DC Weekly 2021年9月28日 Skyrhune、志賀高原エクストリーム、Sparthlon

国内、海外の主なトレイルランニング、ウルトラマラソンの大会日程を網羅する当サイトのレースカレンダーでは今年の予定を随時アップデートしています。まだ掲載していない大会についての情報のご提供、掲載済みの大会についてのご指摘を歓迎いたします。

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(写真・SkyRhuneで男子優勝のジャン・マルガリト Jan Margaritのフィニッシュ。Photo by @Martina Valmassoi/@SkyRhune/@GoldenTrailSeries)

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トレイルランニング・ニュース

ウルトラマラソンの世界選手権などの開催地、日程が決まる

IAU(国際ウルトラランナーズ協会)は先週、相次いで今後の世界選手権、コンチネンタル選手権に開催地選考の結果を発表しました。既に発表されているものも含め、来年以降の日程は次のようになっています。

  • 2022年8月27日 100km世界選手権(ドイツ・ベルリンおよびベルナウ)<IAUの発表
  • 2022年9月17日 24時間欧州選手権(イタリア・ベローナ)<IAUの発表、大会サイト>
  • 2022年10月8日 50km欧州選手権(スペイン・ソティージョ・デ・ラ・アドラダ)<IAUの発表大会サイト
  • 2023年12月2日 24時間世界選手権(台湾)<IAUの発表、大会サイト>
  • 2024年4月 24時間アジア選手権(オーストラリア・キャンベラ)<IAUの発表、大会サイト>

先週末開催のイベント

9月24日金曜日 – 25日土曜日

Spartathlon (246k)

ギリシャで開催されるウルトラマラソン。男子は29歳のフォティス・ジシモプーロス Fotis Zisimopoulos(ギリシャ)が21時間57分で優勝。この大会で22時間以内で完走したのは大会記録(20時間25分0秒)を持つ、イアニス・クーロス Yiannis Kouros(ギリシャ)だけで、ジシモプーロスは今回初挑戦で歴代第5位、クーロスに続く二人目の22時間切りを果たしました。今年2月にはTransgrancanariaで3位、4月のUltra Sierra Nevada 100kで2位になっていました。2位には2017年、18年に2位、16年、19年に3位のラデック・ブルンナー Radek Brunner(チェコ)が23時間17分でした。3位はミラン・サムニー Milan Sumny(チェコ)で23時間52分。女子はディアナ・ダビザ Diana Dzaviza (ラトビア、オーストリア在住)が25時間23分で優勝。マラス・スサンナ Maraz Zsuzsanna(ハンガリー)が25時間29分で2位、ヌーラ・ホンカラ Noora Honkala (フィンランド)が26時間26分で3位という結果でした。リザルトはこちら

The Bear 100

アメリカのユタ州とアイダホ州にまたがるエリアで開催される100マイルのトレイルランニングレース。リザルトはこちら

9月25日土曜日

La Skyrhune (21km)

フランス・アスカン Ascainで開催。Ring of Steall Skyrace(スコットランド)に代わって、21km 1700mD+のレースがGolden Trail World Seriesの第6戦、10月16日のファイナル・The One Race(エルイエロ島・スペイン)を残したセミファイナルとして開催されました。

女子のレースを制したのはニンケ・ブリンクマン Nienke Brinkman(オランダ)。トレイルを走り始めたのは2019年、今年8月のSierre-Zinalで2位となって世界のトレイルランニング界に知られることになったブリンクマンは、この日終始リードを守って2時間4分でフィニッシュ。ブランディーヌ・リロンデル Blandine L’Hirondelの大会記録を7分上回る好記録となりました。テクニカルな下りのセクションは転倒しないか不安でついに一度は転んでしまったといいながらも、エル・イエロ島でのファイナルに向けて現在首位のモード・マシス Maude Mathys(スイス)に勝負を挑めるボジションを確保しました。2位にはエリス・ポンセ Élise Poncet(フランス)が2時間12分、3位には同じバスクのサラ・アロンソ Sara Alonso(スペイン)が2時間19分で入りました。

