2018年 TDS®︎、OCC、CCC®︎ プレビュー #UTMB18

UTMB-2016-logo-Columbiaいよいよ2019年もUTMB®︎ウィークが始まります。8月27日月曜日朝のPTL®︎のスタートで今年のUTMB®︎は開幕します。この記事ではPTL®︎に加え、大会のメインイベントとなる171kmのUTMB®︎が8月31日金曜日午後6時(日本時間土曜日午前1時)にスタートするまでに行われるMCC、TDS®︎、OCC、CCC®︎の各レースのみどころ、注目選手を紹介します。171kmのUTMB®︎については明日ご紹介する予定です。

当サイトは編集人の岩佐幸一が大会期間中に配信されるインターネットのストリーミング番組が「UTMB®︎TV」の日本語チャンネルのMCを務めます。日本時間の水曜日午後のTDS®︎のスタートから始まり、木曜日午後はOCC、金曜日午後はCCC®︎、そして金曜日深夜から土曜日夜にかけてはUTMB®︎とUTMB®︎TVは配信される予定。各レースのスタートからレースの経過速報はもちろん、コース上での各選手の様子、インタビュー、印象的なシーンのプレイバックなどを日本語で一緒にMCを務める神田翔大さんとご紹介していきます。途中でゲストをお迎えすることも予定しています。

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TDS®︎のスタート直前の、日本時間の8月29日水曜日の正午ごろから下でUTMB®︎TV日本語チャンネルの配信がスタートする予定です。


さらに今回はSalomonのご協賛により、UTMB®︎TVへの出演の合間にDogsorCaravanのTwitterアカウント / @DogsorCaravanFacebookページで大会の様子をご紹介していきます。

UTMB®︎で開催される主なイベントとその日程については当サイトの記事をご覧ください。

今年のUTMB®は日本語でもライブ配信。当サイトの中の人が出演します。 #UTMB18

2018.08.23

8月31日金曜日午後6時(日本時間9月1日土曜日午前1時)にスタートする171kmのUTMB®︎のプレビューはこちらからご覧ください。

2018年 UTMB®︎ プレビュー #UTMB18

2018.08.26

PTL®︎

PTL®︎は今回が11回目の開催。二人または三人一組で約300kmのコースマークなしのコースを自分でナビゲーションしながら進むというもので、順位などはつけない一種のアドベンチャーとして開催されるイベント。8月27日月曜日午前10時(日本時間同日午後5時)にスタートし、制限時間は151時間30分。参加できるのは山岳活動の経験などを申告して大会に認められた最大150組。PTL®︎は「Petite Trotte à Léon」(レオンのちょっとしたお出かけ)の意味。UTMB®︎に協力してきたスイスのトレイルランニング団体の会長、レオン・ラビー Leon Loveyさんがこのイベントを発案した時に、ユーモアを込めてつけた名前です。

PTL®︎のコースは毎年異なっており、今回はUTMB®︎のコースよりさらに西側のボーフォーテン Beaufortain山系など、これまでコースになったことのない新しいパートが多く含まれ、その多くは非常にテクニカルで登山コースとしてはほとんど知られていないといいます。今年は113チームの285人(うち女性31人)がエントリー。参加者は29ヶ国にまたがり、フランスが123人、イタリアが33人、そして中国から23人が参加。日本からは出島秀一 Shuichi Dejima、樺澤秀近 Hidechika Kabasawa、若岡拓也 Takuya Wakaokaの「Team白樺」が参加します。

2018年のPTLのコース概要図。シャモニーを出発して時計回り。

順位のつかないイベントであるせいもあってか、例年PTLにはUTMBで活躍するような選手は参加していませんでしたが、今年は少々様子が違います。スペイン・バスクからは2011年、2014年にUTMB®︎で2位となっているイケル・カレラ Iker Karreraシゴー・イトゥリエタ Zigor Iturrieta Ruizとのコンビ(チーム名「Ibai Eki Taldea」)でエントリーしています。また2017年のL’Échappée Belle優勝のティエリー・ボシェ Thierry Bochetも参加します(セバスチャン・ジェラール Sebastien Gérardとのチーム「Les Beaufortains」)。

