DC Weekly 2025年8月25日 Grand Raid des Pyrenees、L’Echappee Belle、Matterhorn Ultraks、Šmarna Gora

国内、海外の主なトレイルランニング、ウルトラマラソンの大会日程を網羅する当サイトのレースカレンダーでは今年の予定を随時アップデートしています。まだ掲載していない大会についての情報のご提供、掲載済みの大会についてのご指摘を歓迎いたします。

(写真はマウンテンランニングW杯最終戦、シュメルナ・ゴラで先頭を走るフィレモン・キリアゴ。Photo ©WMRA)

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先週末開催のイベント

8月20日水曜日 – 8月24日日曜日

Grand Raid des Pyrenees (160k, 120k, 80k, 60k, 50k, 40k)

フランスとスペインの国境にまたがるピレネー山脈で開催。2008年の創設以来、今では5日間に10のレースが行われる大規模イベントには約8,000人のランナーが参加しました。160km、累積獲得標高9,800mのレースがGran Canaria World Trail Majorsのシリーズ第9戦となっていました。

Grand Raid des Pyreneesより。Photo ©Linka Production

Grand Raid des Pyreneesより。Photo ©Linka Production

この100マイルのレースでは序盤のツール・ド・フランスの聖地として知られるツールマレー峠 Col du Tourmaletが待ち受けるラ・モンジー La Mongieのチェックポイント(30.6km地点)で、男子はグウェンダル・モワザン Gwendal Moysan (FRA)バティスト・アニエール Baptiste Hagnere (FRA)、女子はジョスリーヌ・ポーリー Jocelyne Pauly (FRA)ジュリエット・アルシャンボー Juliette Archambeau (FRA)がトップで通過します。コース中盤に入ると、男子はモワザンとアニエールの二人がリードを続け、女子はポーリーが首位に立ち、後続を引き離して行きます。しかし後半のリュズ・アルディダン Luz-Ardiden(122.4km地点)では男子はモワザンが独走態勢を固め、2位のアニエールに76分差をつけていました。女子もポーリーが首位をキープします。

最後まで圧倒的な強さを見せつけたグウェンダル・モワザン Gwendal Moysan (FRA)が、21時間49分07秒というタイムでフィニッシュして今年の男子優勝を勝ち取りました。2位には38分差でバティスト・アニエール Baptiste Hagnere (FRA)、3位には力強い追い上げを見せたファブリス・アレーヌ Fabrice Arene (FRA)が入りました。

グウェンダル・モワザン Gwendal Moysan (FRA) Photo ©Linka Production

グウェンダル・モワザン Gwendal Moysan (FRA) Photo ©Linka Production

女子は終始レースをリードしたジョスリーヌ・ポーリー Jocelyne Pauly (FRA)が、27時間40分39秒で優勝。総合9位でのフィニッシュでした。2位にはジュリエット・アルシャンボー Juliette Archambeau (FRA)、そしてレース後半に順位を上げたシエ・ウェンフェイ Wenfei Xie (CHN)が3位に入りました。

ジョスリーヌ・ポーリー Jocelyne Pauly (FRA) Photo ©Linka Production

ジョスリーヌ・ポーリー Jocelyne Pauly (FRA) Photo ©Linka Production

World Trail Majorsのショートシリーズにラインナップしている43kmの「ツール・デュ・ネウヴィエル Tour du Néouvielle」(累積2,400m)も合わせて開催されました。男子は一度はトップを譲りながらも後半に再逆転したクレマン・ラルバ Clément Lalba (FRA)が優勝。2位にフラン・アンギータ Fran Anguita (ESP)、3位にヴァンサン・ミニェ Vincent Migne (FRA)が続きました。このレースには日本から小笠原光研 Koken Ogasawara (JPN)と丸山将真 Maruyama Shoma (JPN)が出場し、それぞれ7位、8位に入りました。

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女子はアマイア・ブニオル Amaia Bouniol (FRA)が安定した走りでライバルを寄せ付けず優勝。2位にはカナダのカロル=アン・ロイ Karol-Ann Roy (CAN)、3位にはスペインのラケル・リバス Raquel Rivas (ESP)が入り、2位から4位までは僅差の接戦となりました。

リザルトはこちら

World Trail Majorsの次のレースはシリーズ第10戦、9月19日から21日にかけて開催される「ベトナム・マウンテン・マラソン Vietnam Mountain Marathon」となります。

