DC Weekly 2026年3月16日 Pierra Menta、Xiamen by UTMB、越野東海、小江戸大江戸、Acantilados del Norte Skyrace、50km世界選手権、V Trail、数馬回峯

(写真 メレル・スカイランナーワールドシリーズ第三戦、Acantilados del Norte Skyrace 女子優勝のサラ・アロンソ。Photo © SWS)

【Monday Morning Run】シャン・フージャオがフリーエージェントに!揺れる海外レースシーンと中国メディアの深層を語る(2026年3月16日号)

毎週月曜日朝の恒例、配信番組Monday Morning Run(MMR)の最新回を公開しました。今週は、世界のトレイルランニング界を揺るがしたビッグニュースから、コミュニティの熱い試走報告まで、盛りだくさんの内容でお届けしています。

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コミュニティ企画「#DCResults」:週末のトレイルをシェア!

番組冒頭では、Instagramで募集した皆さんの週末の様子をご紹介。開催が迫る「ハセツネ30K」の試走報告や、岡山県和気町で初開催される「和気アルプストレイル50」への期待など、春のシーズンインを感じさせる声が届いています。

シャン・フージャオ、6年の契約を終え次なるステージへ

今週最大のトピックは、中国のトップランナー、シャン・フージャオ(Fuzhao XIANG)選手が長年所属したブランドを離れ、フリーエージェントになったというニュース。彼女が求める「走る以上の冒険」を支えるのはどのブランドになるのか? 現地メディアの憶測や、彼女のルーツである香港100からの歩みを振り返りながら考察します。

海外レースでの「コース変更」を巡る論争と、メディアの役割

イギリスの「スノードニアby UTMB」やアメリカの「JFK 50マイル」で起きている、エントリー後の大幅なコース変更と返金拒否を巡る「炎上」案件。主催者に求められる誠実なコミュニケーションとは?また、目覚ましい進化を遂げる中国のトレイルランニングメディアにも注目。トップ選手たちが雲南省で共同生活を送りながら切磋琢磨するストイックな日常や、アウトドアウェアの有害物質(PFAS)を自ら検査・追及する硬派な調査報道の姿勢など、日本国内ではなかなか伝わらないディープな情報をお伝えします。

最新レース結果:アモイby UTMB、IAU 50km世界選手権ほか

チョウ・ジアジュ選手が優勝を分け合い、それをフリーになったばかりのシャン・フージャオ選手がエイドでサポートするという、チームの枠を超えた絆が垣間見えた「Xiamen by UTMB」。さらにイギリス勢が上位を独占したIAU 50km世界選手権の結果など、世界各地の動向をダイジェストでまとめています。

詳細は、以下のリンクからYouTubeでぜひお楽しみください!

皆さんもぜひ、日曜夕方のInstagramストーリーズから「週末どこを走ったか」を教えてください。来週の配信でご紹介させていただきます。

Instagram: https://www.instagram.com/dogsorcaravan/

【お知らせ】ポッドキャスト「Run the World, by DogsorCaravan」はSpotifyで公開し、Apple PodcastやLISTENなどの各種プラットフォームで配信しています。ポッドキャストへのメッセージ、感想、リクエストをお待ちしています。エピソードやウェブサイトの中でご紹介します。投稿フォームはこちら。DogsorCaravanのライブ配信イベントの予定はGoogleカレンダーで公開しています。登録すると見逃しを防げます。

先週末開催のイベント

フランスでの山岳スキーの祭典「ピエラ・メンタ」、中国での「Xiamen by UTMB」や「越野東海」、インドでの「IAU 50km世界選手権」など、注目の大会が目白押しとなりました。国内でも「小江戸大江戸200k」や新設の「数馬回峯2026」が開催され、春の訪れとともに本格的なシーズンインを感じさせる週末となりました。

3月11日水曜日 – 14日土曜日

Pierra Menta (skimo)

山岳スキー(スキーモ)界の「ツール・ド・フランス」と称される、4日間におよぶ伝説的なペアレースです。フランスのアレーシュ=ボーフォールを舞台に、急峻な登りとテクニカルな滑走を繰り返す過酷なステージレースには、世界中からトップ選手が集結します。数千人の観客が山頂でカウベルを鳴らして選手を鼓舞する熱狂的な雰囲気は、冬の山岳スポーツの最高峰といえる光景です。

