タホ湖やグレートベースンの深い谷を見下ろす景色は美しいものの、高地ならではの厳しいコースがランナーを待ち受けます。しかし、今年はダムの改修工事が行われるため、メインイベントである100マイルと100kmのレースは開催されません。代わりに「トレイルランニング・パーティー」と題し、特別に50kmと14マイル(約22km)の2つのレースが開催されます。
7月20日日曜日
The 4100D マウンテントレイル in 野沢温泉(65km, 37km, 14km)
長野県野沢温泉村で開催。メインレースとなる65kmのレースは累積標高差が4,100mD+に達します。コースは複数のループを順に周回してメイン会場のオリンピックスポーツパークに戻ってのがユニーク。温泉街の声援を受けながらスタートし、毛無山の山頂を目指す急登や、ブナの美しいシングルトラック、歴史ある小菅神社奥社への巡礼路などが含まれています。37kmのレースは「ゴールデントレイル・ナショナルシリーズ」の一戦となります。
大雪山トレイルジャーニー (60km, 40km, 15km)
北海道の雄大な大雪山系を舞台に開催される本格的な山岳トレイルレースです。旧北大雪スキー場(北海道紋別郡遠軽町白滝)をスタート・フィニッシュ地点とし、北大雪山域の平山、比麻良山、有明山、天狗岳といった登りごたえのある山々を巡るコースとなっています。
霧島・えびの高原 エクストリームトレイル(63k/30k)
宮崎県と鹿児島県にまたがる霧島錦江湾国立公園の雄大な自然の中で開催される南九州を代表する本格的なトレイルランニングレースです。レースは標高1,200mのえびの高原ピクニック広場をスタート・フィニッシュ地点とし、登山道や林道、自然探勝路などを組み合わせたコースが設定されています。「ロングコース」は距離約65km、累積標高約3,400m。「ショートコース」は距離約33km、累積標高約1,700mを走ります。
Kendall Mountain Run (12m, 11km)
コロラド州シルバートンの町を舞台に開催。レースは標高約2,840mのシルバートンのダウンタウンからスタートし、最後の山頂の直前には岩場を手足を使って登る「スクランブル」セクションが待っています。伝統的な12マイル(約19km)のレースと、より短い11kmの2つのカテゴリーが用意されています。
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