一年でももっともトレイルランニングの注目レースが集中するのが8月末から9月の上旬。そうした中で週末に開催されたロードの100kmの世界選手権、IAU100km世界選手権では山内英昭 Hideaki Yamauchiが二回連続で世界チャンピオンになるなど日本代表チームが大活躍しました。一方、超長距離のトレイルランニングのレースであるGore-Tex Trans Alpine Runは閉幕し、Tor des Geantsは開幕しました。今週木曜日にはSkyline Scotlandが始まり、Ring of Steall Skyraceなど4つのレースがそれぞれスカイランニング世界選手権やミグラン・スカイランナー・ワールドシリーズ、Golden Trail Seriesになっていて日曜日まで話題を集めそうです。国内では土曜日から月曜日まで信越五岳が開催。話題の選手が出るらしいと注目されています。日曜日にはアンドラでマウンテンランニング世界選手権も開催されます。
(写真:Trans Alpine Runに参加した土井陵と別府浩司。Photo courtesy of GORE-TEX Transalpine-Run)
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先週末のイベント
9月2日日曜日 – 8日土曜日:Gore-Tex Trans Alpine Run
- Gore-Tex Trans Alpine Run(257.6km / 6 stages):アルプスの東部の山岳コースを二人一組で行くステージレースで、ドイツ・バイエルン州のツークシュピッツェ北麓の町からオーストリアを経て、チロル地方、イタリアのブリクセン / Brixenへと至るコースは総距離257.6km、累積獲得高度は16,446mD+。男子ペアはハンス・ナメベルガー Hannes Namberger – マルクス・ミンゴ Markus Mingoが計24時間58分で優勝。日本の土井陵 Takashi Doiが別府浩司 Koji Beppuは28時間17分で9位でした。女子ペアは最近スカイランニングのシリーズ戦で活躍が著しいスウェーデンの姉妹、リナ・エルコット Lina El Kott Helander – サンナ・エルコット Sanna El Kott Helanderが28時間27分で二連覇。この他、マスターの部や男女混合ペアの部などの表彰も行われました。リザルトはこちら。
9月5日水曜日 – 8日土曜日:Ultra Tour Monte Rosa
- Ultra Tour Monte Rosa (170km Solo/4 stages, 100k): マッターホルン、モンテローザを南に臨むスイス・ヴァレー州のグレヘン Grächenを拠点に開催。すでにお伝えしたように170kmのコース(13,000mD+)で山本健一 Kenichi Yamamotoがタイで準優勝。170kmのリザルトはこちら。170kmのステージレースは全4ステージでトップでフィニッシュしたセバスチャン・シェニョー Sebastien Chaigneau(フランス)が優勝しています。
9月6日木曜日 – 9日日曜日:Infernal Trail des Vosges
- Infernal Trail des Vosges (200k / 120k / 60k /30k): フランス北東部のヴォージュ山脈で開催される大会で、200kmのコースの累積獲得高度は10,000mD+。リザルトはこちら。
9月7日金曜日 – 15日土曜日:Albania
- Albania – The Hidden Treasure (220km 6 stages): 東欧・バルカン半島にあるアルバニアで開催されるステージレースには40人が参加中。世界遺産となっている史跡をたどりながら進む合計220kmの累積獲得高度は8,800mD+。大会の模様は主催者のGlobalLimitsのFacebookページでみることができます。
9月7日金曜日 – 11日火曜日:Tahoe 200 Ultra
- Tahoe 200 Ultra: カリフォルニア州ホームウッドをスタートし、カリフォルニア、ネバダの両州にまたがるタホ湖をトレイルをつないで一周する200マイルのトレイルランニングイベント。本稿執筆時点ではまだレースは続いていて、すでに3人が完走。優勝はカイル・カーティン Kyle Curtinで2日と1時間32分。その次にフィニッシュしたのが4月にUTMFで優勝してその後6月にウェスタンステイツで優勝しているコートニー・ドウォルター Courtney Dauwalter。2日と1時間54分で女子優勝という結果でまたひとつ伝説を作りました。ライブ速報はこちら。
