ウルトラトレイル・オーストラリア / Ultra Trail Australia 2016 プレビュー #ultratrailaustralia

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今年のUltra Trail World Tour(UTWT)のシリーズ戦は12の大会から構成されますが、第7戦となるのがウルトラトレイル・オーストラリア / Ultra Trail Australia(UTA)です。昨年までの 100 Australiaから名前を改めて開催されるこの大会のメインイベントとなる100kmのレースが今週末の5月14日土曜日の午前6時20分(日本時間同日午前5時20分)にスタートします。

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(写真は大会のFacebookページより)

昨年は世界からトップアスリートを集め、男子はアメリカのディラン・バウマン / 、女子はのドン・リー / Dong Liが優勝。日本からも多くのアスリートが参加して注目を集めました(昨年のリザルトについての紹介記事はこちら)。

The North Face 100 Australia Dylan Bowman finish

[DC] ディラン・バウマンとドン・リーが勝利・2015 The North Face 100 Australiaリザルト

2015.05.16

[DC] 男子はステュ・ギブソン/Stu Gibson、女子はUTMFに続いてヌリア・ピカス/Nuria Picasが優勝 2014 The North Face® 100 Australia

2014.05.17

UTWT-Ultra Trail World Tour logoウルトラトレイル・オーストラリアのスタート・フィニッシュはシドニー近郊の世界自然遺産に指定されているブルー・マウンテンズ国立公園に隣接するカトゥーンバ/Katoomba。コースはこのカトゥーンバを中心に前半は南西方向、後半は南東方向に向かうループをそれぞれ進みます。大半は標高1000m以下の深い自然の中の比較的走りやすいトレイルです。

この大会にも必携装備品が定められていますが、蛍光反射素材を使ったベスト(ランニング用ではなく作業用のもの)やマップケース、衣類を入れておくドライバッグ、さらには受付で配布される防水防風マッチと着火剤の携行も求められています。トレイルランニングの大会の必携装備品としては他の大会と比べて重装備だといえそうです。

昨年に比べると今年は海外からの有力選手の参加はやや少なくなっていますが、最近のUTWTのレースをリードしている選手が参加する今回のUTAの有力選手を見てみましょう。

男子 / Men

2014年に来日してUTMFで2位になったライアン・サンデス / Ryan Sandesはこの大会に2011年に参加して3位、2012年に優勝。昨年2015年はケガなどからレースでは大きな結果を残していませんが、今年は2月のTaraweraに出場して3位となっています。体調のリカバリーが順調であれば、今回の優勝候補の筆頭といえるでしょう。地元オーストラリアからは昨年のこの大会で2位になったスコット・ホーカー / Scott Hawkerに期待が集まります。2014年の 100、昨年のLavaredoで4位などの結果を残しています。同じく地元のオーストラリアのランナーのベン・ダフュス / Ben Duffusは2014年にこの大会で5位、その年の世界選手権・Mont Blanc 80kで3位。スペインの25歳、パウ・カペル=ジル / Pau Capell Gilが国際的な大会でその名前が知られるようになったのは昨年のCCCで6位となってからですが、今年に入ってからHong Kong 100で4位、Transgrancanariaで3位となっていて、今回も上位に入る可能性は高そうです。昨年のこの大会3位のユン・ヤンキャオ / Yun Yan-Qiao(中国)はコースを知っている強みが生かせるか。海外のレースでは最近は目立った結果を残していませんが、昨年も中国国内の50k、100kの大会で優勝や準優勝を重ねています。アメリカから今回の上位集団に加わりそうなのはマリオ・メンドーザ / Mario Mendoza。オレゴン州ベンドの30歳で昨年の 100kで2位、今年に入ってChuckanut 50kで2位、Lake Sonoma 50で3位といった結果を残しています。そして日本からは松永紘明 / Hiroaki Matsunagaが出場します。松永は昨年のこの大会で11時間55分で43位となったのち、CCCで23位、UTMFで10位、今年1月のUTMTで3位となっています。

これも読む
DC Weekly 2022年10月18日 BackYard Ultra世界選手権、ソウル100k、秋田、常陸国、富士山原始林

女子 / Women

女子では昨年優勝のドン・リー / Dong Liに注目が集まります。昨年からトレイルランニングの世界で国際的に活躍するようになったドン・リーは今年1月のHong Kong 100で優勝。2013年のこの大会で大会記録(11時間1分)で優勝しているベス・カーデリ / Beth Cardelli(オーストラリア)が今年もレースをリードするでしょうか。カーデリは昨年のBuffalo Stampede 75kで2位、Kepler Challenge 60kで5位となっています。地元オーストラリアからは昨年のBuffalo Stampede 75k、イタリアのLavaredo Ultra Trailでともに4位のジル・フォーラー / Gill Fowlerや今年のTaraweraで優勝したフィオナ・ヘイヴィス / Fiona Hayviceも出場します。海外勢では2014年にUTMBで6位、Eiger Ultra Trailで2位のイルディコ・ベルミシャー / Ildiko Wermescher(ドイツ)や100kmウルトラのフランス選手権を7時間58分で優勝しているカロリーヌ・デュボワ / Caroline DuBois(フランス)が上位集団でリードしそうです。

参考

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