MCC

MCCは今年から加わった40km 2,300mD+のレースで8月27日月曜日午前8時(日本時間同日午後3時)にスイスのマルティニをスタート。大会ボランティアとモンブラン山麓地域の住民の皆さんが優先してエントリーできるレースとなっているため、目立った有力選手は出場していません。定員は1000人で日本からは8人がエントリーしています。

2018年のMCCのコース概要図。

TDS®︎

8月29日水曜日午前6時(日本時間同日午後1時)にイタリア側のクールマイユール CourmayeurをスタートするTDS® (Sur les Traces des Ducs de Savoie)は今回で9回目の開催。クールマイユールからモンブランを時計回りに進んでシャモニーへと向かう121km 7,300mD+のコースです。今年もUltra-Trail®︎ World Tourの”Pro”レーベルとなっています。

2018年のTDS®︎のコース概要図。

TDS®︎ 女子

メーガン・キンメル Megan Kimmel(アメリカ)は40-50kmくらいのトレイルレースに強く、欧州のスカイランニングのレースでも安定して上位に入っている実力の持ち主。昨年はYading Skyrun 33kで優勝、Zegama 42kで6位、Mont-Blanc Marathonで優勝、High Trail Vanoise 68kで優勝、Glen Coe Skyline 55kで2位に。今シーズンは6月にカリフォルニアのBroken Arrow Skyrace 52kで優勝、8月19日のPikes Peak Marathonでは大会記録を37年ぶりに破って優勝と好調です。TDS®︎のような100kmを超える距離のレースの記録は見当たらず、今回は大きなチャレンジとなります。しかし今回のTDS®︎女子のレースの優勝候補の筆頭だと言えます。ちなみに、最近は毎年12月のTNF 50mile Championshipに出ていて、2014年に2位、15年に優勝といった記録を残しています。

本格的に走り始めたのは東海岸で大学院生だった20代の終わりから。カリフォルニアに移って2016年、2017年にLake Sonoma 50を連覇して話題の人となったイオウ・ワン Yiou Wang(アメリカ)。今シーズンは42kmを超える距離のレースを走った記録はなく、どれくらいコンディションが整っているかは分かりませんが、今回のTDS®︎では注目の存在です。100kmを超える距離では2016年のウェスタンステイツで13位になっています。

20130831-Rory-Bosio-UTMB

2013年UTMBで女子優勝、男女総合で7位でフィニッシュしたRory Bosio / ローリー・ボジオ。

ローリー・ボジオ Rory Bosio(アメリカ)は2013年、2014年のUTMB®︎のチャンピオン。特に2013年に男女総合7位、22時間37分という大会記録で優勝したのはUTMB®︎の歴史に残るパフォーマンスでした。昨年のOCCでは6位、今年のBroken Arrow Skyrace 52kで3位でした。オーストラリアのケリー・エマーソン Kellie Emmerson(オーストラリア)は昨年からUTWTのシリーズ戦で上位に名前を連ねるようになっています。2017年のTarawera 102kで4位、UTMB®︎で5位。今年はMIUT 117kで4位、Ultra Trail Australiaで優勝。以上のアメリカ勢に対してヨーロッパの選手で注目はキャスリン・ゲッツ Kathrin Götz(スイス)。Eiger Ultra-Trail E101で2016年に2位、今年優勝。今年6月のLavaredo Ultra-Trail 119kでは3位になっています。

