ダイジェスト・Day 8 最終日は20人がフィニッシュ、27人が完走して2018年トランスジャパンアルプスレースが閉幕 #TJAR2018

初出場で優勝を果たした垣内康介 Kosuke Kaitoからそのおよそ二日後に大浜海岸にたどり着いた細田典匡まで、27人のフィニッシャーが誕生しました。8月11日土曜日の深夜12時に富山県魚津市の早月川河口をスタートしたトランスジャパンアルプスレース Trans Japan Alps Race(TJAR)は八日間(192時間)の締切時刻を8月19日日曜日の深夜12時に迎えました。大会4連覇のレジェンドで、今回は競技規則より厳しい「無補給」で完走した望月将悟がTJARのレースからの卒業する意向を示した一方で、垣内をはじめ今回初参加の選手が健闘してファンの注目を集めたことはTJARの選手の世代交代を印象付けました。。

当サイトでは大会期間中は一日一回のペースでその日のTJARのダイジェストを翌日にお送りしました。このダイジェストをお送りするにあたっては、トレイルランニングの撮影で著名なフォトグラファー、小関信平 Shimpei Koseki、後藤武久 Takehisa Goto、藤巻翔 Sho Fujimaki、茂田羽生 Hao Modaの皆さんに写真をご提供いただいています。

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また昨年発売された4人の写真家による写真集「TJAR」についてもこの記事で紹介しています。


(写真・大会七日目、雨宮浩樹が赤石岳を進む。Photo by © 藤巻翔 Sho Fujimaki)

トランスジャパンアルプスレース Trans Japan Alps Raceの概要については当サイトの記事もご覧ください。

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本日深夜12時スタート・期間中のダイジェストはDCで。トランスジャパンアルプスレース Trans Japan Alps Race #TJAR2018

2018.08.11

八日目はコース上の20人全員が大浜海岸にたどり着く

TJAR-logo
前日の大会七日目に、優勝の垣内康介(6日1時間22分)、2位の船橋智(6日6時間37分)、3位の近内京太(6日8時間11分)、4位タイの江口航平佐幸直也(6日9時間56分)、6位の吉藤剛(6日12時間17分)、そして7位で望月将悟(6日16時間7分)の7人が完走。七日目のダイジェストでもお知らせしたように、八日目の早朝には8位の鹿野颯太(7日4時間23分)で完走しました。

赤石岳での佐幸直也(大会七日目)。Photo by © 藤巻翔 Sho Fujimaki

赤石岳での佐幸直也(大会七日目)。Photo by © 藤巻翔 Sho Fujimaki

早朝の大浜海岸でプロポーズする鹿野颯太。Photo by © 藤巻翔 Sho Fujimaki

早朝の大浜海岸でプロポーズする鹿野颯太。Photo by © 藤巻翔 Sho Fujimaki

午前4時という時間にもかかわらず、鹿野颯太の完走を多くの人が大浜海岸で出迎えた。Photo by (c) 小関信平 Shimpei Koseki

この日、八日目の午前4時には井川オートキャンプ場(残り約70km)の関門が締め切られましたが、締め切りまでの1時間に7人が通過して19人が駿河湾までの長い舗装路で足の痛みや空腹に耐えながら進んでいきました。その結果、午前中に有吉俊博(9位、7日9時間27分)、石田賢生(10位、7日10時間1分)、男澤博樹(11位、7日10時間25分)、阿部公一(12位、7日11時間24分)の4人が相次いでフィニッシュ。

9位で完走した有吉俊博。Photo by (c) 小関信平 Shimpei Koseki

10位の石田賢生。Photo by (c) 小関信平 Shimpei Koseki

駿河湾へと勢いよく駆け出す男澤博樹。Photo by (c) 小関信平 Shimpei Koseki

午後には日没までに片野大輔(13位、7日12時間12分)、高島伸介(14位、7日12時間40分)、雨宮浩樹(15位、7日13時間41分)、柏木寛之(16位、7日16時間43分)、古澤法之(17位、7日17時間10分)、星加博之(18位、7日17時間52分)の6人が大浜海岸に。

17位の古澤法之。Photo by (c) 小関信平 Shimpei Koseki

そして今回も最終日の陽が暮れてからは完走に向けてもがくように進む選手たちの一層厳しい激走がみられました。午後7時過ぎには19位で高田全希がフィニッシュ(7日19時間4分)、午後8時半近くに20位で岡田泰三(7日20時間25分)が続きます。さらに制限時間まで2時間半を切ってから、原一平(21位、7日21時間47分)、福山智之(22位、7日21時間53分)、そして及川耕太郎(23位、7日22時間17分)とフィニッシュラインは賑やかになります。

