忍者トレイルランニングレース Ninja Trail Run 2017 リザルト #NinjaTrail

あわせて800人ものランナーが、伊賀の山で忍者修行に励みました。先週末の11月3日金曜日と4日土曜日に三重県伊賀市で忍者トレイルランニングレース Ninja Trail Runが開催されました。3日金曜日にショート(18km)とファミリー・キッズ、4日土曜日に距離48km、累積獲得高度2,500mD+のコースでロングとEKIDENのレースがそれぞれ行われました。ロングの48kmのレースでは大杉哲也 Tetsuya Osugi の二人が優勝しています。【追記・リザルトを公式リザルトをもとに改めたほか、服部半蔵区間の区間賞について大会からの発表を受けて修正しました。】

当サイトはRaidLightのご協賛により、Twitterアカウント(@Dogsorcaravan)で日曜日のロングのレースのライブ速報をお送りしました。

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(写真・スタート前に記念撮影するランナーの皆さん。Photo by Koichi Iwasa, DogsorCaravan.com)

大杉哲也、近藤敬仁の先頭争い、吉住友里が男女総合6位に

忍者トレイルランニングレースがさるびの温泉をスタート。

ロング48km

4日土曜日の早朝の天気は曇りで気温は17-8℃ほどと、トレイルランニングにはちょうどよい気候。午前7時にロング48kmの約300人とEKIDENの12チームがさるびの温泉をスタートし、4kmで標高差350m以上を登る西教山(681m)へ向かいます。この日の朝の西教山は濃い霧に覆われていました。ここから谷あいに作られたため池である田代池(8km)には西村広和 Hirokazu Nishimura近藤敬仁 Yoshihito Kondo大杉哲也 Tetsuya Osugi辻友寛 Tomohiro Tsujiの4人の集団がトップで通過。トップ集団から3分で高濱慶太 Keita Takahama、同じく4分で谷川照樹 Teruki Tanigawa伊藤健太 Kenta Itoが先頭を追います。さらにトップ集団から5分遅れての第二集団(8-11位)に昨年のプレ大会チャンピオンの福井哲也 Tetsuya Fukui Shogo Mochizuki阪田啓一郎 Keiichiro Sakata森井和幸 Kazuyuki Moriiと、関西・中部在住で実績豊富な有力選手が続きました。穏やかな水面の田代池を右手にみながら走るトレイルには雲の切れ間から時折日差しが差し込み、水面や木々を眩しく照らします。

田代池(8km)を走る西村広和 Hirokazu Nishimura、近藤敬仁 Yoshihito Kondo、大杉哲也 Tetsuya Osugi、辻友寛 Tomohiro Tsuji。

コースは霊山(765.5m)の山頂を経て一気に霊山寺(14km地点)へと駆け下り、ここからは約4kmのロードで柘植地区市民センター(18km地点)へ。ここまでに先頭集団は西村、近藤、大杉の3人に絞られ、辻はやや遅れての4番手。一方、伊藤健太が5番手に浮上してきます。

昨年のプレ大会優勝の福井哲也は風邪からの病み上がりながらこの日の忍者修行に参戦。

柘植からはいよいよコース中盤のトレイルのアップダウンの連続が待ち受けます。北打山を経て給水エイドとなる奥余野公園(25km地点)ではトップ集団はいよいよ大杉哲也と近藤敬仁に絞られました。ここから油日岳までの距離は1kmちょっとですが、渓谷沿いの斜面の急な登りのトレイルが続いています。3番手の西村広和もトップの二人からはわずか1分。そのあとは少し差が開き、トップから10分で辻友寛が4番手、同じく19分で5番手に谷川照樹、20分で望月将悟と伊藤健太が続きます。望月はコース後半に入って徐々に順位を上げています。一方、伊藤はここまでに足を捻った模様でややペースを落としていました。

油日岳への入り口で先行する大杉を追う近藤敬仁。

3位で油日岳に向かう西村広和。

沢を横断する辻友寛。

油日岳を下りてからは林道とロードをつなぐアップダウンの少ない9kmを経て、再び大きなトレイルの登りが待つ霊山寺(37km地点)の給水エイドとなります。ここへは大杉がトップで到着、給水を受けて出発するとすぐに姿をみせた近藤は給水を受けずにそのまま大杉を追います。二人の差は100mあるかどうかといった僅差でしたが、近藤の表情にははやや疲れがみえました。3番手の西村はトップから6分差、4番手の辻は同じく18分と差が開きました。

