TransLantau by UTMBが10周年を迎えて香港で開催、トム・ジョリーとシャン・フージャオが100Mカテゴリーで勝利

50カ国からの2000人以上のランナーが香港の豊かな自然に恵まれた島、ランタオ島に集結し、10周年を迎えた TransLantau by UTMB に参加しました。選手は自然の中のテクニカルなトレイルや急な石段の連続といった個性的なコースを楽しみました。概ね天候には恵まれた週末でしたが、時折強く降った雨の中をランナーがずぶ濡れになって走るシーンもありました。

(写真 TL140で優勝したシャン・フージャオのフィニッシュ。Photo by DogsorCaravan)

Sponsored link


TL140男子優勝のトム・ジョリー Photo © UTMB

TL140男子優勝のトム・ジョリー Photo © UTMB

ランタオ島のトレイルをぐるりと繋ぐ「TL140」は129km 6700mD+のコースで今回が初開催でした。男子ではトム・ジョリー Tom Jory(GBR)が16:47:29でスタート地点だったムイオーに戻ってきて最初にフィニッシュテープを切りました。中盤までは2番手を走っていましたが、後半に入るとリードを奪い、2位以下の選手に1時間以上の差をつけての優勝でした。2位にはユン・ヤンチャオ Yanqiao Yun (CHN)やチョウ・ジアジュ Jiaju Zhao (CHN) といった香港でのトレイルランニングの経験が豊富な選手が続きました。レースを制したトム・ジョリーは「一日で四季を経験した気がします。風、雨、霧、そして素晴らしい眺望が楽しみました。このようなテクニカルなトレイルでの自らの結果にとても満足しています!」とジョリーは振り返りました。

TL140の女子のレースは今年のUTMBで4位のシャン・フージャオ Fuzhao XIANG (CHN) が圧勝。笑顔で拳を突き上げながらジャンプしてフィニッシュテープを切り、そのタイムは総合5位となる18:16:27でした。シャン・フージャオは先月のTransJeju by UTMBの50Kでも優勝しています。フィニッシュ後に振り返って「これまでで最も厳しいレースでした」と話し、「次々に地形が変わって、厳しい階段があらわれるコースでした。今日のように気温も湿度も高いコンディションは予想していませんでしたが、コースは本当に気に入りました。ここの山と海の景色はとても美しかったです」とコメント。

地元となる香港のアスリートもこの日のTL140では活躍しました。2位にチャン・マンイー Man Yee CHEUNG、3位にウン・チンナム Chin Nam NG が続いたほか、この日の女子トップ5には4人の香港の選手が入っています。

100KカテゴリーのTL100は100km 4700mD+のコースで行われました。男子ではメン・グァンフー Guangfu Meng (CHN)が優勝。グアンフーは今年のOCCで8位になっています。2位にはダニエル・ユング Daniel Jung (ITA)、3位にリャン・ディスィ Liang Disi (CHN)が続きました。


TL100の女子は香港在住で今シーズンはWestern Statesで3位に入って注目を集めたエスター・チーラグ Eszter Csillag (HUN) が13:50:58で優勝。ウォン・キチュン Ki Chun Wong (HKG) 、カトリーナ・ハムリン Katrina Hamlin (GBR) を抑え、総合6位でのフィニッシュでした。チーラグはInstagramで「このレースは厳しかった!無限の階段、雨の後の湿気、そして一日中、胃の不具合に振り回されました。厳しいコースをともにした皆さん、おめでとう!」と投稿しています。

ランタオ島で最も景観のよい50kmをコースとするTL50ではジョン・レイ・オニファ John Ray “Stingley” Onifa (PHL)がただ一人5時間を切るタイムで男子優勝を果たしました。2位はピーター・フラーノ Peter Frańo (SVK) 、 3位にツァン・フクチャン Fuk Cheung Tsang (HKG) が表彰台で並びました。

TL50で女子優勝のスンマヤ・ブッダ Sunmaya Budha (NEP) は今回の大会で最も注目されるパフォーマンスの一つでした。有力選手が集まった今回の50kmで総合3位となる05:25:12でフィニッシュしました。

これも読む
【TOAD8】ACTIBASE・出展社に見どころを聞く

香港のトレイルランニング界で活躍したのち、出産を経てランニングに復帰したばかりのヴェロニカ・ベトビチョワ Veronika Vadovicova (SVK)が2位に入りました。3位に続いたのはマルセラ・ヴァシノヴァ Marcela Vasinova (CZE) でした。

