DC Weekly | 先週末はハセツネ30K、青梅高水山など、今週末は各地でイベント多数・2017年4月4日

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前週末の主な大会のリザルトと、今週末の国内外のトレイルランニング大会の予定をお伝えしているニュース記事・DC Weeklyを今年もお届けします。このDC Weeklyへ皆様からの情報や写真の提供を歓迎します。国内、海外の主なトレイルランニング、ウルトラマラソンの大会日程を網羅する当サイトのレースカレンダーにもぜひご利用ください。

(写真・先週末のハセツネ30Kのスタートから約2km、7分半後の先頭集団。Photo by Koichi Iwasa)

当サイトの予定、寄稿記事・雑誌のご紹介

  • Marathon des SablesPenyagolosa Trailsの取材に行きます:4月はUltra-Trail World Tourのイベントが集中していますが、メディアパートナーである当サイトは下でも紹介しているMarathon des Sables(サハラマラソン<MdS>、モロッコ、4月7-17日)とPenyagolosa Trails(ペニャゴロサトレイルズ、スペイン、4月23日)を現地で取材、レポートします。日本のトレイルランナーにはまだなじみの薄いこれらの大会の魅力や日本からの参加者の様子をお伝えする予定です。まずはまもなく公開予定のプレビュー記事をお楽しみに。ただ、砂漠の中で開催されるステージレース、MdSについてはインターネットを利用できる時間や場所が限られるため、レポートはいつものようにリアルタイムなものとはならない可能性があります。
  • 「トレイルランニング ブランド大全」(エイ出版社):シューズやウェア、エナジージェルやサプリメントなど109のブランドについて、それぞれのストーリーと注目アイテムを紹介。当サイトの岩佐も執筆チームに加わっています。トレイルランニングをこれからはじめる方もベテランの方も楽しめる一冊です。

トレイルランニング関連ニュース

  • 鎌倉トレイル協議会、社会的活動は縮小へ:鎌倉でのトレイルランニング規制を求める動きに反対するために支持を広げる活動を広げてきた鎌倉トレイル協議会は2017年度に向けた活動方針についてFacebookでアナウンスしました。鎌倉市では規制を求める声を受けて何らかの形で条例を制定する見込みとなっており、「規制反対の声を広げる社会的活動は一時縮小する」としています。2017年度の会員募集については改めて告知がなされる模様です。
  • Asia_Trail_MasterIZU TRAIL Journey、アジアトレイルマスター最終戦として12月10日に開催:伊豆半島の松崎町から修善寺を結ぶ71.7kmのトレイルランニングレースは昨年と同様12月に開催されることが発表されました。今回はアジアの魅力あるトレイルランニングレースからなるシリーズ戦、アジアトレイルマスター Asia Trail Masterの一つとなり、シーズン最終戦として開催されます。日本国内でのアジアトレイルマスター・シリーズ戦は櫛形ウインドトレイル、越後カントリートレイルに続いて3つ目となります。
  • 2017年IAUトレイル世界選手権に向けてアメリカ代表チームメンバーが決定:今年は6月10日にイタリアで開催されるバディーア・プラタリア Badia Prataglia 50kで開催されるIAUトレイル世界選手権に向けてアメリカの代表チームメンバーが発表されました
  • 日本代表チームも発表、2017年IAUトレイル世界選手権に向けて:日本でも2週間前のこととなりますが、IAUトレイル世界選手権に向けての日本代表チームメンバーが発表されました。ハセツネカップ優勝の川崎雄哉、神流優勝の近藤敬仁、熊野古道50k優勝の荒木宏太が男子メンバー。女子は熊野古道50k優勝の斎藤綾乃のみです。
  • IAU50km世界選手権、キャンセルに:2017年のロードの50km走の世界選手権はカタール・ドーハでの開催が予定されていましたが、今年は同地では開催されないことが決まりました。ドーハの主催者が3年間開催することとなっていましたが、最終年となる今年の開催を辞退したためです。大会を主管するIAU(国際ウルトラランナーズ協会)は中国での代替開催に向けて調整中としています。

