[DC] 東徹、福田由香理が優勝・2015 美ヶ原トレイルラン&ウォーク・スカイランニング日本選手権リザルト #美ヶ原80k #Utsukushi80k #JapanSkyrunning

Toru Higashi 2015 Utsukushi80k

梅雨空の美ヶ原は青空や日差しにこそ恵まれませんでしたが、標高2000mの濃霧と雨の高原をめぐることとなったこの日の美ヶ原80kは、スカイランニング日本選手権にふさわしいタフなレースでした。今年で5回目となる美ヶ原トレイルラン&ウォーク in ながわ(美ヶ原トレイル)が7月4日土曜日に開催されました。

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Utsukushi 80k logoスカイランニング日本選手権のULTRAの部(42km以上)となった80kmの部(美ヶ原80k)は約700人の中に国内のスカイランニング、トレイルランニングの有力選手が揃ったことで注目を集めていました。結果は男子は / Toru Higashi (ASICS)、女子は福田由香理 / Yukari Fukuda (ALTRA)が優勝。男子は終盤まで勝負がもつれ込む展開となり、女子では優勝タイムが総合20位となるハイレベルな結果でした。東徹と福田由香理は来年7月にスペイン・カタルーニャで開催されるスカイランニング世界選手権の日本代表のチケットを手にしました。

Toru Higashi 2015 Utsukushi80k

2015年美ヶ原80kで優勝、スカイランニング日本選手権チャンピオンとなった東徹/Toru Higashi (ASICS)。

美ヶ原トレイルは80kmのレースの他にも、45km、14km、8kmウォークといったイベントが開催され、合わせて約1300人の皆さんが集まる大きなイベントとなりました。

当サイトではイベントの当日に美ヶ原トレイルラン&ウォーク in ながわ(美ヶ原トレイル)の現地からリアルタイム速報で様子をお伝えしました。今回のレポートは大会実行委員会ジャパンスカイランニングアソシエーションのご協賛により皆さまにお届けしました。

レース展開

昨年は強い雨の中でスタートしたこの大会でしたが、今年の美ヶ原も梅雨空が広がります。午前4時にブランシュたかやまスキー場をスタートしたランナーは、雨こそ降っていませんが、濃い霧の中へスキー場のゲレンデを駆け上ります。

Start 2015 Utsukushi80k

2015年の美ヶ原80kが午前4時にスタート。

Start 2015 Mini Kofu Utsukushi80k

今年の美ヶ原80kのスタートを先導したディーゼルAll4 MINI CrossoverのMINT Black Labelスペシャルパッケージ。ドライバーのMINI甲府・上杉隆昭さんがスキー場頂上まで3kmを導く。

序盤から先頭集団を作ったのは、をトップに東徹大瀬和文平澤賢市。事前の予想どおり、有力選手がリードします。女子も、福田由香理丹羽薫が1分ほどの差でリード、西田由香里が追います。

Yukari Nishida 2015 Utsukushi80k

14km地点の和田峠へと向かう西田由香里。

26km地点の美ヶ原山本小屋のエイドは標高2000m近くの高原の中にありますが、上位集団がここを通過する頃、雨脚が強まり、前後の稜線には強い風が吹きつけます。この頃から菊嶋、東、小川の3人が集団でレースをリードし、大瀬、平澤、石井克弥が後を追う展開となります。女子のレースも福田と丹羽はしばらく並走してレースをリード。

Higashi Ogawa Kikushima 2015 Utsukushi80k

39kmの和田宿へ3人で到着した右から東徹、小川壮太、菊嶋啓。

美ヶ原高原を降りて、和田宿(39km地点)を過ぎて再び山へ向かうと長い林道に入りますが、ここが先頭集団のランナーが勝負をかけるパートとなりました。走れるパートでのスピードに自信を持つ東はここで小川、菊嶋を引き離します。長門牧場(69km地点)での東の小川へのリードは5分。しかし東は「80kmという長い距離のレースは初めて。この辺りで足が終わっていると感じた」といいます。小川はその東を次第に追い詰め、フィニッシュまで4kmの地点での二人の差は3分ちょっと。ここからの下りで小川はさらに東との差を詰めますが、最後まで東徹が逃げ切り、8時間2分でフィニッシュして優勝。ほぼ同じコースで行われた昨年の優勝タイム(9時間2分27秒、石井克弥)を約1時間短縮しました。続いて2位でフィニッシュした小川壮太は東にわずか1分遅れでのフィニッシュでした。

