DC Weekly | 先週末はレユニオン、トンプリエ、今週末はIAUトレイル世界選手権・2016年10月18日

前週末の主な大会のリザルトと、今週末の国内外のトレイルランニング大会の予定をお伝えしているニュース記事・DC Weekly。このDC Weeklyへ皆様からの情報や写真の提供を歓迎します。国内、海外の主なトレイルランニング、ウルトラマラソンの大会日程を網羅する当サイトのレースカレンダーにもぜひご利用ください。

(写真・西米良スカイランニングクエストにて。 by Koichi Iwasa of DogsorCaravan.com)

トレイルランニング関係ニュース

  • デイブ・マッキー、左足の切断手術を決断(10月25日):アメリカのトレイルランニングレースで数多くの成績を残し、2014年のUTMFにも出ているデイブ・マッキー Dave Mackeyは昨年の滑落事故で傷めていた左足の切断手術を受けることを自身のFacebookで表明しました。昨年5月、地元のコロラド州ボルダーのトレイルを走っている時に滑落、3週間の入院で7度の手術を受けて歩けるまでに回復したものの、走れるまでには至らず強い痛みが残る状況でした。義足をつけることで、痛みに苦しむこともなくなり、やがては走ることもできるようになる見込みとのこと。アメリカのトレイルランニングコミュニティではデイブへの温かい応援の声が広がっています(米Competitor誌の記事はこちら)。

先週末のイベント

10月20日木曜日 -10月23日日曜日:Grand Raid Reunion、Templier

  • UTWT-Ultra Trail World Tour logoGrand Raid Reunion(167km / 9700mD+、111km / 6433mD+、64km / 3500mD+):南インド洋・レユニオン島(フランス)で開催。167kmのディアゴナル・デ・フゥ / Diagonale des Fousは2013年、2014年に続いてフランソワ・デンヌ / François D’Haene(フランス)が23時間44分で優勝。この日のフランソワは序盤からレースをリードし、115km地点のMaïdoでは後続に80分もの大差をつけます。その後は少々疲れを見せながらも無事にフィニッシュし、3回目の優勝を勝ち取りました。2位になったのはアントワン・ギュイヨン / Antoine Guillon(フランス)。100マイルでのレース巧者で知られ、昨年のこの大会で優勝しているアントワンはレース中盤から2位でフランソワを追い、安定した走りで10回目の完走を果たしました。3位にはハビエ・ドミンゲス / Javier Domiguez(スペイン)、4位には同着でライアン・サンデス / Ryan Sandes(南アフリカ)、マキシム・カザジャス / Maxime Cazajous(フランス)。ライアンは中盤以降に次第に順位を上げるスマートなレースを見せて久々に好結果を残しました。女子では昨年のこの大会で3位、今年のUTMBで2位のアンドレア・ヒューザー / Andrea Huser(スイス)が27時間44分で優勝。ジュリエット・ブランシェ / Juliette Blanchet(フランス)が2位、エンマ・ロカ / Emma Roca(スペイン)が3位に続きました。リザルトはこちら。なお、今回のディアゴナル・デ・フゥで12戦からなる今年のUltra Trail World Tourは閉幕。年間チャンピオンは男子がゲディミナス・グリニウス / Gediminas Grinius(リトアニア)、女子がカロリーヌ・シャヴェロ / Calorine Chaverot(フランス)に決まりました。UTWTのランキングはこちらから。
  • Festival des Templiers (76k, 100kなど) :フランス南部、ミヨー / Millauを拠点に開催。注目された76km / 3,550mD+のGrand Trail des Templiersミゲル・ヘラス / Miguel Heras(スペイン)が6時間45分で優勝。現在41歳のミゲル・ヘラスは最近ではUltra Pirineuでも優勝しており、実力が健在であることを印象付ける結果でした。2位のジャレド・ヘイゼン / Jared Hazenはアメリカの大学生ですが、昨年のウエスタン・ステイツで3位になるなど最近注目の若手です。昨年は24位だったこのレースで一時はトップに立ち、最後はミゲル・ヘラスに4分半の差で2位となりました。3位はセドリック・フラートン / Cedric Fleureton(フランス)でした。女子は昨年のこの大会で2位のジャスミン・ニュニジ / Jasmin Nunige(スイス)が8時間0分で優勝。2位にスカイランニングで活躍するイングビルド・カスペルセン / Yngvild Kaspersen(ノルウェー)、3位にヌリア・ピカス / Nuria Picas(スペイン)でした。男子では先月来日して短縮されたUTMFで優勝、準優勝となったグザビエ・テベナール / Xavier Thevenardディラン・ボウマン / が出場していて、結果はグザビエが8位、ディランが9位、二人は51秒差でした。日本からの参加では序盤に思い切って先頭を走った上田瑠偉 / Ruy Uedaは後半にペースを落としてトップから1時間差の21位に。秋元佑介 / Yusuke Akimotoは40位、小林慶太 / Keita Kobayashiが99位(男女総合112位)。森本幸司 / Koji Morimotoは30位圏内を走りましたが残り7キロあまりでリタイアとなりました。そのほか、100kmのEndurance Trailではこちらも先月のUTMFで来日していたベノワ・ジロンデル / Benoit Girondel(フランス)が優勝、セバスチャン・シェニョー / Sebastien Chaigneau(フランス)が3位でした。リザルトはこちら
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ディラン・ボウマン / Dylan Bowman ウルトラトレイル・マウントフジ / Ultra-Trail Mt. Fuji 2016・優勝インタビュー #UTMF