フランス・ボーフォルタンで開催された第40回ピエラ・メンタでは、4日間・累積標高差1万mを越えるチーム戦が行われ、男子・女子ともフランス勢が総合優勝を飾りました。今回の大会は、同時に「スキーマウンテニアリング世界選手権ロングディスタンス(チーム)」も兼ねて実施されています。そのため、全チームを含めたピエラ・メンタの総合順位とは別に、各国連盟がナショナルチームとして事前に登録した代表ペアだけを対象とした世界選手権のメダル順位が集計されるという「二重構造」のリザルトとなっています。

男子では、ウィリアム・ボン・マルディオン William Bon Mardion (FRA)/グザヴィエ・ガシェ Xavier Gachet (FRA) が総合10時間24分28秒でピエラ・メンタ総合優勝を飾り、そのまま世界選手権ロングディスタンスの金メダルも獲得しました。サミュエル・エキュイ Samuel Equy (FRA)/アンセルム・ダムヴァン Anselme Damevin (FRA) がわずか38秒差で総合2位に入り、4日間を通じてフランス勢同士の激しいマッチレースが続きました。ピエラ・メンタの総合3位には、イタリアのダヴィデ・マニーニ Davide Magnini (ITA)/ウィリアム・ボッフェッリ William Boffelli (ITA) とともにトレイルランニングでも活躍する二人が入りましたが、彼らは世界選手権の「イタリア代表ペア」としては登録されていなかったため、世界選手権の銅メダルは総合4位だったミケーレ・ボスカッチ Michele Boscacci (ITA)/ロベルト・アントニオーリ Robert Antonioli (ITA) が獲得しています。

女子では、先のミラノ・コルティナで金メダルのエミリー・アロップ Emily Harrop (FRA)/マルゴ・ラヴィネル Margot Ravinel (FRA) が安定した走りで4日間を通じて首位を守り、総合12時間13分15秒でピエラ・メンタ総合優勝と世界選手権タイトルの二冠を達成しました。アクスル・ガシェ=モラレ Axelle Gachet-Mollaret (FRA)/セリア・ペリヤ・ペッセイ Célia Perillat-Pessey (FRA) は第2ステージで圧勝するなどステージごとの速さを見せながらも、総合では7分47秒差の2位。イタリアのアルバ・デ・シルヴェストロ Alba De Silvestro (ITA)/リサ・モレスキーニ Lisa Moreschini (ITA) が総合3位に入り、こちらもピエラ・メンタの総合表彰と世界選手権表彰が重なるかたちでのポディウムとなりました。

4日間の戦い方も典型的なピエラ・メンタのスタイルが踏襲され、初日はグラン・モン周辺の急峻な稜線とロングクライムが、2日目以降もテクニカルな稜線、ブーツキャリー、変化に富んだ滑降が絶え間なく続くレイアウトが組まれました。最終日の第4ステージは大雪の影響で短縮コースとなり、約1,600m D+の高速レースに変更されたものの、最後まで総合優勝争いとメダル圏内をかけた駆け引きが続きました。世界選手権のタイトルが懸かったことで、例年以上に「代表チーム同士」の意識したマークも見られ、フランス勢が地元の地形を知り尽くした強みと総合力を発揮した大会だったと言えます。

3月14日土曜日 – 15日日曜日

Ultra Trail Xiamen by UTMB (96k, 53k, 29k, 10k)

UTMBワールドシリーズの中国大会として、福建省・厦門(シアメン)で開催されました。近代的な都市景観と豊かな自然が融合したコースが特徴で、モンブラン(OCC/CCC/UTMB)への切符をかけたハイレベルな戦いが繰り広げられました。

