DC Weekly 2022年7月28日 霧島えびの高原、OMM LITE、スカイランニングユース世界選手権

国内、海外の主なトレイルランニング、ウルトラマラソンの大会日程を網羅する当サイトのレースカレンダーでは今年の予定を随時アップデートしています。まだ掲載していない大会についての情報のご提供、掲載済みの大会についてのご指摘を歓迎いたします。

(写真:バーティカル、スカイ、コンバインドでいずれも銅メダルに輝いたユースA女子の小林華蓮。Photo by Ian Corless / ISF)

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先週末開催のイベント

7月22日金曜日 – 24日日曜日

スカイランニング・ユース世界選手権

ピレネー山脈にあるアンドラで翌週にSkyrace Comapedrosaが開催されるのを前に、スカイランニング・ユース世界選手権 Youth Skyrunning World Championshipsが行われました。22日金曜日のバーティカル(3.5km 1000mD+)ではU23男子で近江 竜之介が39分0秒88で金メダル、ユースA女子では小林 華蓮が52分29秒で銅メダルをそれぞれ獲得。24日日曜日はスカイ(19km 1450mD+、ユースAは14km 1300mD+)のレースでした。日本代表チームではU23男子で近江 竜之介が1時間54分で銀メダル、ユースA女子で小林 華蓮が2時間11分で銅メダルとなりました。両日の結果を合わせたコンバインドでも近江がU23男子の金、小林がユースA女子の銅。国別団体はスペインが金、ポルトガルが銀、ノルウェーが銅。日本は4位のチェコに続いて5位でした。レースのリザルトはこちら。国別団体はこちら

バーティカル、スカイ、コンバインドでいずれも銅メダルに輝いたユースA女子の小林華蓮。Photo by Ian Corless / ISF

バーティカル、スカイ、コンバインドでいずれも銅メダルに輝いたユースA女子の小林華蓮。Photo by Ian Corless / ISF

Golden Ring Ultra-Trail(100k, 80k, 50k, 30k, 20k)

ロシア・ウラジーミル州スーズダリ Suzdalで開催。リザルトはこちら

7月22日金曜日 – 23日土曜日

Speedgoat Mountain Races by UTMB (50km, 28km, 11km)

アメリカ・ユタ州のスノーバード・スキーリゾートで開催。今年からUTMB®︎ World Seriesのシリーズ戦となりました。50kmの男子はデビッド・シンクレア David Sinclairが5時間9分(歴代4位)、女子はアディ・ブレイシー Addie Bracyが6時間19分でレースを制しました。シンクレアは2018年に続いて2度目の優勝、昨年は2位でした。今シーズンはCanyons by UTMB®︎ 100kmで2位のほかBroken Arrow Skyrace 52kで優勝しています。 28kmではゼイン・フィールズ Zane Fields(3時間3分)、テイボー・シュロール Tabor Scholl(3時間27分)、11kmではルアイリ・モイニハン Ruairi Moynihan(59分26秒)、アマンダ・バシャム Amanda Basham(1時間7分)がそれぞれ男女のレースで優勝しました。リザルトはこちら。UTMBワールドシリーズの次のイベントはシリーズファイナルのUTMB®︎ Mont-Blancです。

Speedgoat by UTMB®︎の50km女子優勝のアディ・ブレイシー Addie Bracy。Photo © Scott Rokis for Speedgoat Mountain Races by UTMB

Speedgoat by UTMB®︎の50km女子優勝のアディ・ブレイシー Addie Bracy。Photo © Scott Rokis for Speedgoat Mountain Races by UTMB

Cascade Crest 100

アメリカ・ワシントン州のシアトル郊外で開催の100マイルのトレイルランニングレース。リザルトはこちら。期を早めての開催です。

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Schlegeis 3000 Skyrace (VK, 34k, 17k)