9月7日金曜日 – 8日土曜日:Ultra-Trail Harricana, Wasatch 100, Superior 100, Lost Soul
- Ultra-Trail® Harricana (125k / 80k/ 65k /28k /10k /5k): カナダ・ケベック州のラ・マルベー La Malbaieで開催。125km 4000mD+のレースがUltra-Trail World Tourの第18戦、Challengerレーベルのレースでした。男子はジャン-フランソワ・コーション Jean-Francois Cauchon(カナダ)が13:47:08で優勝、コルトン・ゲイル Colton Gale(アメリカ)が2位で13:55:35、ダビデ・サバー-ガーノン David Savard-Gagnon(カナダ)が14:03:49で3位。女子優勝はサラ・モニ Sarah Monizが16:14:00。2位にエリザベス・コーション Elisabeth Cauchonが16:45:12、3位にカレン・ホランド Karen Hollandで19:25:37とカナダの選手が揃いました。リザルトはこちら。次のUTWTのイベントは10月20日のSalomon® Cappadocia Ultra-Trail®の119kmで、Proレーベルの大会となります。
- Wasatch Front 100: ユタ州で開催される100マイルのトレイルランニングレース。リザルトはこちら。
- Superior 100: ミネソタ州のスペリオル湖に沿って設けられているロングトレイルをコースとした100マイルなどのトレイルランニングレース。リザルトはこちら。
- Lost Soul Ultra (100/100k/50k) : カナダ・アルバータ州レスブリッジ Lethbridgeで開催。リザルトはこちら。
9月8日土曜日 – 9日日曜日:Pine to Palm, GlassHouse
- Pine to Palm 100: オレゴン州南部で開催。東方向に進むコースでアシュランドの街にフィニッシュするポイント・トゥ・ポイントの100マイル、累積獲得高度は6228mD+。リザルトはこちら。
- GlassHouse 100M: オーストラリア東部、クイーンズランド州ビアバーラム Beerburrumで開催される100マイルのトレイルランニングレース。2013年から開催されています。リザルトはこちら(公開され次第リンクします)。
9月8日土曜日:IAU100km世界選手権、御殿場宝永山、山道最速王、須坂米子など
- IAU 100km World Championships 2018: クロアチア北部のSveti Martin na Muriで開催された100kmウルトラマラソンの世界選手権では日本代表メンバーが大活躍でした。コースは2.5kmのループを一周したのち、7.5kmのループを13周するコースで、ロードのウルトラマラソンとしては坂の上り下りの多い100kmとなりました。リザルトはこちら(確定し次第リンクします)。
- 男子のレースは今大会で有力選手が揃った南アフリカ代表メンバーと日本代表メンバーが序盤からそれぞれ集団になってレースをリード。中盤に入ってからボングムサ・ムテンブ Bongmusa Mthembu(南アフリカ)と行場竹彦 Takehiko Gyoba(日本)が先頭を走り、続く集団に山内英昭 Hideaki Yamauchi、風見尚 Nao Kazami、早坂光司 Koji Hayasakaなどが続くという展開が続きました。レースが85kmまで進んだところでムテンブの表情が厳しくなる異変がありましたが、それでも後続との差は2分あまり。しかしコースをもう一周した92.5kmでは山内英昭が先頭を走り、逆にムテンブが2分後を走る状況に。そのままリードを守った山内は6時間28分5秒でフィニッシュして優勝。前回の2016年100km世界選手権(スペイン)に続いて世界選手権二連覇を達成しました。前回2016年も先行するムテンブを抜き去っての勝利でした。山内は学生時代まではテニスをしていたもののランニングを始めたのは社会人になってからで、現在32歳(iRunFarによるレース後の山内英昭のインタビューはこちらから)。そして2位には行場竹彦 Takehiko Gyobaが4分半の差で続きました(iRunFarによるレース後のインタビューはこちらから)。「ランナーズ」編集部員の行場は今回の世界選手権選考レースとなった今年6月のサロマ湖が初めての100kmレースながら、今回世界選手権で準優勝という快挙でした。3位にはムテンブ、そして4位には早坂光司、6位には風見尚という結果で日本代表チームの男子4人全員がトップ6に入るという快挙となりました。代表選手の上位3人の合計タイムで競う国別団体でも日本男子代表チームは金メダルを獲得。銀は南アフリカ、銅はドイツとなりました。