Ultra Tour 160K 男子

  1. グウェンダル・モイサン Gwendal MOYSAN (FRA) 21:49:07
  2. バティスト・アグネール Baptiste HAGNERE (FRA) 23:27:13
  3. ファブリス・アレンヌ Fabrice ARENE (FRA) 24:30:29

Ultra Tour 160K 女子

  1. ジョスリン・ポーリー Jocelyne PAULY (FRA) 27:40:39
  2. ジュリエット・アルシャーンボー Juliette ARCHAMBEAU (FRA) 28:01:56
  3. ウェンフェイ・シエ Wenfei XIE (CHN) 29:53:58

Tour du Néouvieille 男子

  1. クレマン・ラルバ Clément LALBA (FRA) 3:46:46
  2. フランシスコ・ホセ・アングイタ・バヨ Francisco José ANGUITA BAYO (ESP) 3:54:20
  3. ヴァンサン・ミーニュ Vincent MIGNE (FRA) 4:05:42

7 小笠原光研 Ogasawara KOKEN (JPN) 4:25:02

8 丸山将真 Maruyama SHOMA (JPN) 4:26:26

Tour du Néouvieille 女子

  1. アマイア・ブニョール Amaia BOUNIOL (FRA) 5:05:32
  2. キャロル=アン・ロワ Karol-Ann ROY (CAN) 5:16:17
  3. ラケル・リバス・マルティネス Raquel RIVAS MARTINEZ (ESP) 5:17:29

8月22日金曜日 – 8月24日日曜日

L’Echappee Belle (152km, 92km, 63km, 42km, 21km)

フランスのベルドンヌ山塊を横断するコースで開催されたテクニカルなコースが魅力の山岳レースです。距離152km、標高差11,400mのメインイベントではヴァンサン・エスミオル Vincent ESMIOL (FRA)が23:38、ジュリア・アルニ Julia HARNIE (FRA) が34:20で男子女子それぞれで優勝しました。日本から参加の竹村直太は29:32で男子8位、後藤涼子が49:57で女子10位でフィニッシュしました。合わせて開催された20km 2000mD+のSkyrace du Rocher Blancに 佐俣明香莉が出場し、女子8位でした。リザルトはこちら

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Échappée Belle 152K 男子

  1. ヴァンサン・エスミオル Vincent ESMIOL (FRA) 23:38:19
  2. ロマン・オリビエ Romain OLIVIER (FRA) 26:43:34
  3. アントニー・ピットン Anthony PIPITONE (FRA) 27:08:22

Échappée Belle 152K 女子

  1. ジュリア・アルニ Julia HARNIE (FRA) 34:20:35
  2. ジュリエット・ブランシェ Juliette BLANCHET (FRA) 36:30:27
  3. オードリー・マゼ Audrey MAZET (FRA) 37:35:06

Matterhorn Ultraks (27k-SWS, 49k, 32k, 19k, 5k)

スイスのツェルマットで開催される、ヨーロッパで最もエクストリームな大会の一つとされる山岳レース。Merrell Skyrunner World Seriesの第16戦でした。コースは距離28km、累積獲得標高3,175mD+となっており、アルプスの高地の急登、テクニカルな下り、岩稜帯といった山岳要素の強いものでした。今回は晴天の下、最高のコンディションのもとで開催され、男女ともに大会新記録が生まれることとなりました。男子はウィリアム・ボッフェリ William Boffelli (ITA)、女子はエカテリーナ・ルブツォワ Ekaterina Rubtsova (RUS)が優勝し、二人ともにこの大会で三度目の優勝となりました。

男子では、序盤にフレッド・トランシャン Fred Tranchand (FRA)が登りでリードする場面もありましたが、まもなくボッフェリが主導権を握り、そのままライバルたちを突き放します、フィニッシュは3時間25分06秒。2位のマヌエル・メリラス Manuel Merillas (ESP)に5分差をつける圧勝ぶりでした。3位にはフランスの若手、ルシアン・メルミリオン Lucien Mermillion (FRA)が3時間31分19秒で続いて、表彰台に立ちました。
女子はルブツォワが序盤の登りで先頭に立つと、皇族を寄せ付けない独走態勢となりました。4時間14分59秒でフィニッシュしました。2位にはスイスのマリア・クリステン Maria Christen (SUI)が9分差、3位にはフランスのルシール・ジェルマン Lucille Germain (FRA)がクリステンからわずか30秒差で続きました。