メインとして注目された100km(LXM)の男子は、大会連覇を狙うチョウ・ジアジュ Jiaju ZHAO (CHN) と、2025年のNinhai by UTMB 100Kの覇者であるイオネル・クリスティアン・マノレ Ionel Cristian MANOLE (ESP) が序盤からレースを支配。抜きつ抜かれつのデッドヒートを展開し、最終エイドまでほぼ同時進み、最後は互いの健闘を称え合うように手を取り合い、9時間52分25秒で揃ってフィニッシュラインを越えました。レース後、チョウは「途中でトイレに寄った際、マノレが待っていてくれた。そこで一緒にゴールしようと決めた」と心温まるエピソードを明かしています。また、この日は50K出場予定ながらケガのため出場を見送ったシャン・フージャオがチョウ・ジアジュのエイドでのサポートをするというシーンもありました。かつてチームメイトとしてともに活躍した二人の信頼関係を感じさせる出来事でした。

女子は、昨年3位のジャン・ウェンリ Wenli JIANG (CHN) が圧倒的な強さを見せ、11時間57分35秒という好タイムで悲願の初優勝を飾りました。

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LXM 100K 女子

  1. ジャン・ウェンリ Wenli JIANG (CHN) 11:57:35
  2. ワン・リーピン Liping WANG (CHN) 12:12:15
  3. フー・フアロン Huarong FU (CHN) 12:53:14
  4. 寺田未奈 Mina TERADA (KOR) 13:06:34
  5. ドン・ドンチャオリン Dongchaoling DONG (CHN) 14:47:21
  6. ライキン・チャン Laiking CHAN (HKG) 15:27:14

LXM 100K 男子

  • 1 ジャオ・ジアジュ Jiaju ZHAO (CHN) 09:52:25
  • 1 イオネル・クリスティアン・マノレ Ionel Cristian MANOLE (ESP) 09:52:25
  • 3 ジャン・シェン Sheng ZHANG (CHN) 11:01:53
  • 4 バイ・シンジー Xingzhi BAI (CHN) 11:39:32
  • 5 グオ・チンソン Qingsong GUO (CHN) 11:52:58
  • 6 ツイ・ユエ Yue CUI (CHN) 12:12:55

MXM 50K 女子

  1. ヴァルヴァラ・シカノヴァ Varvara SHIKANOVA (AIN) 05:01:01
  2. ファン・シュエメイ Xuemei HUANG (CHN) 05:18:59
  3. リー・イン Ying LI (CHN) 05:26:03
  4. タン・ジンヤン Jingyan TANG (CHN) 05:33:33
  5. リウ・ジアンファ Jianhua LIU (CHN) 05:36:58
  6. ジョウ・ルイファン Ruifang ZHOU (CHN) 05:44:23

MXM 50K 男子

  1. ヤン・ジアンジアン Jianjian YANG (CHN) 04:18:56
  2. ヤン・タオ Tao YANG (CHN) 04:23:06
  3. ティエン・ポン Peng TIAN (CHN) 04:30:08
  4. ドゥオ・ジ Ji DUO (CHN) 04:42:01
  5. バテ・モンカイ Mengkai BATE (CHN) 04:43:10
  6. ズー・ジュウェイ Juwei ZI (CHN) 04:48:54

越野東海(Trail Donghai)

中国東部の浙江省に位置する、中国国内で唯一「群島」を主体とする都市・舟山(Zhoushan)にて「越野東海(Trail Donghai)- 2026舟山普陀海島越野賽」が開催されました。海鮮グルメや仏教の聖地「普陀山」がある風光明媚な観光地として知られ、海と山が隣り合う独特の起伏に富んだ地形はトレイルランニングの舞台としてうってつけです。

この大会で目玉カテゴリーとなるのは2026年のゴールデン・トレイル・ナショナル・シリーズ(GTNS)中国の開幕戦に指定された「VDH30K」でした。今年の中国トレイルランニング界の勢力図を占うこの一戦は距離29.6km、累積標高1412mのコースで開催。2000名以上のランナーが挑み、数字上の累積標高以上に小刻みに繰り返されるアップダウンが選手たちを苦しめました。尾根沿いでは左手に大海原、右手には連なる山々という、ダイナミックな景観が楽しめました。VDH30Kはオンラインで全編ライブ配信され、視聴者数は10万人を突破したそうです。レースの結果は以下の通りですが、いずれも中国のミドルディスタンスのトレイルランのトップ選手であり、今後世界での活躍が期待されます。