残り11kmとなる霊山寺をトップで通過する大杉哲也。

霊山寺からは再び霊山へ登り、田代池、大正池の水辺を走った後、東海自然歩道となっているトレイルでさるびの温泉まで駆け下りる11km。さるびの温泉に最初に帰ってきたのは大杉哲也 Tetsuya Osugiでタイムは4時間40分。先頭集団を走った序盤で上位選手の様子を確かめ、後半から後続を振り切るという余裕のレースで第一回大会のチャンピオンとなりました。今シーズンはケガでレースを見送っていましたが、7月には野沢温泉65k優勝、9月の白馬国際50kで2位に。10月の峨山道トレイルラン(短縮されて51k)で優勝。今回も強さを見せつけることになりました。

忍者トレイルランニングレースで優勝してフィニッシュテープをきる大杉哲也。

優勝を大杉に譲った近藤敬仁 Yoshihito Kondoでしたが、さるびの温泉に2位でフィニッシュしたのは大杉から1分20秒ほどの僅差。最後まで大杉を追い詰める走りぶりで緊迫したレースになりました。今年6月のトレイル世界選手権(イタリア)では17位に入っている実力の持ち主です。3位の西村広和 Hirokazu Nishimuraはトップから15分でフィニッシュ。昨年の斑尾50kで優勝、志摩半島トレイルランニングレース40kで優勝している滋賀県在住のランナーです。

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4位には今年9月の信越五岳110k(短縮されて52k)で2位の辻友寛 Tomohiro Tsuji。5位に望月将悟 Shogo Mochizuki、6位に谷川照樹 Teruki Tanigawaが入りました。

女子のレースは予想通りに吉住友里 Yuri Yoshizumiの独壇場でしたが、そのレース展開は予想を上回る内容でした。この日の吉住は田代池(8km)では男女総合で13位を走っていましたが、その後は奥余野公園(25km)で9位に浮上。その後も後半にペースを落とす男子選手を次々に捉えて男女総合6位となる5時間8分で女子優勝。男子優勝の大杉哲也からは28分差という見事な内容でした。この日、2位となったのは昨年のプレ大会で優勝している福地綾乃 Ayano Fukuchiで吉住から58分差の6時間6分でフィニッシュ。しかし福地も男女総合では21位で、女子選手としてはレベルの高い走りでした。吉住からは82分で3位に鈴木栞奈 Kanna Suzukiが入りました。

油日岳への登りでも笑顔で忍者ポーズを見せてくれた吉住友里。

田代池を見ながら走る福地綾乃。

3位でフィニッシュした鈴木栞奈。

ロングの区間賞

ロング48kmのレースでは二つの区間賞が設けられました。奥余野公園 – 油日岳 – 奥余野公園の山岳パートの3kmの区間を対象とする「猿飛佐助賞」は男子は柴田幸生 Yukio Shibara、女子は吉住友里 Yuri Yoshizumiが受賞。柴田は今年の奥三河70kで5位などの実績をもち、この日は男子18位でのフィニッシュでしたが山岳パートでは上位選手をしのぎました。霊山寺 – 柘植のロード4kmの往路・復路のタイム合計を対象とする「服部半蔵賞」は大杉哲也 Tetsuya Osugi福地綾乃 Ayano Fukuchiが受賞しました【訂正・大会終了後、大会より女子の服部半蔵区間の区間賞について大会当日は誤った集計結果に基づいて表彰を行ったこと、正しくは福地綾乃 Ayano Fukuchiが区間賞を獲得したことが発表されました。このことを受けて記述を訂正します。2017.11.07】。これら区間賞の副賞は伊賀牛の牛肉1kgでした。

「猿飛佐助」区間で区間賞となった柴田幸生。

EKIDEN

このほか、同じ48kmのコースでは3区間からなる「EKIDEN」のレースも行われました。12チームが参加した中で優勝したのはシガウマラ族Aチーム(茂山和夫、伊藤朋一、井久保雅徳)で4時間44分21秒。ちなみにこのタイムはソロのレースでは2位と3位の間となります。さらにシガウマラ族Aチームの3人はそれぞれの区間で区間賞を独占しました。2位にはシガウマラ族Bチーム(多気直樹、世雄理博、藏野慎介)、3位にTJARチームA (雨宮浩樹、岩崎勉、柏木寛之)が続きました。

優勝したシガウマラ族Aチームの茂山和夫が1区を走る。

2区で2位のシガウマラ族Bチームの世雄理博。

3番手で2区を走るTJARチームAの岩崎勉。

 