家族と手を取り合って大浜海岸を歩く岡田泰三。Photo by (c) 小関信平 Shimpei Koseki

制限時間まで一時間の23時の時点では、残り4選手がコース上に。まず、大坪穂高(24位、7日23時間16分)、今回最年長となる58歳の竹内雅昭(25位、7日23時間17分)が大浜海岸に。締め切りまで残り9分というところで中野洋平(26位、7日23時51分)、2分で細田典匡(27位、7日23時58分)が完走。最後の最後まで熱い8日間でした。

笑顔の大坪穂高。Photo by (c) 小関信平 Shimpei Koseki

前回のリタイアから2年、悲願を果たした竹内雅昭。Photo by (c) 小関信平 Shimpei Koseki

制限時間10分前、大浜公園へ駆け込む中野洋平。Photo by (c) 小関信平 Shimpei Koseki

締切時刻の2分前、最後の完走者となった細田典匡が大浜海岸に。Photo by (c) 小関信平 Shimpei Koseki

リザルト

公式記録は大会ウェブサイトをご覧ください。

  • 1 垣内康介(39歳、岐阜県) 6日1時間22分 初完走
  • 2 船橋智(39歳、神奈川県) 6日6時間37分 5回目完走<2016年完走 2014完走 2012完走 2010完走>
  • 3 近内京太(40歳、東京都) 6日8時間11分 初完走
  • 4 江口航平(36歳、京都府) 6日9時間56分 2回目完走<2016年完走 2014年リタイア>
  • 4 佐幸直也(37歳、徳島県) 6日9時間56分 3回目完走<2016年完走 2014完走>
  • 6 吉藤剛(35歳、神奈川県) 6日12時間17分 2回目完走<2016年完走>
  • 7 望月将悟(40歳、静岡県) 6日16時間7分 5回目完走<2016年完走 2014完走 2012完走 2010完走>
  • 8 鹿野颯太(28歳、群馬県) 7日4時間23分 初完走
  • 9 有吉俊博(47歳、大阪府) 7日9時間27分 初完走
  • 10 石田賢生(41歳、静岡県) 7日10時間1分 3回目完走<2016年完走 2014完走 2012リタイア 2010リタイア>
  • 11 男澤博樹(45歳、宮城県) 7日10時間25分 2回目完走<2016年完走>
  • 12 阿部公一(38歳、東京都) 7日11時間24分 初完走
  • 13 片野大輔(37歳、愛知県) 7日12時間12分 初完走
  • 14 高島伸介(52歳、大阪府) 7日12時間40分 初完走
  • 15 雨宮浩樹(40歳、岐阜県) 7日13時間41分 3回目完走<2016年完走 2014完走>
  • 16 柏木寛之(38歳、埼玉県) 7日16時間43分 3回目完走<2016年完走 2014完走>
  • 17 古澤法之(53歳、愛知県) 7日17時間10分 初完走
  • 18 星加博之(37歳、東京都) 7日17時間52分 初完走
  • 19 高田全希(45歳、栃木県) 7日19時間4分 初完走
  • 20 岡田泰三(54歳、神奈川県) 7日20時間25分 2回目完走<2016年完走>
  • 21 原一平(38歳、東京都) 7日21時間47分 初完走
  • 22 福山智之(39歳、奈良県) 7日21時間53分 2回目の感想<2018年感想、2012年完走>
  • 23 及川耕太郎(38歳、北海道) 7日22時間17分 初完走
  • 24 大坪穂高(39歳、愛知県) 7日23時間16分 初完走
  • 25 竹内雅昭(58歳、福井県) 7日23時間17分 初完走<2016年リタイア>
  • 26 中野洋平(37歳、東京都) 7日23時51分 初完走
  • 27 細田典匡(34歳、愛知県) 7日23時58分 初完走
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2022年OCC:シェイラ・アビレス、マヌエル・メリャスがともに終盤に強さを発揮して優勝、スペイン勢が活躍

DNF

  • 前田圭紀(42歳、東京都):五日目、仙丈ヶ岳(脚の故障)
  • 岩崎勉(51歳、大阪府):六日目、三伏峠(関門締切に間に合わず)
  • 秋元恒郎(45歳、埼玉県):七日目、茶臼小屋(レース続行は無理と判断されて)

写真(七日目、望月将悟が大浜海岸へ。Photo by © 藤巻翔 Sho Fujimaki)

参考

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