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このほかTDS®︎で注目の女子選手は次の皆さん。

  • オードレー・タンギィ Audrey Tanguy(フランス): 2018年MIUT®︎ 84kで2位、90km du Mont-Blancで2位。
  • コリーン・マルコム Corrine Malcolm(アメリカ): 2016年Gorge Waterfalls 100kで4位、2018年ウェスタンステイツで9位。
  • ソニア・ロカテリ Sonia Locatelli(イタリア): 2016年OCCで3位。
  • カロリーヌ・ベヌワ Caroline Benoit(フランス): 2015年OCCで3位、2016年CCC®︎で4位、2018年Eiger Ultra Trail E101で3位。
  • マリー・マクノートン Marie Mcnaughton(ニュージーランド、香港在住): Translantau 100kで2016年、2017年と二連覇。2018年はHong Kong 100で4位、STYで2位。
  • Itsuko Uemiya(日本): 昨年のTDS®︎で11位。今年はAso Round Trail 112kで2位、OSJ山中温泉 80kで優勝。

TDS®︎ 男子

年々選手層が厚くなり、コンペティティブなレースとなりつつあるTDS®︎男子。日本の有力選手の活躍にも期待が集まります。

TDS®︎の優勝争いはかなり激しいものとなりそう。現在27歳のヘイデン・ホークス Hayden Hawks(アメリカ)は昨年のCCC®︎で優勝。トレイルを走るようになったのは2016年のシーズンからでSpeedgoat 50kで優勝、12月のTNF 50mile Championshipではザック・ミラーと最後まで競り合って2位。今年は6月のLavaredo 120kmで優勝してから7月末まで欧州でのレースに参戦。今回のTDS®︎に焦点を合わせていることが伺えます。そのホークスとのレースを繰り広げることが予想されるのはディラン・ボウマン Dylan Bowman(アメリカ)。今年4月のUTMFを鮮やかな逆転劇で制したあの走りがTDS®︎もみられるか。ボウマンはUTMFでインタビューした際にもTDS®︎に狙いを定めていると話していました。昨年のUTMB®︎で7位、今年のTarawera Ultramarathon 100kで優勝しています。

ディラン・ボウマン Dylan Bowman

ルドビック・ポムレ Ludovic Pommeret

2916年のUTMB®︎優勝者で昨年のCCC®︎で3位だったルドビック・ポムレ Ludovic Pommeret(フランス)は今年はTDS®︎を選びました。43歳のベテランの活躍を期待するファンも多いはず。昨年のCCC®︎のあとはレユニオンでDNF、今年のトレイル世界選手権で5位、High Trail Vanoise 70kで2位になっています。昨年のCCC®︎5位だったトム・オーウェンス Tom Owens(イギリス)も今年はTDS®︎へ参戦。46歳のベテラン、トフォル・カスタニェール Tofol Castaner Bernat(スペイン)は2017年のSwissalpine Davos 78kで優勝、今年はSwissalpine Irontrail 88kで優勝。2016年のトレイル世界選手権では8位になっており、若手を相手にしても引けをとらないレースを見せることでしょう。一方、今回がUTMB®︎のレース初登場となる26歳のオーレリアン・デュナン・パラス Aurélien Dunand-Pallaz(フランス)にも注目です。昨年はUltraSkymarathon Madeira 55k、High Trail Vanoise 68kとスカイランニングの注目イベントでそれぞれ2位。9月のUltra Pirineu 109kで3位、今年のMIUT®︎ 117kで2位と成長の著しいアスリートです。