SkyRhuneで女子優勝のニンケ・ブリンクマン Nieke Brinkman。Photo by @Jordi Saragossa/@SkyRhune/@GoldenTrailSeries

SkyRhuneで女子優勝のニンケ・ブリンクマン Nieke Brinkman。Photo by @Jordi Saragossa/@SkyRhune/@GoldenTrailSeries

男子のレースでは前半の激しい上位選手の入れ替わりを経て、14km付近のコース最高地点・ラ・ルーン山(892m)への登りでジャン・マルガリト Jan Margarit(スペイン)が先頭に立ちます。最後の下りセクションでリードを守り切ったマルガリトが1時間52分で優勝。48秒差の1時間52分48秒でジョアン・ボージャー Johann Baujard(フランス)が2位に。3位はパスカル・エグリ Pascal Egli(スイス)で1時間54分。マルガリトとボージャーはティボー・バロニアン Thibaut Baronianの大会記録を上回る好タイムでした。リザルトはこちら

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SkyRhuneで男子優勝のジャン・マルガリト Jan Margarit。Photo by @Jordi Saragossa/@SkyRhune/@GoldenTrailSeries

SkyRhuneで男子優勝のジャン・マルガリト Jan Margarit。Photo by @Jordi Saragossa/@SkyRhune/@GoldenTrailSeries

9月26日日曜日

Trofeo Ciolo (11km)

イタリア・プッリャ州のガリアーノ・デル・カーポ Gagliano del Capoで開催。海に面した周回コースを含む11.7km 640mD+のレースはマウンテンランニングW杯の第11戦、クラシック種目のレースでした。

女子のレースはジョイス・ンジェル Joyce Njeru(ケニア)とルーシー・ムリギ Lucy Murigi(ケニア)の二人が並んで序盤をリードしますが、最後はンジェルが振り切って57分12秒で優勝。わずか9秒差の57分21秒でムリギが2位に。3位は二人から4分差の1時間1分17秒でアリス・ギャジ Alice Gaggi(イタリア)。

女子優勝のンジェル(中)、2位のムリギ(右)、3位のギャジ。Photo by WMRA

女子優勝のンジェル(中)、2位のムリギ(右)、3位のギャジ。Photo by WMRA

男子は後半に確実にリードを広げたペトロ・マム Petro Mamu(エリトリア)が50分22秒で優勝。2位争いを僅差で制したのはジェフリー・ンドング Geoffey Ndungu(ケニア)で51分19秒、ンドングに4秒差で3位にアレックス・バルダッチーニ Alex Baldaccini(イタリア)が51分23秒でした。上位のリザルトはFacebookページで見ることができます。

男子優勝のマム(中)、2位のンドング(右)、3位のバルダッチーニ。Photo by WMRA

男子優勝のマム(中)、2位のンドング(右)、3位のバルダッチーニ。Photo by WMRA

W杯は下の「今週末のイベント」で紹介している通り、今週末にアメリカ・カリフォルニアのBroken Arrow Skyrace、スペイン・バスクのZumaia Flyschでそれぞれ2つずつレースが行われます。

Gorbeia Suzien (31km, 21km)

スペイン・バスクのビスケー県セアヌリ Zeanuriを拠点に、ゴルベイア山塊をコースとする大会。スカイランナー・ワールドシリーズ、そしてGolden Trail National Seriesのスペイン・ポルトガルシリーズのレースです。男子はザイド・アイトマレク Zaid Ait Malek(モロッコ)が3時間3分で優勝。2位以下に2分半の差をつけました。女子はデニサ・ドラゴミル Denisa Dragomir(ルーマニア)が3時間39分で優勝。リザルトはこちら。スカイランナーワールドシリーズは10月3日にSnowdon Skyrace(イギリス・ウェールズ)が開催されます。

志賀高原エクストリームトレイル(54k, 32k, 8k)