関西、中部からアクセスのよい伊賀のトレイルに今後注目

昨年のプレ大会に続いて第一回大会となった忍者トレイルランニングレース Ninja Trail Runが開催されたのは三重県伊賀市。上野盆地の東側に当たる旧・大山田村、旧・伊賀町の山々で、大阪、京都、名古屋からそれぞれ車で約1時間半というアクセスのよい場所ですが、そのコースは本格的なトレイル。上記のように当サイトも田代池や油日岳のハイキングコースが印象に残りましたが、コース終盤の東海自然歩道の下りもいくつかの渡渉ポイントがあるワイルドなトレイルだった様子です。

この大会をプロデュースするのは地元のトレイルランナーがつくる伊賀トレイルランナーズクラブでは伊賀市を拠点にトレイルランニングを楽しむためのイベントを開催しています。今回の大会には関西、中部から選手だけでなく、たくさんのボランティアスタッフ、応援の人たちが集まっていました。今後は晩秋の大会として注目を集めるだけでなく、忍者のふるさと・伊賀のトレイルが話題となることも増えることでしょう。

柘植市民センターのエイドで伊賀の銘菓「背黒餅(せえくろもち)」を楽しむ望月将悟。このほか、忍者のおやつ・かたやき養肝漬入りのおにぎりが振舞われた。

コース上には忍者装束でランナーを応援する人も多数。右端の小鶴道栄さんには表彰式で伊賀トレイルランナーズクラブから感謝状が贈られました。今回は参加者全員分の参加賞、ミニチュアワラーチを手作りされました。

伊賀トレイルランナーズクラブ代表で今回の大会実行委員長の恵川裕之さん。2016年TJARを完走した経験の持ち主。

リザルト

大会全体のリザルトはこちら

ロング48km

男子 / Men

  1. 大杉哲也 Tetsuya Osugi) 4:40:20
  2. 近藤敬仁 Yoshihito Kondo(The North Face) 4:41:38
  3. 西村広和 Hirokazu Nishimura 4:55:32
  4. 辻友寛 Tomohiro Tsuji(RaidLight) 5:06:04
  5. 望月将悟 Shogo Mochizuki)5:07:10
  6. 谷川照樹 Teruki Tanigawa 5:12:41
  7. 高濱慶太 Keita Takahama 5:30:37
  8. 福井哲也 Tatsuya Fukui (RxL)5:34:53
  9. 阪田啓一郎 Keiichiro Sakata 5:42:04
  10. 中山翔太 Shota Nakayama 5:44:06
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女子 / Women

  1. 吉住友里 Yuri Yoshizumi 5:07:54(男女総合6位)
  2. 福地綾乃 Ayano Fukuchi (Salomon) 6:06:14
  3. 鈴木栞奈 Kanna Suzuki 6:30:41
  4. 三浦由紀子 Yukiko 7:38:48
  5. 林英実 Emi Hayashi 7:54:39

区間賞・猿飛佐助区間(奥余野公園 – 油日岳 – 奥余野公園の山岳パート、3km)

  • 男子:1位・柴田幸生 Yukio Shibata(26:02)、2位・望月将悟 Shogo Mochizuki(26:50)、近藤敬仁 Yoshihito Kondo(27:56)
  • 女子:1位・吉住友里 Yuri Yoshizumi(31:34)、2位・鈴木栞奈 Kanna Suzuki(43:07)、3位・福地綾乃 Ayano Fukuchi(44:28)

区間賞・服部半蔵区間(柘植 – 霊山寺のロードの往路と復路の合計、8km)

  • 男子:1位・大杉哲也 Tetsuya Osugi(36:34)、2位・近藤敬仁 Yoshihito Kondo(37:25)、3位・西村広和 Hirokazu Nishimura(38:40)
  • 女子:1位・吉住友里 Yuri Yoshizumi(40:01)、2位・福地綾乃 Ayano Fukuchi(43:20)、3位・鈴木栞奈 Kanna Suzuki(49:23)(タイムでは吉住友里がトップだが、区間賞の重複受賞はできないためタイムで次点の福地が受賞)【訂正・大会終了後、大会より女子の服部半蔵区間の区間賞について大会当日は誤った集計結果に基づいて表彰を行ったこと、正しくは福地綾乃 Ayano Fukuchiが区間賞を獲得したことが発表されました。このことを受けて記述を訂正します。2017.11.07】

駅伝(3区間、計48km)

  1. シガウマラ族A(茂山和夫、伊藤朋一、井久保雅徳) 4:44:21
  2. シガウマラ族B (多気直樹、世雄理博、藏野慎介) トップから+22分
  3. A(雨宮浩樹、岩崎勉、柏木寛之) 5:21:58
  4. TJAR B(新藤衛、仙波憲人、米田英昭) トップから+46
  5. 江戸前飛脚便(小山孝明、松尾淳史、渡部匠) トップから+56

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