MSIG Sai Kung 50- Tom Owens

2015年MSIG Sai Kung 50でのトム・オーウェンス Tom Owens。

さらに、次のような有力選手が続きます。いずれも、以上にあげた選手と代わって優勝争いに食い込んでも不思議はない選手です。

  • ザイド・アイトマレク Zaid Ait Malek(モロッコ、スペイン在住): 2017年Transvulcania 73kで3位。
  • ドミトリ・ミチャエフ Dmitry Mityaev (ロシア): 2018年High Trail Vanoise 70k優勝、UltraSkymarathon Madeira 55kで3位。
  • マルチン・スビレク Marcin Świerc (ポーランド): 2017年CCC®︎で2位。
  • パブロ・ビラ Pablo Villa González (スペイン): 2018年Transgrancanaria 64kで優勝。
  • ファビアン・アントリーノス Fabien Antolinos (フランス): 2017年Lavaredo Ultra Trail 119k優勝。
  • ヘス・ヘルナンデス Jessed Hernandez Gispert (スペイン): 2016年Olympus Marathonで2位、Ultra Pirineu 109kで2位。
  • マキシム・カザジャス Maxime Cazajous (フランス): 2018年90km du Mont Blancで2位。
  • Yanqiao Yun (中国): 2017年Hong Kong 100優勝、2016年Ultra-Trail Australia 100kで3位。
  • ディエゴ・パゾス Diego Pazos (スイス): 2016年Transgrancanaria 125kで3位、同年のトレイル世界選手権で6位。
  • ヤン・ロンフェイ Longfei Yan (中国): Hong Kong 100で2015年優勝、2016年2位。昨年のCCC®︎では31位。
  • シルバン・カミュ Sylvain Camus (フランス): 昨年2017年のTDS®︎で2位。
  • ベン・ダフュース Benjamin Duffus (オーストラリア): 2016年、2018年Ultra Trail Australia 100kで2位。
  • ジュリアン・ショリエ (フランス): 2017年UTMB®︎で17位、2018年90km du Mont Blancで6位。 2008年UTMB®︎で3位、2012年UTMF優勝。
  • バンサン・ビエ Vincent Viet (フランス): 2017年Ultra-Trail Cape Townで優勝、2018年Maxi-Race 85kで3位。
  • フルビオ・ダピ Fulvio Dapit (イタリア): 2017年Lavaredo Ultra Trail 119kで4位。Eiger Ultra-Trail E101で7位。
  • 小川壮太 (日本): 2017年ハセツネCUPで3位、2016年Tromsø Skyrace 53kで4位、Maxi-Race China 60kで3位。
  • 大瀬和文 Kazufumi Ose (日本): 2018年UTMFで6位、Ultra-Trail Australia 100kで6位。今年7月の北丹沢で2位。
  • デン・グオミン Guomin Deng (中国): 2018年UTMFで10位。
  • リアン・ジン Jing Liang (中国): 2017年Xtrail Zhangye 100Kで2位。
  • 杉本愉 Satoshi Sugimoto (日本): 2016年信越五岳110kで2位。
  • 松永紘明 Hiroaki Matsunaga (日本): 2018年Scenic Trail K54で16位、2017年UTMB®︎51位、2016年CCC®︎18位。
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OCC

56km 3,500mD+のOCC (Orsières Champex Chamonix)は今回で5回目。UTMB®︎の中の入門レースとしても人気ですが、近年は有力選手の顔ぶれも賑やかになりつつあります。スタートは8月30日木曜日午前8時15分(日本時間同日午後3時15分)です。スイスのオルシエール Orsièresをスタートして、約10kmはロードやダブルトラックのトレイルでUTMB®︎やCCCのエイドとなるシャンペ Champex-Lacへと登ります。以降のコースは概ねUTMB®︎と同じですが、コル・デ・モンテ(37.5km)から先の49km地点・フレジエール FlégèreまではUTMB®︎とは異なります。

2018年のOCCのコース概要図。

OCC 女子

2015年CCC®︎を男女総合8位という好成績で優勝したルース・クロフト Ruth Charlotte Croft(ニュージーランド)は今回のOCCの女子有力選手の中では一歩抜け出した存在だといえるでしょう。最近だけでも昨年秋のTempliers 76kmで優勝、Zegama-Aizkorriでは3位、 du Mont-Blancで優勝、50kで優勝、Sierra-Zinalでは4位。今回のOCCでも優勝する可能性は高いといっていいでしょう。2014年には富士登山競走で優勝しています。

