DC Weekly 2019年11月12日 – OMM Japan、V Trail、日光、陣馬山、黒井城、Harukas

先週末の国内外での大会の結果をお伝えするほか、今週末にアルゼンチンで開催され、シーズン最終盤にトップ選手が集まるWMRAマウンテンランニング世界選手権の注目選手を紹介します。

国内、海外の主なトレイルランニング、ウルトラマラソンの大会日程を網羅する当サイトのレースカレンダーも2020年の予定を随時アップデートしています。まだ掲載していない大会についての情報のご提供、掲載済みの大会についてのご指摘を歓迎いたします。

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(写真 大阪・あべのハルカスで開催されたHarukas Skyrunにて。 Photo by © Sporting Republic)

先週末のイベント

11月9日土曜日 – 10日日曜日:OMM Japan、Saigō Trail、V Trail

  • OMM Japan Race: イギリス生まれの山岳レースで、今年は車山高原(長野県)で開催されました。オリエンテーリング形式の”Straight”(28km+22kmなど)は木村隼人・円井基史が総合1位に。ロゲイニング形式の”Score”(7時間+6時間など)は同点ながらタイムで上回った西川雅浩・森嵜稔が総合1位となりました。リザルト(速報)はこちら
  • SAIGŌ Trail 1877(2ステージ、63k): 宮崎県延岡市、日之影町、高千穂町。38kmと25kmの二つのステージからなる計63kmのステージレース。リザルトはこちら(掲載され次第リンクします)。
  • Asia_Trail_MasterThe V Trail (85k): ラオスの観光地、ヴァンヴィエンで開催。85km 5,200mD+がAsia Trail Masterのシリーズ戦でした。男子はミルトン・アマト Milton Amat(マレーシア)、女子はモンサ・サントーンウィット Montha Suntornwit(タイ、シンガポール在住)がそれぞれ優勝しています。リザルトはこちら(公開され次第リンクします)。

11月9日土曜日:TransNT

  • TransNT (52k):香港・新界 New Territoryで今回が3回目の開催。男子ではサロモン・ベトスタイン Salomon Wettstein(スイス、香港在住)が終始レースをリードして6時間28分で優勝。女子はマリー・マクノートン Marie McNaughton(ニュージーランド、香港在住)が男女総合7位となる7時間10分で優勝しています。リザルトはこちら