VDH30K 男子

  1. ファン・バンリン 范邦林 Fan Banglin (CHN) – 02:15:42
  2. グアン・ヨウション 管油胜 Guan Yousheng (CHN) – 02:16:46
  3. ワン・ルーチン 王汝琴 Wang Ruqin (CHN) – 02:17:05
  4. ルオ・タオ 骆滔 Luo Tao (CHN) – 02:18:55
  5. シー・イェーユエドゥ 史叶约堵 Shi Yeyuedu (CHN) – 02:20:30
  6. ユー・シュータオ 鱼旭涛 Yu Xutao (CHN) – 02:20:48
  7. ウー・ハオ 吴浩 Wu Hao (CHN) – 02:21:13
  8. ジャン・フオホワ 张火话 Zhang Huohua (CHN) – 02:23:39
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VDH30K 女子

  1. シオン・ビンビン 熊斌彬 Xiong Binbin (CHN) – 02:45:16
  2. レイ・ヤン 雷艳 Lei Yan (CHN) – 02:47:46
  3. ヤン・ヤン 杨艳 Yang Yan (CHN) – 02:48:08
  4. チー・リンジエ 迟令杰 Chi Lingjie (CHN) – 02:51:21
  5. ジャン・ティン 张廷 Zhang Ting (CHN) – 02:52:45
  6. ファン・カイリー 范开丽 Fan Kaili (CHN) – 02:55:33
  7. リー・チュンシア 李春霞 Li Chunxia (CHN) – 02:59:06
  8. ジャン・ジア 张嘉 Zhang Jia (CHN) – 02:59:16

小江戸大江戸200k(200km、230km、260km、90km、115km)

川越を起点に、都心のランドマークを巡り再び川越へと戻る、日本のウルトラランニング界屈指のジャーニーランです。リザルトは以下の通りでした。(小江戸大江戸200km小江戸大江戸230km小江戸大江戸260km小江戸90km大江戸ナイトラン115km

小江戸大江戸260km 女子

  1. 伊藤理恵子 33:36:32.94

小江戸大江戸260km 男子

  1. 高橋輝 28:55:27.95
  2. 袴田訓史 30:54:14.01
  3. 菅崎篤史 31:23:08.30

小江戸大江戸230km 女子

  1. 小林めぐみ 28:57:58.76
  2. 都筑望 30:34:13.08
  3. 笠原敏恵 30:59:11.83

小江戸大江戸230km 男子

  1. 高橋健吾 26:02:44.17
  2. 櫻庭健 27:36:56.85
  3. 吉沢協平 27:56:50.33

小江戸大江戸200km 女子

  1. 佐藤真琴 26:24:49.83
  2. 大窪奈保恵 27:39:31.46
  3. 岸正恵 28:38:53.22

小江戸大江戸200km 男子

  1. 近藤真哉 22:38:11.52
  2. 宮本護 22:53:42.48
  3. 塚田晃二 23:29:01.91

小江戸90km 女子

  1. 上代啓子 8:55:31.13
  2. 木島タエカ 10:06:50.89
  3. 今井妙子 11:14:01.26

小江戸90km 男子

  1. 澤野達也 8:00:15.37
  2. 高田玲 8:15:13.56
  3. 船山洋祐 8:20:00.43
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大江戸ナイトラン115km 女子

  1. 下井麻紀子 13:29:12.74
  2. 飯塚直美 14:51:49.63
  3. 星野亜弥 15:39:15.92

大江戸ナイトラン115km 男子

  1. 川澄隆章 11:41:12.81
  2. 河野祐介 12:37:13.08
  3. 田村浩一 13:44:40.49

神戸六甲縦走トレイルラン(38km、24km)

神戸の街並みを眼下に見下ろしながら、六甲山系の稜線を駆け抜ける大会です。リザルトはこちら(公開され次第リンクします)。

Acantilados del Norte Skyrace (29km-SWS)

カナリア諸島ラ・パルマ島で開催される極めて過酷なスカイレースです。わずか29kmの距離で累積標高差が2,900mに達し、断崖絶壁(アカンティラドス)に沿ったテクニカルなシングルトラックが続きます。スカイランナー・ワールドシリーズ(SWS)の第3戦として開催されました。

