2025年ユーススカイランニング世界選手権が閉幕、スペインが総合優勝、日本はスカイ種目と総合で大掛莉奈が銀メダル、日本は団体で4位に koi

イタリア・ラクイラ州のグランサッソ山群で開催されていた「ユーススカイランニング世界選手権（Youth Skyrunning World Championships）」は8月3日日曜日に閉幕しました。30カ国から239名のユース世代のスカイランナーが参加しました。

大会最終日のスカイ種目では年齢別にレースが行われ、日本代表選手ではYouth-A（15-16歳）の大掛莉奈 選手が2位に入賞。土曜日のバーティカル種目、そして両種目を合わせた総合（コンバインド）でもそれぞれ2位となり、この大会で三つの銀メダルを手にする快挙となりました。各レースでの結果をもとに獲得ポイントを競う国別団体では、スペインが総合優勝を果たし、イタリア、ノルウェーに続き、日本は4位となりました。

コースは真のスカイランニング仕様

3日日曜日のスカイ種目はホスト大会となるグランサッソ・スカイレースのメイン種目となる、全長23km、累積標高差2,226m、最高地点2,533mのコースで行われました。固定ロープが設置されるなどテクニカルな上級者向け山岳コースにYouth-CとU23の選手たちが挑んだほか、より年齢が若いYouth-AとYouth-Bの選手はコース前半となる9km、累積標高差850mのコースで競いました。

Youth-AとYouth-B

年少カテゴリーの男子ではスペイン勢がレースを制しました。男子Youth-B（17-18歳）では、ビエル・サゲス Biel Sagues（ESP）が54分05秒、男子Youth-A（15-16歳）はポル・メナ Pol Mena（ESP）が57分15秒をマークしました。

女子では、ノルウェーのインゲボルグ・シンストネス Ingeborg Synstnes（NOR）がユースBで1時間09分09秒、アメリカのブルック・グリーンバーグ Brooke Greenberg（USA）がユースAで1時間09分42秒を記録しました。日本の大掛莉奈 Rina Ogake （JPN）は1時間10分30秒のタイムで、グリーンバーグに次ぐ2位でフィニッシュし、バーティカル種目に続いて銀メダルを獲得しました。

ユーススカイランニング世界選手権で３つの銀メダルを獲得した大掛莉奈。Photo © JSA

優勝したグリーンバーグは「3個の金メダルを持って帰ることになるなんて想像もしていませんでした！」と話しました。「スカイランニングは今回が初めてで、まったくの驚きです。とても気に入りました。こんなに美しい場所で、これほど多くの国の選手たちに囲まれて競技できるなんて素晴らしいです。」とコメントしています。

Youth-CとU23

23kmのフルコースでは、U23男子でスペインのファビアン・ベネロ Fabian Venero（ESP）が2時間26分03秒、、Youth-C（19-20歳）男子でリュイス・プイグベルト Lluis Puigvert（ESP）が2時間32分22秒を記録しました。スペイン男子勢はこの日のスカイ種目の年齢別の4カテゴリー全てを制しました。

女子では、スペインのダリア・アロンソ Dalia Alonso（ESP）がU23で2時間59分52秒と3時間切りを達成。スウェーデンのアグネス・ヨセフソン Agnes Josefsson（SWE）がYouth-Cで3時間05分48秒（女子総合4位）の好タイムをマークしました。

ユーススカイランニング世界選手権とは

ユーススカイランニング世界選手権は、15歳から23歳までの若いアスリートを対象としたスカイランニングの世界最高峰の大会です。今年で第9回を迎え、30カ国から238名の精鋭が参加。年代別に4つのカテゴリー（Youth-A: 15-16歳, Youth-B: 17-18歳, Youth-C: 19-20歳, U23: 21-23歳）で競われました。