- 山内英昭 Hideaki Yamauchi(日本) – 6:28:05
- 行場竹彦 Takehiko Gyoba(日本) – 6:32:51
- ボングムサ・ムテンブ Bongmusa Mthembu(南アフリカ) – 6:33:47
- 早坂光司 Koji Hayasaka(日本) – 6:36:05
- ジェフ・バーンズ Geoff Burns(アメリカ) – 6:42:30
- 風見尚 Nao Kazami(日本) – 6:42:30
- ジョルジオ・カルカテラ Giorgio Calcaterra(イタリア) – 6:42:35
- アンソニー・クラーク Anthony Clark(イギリス) – 6:43:22
- フリトホフ・ファーガルンド Fritjof Fagerlund(スウェーデン) – 6:44:53
- エロフ・オルソン Elov Olsson(スウェーデン) – 6:46:03
- 女子のレースではラドカ・シュラノバ Radka Churáňová(チェコ)がレースをリードし、ニコリナ・シュスティッチ Nikolina Šustić(クロアチア)、ネーラ・アルダーベアレンス Nele Alder-Baerens(ドイツ)が続く展開でした。日本代表女子のメンバーもトップ5圏内の藤澤舞 Mai Fujisawaを先頭に、太田美紀子 Mikiko Ota、兼松藍子 Aiko Kanematsu、楠瀬祐子 Yuko Kusunoseが20位圏内で続きます。後半に入ってシュラノバはペースを落としてその後リタイア。トップに立ったシュスティッチがアルダーベアレンスへのわずかなリードを守りきって7時間20分で世界選手権チャンピオンを勝ち取りました。2分差でアルダーベアレンスが続いてフィニッシュ。そしてその後に3位に藤澤舞が入ると後に続くように太田美紀子が4位、兼松藍子が5位、楠瀬祐子が6位でフィニッシュ。女子でも日本代表の4人全員がトップ6に入るという快挙を見せました(3位の藤澤舞のiRunFarによるレース後のインタビューはこちらから)。国別団体女子でも日本は金メダルを獲得、銀メダルに南アフリカ、銅メダルはクロアチアとなりました。
- ニコリナ・シュスティッチ Nikolina Šustić(クロアチア) – 7:20:34
- ネーラ・アルダーベアレンス Nele Alder-Baerens(ドイツ) – 7:22:41
- 藤澤舞 Mai Fujisawa(日本) – 7:39:07
- 太田美紀子 Mikiko Ota(日本)– 7:39:45
- 兼松藍子 Aiko Kanematsu(日本) – 7:44:58
- 楠瀬祐子 Yuko Kusunose(日本) – 7:49:33
- サロム・クーパー Salome Cooper(南アフリカ) – 7:51:13
- ヌーラ・ホンカラ Noora Honkala(フィンランド) – 7:52:04
- カイサ・ベルグ Kajsa Berg(スウェーデン)– 7:52:39
- レオニー・トン Leonie Ton(オランダ) – 7:54:55
- 男子のレースは今大会で有力選手が揃った南アフリカ代表メンバーと日本代表メンバーが序盤からそれぞれ集団になってレースをリード。中盤に入ってからボングムサ・ムテンブ Bongmusa Mthembu(南アフリカ)と行場竹彦 Takehiko Gyoba(日本)が先頭を走り、続く集団に山内英昭 Hideaki Yamauchi、風見尚 Nao Kazami、早坂光司 Koji Hayasakaなどが続くという展開が続きました。レースが85kmまで進んだところでムテンブの表情が厳しくなる異変がありましたが、それでも後続との差は2分あまり。しかしコースをもう一周した92.5kmでは山内英昭が先頭を走り、逆にムテンブが2分後を走る状況に。そのままリードを守った山内は6時間28分5秒でフィニッシュして優勝。前回の2016年100km世界選手権(スペイン)に続いて世界選手権二連覇を達成しました。前回2016年も先行するムテンブを抜き去っての勝利でした。山内は学生時代まではテニスをしていたもののランニングを始めたのは社会人になってからで、現在32歳(iRunFarによるレース後の山内英昭のインタビューはこちらから)。そして2位には行場竹彦 Takehiko Gyobaが4分半の差で続きました(iRunFarによるレース後のインタビューはこちらから)。「ランナーズ」編集部員の行場は今回の世界選手権選考レースとなった今年6月のサロマ湖が初めての100kmレースながら、今回世界選手権で準優勝という快挙でした。3位にはムテンブ、そして4位には早坂光司、6位には風見尚という結果で日本代表チームの男子4人全員がトップ6に入るという快挙となりました。代表選手の上位3人の合計タイムで競う国別団体でも日本男子代表チームは金メダルを獲得。銀は南アフリカ、銅はドイツとなりました。