男子を制したのは、地元スペインの強豪マニュエル・メリリャス Manuel MERILLAS (ESP)。2時間31分54秒という驚異的なタイムで、その圧倒的なテクニカルスキルの高さを証明しました。2位には、オリエンテーリング界の強豪でもあるフランスのフレデリック・トランシャン Frederic TRANCHAND (FRA)が約1分20秒差で続き、終盤まで緊密なトップ争いを展開しました。

女子カテゴリーでは、サラ・アロンソ Sara ALONSO (ESP)が他を寄せ付けない圧倒的な走りを披露しました。2位のパトリシア・ピネダ Patricia PINEDA (ESP)に約5分30秒の差をつける3時間00分43秒でフィニッシュしています。


Acantilados del Norte Skyrace 女子

  1. サラ・アロンソ Sara ALONSO (ESP) 3:00:43
  2. パトリシア・ピネダ Patricia PINEDA (ESP) 3:06:12
  3. マルタ・マルティネス Marta MARTINEZ (ESP) 3:07:30
  4. アマンダ・ニルソン Amanda NILSSON (SWE) 3:09:48
  5. シャンガベ・バレンドラン Shangave BALENDRAN (NOR) 3:11:31
  6. グレタ・ガルシア Greta GARCIA (ESP) 3:13:52
  7. ライア・モントーヤ Laia MONTOYA (ESP) 3:14:30
  8. オイハナ・ズビラガ Oihana ZUBILLAGA (ESP) 3:16:51
  9. ベル・カレロ Bel CALERO (ESP) 3:19:43
  10. タンヤ・レーヴェンハーゲン Tanja LOWENHAGEN (GER) 3:20:15

Acantilados del Norte Skyrace 男子

  1. マニュエル・メリリャス Manuel MERILLAS (ESP) 2:31:54
  2. フレデリック・トランシャン Frederic TRANCHAND (FRA) 2:33:12
  3. アライン・サンタマリア Alain SANTAMARIA (ESP) 2:36:09
  4. ダミアン・ボグダン Damian BOGDAN (ROU) 2:37:45
  5. ロイク・ロベール Loic ROBERT (FRA) 2:37:50
  6. パウル・オルマエチェア Paul ORMAETXEA (ESP) 2:37:53
  7. リュイス・プイグベルト Lluis PUIGVERT (ESP) 2:38:25
  8. ハイメ・ロモ Jaime ROMO (ESP) 2:40:40
  9. ゴンツァル・ムルゴイティオ Gontzal MURGOITIO (ESP) 2:41:04
  10. イバイ・ラレア Ibai LARREA (ESP) 2:42:23

IAU 50km World Championships

国際ウルトラランナーズ協会(IAU)が主催する、50kmロードの世界選手権がインド・ニューデリーで開催されました。当初は2025年12月に予定されていながら、深刻な大気汚染の影響で延期されていた今大会。厳しい暑さと大気汚染を避けるため早朝午前4時にスタートしましたが、英国代表チームが男女ともに個人・団体を制覇するという、歴史的な圧倒劇となりました。

男子レースは、35km地点で アレックス・ミルン Alex Milne (GBR) が首位に立つとそのまま独走。2時間46分09秒というタイムでフィニッシュし、従来の欧州記録を大幅に更新して世界王者に輝きました。驚くべきことに、英国代表は2位から6位までも独占しています。日本代表の岡山春紀 Haruki OKAYAMA は序盤から先頭集団に食らいつく走りを見せ、8位でのフィニッシュとなりました。

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女子のレースも ナオミ・ロビンソン Naomi Robinson (GBR) が3時間13分39秒で圧勝。日本代表の塩崎日奈 Hina SHIOZAKI が粘りの走りで10位に入賞し、日本女子チームは団体戦で見事銅メダルを獲得しています。