RuthCroftinAction

2015年CCC®︎ををリードするルース・クロフト Ruth Charlotte Croft

今年のウェスタンステイツで3位となり注目されたのが22歳のルーシー・バーソロミュー Lucinda Bartholomew(オーストラリア)。昨年は80km du Mont-Blancで2位、TDS®︎で5位、Ultra-Trail Austria 100kで優勝と、海外での活躍も際立ちました。今回のOCCでも上位を狙うでしょう。精力的にレースに出場してそのいずれでも上位になってきたアンドレア・ヒューザー Andrea Huser(スイス)は今年2月に Transgrancanaria 127kで2位になったあとは不調が続いている模様。今回のOCCで復活できるか。UTMB®︎で2016年、2017年に2位、2015年はTDS®︎で優勝しています。

さらに昨年のCCC®︎で5位で今年はTarawera Ultramarathon 102kやLavaredo Ultra-Trail 119kで優勝しているケリー・ウルフ Kelly Wolf(アメリカ) 、2017年トレイル世界選手権で2位、OCCで3位のアマンディーヌ・フェラート Amandine Ferrato(フランス)、昨年のBehind The Rocks Ultra 50mileで優勝など北米で活躍するマリアン・ホーガン Marianne Hogan(カナダ)もトップ3を狙える実力の持ち主です。

加えて次の選手に注目です。

  • エリ・ゴードン Eli Gordon Rodriguez(スペイン): 昨年のOCC優勝。今年のMarathon du Mont-Blancで3位。
  • ルーシー・ジャムスン Lucie Jamsin(フランス): 2017年トレイル世界選手権で8位。
  • ステファニー・オーストン Stephanie Auston(オーストラリア): 2018年Ultra-Trail Austria 50kで2位。
  • 山室宏美 Hiromi Yamamuro(日本): 2018年OSJ新城32k3位、比叡山50k2位、美ヶ原80k3位。

OCC 男子

2016年CCC®︎2位の上田瑠偉 Ruy Ueda(日本)は昨年に続いてOCCにエントリーしていますが、今回は出場を見送ります。

アメリカの新しい世代のトレイルランナーで、そのスピードで頭角を表しているのがティム・フレリクス Timothy Freriks(アメリカ)です。トレイルランニングのリザルトが残るのは2016年からですが、昨年2017年はTransvulcania 73kで優勝、Flagstaff Skyrace 55kで優勝、12月のTNF 50mile Champsでは前年優勝・準優勝のザック・ミラーとヘイデン・ホークスに13分以上もの差をつけて優勝。今年は100kmのBlack Canyonで優勝して出場権を獲得したウェスタンステイツにも出場(13位)。今回のOCCで勝利にもっとも近い存在といえるでしょう。ニコラ・マルタン Nicolas Martin(フランス)は2014年のOCCのチャンピオン、2015年CCC®︎では3位となっています。その後Templiers 76kmで2015年、2017年に2位、2016年にトレイル世界選手権で2位、Transvulcania 73kmで2位と活躍する場面を目にする機会が増えました。ただ今シーズンはベストのコンディションからは遠いようで、2014年に続くOCC優勝を手にするのは難しいかもしれません。

2016年MSIG Lantau 50で優勝したニコラ・マルタン Nicolas Martin

昨年のOCCで2位のティボー・バロニアン Thibaut Baronian(フランス)も今年のOCCで優勝を目指します。今シーズンはZegama-Aizkorriで7位、Marathon du Mont-Blancで4位。Sierra-Zinalで26位となっています。エウゲニ・ジル Eugeni Gil(スペイン)は2017年にMatterhorn Ultrak 49kで2位。今回はUTMB®︎のレースは初挑戦です。

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さらに次の選手も有力選手として続きます。

  • アドリアン・ミショー Adrien Michaud (フランス): 2017年Zegama-Aizkorriで5位。
  • ダニエル・ガルシア Daniel Garcia Gomez (スペイン): 2017年トレイル世界選手権5位。
  • クラウディオ・デルグランデ Claudio Del Grande (イタリア): 2016年Le Porte Di Pietra 42kで優勝。
  • シェン・ジアシェン Jiasheng Shen (中国): 2018年Gaoligong by UTMB 124kで優勝。
  • パブロ・ビラロボス Pablo Villalobos (スペイン): 2018年Reventón Trail El Paso 45kで3位。
  • 名取将大 Masahiro Natori (日本): 2017年OSJ奥久慈50k、北丹沢で優勝。