Higashi Ogawa 2015 Utsukushi80k

最後まで緊迫の競り合いを演じた優勝の東徹(右)と小川壮太。

3位、4位にはそれぞれ平澤賢市大瀬和文。後半は並走して互いをリードし合う場面もありました。5位に菊嶋啓、6位には石井克弥が入り、表彰台に登るトップ6を占めました。

女子は中盤の美ヶ原高原からしばらくは福田と丹羽が並走し、時にはおしゃべりしながら進みますが、和田宿を過ぎて林道区間に入ると福田がスピードを上げ始めます。そのまま福田由香理が10時間2分で優勝。丹羽薫が26分差で続いて2位。3位は西田由香里でした。

Yukari Fukuda 2015 Utsukushi80k

10時間2分で優勝の福田由香理。

スカイランニング日本選手権は三つのカテゴリーの2015年チャンピオンが決定

Skyrunner Japan Series logo今年が初めての開催となったスカイランニング日本選手権はVK(バーティカル、5km以内で1,000mD+以上)、SKY(スカイ、概ね42kmまで)、ULTRA(ウルトラ、42km以上)の3つのカテゴリーに対応して3大会が指定され、それぞれの大会で次のようにチャンピオンが決定しました。それぞれの大会で優勝したチャンピオンは日本代表として来年7月にスペイン・カタルーニャで開催されるスカイランニング世界選手権に参加する予定です。

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なお、日本国内の年間シリーズチャンピオンを決めるスカイランナー・ジャパンシリーズ(SJS)も順次開催されており、7月5日のびわ湖バレイスカイレース / Biwako Valley SkyRace、9月13日の蔵王温泉スカイトレイル / Zao Onsen Sky Trailへと続きます。また、7月24日開催の富士登山競走を「ジャパンカップ」としています。

リザルト

大会サイトのリザルトはこちら

(女子)
1. 福田由香理 / Yukari Fukuda (ALTRA) 10:02:36
2. 丹羽薫 / Kaori Niwa (Salomon) 10:28:07
3. 西田由香里 / Yukari Nishida (Mammut) 11:07:22
4. 芦澤ひとみ / Hitomi Ashizawa 11:41:54
5. 佐藤芳美 / Yoshimi Sato 11:52:17
6. 野間陽子 / Toko Noma 12:05:05
7. 佐川絵美 / Emi Sagawa 12:09:06
8. 緒方雅子 / Masako Ogata 12:21:12
9. 宮坂康子 / Yasuko Miyasaka 12:33:33
10. 小堀紗希 / Saki Kobori 12:44:50

Podium women 2015 Utsukushi80k

‪‎美ヶ原80kの表彰台。左から2位の丹羽薫、優勝の福田由香理、3位の西田由香里。

(男子)
1. 東徹 / Toru Higashi (ASICS) 8:03:48
2. 小川壮太 / Sota Ogawa (Salomon) 8:04:45
3. 平澤賢市 / 8:24:22
4. 大瀬和文 / Kazufumi Oose 8:26:05
5. 菊嶋啓 / Kei Kikushima (LaSportiva) 8:32:53
6. 石井克弥 / Katsuya Ishii 8:49:47
7. 佐藤圭介 / 9:01:14
8. 貝瀬淳 / Jun Kaise (ASICS) 9:16:03
9. 小林慶太 / Keita Kobayashi (The North Face) 9:16:05
10. 武藤尚一郎 / Naoichoro Muto 9:17:43
11. 五十嵐太博 / Motohiro Igarashi 9:17:44
12. 山谷良登 / Yoshito Yamadani 9:22:52
13. 佐々木跡武 / Atomu Sasaki 9:38:44
14. 柳下大 / Dai Yagisita 9:44:10
15. 片岡功二 / Koji Kataoka 9:45:33
16. 大塚浩司 / Koji Otsuka (Montrail / MountainHardwear) 9:50:19
17. 小田遼介 / Ryosuke Oda 9:55:08
18. 大河内宏幸 / Hiroyuki Okochi 10:00:38
19. マーク・フィールディング 10:02:36
20. 仁科昌憲 / 10:08:38