長野県・志賀高原で開催。今年のスカイランニング日本選手権のスカイ種目が32km、スカイウルトラ種目が54kmのレースでそれぞれ行われました。来年2022年はスカイランニング世界選手権がイタリアで開催されるため、今年の日本選手権はその代表選考レースでした。

32kmのスカイ・女子では秋山穂乃果が4時間17分で優勝。高村貴子が4時間18分52秒で続いて2位に。3位は上田絢加で4時間22分6秒。男子は近江竜之介が3時間25分59秒で優勝、上正原真人が3時間28分33秒で2位、吉野大和が3時間39分5秒で3位。以上の男女トップ3の6人はいずれも20代という結果でした。

32kmのスカイで女子優勝の秋山穂乃果。Photo by © 計測工房

32kmのスカイで女子優勝の秋山穂乃果。Photo by © 計測工房

32kmのスカイで男子優勝の近江竜之介。Photo by © 計測工房

32kmのスカイで男子優勝の近江竜之介。Photo by © 計測工房

54kmのスカイウルトラ・女子は枝元香菜子が制して7時間29分6秒で日本チャンピオンに。2位に星野由香理(7時間37分45秒)、3位に若林綾(7時間38分8秒)。男子では大学や実業団から昨年市民ランナーコーチに転身した「くれいじーかろ」こと甲斐大貴が初のトレイルレース参戦を6時間11分30秒で優勝。宮川朋史が6時間14分11秒で続き、3位は小田切将真で6時間14分48秒でした。

54kmのスカイウルトラで男子優勝の甲斐大貴。Photo by © 計測工房

54kmのスカイウルトラで男子優勝の甲斐大貴。Photo by © 計測工房

54kmのスカイウルトラで女子優勝の枝元香菜子。Photo by © 計測工房

54kmのスカイウルトラで女子優勝の枝元香菜子。Photo by © 計測工房

リザルトはこちら

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今週末開催のイベント

10月1日金曜日 – 11日月曜日

Marathon des Sables (240km/5days)

モロッコ南部のサハラ砂漠で開催される6つのステージからなる7日間のステージレース。例年は4月に開催される大会ですが、昨年4月は延期ののち中止となり、今年は4月に予定されていた大会が延期されて今週末に開催されます。コースは毎年少しずつ異なりますが、合計約250kmで例年にならった形式で開催されます。レースにはこの大会で2014年から六連覇中のラシッド・エルモラビティ Rachid El Morabity(モロッコ)、兄に続いて3回連続で2位のモハメド・エルモラビティ Mohamed El Morabity(モロッコ)のほか、先月のUTMB®︎で3位のマチュー・ブランシャール Mathieu Blanchard(フランス)といった選手がエントリー。日本からは例年より少ないものの4人がエントリーされている模様です。レースが始まるのは三日目の10月3日日曜日。速報はLiveTrailのウェブサイトから。

10月1日金曜日 – 3日日曜日

LAKE BIWA 100

三重県菰野町をスタートし、鈴鹿山脈、湖南アルプス、比叡山系、比良山系を経て滋賀県大津市へ至る167km、9,580mD+のコース。丹羽薫さんのプロデュースで今年初開催の100マイルトレイルランニングレースは100人の選手を集めて今週末に開催されます。当サイトの注目選手としては男子では土井陵、板垣渚、西方勇人、飯野航、女子では宮﨑喜美乃に加えてプロデューサーの丹羽薫自らも参戦。スタートは1日金曜日午前9時からウェーブ形式で。IBUKIでライブトラッキングを見ることができます(通過速報GPSのトラッキング)。

Broken Arrow Skyrace(VK、26k、52k)

アメリカ・カリフォルニア州のパリセーズ・タホ(旧称スコーバレー)で開催。例年6月に開催される大会ですが、昨年の中止、今年の延期で今週末に開催されます。1日金曜日のVK、3日金曜日の26kがマウンテンランニング・ワールドカップ Mountain Running World Cupの第12戦、13戦となるほか、26kはGolden Trail National Seriesの北米シリーズのレースともなっています。