先週末のイベント

4月1日土曜日 – 2日日曜日:Georgia Death Race、Umstead 100

  • Georgia Death Race (68m):アメリカ・ジョージア州のボーゲル州立公園で開催。ウェスタンステイツへの出場権がかかるAltra Golden Ticket Racesでした。男子では優勝のアベリー・コリンズ Avery Collinsと2位のカイル・ボイキン Kyle Boykinがチケットを手にしました。女子は2015年UTMFに出ていたアライザ・ラピエールAliza Lapierreが優勝しましたがチケットは辞退したため、2位、3位のジャッキー・メリット Jackie Merrittアロンドラ・ムーディ Alondra Moodyがチケットを手にしました。
  • Umstead 100:アメリカ南部、ノースカロライナ州で開催。フラットなトレイル100マイルのレースです。リザルトはこちら
  • Barkley Marathons (100マイル):アメリカ、テネシー州・フローズンヘッド州立公園で開催。レースというよりはレース主催者、「ラザルス・レイク」のウィットを命がけで楽しむというべきイベントです。スタートの合図としてラザルス・レイクがタバコに火をつけたのは1日の午前1時42分。40人がスタートして、20マイルの周回コースを40時間で3周し「ファンラン」完走を果たしたのは6人だけ。その後、4周目、5周目へと進んだのはジョン・ケリー John Kellyゲイリー・ロビンス Gary Robbinsの2人に絞られました。4周目まで一緒に進んで来た2人はルールにより最終ループはそれぞれ逆方向に1人でスタートしたとのこと。そしてジョン・ケリーは59時間30分で完走。ゲイリー・ロビンスは5周目の途中でコースを大きく外れ、フィニッシュ地点には正しいコースとは違う方向から姿を現しました。フィニッシュ地点に到着したのは60時間の制限時間をわずか6秒過ぎた時。コース上のポイントを通過したことを示す破いた本のページは全て持っていたものの、制限時間超過とコースを外れたこととで正式な完走とはならず。何とドラマチック。
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4月1日土曜日:American River、Ultra Montseny

  • American River 50:カリフォルニア州で開催。男子は6時間3分でスコット・トランマー Scott Trummerが優勝、13分差でザック・ビター Zach Bitterが2位。ティム・トレフソン Tim Tollefsonは途中でリタイアした模様。女子は7時間29分でジャネッサ・テイラー Janessa Taylorが優勝しています。リザルトはこちら
  • Ultra Montseny (84k):バルセロナ近郊のモンツェニー山脈で開催。84km 4650mD+というコースです。リザルトはこちら

4月2日日曜日:ハセツネ30K、青梅高水山

今週末のイベント

4月5日水曜日 – 8日土曜日:Ultra Fiord

  • Ultra Fiord 100M/100k/70k/50k:チリ南部のパタゴニアの核心部となるトーレス・デル・パイネ国立公園などの間近で行われるトレイルランニングレースは、昨年の大会に鏑木毅さんが参戦した模様がテレビ番組として放送されるなどして日本でも話題となりました。164km 5790mD+などの過酷なコースです。

4月7日金曜日 – 17日月曜日:Marathon des Sables

  • Marathon des Sables (250km 6 stages):モロッコ南部のサハラ砂漠で開催される6つのステージからなる合計250kmのステージレース。水とテントでの宿泊が提供されるほかは必要な食料、装備を全て携行するという厳しい大会は今回が32回目の大会。Ultra-Trail World Tourのシリーズ戦であり、シリーズ中ではUTMBとあわせて二つだけのボーナス・カテゴリーのレースとなっていて、年間ランキングには大きく影響する大会です。当サイトは今年のMarathon des Sables(MdS)を現地で取材する予定です。お楽しみに。

4月7日金曜日 – 9日日曜日:100 Miles of Istria

  • 100 Miles of Istria Ultra-Trail (100m / 108k / 69k / 42k):クロアチア東部の町、ウマグを拠点に開催されるトレイルランニングの大会で100マイルのコースは+7,120mD+。こちらもUltra-Trail World Tourのチャレンジャー・レーベルのシリーズ戦です。昨年のUTMFに出場して優勝しているディラン・ボウマン Dylan Bowmanがエントリーしているほか、アメリカからはライアン・ゲルフィRyan Ghelfi、デニス・ブーラッサ Denise Bourassaがエントリーしています。
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4月7日金曜日 – 8日土曜日:Patagonia Run, Zion 100