CCC®︎

UTMB®︎のコース後半を使って行われるCCC®︎ (Courmayeur Champex Chamonix)は101km 6,100mD+のコースで開催。UTMB®︎の第4回大会となった2006年にスタートして今回で13回目。171kmのUTMB®︎のスタートする8月31日金曜日、UTMB®︎に先立って午前9時(日本時間同日午後4時)にクールマイユールをスタートします。CCC®︎はUltra-Trail®︎ World Tourの”Serie”レーベルとなっています。

2018年のCCC®︎のコース概要図。

CCC®︎ 女子

イーダ・ニルソン Ida Nilsson (スウェーデン)は今回がUTMB®︎のレースには初挑戦です。2016年、2017年とTNF 50mile Champsを連覇。昨年はTransvulcania 73kで優勝、Templiers 76kで2位、今シーズンもTransvulcania 73k、Zegama-Aizkorriで優勝、Marathon du Mont-Blancで2位と50-100kmのレースに強みを持ち、今回のCCC®︎の優勝候補の一角です。そのニルソンとの競合いとなりそうなのはカミーユ・ヘロン Camille Herron(アメリカ)でしょう。2015年のIAU100km世界選手権のチャンピオンで2017年11月には100マイル走の全米記録を12時間42分というタイムで更新。その2017年には南アフリカの89kmのウルトラマラソン、Comrades Marathonで優勝。トレイルでもBandera 100kで2017年に2位、18年に優勝、2017年Tarawera Ultramarathon 100kで優勝。スピードに優れるウルトラランナーがモンブランの山のコースで実力を発揮できれば、ニルソンを上回ることになるでしょう。

さらに昨年のCCC®︎で2位だったマイテ・マイオラ Maite Maiora Elizondo(スペイン)も今年のCCC®︎に戻ってきます。最近は昨年秋にUltra Pirineu 109kで優勝、2018年トレイル世界選手権で5位となっています。今年1月のHong Kong 100で大会新記録で優勝してトレイルランニングファンを驚かせたヤオ・ミヤオ Miao Yao(中国)もCCC®︎に。6月のLavaredo Ultra-Trail 119kでは2位となっています。2016年にトレイル世界選手権、・Skyraceでそれぞれ2位になっているアサラ・ガルシア Azara García De Los Salmones(スペイン)は今回がUTMB®︎のレースに初挑戦です。

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さらに次の注目選手が続きます。

  • アナリス・ルセ Anne Lise Rousset (フランス): Transvulcania 73kで2016年、17年に2位。2018年Marathon du Mont-Blancで4位。
  • ジャスミン・ニュニジ Jasmin Nunige (スイス): 2016年Swissalpine Davos 78k優勝、Templiers 76kで優勝。
  • ライア・カニェス Laia Canes (スペイン): 2017年CCC®︎で3位、2018年トレイル世界選手権で2位。
  • ケイティ・シード Katie Schide (アメリカ): 2018年MIUT®︎ 84k優勝。Maxi-Race 84k優勝。
  • セシーラ・フローリ Cecilia Flori (イタリア): 2017年Tarawera Ultramarathon 100kで3位、2018年 Ultra-Trail Australia 50k優勝、ウェスタンステイツ5位。
  • ローレンス・イェーリー Laurence Yerly (スイス): 2016年Sierra-Zinalで5位。
  • アイダ・ラディーナ Ajda Radinja (スロベニア): 2016年100 Miles Of Istria 69kで優勝。
  • エイミー・スプロストン Amy Leedham (アメリカ): 2018年Way Too Cool 50kで4位、Lake Sonoma 50で5位。
  • マイヤ・オラバマキ Maija Oravamäki (フィンランド): 2017年トレイル世界選手権11位。
  • フィオナ・ヘイビス Fiona Hayvice (ニュージーランド): Tarawera Ultramarathon 100kで2016年優勝、2017年6位、Ultra-Trail Australia 100kで2016年に優勝。