10月22日土曜日 -10月23日日曜日:Cappadociaなど

  • Salomon Cappadocia Ultra-Trail (110k / 60k / 30k):トルコ中部の世界遺産、カッパドキアで行われるトレイルランニング大会で、110km / 3,340mD+のレースが今年からUltra Trail World Tourの準加盟レースに。男子はアレクセイ・トルステンコ / Aleksei Tolstenko(ロシア)が12時間13分、女子は昨年のサハラ砂漠マラソン(MdS)2位のアンナマリー・ワトソン / Anna-Marie Watson(イギリス)が14時間25分でそれぞれ優勝しています。リザルトはこちら

10月22日土曜日:志賀高原エクストリームなど

  • Skyrunner Japan Series logo志賀高原エクストリームトレイル(60k, 40k, 8k):長野県志賀高原。60kでは小川壮太 Sota Ogawaがリードして5時間43分で優勝。2016年のスカイランニング日本選手権ULTRAチャンピオンとなりました。女子チャンピオンは7時間24分で圧勝した丹羽薫 Kaori Niwaに。男子は2位に Yuichi Miura、3位に町田知宏 Tomohiro Machidaが続きました。女子は Kaori Asaharaが2位、丸山朋子 Tomoko Maruyamaが3位でした。リザルトはこちら
  • Annapurna 100 (100 km / 50 km):ネパールで2009年から開催されている100km、50kmのトレイルランニング・イベント。リザルトはこちら
  • Garmin Mourne Skyline Mountain-Trail Race (35k):イギリス・北アイルランドで開催される35km / 3,370mD+の山岳レースはイギリスのスカイランニング・ナショナルシリーズのレースとなっています。リザルトはこちら
  • KM Vertical de Fully:スイスで開催されたバーティカル・キロメーター。距離2kmで標高差1000mを登るコースはこれまでバーティカル・キロメーターの世界記録(男子・Urban Zemmerによる29分42秒、女子・Christel Dewalleによる34分44秒)を生み出してきました。今回の優勝はナディール・マゲ / Nadir Maguetで30分17秒。8月のHardrock 100以来、久々のレースとなったキリアン / Kilian Jornetは30分33秒で4位でした。 世界記録ホルダーのアーバン・ゼンマー / Urban Zemmerは現在46歳ですが今回のレースに出場し、30分28秒で2位となっています。リザルトはこちら
  • Ecotrail Funchal – Madeira Compressport(80k, 40k, 25k, 15k):北大西洋のマデイラ島(ポルトガル)の町、フンシャルで開催され、80kmのコースの累積獲得高度は4,750mD+となります。ジュリアン・ショリエ / Julien Chorier(フランス)が8時間38分で優勝しました。リザルトはこちら
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DC Weekly 2018年10月19日