Ultra Pirineu (100k, 42k, 21k, VK)

スペイン、ピレネー山脈のカディ・モイセロ国立公園で開催。ピレネーでのシーズン最終盤での開催される名大会で、今シーズンからSpartan Trail World Championshipのレースとなったほか、42kmはGolden Trail National Seriesのスペイン・ポルトガルシリーズともなっています。

100 Miles Sud de France (164k)

ピレネー山脈のフランス側にあるフォン・ロムーを出発して地中海の海岸までの170km 8,700mD+のレース。

10月2日土曜日 – 3日日曜日

Arkansas Traveler (100m)

アメリカ・アーカンソー州で開催の100マイルで今年で30回目という歴史ある大会。

10月2日土曜日

富士山麓トレイルラン(18k、10.6k)

福田六花さんのプロデュースする18kmのレースは富士河口湖町、鳴沢村で開催。新型コロナウィルスにより国内の秋のレースの多くがキャンセルになる中、今週末開催されます。足和田山、紅葉台を通るコースを往復するコース。

北海道アウトドアフェスティバル(64k, 16k, 4k)

北海道・ルスツリゾートで開催されるイベントの中で行われるトレイルランニングのレース。新型コロナウィルスの緊急事態宣言が延長されたことから9月26日から1週間延期して開催されます。

Cuyamaca 100k

アメリカ・カリフォルニア州サンディエゴ郊外で開催。三つのループコースからなる100kmのレース。

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Flagstaff Sky Peaks Mountain Runs (50m, 50k, 25k, 10k)

アメリカ・アリゾナ州のアリゾナ・スノーボール・リゾートで開催。

(中止)9 Dragons Thailand (50m, 50k, 30k, 15k, 50/50)

タイ・チェンライで開催。80km、50km、80kmと50kmのステージレースなど、香港の9 Dragonsの姉妹レースとして予定されていましたが、この秋の開催は見送られ、来年1月に開催が予告されています。

(中止)IAU 24H World Championships (Bucharest)

IAUによる24時間走の世界選手権で、今年はルーマニア・ブカレストで予定されていました。IAUのレースでは今年10月31日に台湾で予定されていた50km世界選手権も中止に。

10月3日日曜日

Zumaia Flysch Trail (42k, 22k)

スペイン北部のバスクの町・スマイアを拠点に開催される42km 2,916D+と22km 850MD+。こちらもスカイランニング国内シリーズのレース。それぞれMountain Running World Cupのロングとクラシックの各種目の最終戦です。シリーズは翌週10月10日のバーティカルの最終戦、Kilometro Vericale Chiavenna-Lagunc(イタリア)で閉幕します。

Snowdon Skyrace (40km, 24km)

イギリス・ウェールズのカーナーヴォン、リド・ジ Rhyd-Dduで行われる40km 3,150mD+と24km 1,750mD+の大会です。40kmのレースがスカイランナー・ワールドシリーズの大会となります。

Lantau 2 Peaks

香港の中でも豊かな自然が残るランタオ島で開催。島の二つのピークをつなぐ23kmとピークは通らない15kmのレースが、ワクチン完全接種、PCR陰性証明などの参加条件を満たした選手により行われます。

(延期)水見色トレラン(22km、16km)

静岡市の水見色小学校を会場に高山、大山の両山頂を通る22km、16km。10月3日から11月3日に延期して開催されます。

(中止)トレイルランカムイシリ(25k, 10k)

北海道石狩郡、当別町道民の森を会場に開催。今年は開催準備が続けられていましたが、先々週に中止が発表されています。

(中止)Madarao Forest Trails 50k(50k/16k)

信越五岳が開催された斑尾高原で開催される大会で2007年から続く大会です。昨年に続いて今年も中止となりました。

(中止)土佐塩の道トレイルランニングレース(25k, 60k)

高知県香南市。「土佐塩の道」をたどるコースで開催。こちらも昨年に続いて中止に。

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