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EXTREME 男子
1. ウィリアム・ボッフェッリ William BOFFELLI (ITA) 3:25:06
2. マヌエル・メリラス Manuel MERILLAS (ESP) 3:30:06
3. リュシアン・メルミリオン Lucien MERMILLION (FRA) 3:31:19
4. フレデリック・トランシャン Frédéric TRANCHAND (FRA) 3:33:08
5. ダニエーレ・アントニオーリ Daniel ANTONIOLI (ITA) 3:35:04
6. マルティン・アンザマッテン Martin ANTHAMATTEN (SUI) 3:35:12
EXTREME 女子
1. アナスタシア・ルブツォワ Anastasiia RUBTSOVA (RUS) 4:14:59
2. マリア・クリステン Maria CHRISTEN (SUI) 4:23:26
3. リュシル・ジェルマン Lucille GERMAIN (FRA) 4:23:48
4. ケイリー・マクリスタル Kalie MCCRYSTAL (CAN) 4:40:01
5. ロベルタ・ジャカン Roberta JACQUIN (SUI) 4:46:52
6. フネ・ビジャロエル June VILLARROEL (ESP) 4:51:44

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8月22日金曜日 – 8月23日土曜日

世界文化遺産”富士山”山麓一周フットレース(100k)

山中湖「紅富士の湯」をスタート・ゴールとする100kmのウルトラマラソン。リザルトはこちら(公開され次第リンクします)。

8月23日土曜日

XTERRA JAPAN Trail Run Maruyama (32km、16km、6km、3km)

群馬県利根郡片品村の丸沼周辺で開催。トレイルラン、スイム、マウンテンバイクなど、オフロードで行われるトライアスロン「XTERRA」のイベントで、XTERRA Trail Run World Championship 2026の予選レースとしても位置付けられています。リザルトはこちら(公開され次第リンクします)。

立山登山マラニック(65k)

富山県の立山を舞台とする65kmのマラニック。リザルトはこちら(公開され次第リンクします)。

Black Spur Ultra (21k, 54k, 108k)

カナダのブリティッシュコロンビア州キンバリーで開催。108kmと54km、21kmの三つのレースが行われました。108kmでは12:45でアンディ・コリン Andy Collinが男子優勝、14:29でフィービー・チェレシュニェシュ Phoebe Cseresnyesが女子優勝でした。リザルトはこちら

Telluride Mountain Run (40m, 24m, 13m)

コロラド州の美しい山岳地帯テルライドで開催される山岳ランニング大会です。40マイルではアダム・ルーミス Adam Loomis が7:49で男子優勝。女子優勝は10:35でアンナ・エリス Anna Ellisでした。リザルトはこちら

Velika Planina (Uphill-WMRAWCFinal)

スロベニアの首都リュブリャナの近郊で、WMRAのW杯の最終戦となる二つのレースが土曜日、日曜日に開催されました。土曜日はカムニーク山脈の中に位置する放牧の拠点の村、ベリカ・プラニナ Velika Planina でアップヒルレースが行われました。8.5kmで標高差1280mを登るコースは急勾配の森林トレイルから走りやすい草地、そして羊飼いたちの丸屋根小屋が点在する集落へと登り詰めるというもので、来年のオフロード欧州選手権のコースとなることも決まっています。

女子ではフィンランドのクロスカントリースキー選手として活躍しているスサンナ・サープンキ Susanna Saapunki (FIN) がこのアップヒルレースで優勝。男子はケニアのリチャード・オマヤ・アトゥヤ Richard Omaya Atuya (KEN) がレースを制しました。

男子は今シーズンのW杯ランキングの上位選手が揃いました。序盤で先頭集団が形成された後、ジョスファット・キプロティッチ Josphat Kiprotich (KEN) が先行します。しかしアトゥヤが後に続き、その後の急勾配の森林区間を抜けるとアトゥヤが20秒差で先頭を走っていました。その後、リードを広げて50分21秒でトップでフィニッシュします。キプロティッチが2位を死守して51分14秒を記録。3位はフィレモン・オンボゴ・キリアゴ Philemon Ombogo Kiriago (KEN) でアンドレア・エリア Andrea Elia (ITA) との競り合いを制して52分18秒で3位となりました。

