急にかまびすしくなってきた新型コロナウィルスの話題。トレイルランニングでも中国や香港からは大会中止のニュースが入っており、しばらく東アジアを中心に影響が続きそうです。今週末はニュージーランドでUTWT第二戦、Tarawera Ultramarathonが開催され、日本からも有力選手が参加します。一方、当サイトの中の人は海外で久々にレースに挑戦します。そのレポートも後日お届けする予定です。
国内、海外の主なトレイルランニング、ウルトラマラソンの大会日程を網羅する当サイトのレースカレンダーでは今年の予定を随時アップデートしています。まだ掲載していない大会についての情報のご提供、掲載済みの大会についてのご指摘を歓迎いたします。
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(写真・大紀町シーサイドトレイルのロング23km男子優勝の近江竜之介のフィニッシュ。Photo by © 計測工房)
先週末のイベント
1月31日金曜日 – 2月2日日曜日
(中止)The 9 Dragons Ultra (50m, 50k, 50/50)
初日に50マイル、二日目に50kmのレースを走ってそのタイムの合計で順位を決めるというユニークなフォーマットの香港の人気大会ですが、新型コロナウィルスの感染範囲が拡大していることから大会直前の水曜日に大会は中止と発表されました。香港の管轄当局と話し合った末、大会を開催したとしても大会参加者の安全を確保することが難しい、との判断からの結論でした。報道されている通り、新型コロナウィルスをめぐる動きは日々変動しています。今後も開催可否の判断を今後迫られる大会が出てくるかもしれません。
2月1日土曜日 – 2月2日日曜日
Ultra Trilhos dos Abutres(55km, 30km, 20km)
ポルトガル中部のミランダ・ド・コルヴォ Miranda do Corvoで開催。昨年6月にトレイル世界選手権が開催されて注目を集めた大会です。リザルトはこちら(公開され次第リンクします)。
Rocky Raccoon 100
アメリカ、テキサス州ハンツビルで開催の100マイルトレイルレース。20マイルを5周する比較的フラットなコースで開催されます。リザルトはこちら。
Pilipinas Akyathlon (49k, 25k, 10k, VK)
フィリピンのウゴ山で開催される49km 3,500mD+などのレース。リザルトはこちら。
2月1日土曜日
大紀町シーサイドトレイル(23km, 14km)
三重県大紀町。熊野灘に面した海岸と山をコースにするロング23km女子では吉住友里 Yoshizumi Yuriが3時間5分で昨年に続いて連覇。12分差の3時間17分で若林綾 Wakabayashi Ayaが2位、井筒智子 Izutsu Tomokoが3時間22分で3位に。男子は高校生の近江竜之介 Ohmi Ryunosukeが後続に5分半以上の差をつけて2時間18分で圧勝。近藤敬仁 Kondo Yoshihitoが2時間25分で2位、山口大河 Yamaguchi Taigaが2時間28分で3位でした。ショート14kmでは昨年のロング23km優勝の黒河輝信 Terunobu Kurokawaが1時間17分で男子優勝。女子は斉藤佳余 Saito Kayoが1時間58分で優勝しています。リザルトはこちら。
2月2日日曜日
イセエビCUP おんじゅくオーシャントレイル(16k, 5k)
千葉県・御宿で開催。温暖な海辺の町のコースは砂浜や浜辺の集落を通ります。リザルトはこちら(公開され次第リンクします)。
今週末開催のイベント
2月8日土曜日
Tarawera Ultramarathon (100m, 102k, 87k, 62k)
ニュージーランドで開催。カウェラウをスタートしてロトルアでフィニッシュする102kmは今年もUltra-Trail World Tourの今シーズン第2戦となります。女子では1月のシリーズ第1戦、HK100で優勝したシャン・フージャオ Xiang Fuzhao(中国)がエントリー。男子ではこの大会で優勝した経験のあるセイジ・カナディ Sage Canaday(アメリカ)と今勢いある28歳、トム・エバンス Tom Evans(イギリス)が優勝候補となりそう。日本からは永田務 Tsutomu Nagata、安曇樹香 Konoka Azumiに注目です。
