DC Weekly 2019年7月9日 – High Trail Vanoise、志賀高原、北丹沢、中央アルプス

海外ではビッグレースが集中した先週末でしたが、今週は国内で有力選手が参加しての大会が相次いで開催されました。今週末は上田瑠偉 Ruy Uedaが参戦するスカイランナー・ワールドシリーズのBuff®︎ Epic Trailがスペインで開催されるほか、OSJ Ontake 100や野沢温泉も開催。週明け後の日本時間16日火曜日にはアメリカで灼熱の135マイル、Badwaterがスタートし、日本から石川佳彦 Yoshihiko Ishikawaが参加します。

国内、海外の主なトレイルランニング、ウルトラマラソンの大会日程を網羅する当サイトのレースカレンダーも2019年中の予定を随時アップデートしています。まだ掲載していない大会についての情報のご提供、掲載済みの大会についてのご指摘を歓迎いたします。

Sponsored link


(写真・中央アルプススカイラインジャパンのスタート。 Ruy Ueda 写真・© 計測工房)

先週末のイベント

7月4日木曜日 – 6日土曜日:Corsica

7月5日金曜日 – 6日土曜日:High Trail Vanoise

  • High Trail Vanoise (70k, 42k, 20k, 9k, VK): フランス・バルディゼールで開催。70kのレース男子は8時間51分でドミトリ・ミチャエフ Dmitry Mityaev(ロシア)が優勝、2位にルドビック・ポムレ Ludvic Pommeret(フランス)が9時間4分、3位にクレマン・モリエ Clément Molliet(フランス)が9時間24分。ミチャエフのチームメイトで今年のUTMFで5位のアレクセイ・トルチェンコ Aleksei Tolstenko(ロシア)が続く4位になっています。女子はサラ・ビエイユ Sarah Vieuille(フランス)が10時間27分、男女総合7位で優勝。リザルトはこちら

7月7日土曜日 – 7日日曜日:Trail Verbier St Bernard

  • Trail Verbier St Bernard (111k, 73k, 43k, 29k): スイス・ヴァレー州のスキーリゾートして有名なヴェルビエを拠点に開催。111kmのレースはジュリアン・ショリエ Julien Chorier(フランス)が16時間41分、イルディコ・ベルミシャー Ildiko Welmescher(ハンガリー)が21時間20分でそれぞれ勝っています。リザルトはこちら
これも読む
DC Weekly 2022年8月29日 IAU100km世界選手権で岡山春紀 Haruki OKAYAMA が優勝

7月6日土曜日:志賀高原

  • 志賀高原マウンテントレイル(40k、14.8k): 長野県志賀高原で開催。山室忠さんがプロデュースする大会です。40k男子は大瀬和文 Kazufumi Oseが後続に10分以上の差をつける3時間40分で優勝。貝瀬淳 Jun Kaise(3時間51分)、デイビッド・パルマー(3時間57分)が続きました。女子では吉住友里 Yuri Yoshizumiが4時間8分で圧勝。2位には枝元香菜子 Kanako Edamoto(4時間39分)、3位に中園真理亜 Maria Nakazono(5時間2分)。あわせて行われた14.8kmのショートでは宮川鉄也 Tetsuya Miyagawa(1時間23分)、土屋正恵 Masae Tsuchiya(1時間38分)がそれぞれ男女のレースで優勝しています。リザルトはこちら
志賀高原マウンテントレイルで優勝した大瀬和文 Kazufumi Ose(写真・© 計測工房)

志賀高原マウンテントレイルで優勝した大瀬和文 Kazufumi Ose(写真・© 計測工房)

志賀高原マウンテントレイルで優勝した吉住友里 Yuri Yoshizumi (写真・© 計測工房)

志賀高原マウンテントレイルで優勝した吉住友里 Yuri Yoshizumi (写真・© 計測工房)