リザルトはこちら

50 KM WORLD CHAMPIONSHIP 男子

  • 1 アレックス・ミルン Alex Milne (GBR) — 2:46:09
  • 2 チャーリー・デイビス Charlie Davis (GBR) — 2:47:14
  • 3 ローガン・スミス Logan Smith (GBR) — 2:47:29
  • 4 ショーン・マイケル・ホーガン Sean Michael Hogan (GBR) — 2:47:59
  • 5 ヘンリー・ハート Henry Hart (GBR) — 2:48:32
  • 6 ケビン・キャンベル Kevin Campbell (GBR) — 2:48:52
  • 7 レミギウス・カンチス Remigijus Kančys (LTU) — 2:49:55
  • 8 岡山 春紀 Haruki OKAYAMA (JPN) — 2:50:44
  • 9 セルジオ・ラエス・ビジャヌエバ Sergio Ráez Villanueva (CAN) — 2:54:47
  • 10 ティルタ・クマール・パン Tirtha Kumar Pun (IND) — 2:54:52
  • 23 山口純平 Jumpei YAMAGUCHI — 3:07:27
  • 29 甲斐大貴 Hiroki KAI — 3:16:42
  • 39 曽宮道 Toru SOMIYA — 3:39:13

50 KM WORLD CHAMPIONSHIP 女子

  • 1 ナオミ・ロビンソン Naomi Robinson (GBR) — 3:13:39
  • 2 カトリーナ・バランタイン Katrina Ballantyne (GBR) — 3:17:24
  • 3 モニカ・ブジョゾフスカ Monika Brzozowska (POL) — 3:19:03
  • 4 マグダレナ・パタス Magdalena Patas (POL) — 3:20:24
  • 5 ノミンエデルネ・バヤルトグトフ Nomine-Erdene Bayartogtokh (MGL) — 3:20:32
  • 6 ドミニカ・ステルマハ Dominika Stelmach (POL) — 3:22:06
  • 7 ベッキー・ブリッグス Becky Briggs (GBR) — 3:22:36
  • 8 ヴェルナ・チェルナ Věrna Černá (GER) — 3:26:21
  • 9 サラングア・バヤラー Sarangua Bayaraa (MGL) — 3:27:33
  • 10 塩崎日奈 Hina SHIOZAKI (JPN) — 3:27:41
  • 13 藤澤舞 Mai FUJISAWA – 3:34:31
  • 14 髙野温菜 Haruna TAKANO – 3:35:50
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Vang Vieng Trail (V Trail, 85k, 55k)

ラオスの秘境、ヴァンヴィエンの石灰岩が織りなすカルスト地形を舞台にしたAsia Trail Masterの一戦「V Trail 2026」が開催されました。今回はコースを全面リニューアルし、最長種目を50km(ATMチャンピオンシップ対象レース)とする新体制で行われました。

男子50kmでは、日本の油井太一 Taichi Yui (JPN) が圧巻のレース運びで今季ATM2勝目を挙げました。約22km付近のバンブーフォレストを抜けた後に先頭に立ち、そのままフィニッシュまで独走。2位には同じく日本の水越友洋 Tomohiro Mizukoshi (JPN) が入り、日本勢のワンツー・フィニッシュとなりました。女子50kmは地元ラオス勢が活躍し、ヨート・スリワンソン Yoth Soulivanthong (LAO) が7時間32分で優勝。2位もラオスのチッサマイ・スークリアンクハム Chitsamai Soukleanghkam (LAO) が続きました。

数馬回峯2026 Kazuma Mountain Challenge

3月15日に初開催となった「数馬回峯2026 Kazuma Mountain Challenge」は、檜原村・数馬を起点に「Fast & Light」なマウンテンランニングを前面に押し出した新レースです。2025年の公開練習会をベースにしつつ、今年はチップ計測と表彰が導入されました。里から最大4つのピークを結ぶルート構成は、「里に下りて、また登り返す」を繰り返すレイアウトで、舗装路を最小限に抑えつつシングルトラックの登り下りをつなぐ、マウンテンランナー好みのコース像となっています。