Podium men 2015 Utsukushi80k

‪‎美ヶ原80k‬ 男子の表彰台。左から4位大瀬和文、2位小川壮太、優勝の東徹、3位平澤賢市、5位菊嶋啓、6位石井克弥。

東と小川の緊張感あふれたレース展開、女子のレベルアップが印象に残る名勝負

今年からスカイランニングの日本選手権やシリーズ戦が本格的に国内で開催されています。対象となったトレイルランニング大会は有力アスリートが積極的にチャレンジして見ごたえあるレースとなっており、注目を集めています。この美ヶ原80kも例外ではありませんでした。

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男子では終盤の東徹と小川壮太の最後まで緊迫したトップ争いが会場でも話題となりました。リードする東を小川が追うという展開は5月の王滝50kでも見たばかりですが、王滝50kでは小川に勝利を譲ることとなった東が、この美ヶ原80kでは逃げ切って勝利をつかみました。東は意外にもフルマラソンを超える距離を走ったのはこれまでハセツネ・カップだけで80kmのレースは初めて。しかし今シーズンの大きな目標の一つとしてスカイランニング日本選手権として開催される美ヶ原80kに焦点を合わせてトレーニングを進めていました。フルマラソンのPRが2:19というスピードランナーの東徹と、山岳スポーツの経験豊富で山岳パートでの持久力や突破力に強みを持つ小川壮太は異なる強さを持つアスリート。しかし、これからもライバルとして二人の名勝負を見ることを期待します。

Toru Higashi Daimon Pass 2015 Utsukushi80k

最終盤の69km大門峠のエイドを通過してフィニッシュを目指す東徹。

男子のレースのトップ10はすでに各地のレースで活躍しているアスリートの名前が並びました。その中で、7位の佐藤圭介 / Keisuke Satoは5月のKobo Trail 55kで優勝していますが、今回は有力選手が並ぶ中で表彰台まであと一歩の7位という好成績を残しました。28歳の佐藤の活躍にはこれから注目です。

Keisuke Sato 2015 Utsukushi80k

7位でフィニッシュした佐藤圭介が荒天の美ヶ原高原を走る。

女子では福田由香里が優勝していますが、その順位とともに注目したいのは10時間2分というタイムは男女総合19位に入るタイムとなったこと。海外の長距離のレースでは女子の優勝タイムが総合20位以内、時には10位以内に入ることも珍しくありませんが、日本ではまれなことです。日本の女子のスカイランニングあるいはトレイルランニングのレベルが世界レベルに近づくことを予感させる結果でした。

Kaori Niwa 2015 Utsukushi80k

女子2位になった丹羽薫。

この日の美ヶ原80kは濃霧のほか時折雨に見舞われ、序盤の中央分水嶺トレイルでは強い風が吹くなど厳しいコンディション。コースを見失うランナーもいた模様です。しかし、そうした厳しいトレイルと美ヶ原牧場や長門牧場ののどかな風景、中山道の宿場町・和田宿の落ち着いた街並みとエイドでの地元の皆さんとのふれあいがこの美ヶ原トレイルラン&ウォーク(美ヶ原トレイル)に1600人以上のランナーを集める人気大会としています。昨年、今年は天候のため観られなかった美ヶ原での眺望が加われば、このイベントは一層魅力的なものとなるに違いありません。

参考

On July 4th, 2015 in Nagwa, Nagano. is produced by Fields . Photos by Koichi Iwasa and of DogsorCaravan.com

Posted by DogsorCaravan.com on Saturday, July 4, 2015

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