- 御殿場宝永山1327: 静岡県御殿場市。大瀬和文さんがプロデュースする富士山御殿場口から宝永山へと登ってフィニッシュする5.5km 1327mD+/117mD-で今年初開催となる予定でしたが、大会当日は悪天候が見込まれることから中止となりました。
- 山道最速王決定戦2018@箱根ターンパイク: アネスト岩田ターンパイク箱根をコースにして総距離13.6km、標高差981mというロードレースは昨年に続いて2回目の開催となります。男子は57分47秒で武田一哉 Kazuya Takedaが優勝。2位には58分18秒で山田雄喜 Yuki Yamada(コモディイイダ)、3位に法政大学出身の箱根駅伝に選手経験者である生澤佑樹 Yuki Ikezawaが1時間2分39秒で続きました。女子は前回優勝の石川純子 Junko Ishikawaが1時間18分7秒で二連覇。2位に篠﨑理紗 Risa Shinozakiが1時間22分0秒、3位は大原梓 Azusa Oharaで1時間23分32秒でした。リザルトは大会ウェブサイトに掲載されています。
- 須坂米子大瀑布スカイレース SUZAKA YONAKO-falls Skyrace(30k、13k): 長野県須坂市の峰の原高原で開催。ロング30kは平賀太智 Taichi Hiragaが3:20:33で優勝。1分半でクロスカントリースキーでトリノオリンピック日本代表の駒村俊介 Shunsuke Komamuraが2位で続き、3:22:04でフィニッシュ。3位は丸山智明 Tomoaki Maruyamaで3:22:56でした。同じくロング30kの女子は中島琴美 Kotomi Nakashimaが4:48:38で優勝。2位に上野朋子 Tomoko Ueno(4:56:40)、3位に山口典子 Noriko Yamaguchi(5:20:46)でした。ショート13kmは浦野裕之 Hiroyuki Uranoが1:11:45、中学生の小林華蓮 Karen Kobayashiが1:57:08でそれぞれ優勝しています。リザルトはこちら。
9月9日日曜日:白馬国際、外秩父、多摩川源流。白山白川郷
- 白馬国際トレイルラン(54k/36k/22kなど): 長野県白馬村。今年で8回目の開催。ロングコース(54.32km)男子優勝を勝ち取ったのは菊嶋啓 Kei Kikushimaで4:26:28。2位との差を10分半つけての優勝でした。この大会には2014年に6位となって以来の出場でした。2位には川崎雄哉 Yuya Kawasakiが4:37:04、その1分差で大沢正和 Masakazu Osawaが4:38:18で3位、その10秒後には4位で半田佑之介 Yunosuke Handaが4:38:30と、チームinov-8が上位を独占する結果になりました。ロング女子は田中真紀 Maki Tanakaが5:50:39で優勝、50分の間をおいて2位に吉田ゆかり Yukari Yoshida(6:42:25)、3位は岩瀬友香 Yuka Iwase(7:13:36)でした。ミドル36kmは男子が木村隼人 Hayato Kimura(3:22:09)、女子が榎本久子 Hisako Enomoto(4:09:44)が優勝しています。今回この大会はAsia Trail Masterのシリーズ戦ともなっていました。リザルトはこちら。
- トレニックワールド in 外秩父 50km & 43km:埼玉県寄居町など。昨年までの7月から時期を移して開催です。50km男子は細山雄一が5:46:14で優勝、2位に佐谷尚紀(6:00:47)、3位に重原政幸(6:26:39)。女子は鈴木博子が7:05:08で優勝、2位に丸山朋子(7:50:29)、3位に菅谷美沙都(7:57:26)でした。43kmはウルトラマラソンのベテラン、 能城秀雄が5:04:17で優勝。2位は鶴見英斉(5:10:46)、3位は渡辺伸吾で5:14:10でした。43km女子は高久ゆう子(6:31:24)、北村三奈(6:40:04)、飯田菜美子(6:45:11)がトップ3となりました。リザルト速報はこちらから。
- 多摩川源流トレイルラン(25k): 奥多摩の西隣となる山梨県小菅村で開催。男子は前日の箱根でのゲスト参加から連戦の三浦裕一が1:50:46で優勝。5分差で嶋崎功一が2位(1:55:43)、3位は加藤晟人(2:02:01)でした。女子は石川奈都子が優勝で2:30:25。中野沙知が2位(2:36:53)、3位は岡崎愛で2:39:00という結果でした。リザルトはこちら。