オーストリア西部、チロル州のツィラータール Zillertalで開催。34km 2400mD+の「スカイレース」がスカイランナー・ワールドシリーズのレースでした。レース当日の朝はスタート地点で雷雨となったことから、スタートは午前6時30分から天気が落ち着いた後の午前8時に繰り下げとなりました。男子のレースを制したのはマルタン・アンタマッテン Martin Anthamatten(SUI)で3時間55分。大会記録を12分上回る新記録でした。後半までアンタマッテンと並んで走っていたルカ・コバジッチ Luka Kovacic(SLO)が3時間56分で2位、ヘクトル・ヘインズ Hector Haines(SWE)が3時間54分。女子のレースでもリンゼー・ウェブスター Lindsay Webster(CAN)が大会記録を20分短縮する4時間38分で優勝。2位、3位は双子のエルコット姉妹が続いていて、最後の下りで前に出たサンナ・エルコット Sanna El Kott(SWE)が4時間46分でフィニッシュして2位、リナ・エルコット Lina El Kott(SWE)が4時間49分で3位に。日本から遠征中の高村貴子 Takako TAKAMURA(JPN)は5時間29分の7位でフィニッシュしています。リザルトはこちら

Schlegeis 3000 Skyraceで女子優勝のイリンゼー・ウェブスター。Photo by Damiano Benedetto / SWS

Schlegeis 3000 Skyraceで女子優勝のイリンゼー・ウェブスター。Photo by Damiano Benedetto / SWS

7月23日土曜日 – 24日日曜日

OMM LITE / BIKE Hakuba, Otari

長野県白馬村、小谷村。ラン&ハイクでのロゲイニング形式の「LITE」と、自転車の「BIKE」の二つのイベントでした。「LITE」の総合成績では原田拓人蓑和雄人にチームが首位となりました。リザルトはこちら

7月23日土曜日

Trans D’Havet(80k, 42k, 24k)

イタリア北部・バルダーニョをメイン会場にして開催される、80km、42kmなどのトレイルランニングレース。リザルトはこちら

7月24日日曜日

大雪山トレイルジャーニー(60k, 40k, 15k)

北海道遠軽町白滝。60kmは瀬尾豪が7時間38分、小林美貴が8時間42分でそれぞれ優勝。40kmは倉地草太(3時間45分)、小谷奈穂(4時間41分)、15kmは上杉和弘(1時間1分)、光岡美貴(1時間9分)がそれぞれ優勝。リザルトは大会ウェブサイトから。

Kushigata Wind Trail (31k, 18k)

新潟県胎内市。日本一小さな山脈・櫛形山脈で開催。31kmは三浦裕一が3時間34分で優勝、1分差で乾碩が2位。原和也が3時間53分で3位でした。女子では和田みほが4時間55分で優勝。伊藤礼子(5時間42分)、島根明希子(6時間14分)となりました。リザルトはこちら

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牛松山バーティカルレース

京都府亀岡市。標高636mの牛松山山頂をフィニッシュとする2.0km 464mD+のコースで行われました。二度走ってその合計タイムで競うエキスパートのレースは西澤誠二楠田涼葉がそれぞれ優勝。リザルトはTeam Sky KyotoのFacebookページ

から。

霧島・えびの高原 エクストリームトレイル(65k, 33k)

宮崎県えびの市・鹿児島県霧島市、湧水町。ショート(33km)のレースは来年6月にオーストリアで開催予定のマウンテンランニング・トレイルランニング世界選手権の日本代表選考レースで、例年以上にハイレベルなレースでした。コースからのロストが相次いでハプニング続きのレースとなり、ショート男子は森本幸司が2時間40分で優勝、9分差で横内佑太朗が2位、笠木肇が横内にわずか7秒差の2時間49分で3位でした。女子は秋山穂乃果が3時間14分で優勝。立石ゆう子が3時間38分で2位、岩村聖華が3時間39分で3位に。

65.5kmのロングの男子では36km地点の第3エイドでトップ3の鬼塚智徳、黒革輝信、地下翔太が、その後の環境保護のためマーキングが少なかったセクションでコースをロストした模様。フィニッシュに最初にやってきたのは前田渉で7時間2分、その21秒後に判田誠太が2位。3位に鬼塚智徳が入り、7時間15分でした。ロング女子はフィニッシュまで伊東ありかが単独でリードして8時間6分で優勝。福島舞が9時間31分、吉田広美が9時間50分でそれぞれ2位、3位でした。リザルトはこちら