4Peaks男子優勝の市毛富士雄。Photo (c) 計測工房

4Peaks男子優勝の市毛富士雄。Photo (c) 計測工房

4Peaks女子優勝の池神悠希。Photo (c) 計測工房

4Peaks女子優勝の池神悠希。Photo (c) 計測工房

1Peak 女子

  1. 横山海詩 00:54:24
  2. 浅上友紀 01:08:42
  3. 鈴木夏樹 01:10:57

1Peak 男子

  1. 齋藤海聖 00:51:02
  2. 浅上龍太郎 00:51:43
  3. 鈴木龍樹 00:52:14

3Peaks 女子

  1. 田村真子 02:37:21
  2. 小野沙織 03:05:40

3Peaks 男子

  1. 高橋正樹 02:06:59
  2. 水落徳哲 02:12:38
  3. 小林泰輔 02:15:16

4Peaks 女子

  1. 池神悠希 03:01:34
  2. 宮坂康子 03:09:18
  3. 各務裕美子 03:36:28

4Peaks 男子

  1. 市毛富士雄 02:20:11
  2. ケセテ ハブテシオン ベルハネ 02:24:10
  3. 小林陸 02:38:36

今週末開催のイベント

今週末はUTMBワールドシリーズの連戦や、国内屈指のテクニカルレースなど、世界各地でエキサイティングなトレイルランニングの週末となります。各地のコース概要と見どころをまとめました。

3月20日(金)– 22日(日)開催

Chianti Ultra Trail by UTMB(イタリア)

トスカーナの美しいブドウ畑と丘陵地帯を抜けるこの大会は、今季のUTMBワールドシリーズの中でも特に注目を集めています。最長120kのカテゴリーは、Western Statesへの出場権が得られるGolden Ticket Raceに指定されており、欧州のトップエリートたちが熱い火花を散らすスピードレースが期待されます。

Tenerife Bluetrail by UTMB(スペイン・カナリア諸島)

海抜0mのビーチからスタートし、スペイン最高峰のテイデ山(標高3,715m)の山裾を越えて再び海へと向かう、壮大な高低差が特徴です。火山島特有の溶岩地帯や松林など、刻々と変化するドラマチックな景観と、UTMBシリーズならではのハイレベルな競り合いが見どころです。

Ushuaia by UTMB(アルゼンチン)

「世界の果て」と呼ばれるパタゴニアのウシュアイアを舞台に、南米特有の荒々しくも美しい大自然を駆け抜けます。最高峰の131kは累積標高が6,500mを超え、アンデス山脈の末端、険しい氷河地形や泥濘地、吹き荒れる風との戦いになるタフなレースです。

3月21日(土)– 22日(日)開催

Eco Trail Paris(フランス)

「都市と自然の共生」を掲げるパリの名物レース。80kのフィニッシュ地点はエッフェル塔の第1展望台というドラマチックな演出が魅力です。コースは比較的フラットで走りやすいセクションが多く、トレイルランニングの爽快感とパリの観光名所巡りを同時に楽しめる、非常に華やかなイベントです。

Northburn 100 Ultra Mountain Run(ニュージーランド)

ニュージーランド南島、セントラル・オタゴの過酷な高地を舞台にした「国内で最もタフ」とも称される100マイルレース。急峻な登りとテクニカルな下りが連続し、夜間の冷え込みも厳しいため、真の精神力と山岳スキルが試される、玄人好みのマウンテンランニングイベントです。

OSJ新城トレイル11k, 32k, 64k

日本のトレイルランニング界において「最も過酷な32km」の一つに数えられる、技術的難易度の高いレース。岩場や急なアップダウンが連続する鳳来寺山周辺のコースは、距離以上に心身を削ります。ダブル(64K)に挑む選手たちの忍耐力は、国内コミュニティでも常に敬意の対象となっています。

3月21日(土)開催

おんじゅくオーシャントレイル(千葉県)

御宿の海岸線と背後の低山を繋ぐ、春の訪れを感じさせる爽快なコースです。砂浜ランニングという独特のセクションがあり、脚力が試される一方で、房総の美しい海の眺望がランナーを癒してくれます。トレイルラン初心者からスピード派まで幅広く楽しめるアットホームな雰囲気が魅力です。

Chuckanut 50k(アメリカ・ワシントン州)

北米北西部の歴史ある50kレースで、毎年全米からトップ選手が集まるハイレベルな一戦です。チャカナット山のテクニカルなトレイルと、旧鉄道敷跡のフラットな高速セクションが組み合わさっており、スピードと登坂力の両方が高い次元で要求される、北米トレイルシーンの登竜門的な存在です。

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