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(写真・Marathon du Mont-Blancで男子優勝のスティアン・アンゲルムンド。Photo @GoldenTrailSeries @Marathon du Mont-Blanc @Jordi Saragossa)
トレイルランニング・ニュース
TJAR2020、抽選会が行われて出場者が決まる
トランスジャパンアルプスレース(TJAR)は昨年開催予定を延期して今年8月7日から15日の日程で開催する大会の出場者を決める抽選会を7月3日に行いました。6月1日に書類選考の合格者49名が発表されたのち6月26-27日に選考会が行われ、41人の選考会対象者から26人が合格、加えて前回大会完走者で選考会スタッフを務めた9人に絞られていました。うち、前回優勝の垣内康介が抽選なしで出場権を得たため、残る34人から29人、および補欠選手5人を選ぶ抽選が3日に行われました。当サイトの注目する有力選手としては土井陵、貝瀬淳が出場権を得ています。女性選手は今回は含まれませんでした。抽選結果はこちらから。
先週末開催のイベント
7月1日木曜日 – 4日日曜日
Marathon du Mont-Blanc (90km, 42km, 23km, 10km, VK, Young Race)
フランス・シャモニーで開催されるトレイルランニングの名大会。新型コロナウィルス感染防止のためのスポーツイベントの開催制限解除にあわせて、例年よりも一週遅れて開催されました。リザルト速報はLiveTrailで見ることができます。
42k
今年も42kのレースはGolden Trail World Seriesの第二戦となり、欧州からトップ選手が集まるレースとなりました。スタート地点が恒例のTriangle de l’Amitiéではなく、パラグライダーの着陸スペースに、フィニッシュが市内からはロープウェイで登るPlanrazに変更。38kmで累積高度が2780mD+、1700mD-というコースになりました。男子のレースは中盤の登りのピークではバート・プレジェドボスキ Bartlomiej Przedwojewski、ダビデ・マニーニ Davide Magnini、スティアン・アンゲルムンド Stian Angermund、の3人がリード。しかしプレジェドボスキが遅れ始め、終盤のフレジェールへの登りセクションに入ると一気にアンゲルムンドが加速して一気にマニーニとの差を広げる展開に。スティアン・アンゲルムンド Stian Angermund(ノルウェー)が3時間18分でフィニッシュして、シリーズ開幕戦のOlla de Nuriaに続いて二連勝となりました。2019年のこの大会で優勝のダビデ・マニーニ Davide Magnini (イタリア)が2分差の3時間20分で2位、昨年のGolden Trail Championships優勝のバート・プレジェドボスキ Bartlomiej Przedwojewski(ポーランド)が3時間23分で3位に入りました。4位にレミ・ボネ Rémi Bonnet(スイス)、5位にフランチェスコ・パピ Francesco Puppi(イタリア)が続きました。
女子は昨年のGolden Trail Championshipsチャンピオンのモード・マシス Maude Mathys(スイス)が初戦のOlla de Nuriaに続いてシリーズ二連勝。最後までリードを守って3時間51分でフィニッシュしました。マシスに続いて2位をキープしたアナイス・サブリエ Anaïs Sabrié(フランス)は9分差の4時間0分でフィニッシュ。序盤で捻挫しながらも順位を上げたブランディーヌ・リロンデル Blandine L’Hirondel(フランス)が4時間7分で3位に。4位にダニエラ・オームス Daniela Oemus(ドイツ)、5位にマルセラ・バシノバ Marcela Vasinova(チェコ)という結果でした。
Golden Trail World Seriesの次のレースは7月18日開催のDolomyths Run(イタリア、カナゼイ)となります。
KV
初日の金曜日に行われたバーティカルではハンナ・ザク Hanna Zak(北アイルランド)が36分17秒で優勝。2019年のマウンテンランニング世界選手権で6位となって注目される選手です。女子は2019年マウンテンランニング世界選手権で2位のエリス・ポンセ Elise Poncet(フランス)が43分22秒でチャンピオンとなりました。
90km
土曜日の90kmは10人ほどの先頭集団から中盤に抜け出したゴーティエ・アリヨー Gautier Airiau(フランス)が2分のリードで先頭に立ちますがまもなく失速。代わって24歳のマシュー・デルプシュ Mathieu Delpeuch(フランス)、そして2019年のDiagonale des Fousで5位のマルタン・ケルン Martin Kern(フランス)が続きますが、ケルンが終盤にリードを広げて10時間23分で優勝。デルプシュが5分差の10時間28分で2位。ドミトリ・ミチャエフ Dmitry Mityaev(ロシア)が10時間30分で3位でした。女子のレースはヒラリー・ジェラルディ Hillary Gerardi(アメリカ、フランス在住)が序盤から単独リードで11時間54分で優勝。2位にジウディッタ・トリーニ Giuditta Turini(イタリア)が12時間13分、エカテリーナ・ミチャエワ Ekaterina Mityaeva(ロシア)が13時間4分で3位でした。
7月3日土曜日 – 4日日曜日
Eco Trail Paris (80k, 45k, 30k, 18k, 10kなど)
フランス・パリの公園や森をつなぐコースで開催される都市型トレイルランニングイベント。約1100人が参加したTrail 80km(79.2km 1321mD+)では、シルベーヌ・キュソ Sylvaine Cussotが7時間7分、バンジャマン・ポラン Benjamin Polinが5時間39分で女子、男子それぞれのレースで優勝しました。リザルトはこちらから。
7月3日土曜日
Trail Verbier St Bernard (111k, 73k, 43k, 31k)