- 白山白川郷ウルトラマラソン(100km / 70km):岐阜県白川村をスタート、石川県白山市でフィニッシュする100kmのロードのウルトラマラソン。コースは土砂災害のため一部で迂回路を通るコースに変更されたほか、大会当日も雨の中でのレースとなりました。100km男子は和田瞬が7:17:25で優勝、2位は間宮秀幸で7:38:26でした。リザルトはこちら(公開され次第リンクします)。ウルトラマラソン 世界遺産シリーズのレースです。
9月9日日曜日 – 16日日曜日:Tor des Geants
- Tor des Geants (330k): イタリア・ヴァッレダオスタ自治州のクールマイユールを拠点に、二つのロングトレイルを繋ぐ330kmのコースで行われるシングルステージの山岳レースで制限時間は150時間。9日日曜日午前10時(日本時間同日午後5時)にスタートしました。スタートから33時間が経過した本稿執筆時点では2014年TDG優勝のフランコ・コレ Franco Colle(イタリア)がDonnas(151km)をトップで出発、45分差で2015年TDG2位で今年のアンドラ・ウルトラトレイル170kで2位のジャンルカ・ガラティ Gianluca Galeati(イタリア)が続き、さらにその45分後に昨年TDG7位のガレン・レイノルズ Galen Reynolds(カナダ)が追っています。昨年20位だった鳥海宏太 Kota Toriumiは現在6番手。田口稔が33番手、朽見太朗が43番手。小野雅弘は出遅れていて、Cogne(106km)に向かっているところ。一方女子はシルビア・トリゲロス Silvia Torigueros(スペイン)がトップでDonnas(151km)に向かっているところ。トップ選手のフィニッシュは12日水曜日午前8時(日本時間同日午後3時)ごろと見込まれます。速報サイトはこちら。
今週末のイベント
9月7日金曜日 – 15日土曜日:Albania
- Albania – The Hidden Treasure (220km 6 stages): 上記のようにレースは続きます。大会の模様は主催者のGlobalLimitsのFacebookページでみることができます。
9月9日日曜日 – 16日日曜日:Tor des Geants
- Tor des Geants (330k): こちらも上記のようにレースは続いていて、16日日曜日まで選手のフィニッシュが続く見込みです。速報サイトはこちら。
9月13日木曜日 – 16日日曜日:Skyline Scotland(スカイランニング世界選手権)
- Salomon Skyline Scotland(VK, 52k, 29k, 52k):イギリス・スコットランドのキンロックリーバン Kinlochlevenで開催。4つのレースが開催され、それぞれが今年のスカイランニング世界選手権、ミグラン・スカイランナー・ワールドシリーズ MiguRun Skyrunner World Series、そしてSalomon Golden Trail Seriesとなっています。中でも、29kmのRing of Steall Skyrace™は世界選手権とGolden Trail Seriesが重なるためさらに注目が高まります。なお、スカイランニング世界選手権の個人の部はオープンに参加できることとなっており、各国のナショナルチームのメンバー以外も含めて個人の世界チャンピオンが決まります。国別団体はナショナルチームに登録している選手のみを対象に、個人のレースでポイントの高い上位4人(男女いずれも一人以上含むこと)の合計ポイントで決まります。以下の選手紹介の中で名前の後の末尾に三文字の国名の略称が付いている選手は各国ナショナルチームのメンバーとしてエントリーしています。
- Salomon Mamores VK™: 13日木曜日開催。5km 1000mD+のバーティカルキロメーターで、スカイランニング世界選手権のVKの部のレースとなります。注目選手は次の通り(順不同)。
- 女子
- Lina El Kott Helander F Swedish SWE
- Sanna El Kott Helander F Swedish SWE
- Laura Orgué F Spanish
- 小川ミーナ Mina Ogawa F Japanese JPN
- 髙村貴子 Takako Takamura F Japanese JPN
- 吉住友里 Yoshizumi Yuri F Japanese JPN
- 男子
- 永里剛城 Goki Nagasato M Japanese JPN
- Oriol Cardona Coll M Spanish ESP