TL50の女子表彰台。 Photo © UTMB

TL50の女子表彰台。 Photo © UTMB

最終日の日曜日には25kmのTL25が行われました。ヴラド・イクセル Vlad Ixel(AUS) が後続選手に11分差をつけて男子のレースで優勝しました。2位にはツァン・チュンキット Chun Kit Tsang (HKG), 3位にマーク・グリーン Mark Green (CAN) , カナダ)が続きました。女子は香港のアスリートがトップ3を独占。ファニー・ヤン Yeung Fannyが優勝、パク・ライシャン Pak Lai Shanが2位、ケーティー・ラム KT Lam が3位に。互いに6分以内の僅差でのフィニッシュでした。

リザルトはこちらから。

TL140

女子:

  1. シャン・フージャオ Fuzhao XIANG (CHN) 18:16:27
  2. チャン・マンイー Man Yee CHEUNG (HKG) 21:55:59
  3. ウン・チンナム Chin Nam NG (HKG) 24:21:14
  4. レン・ホンキウ Hong Kiu LEUNG (HKG) 25:39:09
  5. リー・ムイチュン Mui Chun LI (HKG) 25:43:48

男子:

  1. トーマス・ジョリー Thomas JOLY (GBR) 16:47:29
  2. ユン・ヤンチャオ Yanqiao YUN (CHN) 17:49:24
  3. チョウ・ジアジュ Jiaju ZHAO (CHN) 17:58:51
  4. 万場大 Hajime MAMBA (JPN) 18:06:03
  5. 城武雅 Masashi SHIROTAKE (JPN) 19:19:53
これも読む
チョウ・ジアジュが100マイルで連覇、吉住友里が100kmで優勝、丹羽薫が100マイルで3位に・2022年Doi Inthanon Thailand by UTMB リザルト

TL100

女子:

  1. エスター・チラーグ Eszter CSILLAG (HUN) 13:50:58
  2. ワン・キチュン Ki Chun WONG (HKG) 14:38:16
  3. カトリーナ・ハムリン Katrina HAMLIN (GBR) 17:08:45
  4. シュ・チョンフアン Zhonghuang XU (MAC) 18:04:59
  5. ベティ・ヤウ Betty YAU (HKG) 18:10:24

男子:

  1. メン・グアンフー Guangfu MENG (CHN) 12:03:32
  2. ダニエル・ユング Daniel JUNG (ITA) 12:25:12
  3. リャン・ディスィ Disi LIANG (CHN) 12:47:55
  4. クレマン・デシーユ Clement DESILLE (FRA) 13:30:58
  5. オレクシイ・メルニク Oleksii MELNYK (UKR) 13:31:58

TL50

女子:

  1. スンマヤ・ブッダ Sunmaya BUDHA (NEP) 05:25:12
  2. ヴェロニカ・バドビチョワ Veronika Vadovicova (SVK) 05:55:54
  3. マルセラ・ヴァシノヴァ Marcela VASINOVA (CZE) 06:24:47
  4. ウォン・ツィケイ Tsz Kei WONG (HKG) 06:57:10
  5. イップ・ユエンティン Yuen Ting IP (HKG) 07:05:12

男子:

  1. ジョン・レイ・オニファ John Ray ONIFA (PHI) 04:57:00
  2. ピーター・フラノ Peter FRANO (SVK) 05:08:51
  3. ツァン・フクチョン Fuk Cheung TSANG (HKG) 05:31:26
  4. チャン・カケウン Ka Keung CHAN (HKG) 05:45:19
  5. ウォン・ホチョン Ho Chung WONG (HKG) 05:48:41
これも読む
【第二ステージ】二日目もレミ・ボネが快走、ニアンケ・ブリンクマンが首位に、上田瑠偉は9位でフィニッシュ・Golden Trail Series Grand Final 2022 ダイジェスト Medeira Ocean & Trails

TL25

女子:

  1. ファニー・ユン Fanny YEUNG (HKG) 02:47:12
  2. パク・ライシャン Lai Shan PAK (HKG) 02:52:24
  3. ケーティー・ラム KT LAM (HKG) 02:52:55
  4. アンジー・ヤン Angie YAN (HKG) 02:56:42
  5. チェン・チョンマン Chung Man CHENG (HKG) 02:58:23

男子:

  1. ヴラド・イクセル Vlad IXEL (AUS) 01:56:32
  2. ツァン・チュンキット Chun Kit TSANG (HKG) 02:07:37
  3. マーク・グリーン Mark GREEN (CAN) 02:20:57
  4. チュン・ケイフォン Kei Fung Kevin CHEUNG (HKG) 02:23:17
  5. アラン・ザグリー Alan ZAGURY (FRA) 02:29:34
この記事が気に入ったらDogsorCaravanをBuy Me a Coffeeで直接サポートできます!

Buy Me a Coffee

Sponsored link