2023年 CCC プレビュー #UTMB

8月28日月曜日から9月3日28日日曜日の日程でDacia UTMB Mont-Blancが開催されます。20周年となる今年の大会はUTMBワールドシリーズ・ファイナルとなっており、UTMB(100Mカテゴリ)、CCC(100Kカテゴリ)、OCC(50Kカテゴリ)の三つのレースはトレイルランニング界の頂点を決めるべく、過去最高水準のハイレベルなアスリートが集結します。

各レースの通過速報はUTMB LIVEのウェブサイトでチェックできるほか、8月31日木曜日から9月3日日曜日にかけてUTMBワールドシリーズ・ファイナルのOCC、CCC、UTMBはライブ配信が行われます。

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この記事では9月1日金曜日午前9時(日本時間同日午後4時)スタートの100kmのCCCについて紹介します。同日午後6時(日本時間土曜日午前1時)スタートの170kmのUTMBの見どころも続く記事でご紹介する予定です。

(Photo © UTMB)

CCC

100km 6,156mD+のコースで行われるCCCは170kmのUTMBの後半部分にあたり、クールマイユールから反時計回りでシャモニーを目指します。スタートは8月26日金曜日午前9時(日本時間同日午後4時)、制限時間は26時間30分、参加定員は1900人です。

コースのうち、コース最終盤はコル・ デ・モンテ Col des Montetsからグラン・バルコン・スッド Grand Balcon Sudを経由してフレジエール Flégèreに至るセクションは、悪天候時の代替ルートである、トレ・ル・シャン Tré-le-Champの手前からBécharを経てフレジエールへと登るコースに変更されました。距離、累積高度には大きな変更はない模様です。

CCC 女子

UTMBでは2019年のOCCで準優勝の経験を持つアサラ・ガルシア Azara GARCIA (ESP) は今回のCCCの女子優勝の中で最も高いUTMBインデックスを持ちます。ただ、昨年のUTMBでDNFのあと、Transgrancanaria Advanced 85Kで優勝ののち、ZegamaとWMTRCではDNFでした。7月のVal d’Aran by UTMB 110kで優勝した際のパフォーマンスを発揮できれば今回のCCCでも頂点をつかむ可能性は高そうです。2018年CCCで3位となっているイーダ・ニルソン Ida NILSSON (SWE) は昨年11月のチェンマイのWMTRC世界選手権ロングで銀メダルののち、今年4月のCanyons by UTMB 100Kで優勝、6月のWestern Statesで7位。昨年はDNFだったCCCで優勝争いに加わることになりそうです。加えて、昨年のCCCの5位でチェンマイ、インスブルックのWMTRCロングでいずれも5位のロザンナ・バッカウアー Rosanna BUCHAUER (GER) 、Speedgoat by UTMB 50Kで昨年優勝、今年は3位、Canyons by UTMB 100kで5位のアディ・ブレイシー Addie BRACY (USA) 、そしてOCCで2018年に4位、2019年に3位の吉住友里 Yuri YOSHIZUMI (JPN) も注目選手となります。吉住は最近の100kmのレースでは昨年12月にDoi Inthanon by UTMB 100Kで優勝、4月のCanyons by UTMB 100Kで9位でした。

このほか、次の選手たちにも注目です。

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CCC 男子

昨年のCCCをコースレコードで制したペッター・エングダール Petter ENGDAHL (SWE) は今年はUTMBにエントリーしています。そして昨年CCC男子のトップ10のうち、6選手が今年もCCCにエントリーしています。昨年2位のジョナサン・アルボン Jonathan ALBON (GBR) は今回の優勝候補の筆頭となります。最近では昨年11月のチェンマイのWMTRC世界選手権ショートで3位、今年5月のZegama-Aizkorriで3位、今年6月のインスブルックのWMTRCショートで5位。ケガからのリカバリー中なのか、100kmのような長いレースは走っていませんが、CCCに向けて調整が進んでいるかどうかが気になるところ。2021年のOCCで優勝した経験を持ちます。

昨年3位はアンドレアス・ライテラー Andreas REITERER (ITA)でした。一昨年のCCCでは4位で今回はさらに上の順位をねらいます。この1年間は旺盛にレースに出ており、チェンマイのWMTRCロングで3位、今年4月のIstria 100 by UTMB 42kで優勝、Transvulcania by UTMB 72kでは3位、Eiger by UTMB 51kで3位でした。シェン・ジアシェンJiasheng SHEN (CHN) は昨年の4位で今年6月にはWestern Statesで4位となっています。5位のペーター・フラノ Peter FRANO (SVK) は昨年11月のチェンマイのWMTRCロングで8位、今年6月のインスブルックのWMTRCロングで3位。6位のアンドレウ・シモン Andreu SIMON AYMERICH (ESP)は昨年12月のSainteLyon 78k、今年2月のTransgrancanaria Classicで優勝。9位のアリツ・エヘア Aritz EGEA CACERES (ESP)はチェンマイのWMTRCロングで5位、今年7月のVal d’Aran by UTMB 55kで3位。この昨年のトップ10だった選手たちが今年の優勝を掴み取るのか。

これらの選手と実力伯仲としてまず名前が上がるのは一昨年2021年のCCCで3位のティボー・バロニアン Thibaut BARONIAN (FRA) で昨年のCCCではDNFでした。最近ではGTWSファイナルのMadeira Ocean Trailで総合2位、インスブルックのWMTRCショートで4位、Sierre-Zinalで7位でした。このほか今年5月のTransvulcania by UTMB 72kで11年ぶり2度目の優勝が話題となったダコタ・ジョーンズ Dakota JONES (USA) 、同じレースで2位だったダミアン・ウンベール Damien HUMBERT (FRA)。昨年のMaXi-Race 86kで優勝したセス・ルーリング Seth RUHLING (USA) 、2021年のWestern Statesの3位で今シーズンはLake Sonoma 50で優勝、インスブルックのWMTRCロングで5位のドリュ・ホルメン Drew HOLMEN (USA) がアメリカから参戦します。

このほか、次の選手にも注目です。

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