当サイトでも注目の大会としてご紹介してきたエフンミラク・ウルトラトレイル / Ehunmilak Ultra-Trailが今週末に開催されます。日本からも山本健一 Kenichi Yamamotoが参加する100マイルのレースを中心に、当サイトは現地からお伝えします。レースのスタートは7月7日金曜日の午後6時(日本時間8日土曜日午前1時)です。ぜひ当サイトのFacebookページやTwitterをフォローしてレポートをお楽しみください。
(写真・昨年のエフンミラク・ウルトラトレイル / Ehunmilak Ultra-Trailのコースから。Photo by @ Sergio Garasa Mayayo)
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スペインは欧州のトレイルランニング大国で、当サイトでも今年に入ってからトランスグランカナリア Transgrancanariaとペニャゴロサ・トレイルズ Penyagolosa Trailsについてレポートをお送りしました。スペイン取材の第三弾となるのはスペイン北部に位置するバスクで開催される100マイルレースです。
今年で8回目の開催となるエフンミラク・ウルトラトレイル / Ehunmilak Ultra-Trailはバスク州の都市、ベアサイン / Beasainをスタートして周囲の山を周回する168km。コース前半はベアサインの北側の里山のトレイルを進み、途中でアスペイティア Azpeitia(53km地点)、トロサ Tolosa(77km地点)の町に下り、ここからは本格的な山岳コースとなる後半へ。鋭く切り立った山の形容から「バスクのマッターホルン」の異名を持つチンドキ山 / Txindoki(1,346m、105km地点)を通過すると、エツェガラテ Etzegarate(130km地点)の村を経由しコースの最高地点となるアイスコリ山 / Aizkorri(1,528m、143km地点)へ。ここからはベアサインの街へと長い下りとなります。累積獲得高度は11,020mD+で制限時間は48時間。これまでの優勝タイムは23時間前後です。
この100マイルのレース・Ehunmilakには3人一組で参加するチームエントリーも可能。また100マイルのにも88km 5,915mD+のGoierriko 2 Haundiak(g2h)、42km 2,346mD+のMarimurumendi Marathonというレースも開催され、いずれもベアサインの街がスタート・フィニッシュとなります。Ehunmilakの400人のほか、各レースをあわせて1200人が今週末の大会に参加する予定です。
当サイトは今週から現地に入り、大会の模様を現地からレポートします。今回のEhunmilakには日本から山本健一 Kenichi Yamamotoが参戦。UTMBで8位になった2009年以来、毎年ヨーロッパに遠征しているヤマケンの様子をご紹介する予定です。他にも今年のEhunmilakには地元・バスクのランナーで、2013年UTMBで3位となり昨年はUTMBで5位、スカイランニング世界選手権・Buff Epic Trail 105kで3位、Lavaredo Ultra Trailで3位、レユニオン・Diagonale des Fousで3位という活躍をみせているハビエ・ドミンゲス Javier Dominguez Ledo(スペイン)が参戦。ドミンゲスはEhunmilakで2011年優勝、12年は87kで優勝、13年は2位、14年と16年優勝という結果を残していて、この大会にとっては地元のヒーローといえる存在。さらに2014年、15年にフランスの名大会であるトンプリエ Templiers 73kを連覇しているベヌワ・コリ Benoit Cori(フランス)、ウルグアイ在住で2013年にはUTMBで9位、UTMFでは6位となるなどベテランの強さを発揮しているジョン・ティッド John Tidd(アメリカ)もエントリーしています。