  • Patagonia Run (145k, 125k, 100k, 70k, 42k, 21k, 10k):こちらもパタゴニア、アンデス山脈のアルゼンチン側のサン・マルチン・ロス・アンデスで開催される大会です。145kmのレースがUltra-Trail World Tourのチャレンジャー・レーベルのシリーズ戦です。スペインのテレサ・ニームズ Teresa Nimes、アメリカのニコール・カロゲロプロス Nicole Kalogeropoulosがエントリーしています。
  • Zion 100 (100m, 100k, 50k, 21k):アメリカのユタ州、ザイオン国立公園で開催される100マイルなどの大会です。

4月8日土曜日 – 9日日曜日:UTX 100, South Dawns Way

  • Asia_Trail_MasterUTX 100 (100 km / 50 km):中国・河南省で開催。100kmのコースの累積獲得高度は4300mD+というコースの大会はAsia Trail Masterのシリーズ戦。レースの詳細はAsia Trail Masterのウェブサイトで紹介されています。
  • Sungai Menyala Forest Trail (50k, 25k): マレーシアのクアラルンプール郊外の海沿いのリゾート地、ポート・ディクソンで開催。25kmの周回コースは比較的フラットで走りやすいコースとなっています。こちらもAsia Trail Masterのシリーズ戦です。
  • South Dawns Way (50m):イングランド南部、ブライトンの郊外のトレイルで開催。累積獲得高度は1750mD+となっています。

4月8日土曜日:Snow Vertical Down, Gorge Walterfalls, Bull Run Run, Mad City 100

  • Snow Vertical Down – Hakuba:長野県の白馬岩岳スノーフィールドで開催。先日開催されたSnow Vertical Down – Naeba Risingと同様に距離4kmのスキーゲレンデを足で駆け下りる雪上ダウンヒル・ランニングのイベントです。Naeba Risingと同様に優勝選手には賞金も用意されています。
  • Gorge Waterfalls 100k/50k: アメリカのオレゴン州ポートランド近郊、コロンビア川沿いのベンソン州立保養地で開催。昨年、上田瑠偉 Ruy Uedaが出場して優勝した大会です。今年もウェスタンステイツへの出場権がかかるAltra Golden Ticket Racesとなっています。今年の大会には今、最も注目を集める若手アスリート、ジム・ウォルムズレイ Jim Walmsleyがエントリーしており、ウォルムズレイがウェスタンステイツへのチケットを手にすれば、昨年のコースレコードを上回るペースでのリードがまた見られるのか、大いに注目を集めそう。さらに香港をベースに活躍するブラド・イクセル Vlad Ixelの名前も。日本の永田務 Tsutomu Nagataも出場する予定です。
  • Bull Run Run 50:アメリカ、ワシントンDC郊外のバージニア州クリフトンで開催。今回が25回目という伝統ある大会。
  • Mad City 100K:アメリカ中西部、ウィスコンシン州マディソンで開催されるロードの100kmのウルトラマラソン。今年のUSATFのロード100kmの全米選手権となっています。
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4月9日日曜日:ダイトレ、正木山、愛知こどもの国、八方尾根

  • 大阪府チャレンジ登山大会(ダイトレ):大阪、奈良の府県境となるダイヤモンドトレイルの34kmで行われる大会。大阪府山岳連盟が開催する大会は今年で43回目を迎えます。これまで連覇を重ねている大杉哲也 Tetsuya Osugiは今年は出場を見送ると当サイトとのインタビューでは話していたので、今年は新チャンピオンが登場することになりそうです。
  • 正木山トレイルラン(26k/15k):岡山県総社市。今年で10回目を迎える名大会です。26kmのコースの累積獲得高度は1026mD+となります。
  • 愛知こどもの国トレイルランレース(20k/10k/3k):愛知こどもの国(愛知県西尾市)で開催。公園内の周回コースで行われる大会は誰でも安心して参加できる大会です。
  • 白馬八方尾根大バーティカルレース(スキーマウンテニアリング):長野県の白馬・八方尾根で開催。トレイルランニングよりも歴史あるスポーツで、雪上を歩いて登り、さらにスキーで滑降するというスキーマウンテニアリングの大会です。標高差900mの雪上一気登りとそれに加えて大滑走という二つのレースが開催されます。
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