今週末開催のイベント

7月28日木曜日 – 30日土曜日

La 6000D (67k, 42k, 11k)

フランスのスキーリゾート、ラ・プラーニュで開催。67km 3400mD+のメインイベント「La 6000D」のほか42km、11kmなどのレース、1.5kmのボブスレーのコースを駆け上がるレースが行われます。

7月28日木曜日 – 31日日曜日

Grossglockner Ultra Trail (110km, 84km, 57km, 35km)

オーストリアのカプルーン Kaprunを拠点にオーストリアの最高峰・グロースグロックナー(標高3798m)の山麓を周回するコースで開催されます。

7月29日金曜日 – 31日日曜日

Montreux Trail Festival (110k, 70k, 30k)

「モントルー・ジャスフェスティバル」で知られるスイス・モントルーで開催のトレイルランニングイベント。

Lakeland 50 & 100

イギリス・湖水地方のコニストン Conistonで開催される100マイル(169km 6,856mD+)のトレイルランニングレース。合わせて50マイル(80.5km 2,965mD+)のレースも行われます。

7月29日金曜日

富士登山競走(21k/15k)

今回で75回目となる夏の富士山のビッグイベントは富士吉田市役所をスタートして吉田口登山道で山頂に至る21km 3,000mD+の山頂コースと、五合目でフィニッシュする15km 1,480mD+の五合目コースのレースが行われます。大会はコロナ禍により2020年、2021年と中止となったことから今回は3年ぶり、2019年の大会では山頂コースが五合目で打ち切りとなったため山頂でのフィニッシュは4年ぶりとなります。

7月30日土曜日 – 31日日曜日

Giir di Mont (9k, 32k)

イタリア北部、プレマーナで開催される山岳レースは1961年から開催されているヨーロッパの名大会です。今年もWMRAのマウンテンランニングW杯のレースとなっており、土曜日に9kmのショートアップヒル競技、日曜日に32kmのロングマウンテン競技が行われます。

SkyRace Comapedrosa (50km, 24km, 19km)

ピレネー山脈のアンドラで開催。前週のユース世界選手権に続いて同じ主催者によって開催される大会では3つのレースが行われ、そのうち24km 2,375mD+の難度が高いレースがスカイランナー・ワールドシリーズのレースとなっています。

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Burning River 100

オハイオ州アクロン郊外で開催の往復コースで開催の100マイルレース。50マイルと50kmのレースも合わせて行われます。

Canadian Death Race (118k, 41k, リレー)

カナダ・アルバータ州グランドキャッシュで開催の118kmなどのトレイルランニングレース。

7月30日土曜日

Davos X-Trails (68k, 43k, 23k, 10k)

スイス・ダボスで開催。かつてのDavos Alpine Marathonを引き継いだ「SwissAlpine Davos」として開催されていた大会が別の主催者に引き継がれるとともに大会の名前を新しくして、今回初開催となります。なお、元の主催者は別のエリア(Chur)で新たな大会を企画中で来年初開催となる予定。一方、SwissAlpine Davosの一部となっていたウルトラディスタンスの「Swiss Irontrail」は元の主催者が独立した大会として今年8月6日に開催予定となっています。

Tushar 100K, and marathon, half marathon

アメリカ・ユタ州のタシャー山地で開催されるトレイルランニングレース。

7月31日日曜日

KAKITSU (30km、10.4km)

兵庫県たつの市の菖蒲谷森林公園を会場として開催される30kmのロングクラスと10.4kmのショートクラスの二つのレースが行われます。

前週末の主な大会のリザルトと、今週末の国内外のトレイルランニング大会の予定をお伝えしているニュース記事・DC Weeklyへ、皆様からの情報や写真の提供を歓迎します。下のコメント欄もぜひご活用ください。国内、海外の主なトレイルランニング、ウルトラマラソンの大会日程を網羅する当サイトのレースカレンダーにもぜひご利用ください。

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