- ルーシー・バーソロミュー Lucy Bartholomew (オーストラリア):2017年Ultra-Trail Australia 100k優勝、2018年Tarawera 62k優勝、2018年Western States3位。
- シャン・フージャオ Fuzhao Xiang (中国):2019年UTMF優勝、2020年HK100優勝。
- アン-マリ・マダン Anne-Marie Madden (カナダ):2019年TNFEC 50 mile Championshipで2位。
- セシリア・フロリ Cecilia Flori (イタリア):2017年Tarawera 100kで3位。
- フランチェスカ・カネパ Francesca Canepa (イタリア):2018年UTMB®︎で優勝。
- フィオナ・ヘイビス Fiona Hayvice (ニュージーランド):Tarawera 100kでは2016年優勝、17年6位、19年4位。
- 安曇樹香 Azumi Konoka(日本):サロマ湖100kmで2018年、2019年ともに女子総合3位。
- セイジ・カナディ Sage Canaday (アメリカ):Tarawera 100kmでは2013年、2014年に優勝。2019年Pike Peak Marathonで2位。
- トム・エバンス Tom Evans (イギリス):2019年CCC®︎優勝、Western Statesで3位。
- パトリック・レーガン Patrick Reagan(アメリカ):2017、2018、2019年Javelina Jundredで優勝。
- エリック・センスマン Eric Senseman (アメリカ):2019年Black Canyon 100kで3位。
- ザック・ビター Zach Bitter (アメリカ):2019年JFK 50で2位。
- ライアン・バック Ryan Bak (アメリカ):2018年 Mt. Bachelor 50kmで優勝。
- マシュー・ブランシャール Mathieu Blanchard (フランス):2019年CCC®︎で10位。
- 永田務 Nagata Tsutomu (日本):2018年Aso Round Trail 108kで2位。
あわせて開催される100マイルのレースでは2017年Western States優勝者のキャト・ブラドレー Cat Bradley(アメリカ)がエントリー。昨年のBadwater 135を大会新記録で優勝の石川佳彦 Ishikawa Yoshihikoは男子の優勝候補。大石由美子 Oishi Yumikoにも注目です。
Sean O’Brien (100k/50m/50k/26m)
アメリカ・カリフォルニア州マリブで開催の100km、50マイルなどのトレイルランニングレース。
EcoTrail Al Ula(83k, 45k, 10k)
サウジアラビア北西部、アル・ウラー Al Ulaで開催。長らく外国人観光客を受け入れてこなかったサウジアラビアですが、昨年観光ビザの発給が始まったことが話題になりました。そのサウジアラビアで今回初開催のトレイルランニング大会は、フランス・パリの都市型トレイルレースとして有名なEcoTrail de Parisの姉妹大会として今週末に開催されます。Asia Trail Masterのシリーズ戦ともなっています。当サイトでは中の人がこの大会に日本から参加予定で、後日レポートをお届けします。
2月9日日曜日 – 15日土曜日
The Coastal Challenge (230km, 6 stages)
南米コスタリカで開催される6日間のステージレースで、今年は合計230.5km、累積獲得高度9,543mD+。第1から第6ステージにわたってレースが行われます。有力選手としては女子ではケイトリン・ガービン Katlyn Gerbin(アメリカ)、男子ではコディ・リンド Cody Lind(アメリカ)、アンディ・サイモンズ Andy Symonds(イギリス)など。
2月9日日曜日
高隈山ピークハントトレイル(38k, 15k)
大隅半島の高隈山地をコースとし、38km 2,600mD+のピークハントコースと15km 640mD+のミルキーコースの二つのレースが開催されます。
OSJ奄美ジャングルトレイル50K
奄美大島で2009年から開催されるOSJトレイルランニングシリーズの開幕戦。
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