スイス・ヴァレー州のスキーリゾートして有名なヴェルビエで開催。111kmの「X-ALPINE」ではサンゲ・シェルパ Sange Sherpaがリードし、ジャンマリ・テベナール Jean-Marie Thevenardが追う展開でしたが、最終盤の下りで一気に二人に追いついたアントワヌ・ピアッティ Antoine Piattiが16時間44分でレースを制しました。シェルパとテベナールが4分半後に揃って2位でフィニッシュ。女子ではエミリー・ボーダン Emily Vaudanが大会新記録となる19時間28分で優勝しています。リザルトはこちらから。
7月4日日曜日
中央アルプススカイラインジャパン (38k、20k、10k、4k)
長野県駒ヶ根市、宮田村で2019年に始まった大会。木曽駒ヶ岳の麓となるエリアで本格的な山岳コースが魅力の大会です。今年は周回コース2周となった「Skyline38K」の女子のレースは中園真理亜 Nakazono Mariaが5時間55分で優勝。2位に鈴木未都 Suzuki Misato(6時間4分)、3位には弘中志保 Hironaka Shiho(6時間57分)が入りました。男子ではスカイランニング世界選手権を翌週に控える近江竜之介 Omi Ryunosukeが4時間19分でレースを制しました。須賀暁 Suga Satoruが4時間28分で2位、伊藤康 Ito Koが4時間42分で3位でした。リザルトは大会ウェブサイトに掲載される見込みです。
今週末開催のイベント
7月7日水曜日
Mt. Marathon Race
アメリカ・アラスカ州シューワード。1915年から続く大会で、海のそばの町から標高920mまで登って下りてくる5kmのテクニカルでケガ人続出の過激な山岳レース。例年は独立記念日の7月4日開催ですが、人の集中を防ぐため7月7日にずらして開催。50人ずつのウェーブスタートなどの新しいルールのもとで開催されます。
7月8日木曜日 – 11日日曜日
Buff Mountain Festival, World Skyrunning Championships 2020 (68km, 42km, 26km, 12km, VK)
ピレネー山脈のスペイン側、バル・デ・ボイ Vall de Boíで行われるイベントの中で行われるレースで、2016年に続いてスカイランニング世界選手権 Skyrunning World Championshipsをホストします。金曜日のVK、土曜日の68km、日曜日の42kmがそれぞれ、バーティカル、スカイウルトラ、スカイの各競技の世界選手権となります。有力選手については当サイトのプレビュー記事で紹介しています。
7月8日木曜日 – 10日土曜日
Restonica Trail (110km, 69km, 33km, 17km 9km)
地中海のコルシカ島で開催。110km 7200mD+の「Ultra-Trail di Corsica」、69km 4000mD+の「Restonica Trail」などのレースが行われます。
7月9日金曜日 – 11日日曜日
Val d’Aran by UTMB®︎ (162k, 105k, 55k, 15k)
ピレネー山脈のスペイン側、カタルーニャ北西部のバル・ダラン。「by UTMB®︎」の大会として2020年7月に第一回大会が予定されていた大会が、パンデミックで延期されて今回初開催です。Ultra-Trail World Tourのシリーズ戦であり、来年からスタートするUTMB®︎ World Seriesの大会となることも発表されています。 100マイルのレースは162km 10,700mD+というプロファイル。女子の有力選手としては丹羽薫 Niwa Kaoriのほか、2019年TDS®︎で4位のアンナ・カールソン Anna Carlsson(スウェーデン)、2017年UTMBで8位のエイミー・スプロストン Amy Sproston(アメリカ)。男子ではジョルディ・ガミト Jordi Gamito(スペイン)、藤岡正純 Fujioka Masazumi(日本、米国在住)がエントリーしています。
High Trail Vanoise (72k, 42k, 20k, 9k, VK)
フランス・バルディゼールで開催。標高3600mを超える氷河をコースに含む72km 5400mD+のレースで知られる大会です。
(中止)Ehunmilak Ultra Trail (168k, 88k, 42k)
スペイン・バスク自治州のベアサインを拠点に開催される100マイルのトレイルランニングレース。昨年に続いて今年も中止に。
7月10日土曜日 – 11日日曜日
志賀高原マウンテントレイル(40k、13k)
長野県志賀高原で開催。山室忠さんがプロデュースする大会です。40kのレースには川崎雄哉、横内佑太朗、大瀬和文、牛田美樹、奥宮俊祐、吉住友里、枝元香菜子、須藤吉仕子などの有力選手がエントリーしています。
Brisbane Trail Ultra(100m, 110k, 60k, 30k)
オーストラリア・クイーンズランド州ブリスベンで行われるトレイルランニングイベントで、UTMFで活躍したショナ・ステファンソン Shona Stephensonがプロデュース。160km 8050mD+をはじめとするレースはSpartan Trail World Championships のシリーズ戦となっています。
7月10日土曜日
Lakes Sky Ultra (56k)
イギリス・カンブリア。イングランド北部のレイク・ディストリクト国立公園の中の町・アンブルサイド Amblesideを拠点に開催。
(中止)Mantra Summits Challenge ( 116 km & 75 km)
インドネシア・東ジャワ州マラン県で開催。標高3,300mを超えるピークを含む116km 8,050mD+のレースが2019年から加わりました。今年の大会も中止となりました。Asia Trail Masterのシリーズ戦。
7月11日日曜日
Grossglockner Berglauf 13.4km
オーストリア・ケルンテン州ハイリゲンブルート Heiligenblutで開催の距離13.4kmで累積獲得高度が1,265mD+でほぼ登りのみのレース。今年のMountain Running World Cupの第二戦となっています。
Kendall Mountain Run (12m)
コロラド州シルバートン。ケンダール山(3,982m)まで登って下りる19kmの登山レース。昨年に続いて例年通りに開催です。
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