女子はW杯ランキング首位のスカウト・アドキンが出場を見送ります。この日はサープンキがスタート直後から主導権を握り、最初の計測ポイントで後続に対して1分差のリードを確保 。膝の違和感があったものの、中盤以降も差を広げ、1時間1分43秒で勝利を掴みました。2位以下に2分50秒差をつけての優勝です。終盤1kmではベネデッタ・ブロッジ Benedetta Broggi (ITA) とカースティ・ディクソン Kirsty Dickson (GBR)、アンドレア・マイヤー Andrea Mayr (AUT) の三つ巴となり、ブロッジが1時間4分32秒で2位、1秒差のディクソンが3位、マイヤーは4位、グロリア・チェベト Gloria Chebet (KEN) が5位に入りました。

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男子上位5人

  1. リチャード・オマヤ・アトゥヤ Richard Omaya Atuya (KEN) – 50:21
  2. ジョスファット・キプロティッチ Josphat Kiprotich (KEN) – 51:14
  3. フィレモン・オンボゴ・キリアゴ Philemon Ombogo Kiriago (KEN) – 52:18
  4. アンドレア・エリア Andrea Elia (ITA) – 52:39
  5. ポール・マチョカ Paul Machoka (KEN) – 53:35

女子上位5人

  1. スサンナ・サープンキ Susanna Saapunki (FIN) – 1:01:43
  2. ベネデッタ・ブロッジ Benedetta Broggi (ITA) – 1:04:32
  3. カースティ・ディクソン Kirsty Dickson (GBR) – 1:04:33
  4. アンドレア・マイヤー Andrea Mayr (AUT) – 1:05:03
  5. グロリア・チェベト Gloria Chebet (KEN) – 1:05:131

8月24日日曜日

Šmarna Gora (10km-WMRAWCFinal)

日曜日はリュブリャナ近郊の名峰・シュマルナ・ゴラがレースの舞台となりました。18世紀初頭の教会にフィニッシュゲートが設けられました。1979年から続く伝統のコースは、距離10kmで累積上り705m・下り350mというマウンテンランニングの「クラシック」レースとして開催されました。

レースの結果は男子でフィレモン・オンボゴ・キリアゴ Philemon Ombogo Kiriago (KEN) が大会記録を大幅に更新して優勝し、同時に2025年のワールドカップ総合男子タイトルも獲得しました。女子はグロリア・チェベット Gloria Chebet (KEN) が勝利し、今季W杯で総合3位を確保しました。

男子はジョスファト・キプロティチ Josphat Kiprotich (KEN)、キリアゴ、前日のヴェリカ・プラニナで優勝したリチャード・オマヤ・アトゥヤ Richard Omaya Atuya (KEN) が先行し、ポール・マチョカ Paul Machoka (KEN) が30秒差で追います。ハイペースの中での先頭争いでコースレコード更新の見込みが高まる中で、キリアゴがキプロティチを逆転して独走。40分47秒というタイムで昨年のアトゥヤによる大会記録(41分30秒)を43秒上回って優勝しました。キプロティチが40分55秒で2位、アトゥヤが41分07秒で3位と、上位三選手は大会記録を上回るパフォーマンスとなりました。

シュマルナ・ゴラで優勝したキリアゴ(手前)を追うキプロティチ。Photo © WMRA

シュマルナ・ゴラで優勝したキリアゴ(手前)を追うキプロティチ。Photo © WMRA

女子は今季W杯の総合優勝を決めていたスカウト・アドキン Scout Adkin (GBR) が不在のなか、バレンタイン・ジェプコエチ・ルト Valentine Jepkoech Rutto (KEN) とチェベットが先頭で主導、コートニー・コピンジャー Courtney Coppinger (USA) と数秒差でアンドレア・マイヤー Andrea Mayr (AUT) が追う展開となります。終盤にかけてチェベットがリードを広げて49分55秒で勝利し、ルトが51分02秒で2位、コピンジャーが7秒差で3位、マイヤーが4位に。エル・トウェンティマン Elle Twentyman (GBR) が5位に入りました。

シュマルナ・ゴラの女子トップ3。優勝のチェベット(中)、2位のルト(左)、3位のコピンジャー。Photo © WMRA / Prijavim.se

シュマルナ・ゴラの女子トップ3。優勝のチェベット(中)、2位のルト(左)、3位のコピンジャー。Photo © WMRA / Prijavim.se

男子上位結果

  1. フィレモン・オンボゴ・キリアゴ Philemon Ombogo Kiriago (KEN) – 40:47
  2. ジョスファト・キプロティチ Josphat Kiprotich (KEN) – 40:55
  3. リチャード・オマヤ・アトゥヤ Richard Omaya Atuya (KEN) – 41:07
  4. ポール・マチョカ Paul Machoka (KEN) – 41:59
  5. マイケル・セレロ・サオリ Michael Selelo Saoli (KEN) – 42:121
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女子上位結果