上田瑠偉 Ruy Ueda M Japanese JPN(ケガのため出場を見送り)- 宮原徹 Toru Miyahara M Japanese JPN
- 五郎谷俊 Shun Goroutani M Japanese JPN
- 新牛込崇史 Takashi Shinushigome M Japanese JPN
- Thorbjørn Ludvigsen M Norwegian NOR
- Stian Angermund-Vik M Norwegian NOR
- Pascal Egli M Swiss SUI
- Jan Margarit M Spanish
- 女子
- Salomon Ben Nevis Ultra™: 14日金曜日開催で52km 3,820m。昨年は120km 4000mD+の同名のレースがありましたが、制限時間16時間以内というスカイランニングの定義にあわせてコースを改めました。世界選手権のUltraの部となります。注目選手は次の通りですが、少なくない選手は2週前のUTMB®︎にも出ているため出場を見送る選手もいるかもしれません。
- 女子
- Ragna Dabats F Netherlander NED
- Maite Mayora Elizondo F Spanish ESP
- Mira Rai F Nepalese
- Azara García de los Salmones F Spanish ESP
- Francesca Canepa F Italian ITA
- Maria Mercedes Pila Vira F Ecuadorean ECU
- Fuzhao Xiang F Chinese CHN
- Ildiko Wermescher F Hungarian HUN
- Katia Fori F Italian ITA
- 丹羽薫 Kaori Niwa F Japanese
- Emily Hawgood F Zimbabwean
- 星野由香理 Yukari Hoshino F Japanese JPN
- 男子
- Luis Alberto Hernando Alzaga M Spanish ESP
- Javi Dominguez M Spanish
- Jiasheng Shen M Chinese CHN
- Sam McCutcheon M New Zealander NZL
- Luís Fernandes M Portuguese POR
- 大瀬和文 Kazufumi Ose M Japanese JPN
- 三浦裕一 Miura Yuichi M Japanese JPN
- 東徹 Toru Higashi M Japanese JPN
- Csaba Németh M Hungarian HUN
- 矢嶋信 Yajima Makoto M Japanese JPN
- 長田豪士 Goshi Osada M Japanese
- Andrew Tuckey M Australian
- 佐藤圭介 Keisuke Sato M Japanese
- 女子
- Salomon Ring of Steall Skyrace™: 15日土曜日開催で29km 2500mD+。スクランブリングやテクニカルなトラバースといった難度の高いパートを含むコースで、世界選手権のSkyの部のレースであり、Golden Trail Seriesの第5戦です。こちらも注目選手の中には2週前のUTMB®︎にも出ている選手がいます。キリアン Kilian Jornetがエントリーしているのにも注目です。
- 女子
- Laura Orgué F Spanish
- Eli Gordón Rodríguez F Spanish
- Lina El Kott Helander F Swedish SWE
- Holly Page F British GBR
- Céline Lafaye F French FRA
- Sunmaya Budha F Nepalese
- Oihana Azkorbebeitia F Spanish
- Sanna El Kott Helander F Swedish SWE
- Fuzhao Xiang F Chinese CHN
- 髙村貴子 Takako Takamura F Japanese JPN
- Sandi Menchi Abahan F Filipino PHI
- 長谷川香奈子 Kanako Hasegawa F Japanese
- 男子
- Kilian Jornet Burgada M Spanish
- Stian Angermund-Vik M Norwegian NOR
- Aritz Egea Caceres M Spanish
- Marc Lauenstein M Swiss SUI
