【編者より・週末に開催されたUTMB World Seriesの大会について、プレスリリースの情報を元にお伝えします。】
スイス、ヴェルビエで開催されたTrail Verbier St Bernard by UTMBの14回目の大会は7月7 – 9日に開催され、6つのレースにおよそ3800人が参加しました。約4分の1の選手は開催国スイスからの参加で、メインレースとなる140km ではスイス人のマチュー・クレマン Mathieu Clémentが20時間16分40秒で男子優勝を勝ち取りました。
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(写真 © Trail Verbier St Bernard by UTMB)
7日夜10時、ヴェルビエの街は350個のヘッドランプの光で明るく照らされ、この大会のメインイベントといえる最長距離の「X-Alpine」がスタートしました。観客の声援を受けながらランナーたちは夜の中、140kmと9,300mD+の道のりを駆け抜けます。このコースはヴァレー Valais 州の最高のスポットをたどるコースとなっています。Savoleyres、Champex、Orny cabin、La Foulyといった小さな村、谷にかけられたPanossièreの歩道橋、そして壮大なグラン・サン・ベルナール Grand Saint-Bernardの峠でコースの中間地点を迎えます。
男子レースでは、スイスの若手、マチュー・クレマン Mathieu CLEMENTが20時間16分40秒でレースを優勝。続いてアルノー・コルロー Arnaud COLLOUD (FRA) が21時間17分05秒で準優勝。3位にサンゲ・シェルパ Sangé SHERPA (NEP) が21時間42分41秒でフィニッシュしました。
女子のレースでもスイスのランナーが活躍しました。チューリッヒのコリーヌ・カゲラー Corine KAGERERが25時間30分40秒で優勝。1時間差の26時間35分14秒でオアナ・ミハルセア Oana MIHALCEA (ROU) が2位となり、3位にはヌーシャテルから参加のセリーヌ・ベルナスコーニ Céline BERNASCONIが27時間04分55秒で続きました。
8日土曜日の朝には、1,250人の選手がラ・フーリー La Foulyに集まり「X-Traversée」がスタートしました。距離76kmで累積獲得高度5,300mD+を走るコースです。霧の中でグラン・サン・ベルナール Grand Saint-Bernard 峠とシェボー Chevaux 峠を通過すると、やがて太陽が昇り、選手たちは4,000mの山々を見渡す絶景を目にすることになりました。
ティボー・ガリビエ Thibaut GARRIVIER (FRA) が男子トップの座を守って9時間0分22秒で優勝。女子のレースはカタルジーナ・ソリンスカ Katarzyna SOLINSKA (POL) が10時間34分15秒で勝利し、総合10位となる好成績を挙げました。
同じく土曜日にはVerbier Marathonが行われました。こちらは今年からスタート地点がMoay (Bruson) に変わり、コースも一部変更されて42kmで累積3,000mD+というコースになりました。スタートから4時間38分51秒の後、ダニエル・アントニオーリ Daniel ANTONIOLI (ITA) がヴェルビエのフィニッシュラインを最初に越えてレースを制しました。男子2位はバスティアン・フルーリー Bastien FLEULY (FRA) が4時間45分1秒、3位はフランチェスコ・クッコ Francesco CUCCO (ITA) で4時間51分49秒でした。女子はマルセラ・バシノワ Marcela VASINOVA (CZE) が5時間29分12秒で勝利。フランスのカンディス・フェルタン Candice FERTINが2位(5時間36分18秒)、スイスのシモーネ・トロクセラー Simone TROXLERが4分30秒後に続いて3位でした。
日曜日には26kmの「Verbier X-Plore」に1,000人のランナーが参加し、累積1,700mD+のコースを楽しみました。「この週末をフレンドリーで楽しい雰囲気の中、ヴァレーのフォンデュで締めくくるのにぴったり」(プレスリリースより)なイベントとなりました。
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