11月10日日曜日:日光マウンテンランニング、神流(中止)、扇山〜百蔵山、陣馬山、黒井城、Harukas

  • 日光国立公園マウンテンランニング Nikko National Park Mountain Running (40k):栃木県日光市で4回目の開催でした。男子ではスカイランナー・ワールドシリーズチャンピオンの上田瑠偉 Ruy Uedaが3時間35分で優勝、後続に15分の大差で圧勝となりました。2位には近藤敬仁 Yoshihito Kondo(3時間50分)、3位に小原将寿 Masatoshi Obara(3時間51分)。女子は高村貴子 Takako Takamuraが4時間28分で優勝、上田絢加 Ayaka Ueda(4時間44分)、宮﨑喜美乃 Kimino Miyazaki(4時間54分)が続くトップ3に。今回は男子のレースの選手層が厚く、4位に小川壮太、5位に澤田幸治、6位に奥山聡、7位に横内佑太朗、8位に谷允弥、9位に平賀太智、10位に田中裕康が続きました。リザルトはこちら
  • 大月桃太郎伝説 扇山~百蔵山トレイルラン(25km, 13km,):山梨県大月市。桂川ウェルネスパークを会場にして開催。リザルトはこちら(公開され次第リンクします)。
  • 陣馬山トレイルレース(23.5k):神奈川県相模原市。台風による被害のため一部変更されたコースで開催されました。男子総合では石川勝敏が1時間51分で優勝。坂本照晃(1時間57分)、柳澤隼人(1時間58分)が続きました。女子優勝は松本菜穂で2時間26分。2位に池神悠希(2時間36分)、3位に鈴木紗穂(2時間40分)となりました。リザルトはこちら
  • 黒井城トレイルランニングレース(20k):兵庫県丹波市。戦国時代の山城であった黒井城址をコースとする大会。男子では千代勝博が3時間21分で優勝。15秒差で続いた吉田岳生が2位、3位は伊藤朋一で3時間26分でした。女子は斎藤綾乃が3時間58分で優勝。篠原由紀子が5時間6分、本田さわ子が5時間21分でトップ3となりました。リザルトは大会ウェブサイトから。
  • Harukas Skyrun:大阪・あべのハルカスで開催の「階段垂直マラソン」。Vertical World Circuitの最終戦でした。男子はマーク・ボーン Mark Bourne(オーストラリア)が大会新記録の8分29秒で優勝。大会記録ホルダーのピーター・ロボジンスキー Piotr Lobodzinski(ポーランド)は8分43秒で2位に。日本の第一人者、渡辺良治 Ryoji Watanabeが9分2秒で3位で続きました。さらに加藤聡 Satoshi Katoが9分19秒で4位になっています。女子はここまでランキング首位の女王、スージー・ウォルシャム Suzy Walsham(オーストラリア)が10分18秒で制しました。49秒差の2位にラウラ・マンニネン Laura Manninen(フィンランド)、立石ゆう子 Yuko Tateishiが3位(11分30秒)。ハルカススカイラン女子三連覇中の吉住友里 Yuri YoshizumiはケガのためDNSでした。このハルカスをもって今年のVWCも閉幕。年間ランキングではピーター・ロボジンスキー、スージー・ウォルシャム Suzy Walshamが年間チャンピオンに。ロボジンスキーは2014年から、ウォルシャムは2012年からの王者の地位を今年も守りました。男子ではボーンが2位、渡辺が3位、女子ではマンニネンが2位、立石が3位という結果になりました。
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今週末開催のイベント