  1. グロリア・チェベット Gloria Chebet (KEN) – 49:55
  2. バレンタイン・ルト Valentine Rutto (KEN) – 51:02
  3. コートニー・コピンジャー Courtney Coppinger (USA) – 51:09
  4. アンドレア・マイヤー Andrea Mayr (AUT) – 51:49
  5. エル・トウェンティマン Elle Twentyman (GBR) – 52:00

このレースを持って、今シーズンのWMRAマウンテンランニングワールドカップは閉幕。男子はスロベニアでの最終レースの結果を受けてキリアゴが年間チャンピオンの座を獲得しました。マチョカが総合2位、サオリが僅差でアトゥヤを抑えて総合3位となりました。女子は最終戦を待たずにスカウト・アドキン Scout Adkin (GBR) が今季9戦で3勝・2位5回・5位1回というパフォーマンスにより2年連続の総合優勝を達成しました。ルトが総合2位となり、今回の優勝でチェベットがジョイス・ムソニ・ンジェル Joyce Muthoni Njeru (KEN) を逆転して総合3位となりました。

マウンテンランニングはW杯が閉幕し、今年は9月にピレネーで開催されるWMTRC世界選手権に向けてヒートアップしていくことになります。

今週末開催のイベント

8月25日月曜日 – 9月7日日曜日

Swiss Peaks(700k, 380k, 170k, 100k, 70k, Marathon, Half marathon)

スイスのレマン湖畔の町、ボヴレを起点に、氷河から湖へとバレー州を横断する超長距離ステージが特徴のイベントです。大会期間は2週にわたり、前半は5つのステージからなる700kmのステージレースの第一ウェーブが開催されます。翌週の9月1日にこの700kmの第二ウェーブの他、380kがスタートし、週末にかけてそのほかのレースも開催されます。最長の「700k」は累積上り下り各約49,000mという極めてアルパイン要素が強く、かつテクニカルな設定となっています。拠点のライフベース運営やボランティア体制も大規模に整備されています。

8月25日月曜日 – 31日日曜日

HOKA UTMB Mont Blanc(176k, 101k, 57k, 300k, 148k, 40k, 15k, 15k)

シャモニーを拠点に、フランス、イタリア。スイスにまたがるモンブラン山麓エリアで開催される大会は、世界最高峰のトレイルランニングイベントと銘打って開催されます。UTMBワールドシリーズの三つのレースはいずれも日本時間でOCCが8月28日木曜日15:15、CCCが29日金曜日の16:00、UTMBが同日深夜の0:45にスタートします。DogsorCaravanでは今年の各レースと有力選手の紹介するプレビュー記事を公開しています。

HOKA UTMB Mont-Blanc 2025 プレビュー:TDS、OCC、CCC、UTMB

2025.08.24

8月27日水曜日 – 29日金曜日

The Great Naseby Water Race(200mile, 200km, 100mile, 100km, 80km, 50km)

ニュージーランドの南島オタゴ地方の標高約2,000フィートに位置する町ネーズビーで開催されます。8の字型の一周10kmの周回コースで、50kmから200マイルまでのウルトラマラソンを楽しみます。コースの半分はグラベル、半分が森林トレイルで、給水路沿いの区間を含んでいることが大会名の由来になっています。

8月29日金曜日 – 31日日曜日

World Masters Mountain Running Championships 2025
Meduno, Italy

30歳以上のベテラン選手のアスリートを対象に年代別に競うマウンテンランニングの世界選手権。今年はイタリアのメドゥーノで開催され、アップヒル、クラシック、ロングの3種目のレースが予定されています。アップヒルはメドゥーノ発・モンテ・ヴァリニス頂上着の約5km/累積800m、クラシックは約14.1kmで登り735m・下り730mの周回コース。ロングは34kmのコースとなります。町とクラブが連携し、パラグライダーでも知られる地形を生かしたコース設計が進められています。

前週末の主大会のリザルトと、今週末の国内外のトレイルランニング大会の予定をお伝えしているニュース記事・DC Weeklyへ、皆様からの情報や写真の提供を歓迎します。下のコメント欄もぜひご活用ください。国内、海外の主なトレイルランニング、ウルトラマラソンの大会日程を網羅する当サイトのレースカレンダーにもぜひご利用ください。

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