7月7日日曜日:北丹沢、中央アルプス

  • 北丹沢12時間山岳耐久レース(44k): 神奈川県相模原市。青根緑の休暇村を会場に開催される44.24kmのレースは今年もスカイランニング東日本選手権(SKY)の大会でした。男子は近藤敬仁、三浦裕一、東徹が揃って3時間0分24秒でフィニッシュ(記録上は近藤から順に1-3位)。女子は3時間25分で立石ゆう子がトップでフィニッシュ。6分差の3時間31分で高村貴子が2番手でフィニッシュ。やや間を置いて3番手となったのは先週サロマ湖100kmを走ったばかりの61歳、松井一葉で4時間19分。なお、大会の記録は男女それぞれの年代別で分かれており男女それぞれの総合の記録はありません。上位のリザルトはこちら
  • 中央アルプススカイラインジャパン (35k、18k、10k、4k): 長野県駒ヶ根市、宮田村で今回初開催。木曽駒ヶ岳の麓をめぐる35km 3,000mD+では翌週に海外遠征を控えた上田瑠偉 Ruy Uedaが3時間32分で優勝。約4分半の差で高校生の近江竜之介 Ryunosuke Ohmiが2位(3時間37分)、3位に加藤聡 Satoshi Kato(3時間43分)となりました。女子は上田絢加 Ayaka Uedaが5時間3分で優勝し、大松知恵 Chie Omatsu(5時間23分)、惠中彩恵 Sae Enaka(5時間27分)がトップ3に入りました。リザルトは大会ウェブサイトに掲載されています。
中央アルプススカイラインジャパンで優勝の上田瑠偉 Ruy Ueda (写真・© 計測工房)

中央アルプススカイラインジャパンで優勝の上田瑠偉 Ruy Ueda (写真・© 計測工房)

中央アルプススカイラインジャパンで優勝の上田絢加 Ayaka Ueda (写真・© 計測工房)

中央アルプススカイラインジャパンで優勝の上田絢加 Ayaka Ueda (写真・© 計測工房)

今週末開催のイベント

7月12日金曜日 – 14日日曜日:BUFF® Epic Trail

  • BUFF® Epic Trail (68k, 42k, 26k, 11k): スペイン・ピレネー山脈のバル・デ・ボイ Vall de Boíで開催。14日日曜日午前8時(日本時間同日午後3時)にスタートする42km 2,800mD+のレースがMIGU RUN Skyrunner World Seriesの第8戦でポイントが加算される「SuperSky Race」レースとなります。男子では現在年間ランキングで首位タイの上田瑠偉 Ruy Uedaオリオル・カルドナ Oriol Cardona(スペイン)をはじめ、ティボー・ガリビエ Thibaut Garrivier(フランス)、ザイト・アイト・マレク Zait Ait Malek(スペイン)、ジョン・アルボン Jonathan Albon(イギリス)といった年間ランキング上位の選手に加えてルイス・アルベルト・ヘルナンド Luis Alberto Hernandoパブロ・ビジャ Pablo Villaペレ・オーレル Pere Aurellといったスペインのトップ選手が多数エントリー。女子もラグナ・デバッツ Ragna Debats(オランダ)、メーガン・キンメル Megan Kimmel(アメリカ)、シェイラ・アビレス Sheila Avilés(スペイン)、ホーリー・ページ Holly Page(イギリス)、ヒラリー・ジェラルディ Hillary Gerardi(アメリカ)、アナリス・ルセ Anne-Lise Rousset(フランス)といったメンバーが勢ぞろいするビッグイベントとなります。
これも読む
「UTMBレジェンド」賞をUTMB優勝経験者22名が受賞、Dacia UTMB Mont-Blancの20周年記念で創設

7月12日金曜日 – 13日土曜日:Ehunmilak, Sierra Nevada

  • Ehunmilak Ultra Trail (168k, 88k, 42k):スペイン・バスク自治州のベアサインを拠点に開催される100マイルのトレイルランニングレース。
  • Ultra Sierra Nevada (100k, 62k, 40k): スペイン・グラナダ。スペイン南部のアンダルシアにあるシエラネバダ山脈に登るトレイルランニングレースで、100km、62kmのレースはSpain Ultra Cupの大会になっています。