10月23日日曜日:西米良、秋葉丘陵、若狭路、HK50 – Island

  • Skyrunner_Series_Japan_logo西米良スカイランニングクエスト(38k):宮崎県西米良村。今年のスカイランナー・ジャパンシリーズ(SJS)のSKYの部全5戦の最終戦。当サイトでは現地から速報をお届けしました。リザルトの詳細はこちらから。
  • OSJ氷ノ山山系トレイルレース(74k):鳥取県若桜町、鳥取市国府、兵庫県香美町、兵庫県養父市、兵庫県新温泉町にまたがる氷ノ山山系で開催予定でしがた直前に発生した鳥取地震のため中止となりました。この大会にエントリーしていたランナーは、10月30日(日)開催予定の「山中温泉トレイルレース」に半額の参加費で参加可能となっています。
  • 秋葉丘陵トレイルランニングレース(47k/10k):新潟市秋葉区石油の里で開催。47kmでは五十嵐豊和が5時間2分46秒、布施美香が7時間24分13秒でそれぞれ男女優勝でした。
  • 若狭路トレイルラン(43k/32k/15k):福井県若狭町、小浜市で開催。ロング43kmでは住田秀芳が4時間32分、野路康世が5時間54分で優勝しています。リザルトはこちら
  • MSIG HK50 Series – Hong Kong Island (24 km / 50 km):香港の香港島で開催される50km、24kmのトレイルランニングレース。大都会と隣接するコースでありながら50kmのコースの累積獲得高度は2,802mD+。今回はニュージーランド出身の女性ランナー、ルース・クロフト / Ruth Croftが5時間17分26秒で50kmのレースを男女総合で優勝という快挙を達成しました。ルース・クロフトは昨年のCCCで優勝、一昨年の富士登山競争で優勝しています。ちなみに男子優勝はジョン・エリス / John Ellisでルース・クロフトとは18分差でした。

今週末のイベント

10月29日土曜日 -11月1日火曜日: Bright 4 Peaks

  • Bright 4 Peaks:オーストラリア・ビクトリア州。メルボルンの近郊となるブライト / Brightの町を拠点に周囲の標高900mから1900mの4つの山を1日に一つずつ登るレースが4日間にわたって開催されます

10月29日土曜日 -10月30日日曜日:Javelina Jundred

  • Javelina Jundred (100m / 100k):アメリカ・アリゾナ州。ハロウィンの週末に砂漠地帯のトレイル周回コースを5周する、北米におけるシーズン最終盤の100マイルレースです。100マイルに575人、100キロに191人というアメリカでは比較的大きな大会となります。今年からUltra Trail World Tourの準加盟レースとなっています。