- Dakota Jones M American
- Jan Margarit M Spanish
- Pascal Egli M Swiss SUI
- Alexis Sévennec M French
- Eugeni Gil Ocaña M Spanish
上田瑠偉 Ruy Ueda M Japanese JPN(ケガのため出場を見送り)- Kiril Nikolov M Bulgarian BUL
- Adrien Michaud M French FRA
- Bartlomiej Przedwojewski M Polish POL
- 松本大 Dai Matsumoto M Japanese JPN
- Robert Krupička M Czech
- 近藤敬仁 Yoshihito Kondo M Japanese JPN
- Csaba Németh M Hungarian HUN
- Thorbjørn Ludvigsen M Norwegian NOR
- 加藤聡 Satoshi Kato M Japanese JPN
- 鈴木龍弥 Ryuya Suzuki M Japanese
- 竹原直也 Naoya Takehara M Japanese
- 山本厚司 Atsushi Yamamoto M Japanese
- 女子
- Salomon Glen Coe Skyline™: 17日日曜日開催の52km 4,750mD+のレースは昨年までワールドシリーズのSky Extremeシリーズに位置付けられていたテクニカルな山岳レース。ミグラン・スカイランナー・ワールドシリーズ MiguRun Skyrunner World SeriesのSky Extraシリーズ第6戦です。エントリーリストにはキリアンも含まれています。土曜日の29kmに続いて日曜日の52kmに出る、ということになります。
- 女子
- Hillary Gerardi F American
- Holly Page F British
- Kristina Pattison F American
- 男子
- Kilian Jornet Burgada M Spanish
- Daniel Jung M Italian
- 女子
- Salomon Mamores VK™: 13日木曜日開催。5km 1000mD+のバーティカルキロメーターで、スカイランニング世界選手権のVKの部のレースとなります。注目選手は次の通り(順不同)。
9月14日金曜日 – 15日土曜日:Run Rabbit Run
- Run Rabbit Run (100m / 50m) : コロラド州スチームボートスプリングスで開催。トレイルランニングにおいてはかなり高額な賞金が贈られることで知られる大会で、100マイルの優勝者には1万ドルを超える賞金が用意されています。
9月15日土曜日 – 17日月曜日:信越五岳
- 信越五岳トレイルランニングレース(100mile, 110k): 新潟県妙高市、長野県長野市、信濃町、飯綱町、飯山市にまたがる信越高原で開催。斑尾高原をスタートして飯綱高原にフィニッシュするPoint to Pointのコースには昨年100マイルのレースが加わるはずでしたが、昨年は風雨のため黒姫高原にフィニッシュが繰り上げられてコースは短縮されました。無事、天候に恵まれれば100マイルの新レース完走者にはバックルが贈られることになりそうです。
9月15日土曜日 – 16日日曜日:IMTUF
- IMTUF (Idaho) 100: アメリカ・アイオワ州Burgdorf Hotspringsをスタート・フィニッシュする100マイル。累積獲得高度が約5400mD+のコースで制限時間は36時間。
9月16日日曜日:マウンテンランニング世界選手権、丹後100km
- WMRA Mountain Running Championships 2018: ピレネー山脈の中の国、アンドラ公国のカニーリョ Canilloで開催される第34回マウンテンランニング世界選手権はWMRA(世界マウンテンランニング協会)が開催します。近年は長距離の世界選手権(今年はSierra Zinal)が別に開催されています。コースは11.93kmで累積獲得高度1,028mのほぼ登りのみ、最初のロードのほか林道や森の中のトレイルで構成されるコースです。39カ国から311人の各国代表選手がエントリーしています。
- 歴史街道丹後100km ウルトラマラソン(100km / 60km):京丹後市で開催。丹後の日本海沿いのコースを走るロードのウルトラマラソン。ウルトラマラソン 世界遺産シリーズのレースです。
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