CCC®︎ 男子

今年のCCC®︎には日本から2016年ハセツネCUPチャンピオンの川崎雄哉 Yuya Kawasakiがエントリーしていますが、今回は出場を見送ります。

今年のUTMFで最後は2位に終わったもののレースを最後までリードしたのがパウ・カペル Pau Capell (スペイン)でした。そのカペルが今回のUTMB®︎ではCCC®︎に出場します。これまで2016年にTDS®︎で優勝、2017年にUTMB®︎で6位になっていましたが、今回のCCC®︎では優勝が視野に入っているはず。今年はUTMFの後もUltra SkyMarathon Madeira 55kで4位、Tenerife Blue Trail 42kで優勝、Lavaredo Ultra Trail 119kで2位、Eiger Ultra-Trail E101で優勝という結果を残しています。

2017年UTMB®︎でグランコルフェレへと登るパウ・カペル Pau Capell

スカイランニングのレジェンド、マルコ・デ・ガスペリ Marco De Gasperi (イタリア)がCCC®︎に?今回ガスペリは初めてUTMB®︎のレースに参戦します。ガスペリは今年5月にTransvulcania 73kで4位になるなど、長距離のレースでも結果を残していますが、100kmを超える距離は初めてのはず。41歳のガスペリと27歳のカペルの勝負の行方に注目です。ガスペリは昨年のZegama-Aizkorriで2位、Dolomites SKyraceで3位、Skyrace Comapedrosaで2位、Matterhorn Ultraksで優勝、Limone extremeで優勝してミグラン・スカイランナー・ワールドシリーズの年間チャンピオンとなっています。

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アメリカのコディ・リード Cody Reed は今年のTarawera Ultramarathon 100kで2位、ウェスタンステイツでは7位となっている27歳。オーレリアン・コレ Aurélien Collet (フランス)は今年のTransgrancanaria 127kでカペルに次いで2位。昨年のCCC®︎では9位でした。今年1月のHong Kong 100を大会新記録で優勝したチー・ミン Min Qi (中国)も今回のCCC®︎でUTMB®︎にデビュー。今年はHong Kong 100の後、3月にGaoligong by UTMBに出ましたがDNFでした。

アンドリス・ロニモイス Andris Ronimoiss (ラトビア)は今年4月のMIUT®︎ 117kのチャンピオン。その後の5月のトレイル世界選手権では11位。その世界選手権で3位に入ったのがトーマス・エバンス Thomas Evans (イギリス)。昨年のCCC®︎では4位で表彰台に立っています。昨年2月のTransgrancanaria 123kで2位のバイダス・ゼラビス Vaidas Zlabys (リトアニア)も上位が期待されます。今年のTarawera Ultramarathon 100kでは4位になっています。

このように上位は激しいレースとなりそうなCCC®︎。さらに次の選手にも注目です。

  • ラシッド・エルモラビティ Rachid El Morabity (モロッコ): Marathon des Sablesの常勝王者。2016年のOCCでは2位、2017年CCC®︎では22位でフィニッシュ。
  • ティボー・ガリビエ Thibaut Garrivier (フランス): 昨年2017年のOCCで6位、Marathon du Mont-Blancで6位。
  • クリストバル・アデル Cristobal Adell (スペイン): Penyagolosa Trails MiM 61kで2017年、18年に2位。
  • ホルヘ・マラビラ Jorge Maravilla (アメリカ): 昨年のCCC®︎で10位。TNF 50mile Champsで2015、2016年に4位。

今年のUTMB®︎観戦に役立つリンク

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