7月13日土曜日 – 14日日曜日:野沢温泉、Ontake、OMM Lite、分水嶺、Mantra Summits

  • S-Mountain The4100D マウンテントレイルin野沢温泉(65k、23k、14k, VK): 長野県・野沢温泉村。野沢温泉スキー場を会場に行われる大会は例年猛暑のタフなレースとなりますが、今年はどうでしょうか。日曜日に行われる65kの当サイト注目選手としては三浦裕一のほかシン・ジェドク 沈在徳 Jeaduk Sim柴田幸生嶋崎功一などがエントリーしています。初日の13日土曜日にはスカイランニング中日本選手権となるバーティカルキロメーターが行われ、女子では高村貴子、黒澤莉楠、須藤吉仕子男子では永里剛城、高瀬裕行、宮川朋史、加藤晟人、服部一輝、八田康裕といったこれまでジャパンシリーズのレースで実績ある選手がエントリーしています。
  • OSJ Ontake 100(100k, 100マイル): 長野県王滝村。2008年にはじまった日本の長距離トレイルレースの名大会で、100マイルはこれまでにおんたけ100kを14時間で完走していることがエントリー資格となっています。昨年は豪雨の影響、被害により大会が開催されなかったので、今回は2年ぶりの開催となります。
  • OMM LITE Hakuba/Otari: 長野県白馬村、小谷村。11月に開催されるOMM Japan Raceに「必要なナビゲーションスキルと経験を学ぶ」機会として開催されるイベント。今回もOMM JapanのScore形式(ロゲイニング形式)で二日間にわたって開催されます。
  • 分水嶺トレイル(84k, 120k):青梅または奥多摩・鴨沢から清里・獅子岩まで秩父多摩甲斐国立公園のピークをつなぐ分水嶺をたどる長距離の山岳縦走大会。過去のコースでは青梅スタートは120km 12,000mD+、鴨沢スタートは84km 8,000mD+となります。
  • Asia_Trail_MasterMantra Summits Challenge (116k, 75k, 55k, 35k, 15k): インドネシア・東ジャワ州マラン県で開催。今回で4回目となる大会に新たに加わった116kmのレースは標高3,300mを超えるピークを含む累積獲得高度8,050mD+のコースです。Asia Trail Masterの一戦。

7月13日土曜日:Audi Power of 4, Laugavegur

  • Audi Power of 4(50k, 25k, 10k): コロラド州アスペン。50kのレースがスカイランニング・USAシリーズのレースです。
  • Laugavegur Ultra Trail (55k): アイスランドで開催される55kmのP2P(Point to Point)形式のトレイルランニングレース。4日間のハイキングルートを走る大会は今回で23回目を迎えます。

7月15日月曜日 – 17日水曜日:Badwater

  • Badwater 135: アメリカ・カリフォルニア州のデスバレーからマウントホイットニーまでの135マイル(217km)の灼熱のコースを走るウルトラマラソン。日本からは昨年Spartathlon (246km) で優勝した石川佳彦 Yoshihiko Ishikawaが初挑戦。2015、16年優勝のピート・コステルニック Pete Kostelnick(アメリカ)とともに優勝候補として注目です。石川をはじめ有力選手を含む第3ウェーブがスタートするのは15日月曜日午後11時(日本時間16日火曜日午後3時)。レース中のアップデートはこちら。通過状況はこちら
これも読む
DC Weekly 2022年7月4日 オフロード欧州選手権、Snowdonia、Epic Trail、美ヶ原、中央アルプス

前週末の主な大会のリザルトと、今週末の国内外のトレイルランニング大会の予定をお伝えしているニュース記事・DC Weeklyへ、皆様からの情報や写真の提供を歓迎します。下のコメント欄もぜひご活用ください。国内、海外の主なトレイルランニング、ウルトラマラソンの大会日程を網羅する当サイトのレースカレンダーにもぜひご利用ください。

この記事が気に入ったらDogsorCaravanをBuy Me a Coffeeで直接サポートできます!

Buy Me a Coffee

Sponsored link