11月14日木曜日 – 16日土曜日:Haría Extreme

11月15日金曜日 – 16日土曜日:マウンテンランニング世界選手権、Oxfam Trail Walker Hong Kong

  • WMRA Mountain Running Championships 2019: アルゼンチンのビジャ・ラ・アンゴストゥーラ Villa La Angosturaで2003年から開催されているK42 Adventure Marathonが今年のマウンテンランニング世界選手権のホスト大会です。WMRA(世界マウンテンランニング協会)が主管する世界選手権は6km前後と12km前後のコースからなる「マウンテンランニング世界選手権」と42km前後の「マウンテンランニングロングディスタンス世界選手権」がそれぞれ別々に開催されることが多かったですが、今年は同じ大会の同じ週末に開催されることとなりました。
    • 15日金曜日には6.6km 393mD+、14.7km 754mD+のクラシックディスタンスが開催されます。距離が長い方のシニアレースの女子には今年のWMRAワールドカップチャンピオンのサラ・マコーミック Sarah McCormack(アイルランド)のほか、2016年と17年のW杯チャンピオンで今季2位のルーシー・ムリギ Lucy Murigi(ケニア)や2017年世界選手権3位のサラ・タンストール Sarah Tunstall(イギリス)がエントリーしています。男子では今年のW杯チャンピオンのアンドリュー・ダグラス Andrew Douglas(イギリス)に2016年世界選手権優勝のジョー・グレイ Joe Gray(アメリカ)の対決に注目。ケニアのロバート・スルム Robert Panin Surum、ティモシー・キルイ Timothy Kimutai Kirui、フランスのジュリアン・ランコン Julien Ranconも優勝候補といえるでしょう。シニアレースのスタートは男子が15日金曜日午前11時45分(日本時間同日午後11時45分)、女子が15日金曜日午後12時15分(日本時間16日土曜日午前12時15分)。
    • 16日土曜日は41.5km 2,184mD+のロングディスタンスのレース。男女ともに今シーズンのトレイルランニング、スカイランニングなどの大会で活躍してきた選手たちが世界チャンピオンの座を争います。女子はトレイル世界選手権優勝のブランディーヌ・リロンデル Blandine L’hirondel(フランス)、スカイランナー・ワールドシリーズチャンピオンのシェイラ・アビレス Sheila Avilés(スペイン)、Golden Trail Seriesチャンピオンのジュディス・ワイダー Judith Wyder (スイス)。さらにシルビア・ランパッソ Silvia Rampazzo(イタリア)、モード・マシス Maude Mathys(スイス)、アサラ・ガルシア Azara Garcia(スペイン)が加わります。ドイツのラウラ・ダルマイヤー Laura Dahlmeierはバイアスロンの選手で2018年平昌五輪の金メダリスト。世界選手権で7つの金メダルを獲得しているトップ選手ですが、今年春に引退を表明。その後、今年夏に走ったZugspitz Trail 39kでマウンテンランニングのドイツ代表となった26歳に注目が集まっています。一方男子も今年のトレイル世界選手権チャンピオンのジョン・アルボン Jonathan Albon(イギリス)に2017年WMRAロングディスタンス世界選手権チャンピオンのフランチェスコ・パピ Francesco Puppi(イタリア)、スペインからはスカイランニングで活躍するジャン・マルガリト Jan Margarit、オリオル・カルドナ Oriol Cardonaがエントリー。そこにアメリカからはジム・ウォルムズレー Jim Walmsley、ヘイデン・ホークス Hayden Hawks、マリオ・メンドーサ Mario Mendozaというメンバーが参戦。シーズン最終盤の注目イベントとなります。出場予定だったルイス・アルベルト・ヘルナンド Luis Alberto Hernando(スペイン)、トム・エバンス Tom Evans(イギリス)はDNSとなります。ロングディスタンスのスタートは16日土曜日午前8時40分(日本時間同日午後8時40分)です。
  • Oxfam Trail Walker Hong Kong: 4人のチームでマクレホーズトレイル100kmのコースを制限時間48時間で踏破するOxfam Trail Walkerのイベント。チャリティのためのファンドレイジング・イベントですが香港大会の上位チームはトップクラスのアスリートが競い合うレースとなります。【追記・民主派による抗議デモが続いている香港ですが、今週から交通網が機能していないなど都市機能が失われています。今年の大会は中止と発表されました。
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11月16日土曜日:科野の国、FunTrails、TNF 50、Chimera、Wendover

  • 科野の国ラウンドトレイル(32k, 9k):長野県千曲市。古墳、城址、古道をめぐる里山のコースで開催。10月の台風19号による影響はなく、予定通りの開催となります。ロング32kmには柴田幸生、駒村俊介、須賀暁、町田知宏、岩井竜太、菊嶋啓、上野朋子、枝元香菜子、高村貴子、小林華蓮がエントリーしています。
  • FunTrails 100k / 25k: 埼玉県秩父市、飯能市。奥宮俊祐さんのプロデュースする100km、25kmのトレイルランニングレースは先月の台風19号により被害が発生した林道の復旧見込みが立たないことから中止と発表されています
  • The North Face 50 mile Championship: アメリカ・サンフランシスコ郊外のマリン・ヘッドランズで開催。全米からトップレベルのトレイルランナー、ウルトラマラソンランナーが集まるビッグ・イベントです。昨年は大規模な山火事による大気汚染などを受けて大会は中止でした。男子ではジャレド・ヘイゼン Jared Hazen、マット・ダニエルス Matt Daniels、セバスチャン・スペーラー Sébastien Spehler(フランス)、女子はクレア・ギャラハー Clare Gallagher、ブリタニー・ピーターソン Brittany Peterson、アナミー・フリン Anna Mae Flynn、イオウ・ワン YiOu Wangが有力選手として注目されています。
  • Chimera 100: カリフォルニア州南部、クリーブランド国立森林公園で開催されている100マイルのレース。山火事の影響からオリジナルのコースから変更しての開催です。
  • Wendover Woods 50m: ロンドン郊外のウェンドーバーの森の中の10マイルの周回コースを5周する80kmの大会です。

11月17日土曜日:上毛町

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