10月29日土曜日:IAUトレイル世界選手権

  • IAU Internatinal Association of UltrarunnersTrans Peneda=Gerês (85k、55k、16k):ポルトガル北部、ペネダ・ジェレス国立公園で開催。85kmのレースが今年のIAUトレイルランニング世界選手権として開催されます。スタートは10月29日土曜日の午前5時(日本時間同日午後1時)です。
    • ITRAが協力して開催:トレイルランニング世界選手権は従来IAU(国際ウルトラランナーズ協会)が開催していましたが、昨年のフランスでの世界選手権からITRA(国際トレイルランニング協会)がIAUと協力して開催するようになりました。世界選手権は今後80km前後の長距離のレースと50km前後の中距離のレースが毎年交互に指定される見通しで、今回のTrans Peneda-Gerêsは長距離の世界選手権となります。
    • 難度の高いコース設定:85km / 4,680mD+のコースはスタート地点とフィニッシュ地点が異なるポイントトゥポイント形式のコース。標高は最高で1400m程度ですがコース中盤にはテクニカルな箇所も含まれています。
    • 世界40カ国から代表選手が参加:今回のTrans Peneda-Gerêsの中でも85kmのレースが世界選手権となっており、こちらは各国での選考プロセスを経て選ばれた各国代表選手のみが参加できます。また、参加選手の上位4人の合計タイムで決まる国別表彰も行われます。日本における代表選考の仕組みについては当サイトでもお伝えした通りです。
    • 有力選手:世界各国、特に西ヨーロッパ各国からはUTWTやスカイランニングのシリーズ戦で活躍する選手が出場し、かなりハイレベルなレースとなります。男子では今年のスカイランニング世界選手権優勝のルイス・アルベルト・ヘルナンド / Luis Alberto Hernandoや、今年のUTMBで優勝したルドビック・ポムレ / Ludovic Pommeret、スカイランニングで活躍するトム・オーウェンス / Tom Owens。さらに トフォル・カスタナー / Tofol Castanerアレックス・バーナー / Alex Varnerシルバン・コー / Sylvain Courtミシェル・ランヌ / Michel Lanneベヌワ・コリ / Benoit Coriなどなどの名前が続きます。女子では一昨年、昨年のUTMB優勝のナタリー・マクレア / Nathalie Mauclairカロリーヌ・シャヴェロ / Caroline Chaverot、そしてスカイランニングの女王でケガから回復したばかりのエミリー・フォスバーグ / Emelie Forsberg。さらにアナリス・ルセ / Anne-Lise Rousset(フランス)、アザラ・ガルシア / Azara Garcia(スペイン)、ジェンマ・アレナス / Gemma Arenas Alcazar(スペイン)、そしてアメリカのイオウ・ワン / Yiou Wangラリサ・ダニス / Larisa Dannisも上位を狙います。出場選手の一覧はこちら
    • 日本からの出場選手:日本からは男子が大杉哲也 / Testsuya Osugi、 / Masatoshi Obara、 / Kazufumi Ose、 / 、女子は大石由美子 / Yumiko Oishi、吉住友里 / Yuri Yoshizumi、 / Takako Takamura【追記・高村貴子は出場を見送ります。2016.10.27】、太田美紀子 / Mikiko Otaの8人が出場します。男子はトップ20、女子はトップ15に入るのを期待したいところです。
    • transpenedageres2016-profile

      IAUトレイルランニング世界選手権のコース概要。大会ウェブサイトより。

10月30日日曜日:宇都宮、南魚沼、山中温泉、フェアリートレイルなど

  • 宇都宮トレイルラン(17k/4k):栃木県宇都宮市。17km、4kmのトレイルランのほか、21kmの「マウンテンロードハーフマラソン」も開催されます。
  • 南魚沼コシヒカリRUN in 石打(21k/10k):新潟県南魚沼市。一周6キロのトレイルの周回レースを使ったトレイルランのほか、ロードのハーフマラソン、10kmのレースなども開催されます。
  • OSJ山中温泉トレイルレース(74k):石川県加賀市。今シーズンのOSJトレイルランニングレースシリーズの最終戦となります。
  • FAIRY TRAIL びわ湖高島トレイルランニング in 朽木(40k/18k):滋賀県高島市朽木で開催。鏑木毅さんのプロデュースする大会です。
  • Mapawa Trail Run (50km / 25km / 6km):フィリピン・ミンダナオ島で開催されるトレイルランニングレースで今年で5回目の開催。50kmの累積獲得高度は約2,400mD+。Asia Trail Masterのシリーズ戦です。
  • VK Vallnord CPA:ピレネー山脈の中の国、アンドラで開催されるバーティカル・キロメーターでスペイン・アンドラ・ポルトガルのスカイランニング・ナショナルシリーズの一戦です。
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