[DC] 当サイトが現地からレポートします・ウルトラトレイル・デュ・モンブラン Ultra-Trail du Mont-Blanc® 2015

世界最高峰のトレイルランニング・イベントとして世界に知られ、今年で13回目となるウルトラトレイル・デュ・モンブラン / Ultra-Trail du Mont Blanc®がいよいよ来週、8月24日月曜日から30日日曜日まで開催されます。当サイトではフランス・シャモニーをはじめとする現地の会場各地に入り、大会の模様をお届けします。

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この記事では、今年のUTMBの主な日程と見どころをご紹介します。当サイト恒例の有力アスリート紹介は明日以降にお届けする予定です。

当サイトはCCC、UTMBをライブ速報します

当サイトはこれからUTMBの開催されるシャモニーへ入り、UTMBウィークの期間中に各レースの結果や有力アスリートのインタビューを当サイトの記事として紹介していく予定です。また、Twitterアカウント / @DogsorCaravanを中心にFacebookページの更新もお楽しみに。

TDSのレースをリードするXavier Thevenard (フランス)とSamir Tamang (ネパール)。Photo courtesy of © The North Face® Ultra-Trail du Mont-Blanc® - Pascal Tournaire

昨年のTDSで優勝したグザビエ・テベナール / Xavier Thevenard (フランス、手前)Photo courtesy of Ultra-Trail du Mont-Blanc® – Pascal Tournaire

MHW-montrail - logoレースのライブ速報については、28日金曜日午前9時(日本時間同日午後4時)にスタートするのレース展開を英語でお届けする予定です。170kmのUTMBに比べて手薄なCCCの情報を逐次お知らせします。28日金曜日午後6時(日本時間29日土曜日午前1時)UTMBは、レース全体の状況を日本語で随時お伝えしながら、日本から参加の有力選手の表情やレース展開をレース中盤となる土曜日朝(日本時間同日午後)からお伝えしていきます。

今年の当サイトのUTMBの現地レポートは、今年から新たに大会パートナーとなったMountainHardwearmontrailのご協賛によりお送りします。

主な日程とイベント

UTMB-LogoUTMBは今年は各レース合計で日本から260人が参加権を得ており、日本のトレイルランナーにもおなじみの存在といえるでしょう。しかし、今年も新しいレースが加わるなど、UTMBは毎年のように成長しています。今年の主な日程を追いながら、UTMBの各レースを紹介します。

8月24日月曜日

  • PTL® (La Petite Trotte à Léon)がスタート(午後5時30分、日本時間25日火曜日午前0時30分):300km / 26,000mD+のルートを2人または3人のチームで走破するイベントで制限時間は142時間。このイベントは公式のタイム計測や順位付けは行われない山岳アドベンチャーという位置付けです。コースは170kmのUTMBをはじめとする他のレースとは異なりコースマーキングがされておらず、氷河の横断やテクニカルな岩場での登り下りなど、難度の高いことで知られています。過去にこのPTLやUTMBなどを完走した経験のあるランナーを含む100チームのみが参加可能です。
    • PTL-Parcours_-_Ultra-Trail_du_Mont-Blanc_2015_-_LiveTrail®

      PTLのコース概要図。大会ウェブサイトより。

      日本からの参加チームでこのPTLをフィニッシュしたのは昨年2014年の定廣和典、關淳一、山田慎也が初めて。今年は2014年TJARフィニッシャーの雨宮浩樹、佐幸直也、米田英昭のチームなど、12人が参加予定です。

    • 今年で8回目となるPTLを生み出し、イベントとして成長させてきたJean-Claude Marmierさんが昨年7月に亡くなられたことから、今年の大会でも参加選手にコース上にJean-Claude Marmierさんを記念して設けられたケルンに石を積むよう呼びかけています。

8月25日火曜日

  • この日から様々なスポーツブランド、レースなどがブースを出展するUltra-Trail® Salonがシャモニーでスタート。おなじみのアウトドアブランドはもちろん日本では見たことのないブランドもたくさんあります。25カ国から140の出展者が集まります。

8月26日水曜日

  • TDS® (Sur les Traces des Ducs de Savoie)がクールマイユール / Courmayeurをスタート(午前6時、日本時間同日午後1時)。今年で6回目となる119km / 7,250mD+のレースの制限時間は33時間。コースはモンブランのイタリア側の玄関口となるクールマイユールから時計回りに進んでシャモニーでフィニッシュですが、170kmのUTMBの前半部とはコースが大きく異なり、UTMBよりもテクニカルで山岳的な要素が強い上級者向けのコースといわれています。参加者の上限は1600人。日本からも35人のランナーがエントリーしています。
  • 同じ26日水曜日の午前10時(日本時間同日午後5時)には#YCCがクールマイユールで開催されます。#YCCは今年初めて開催され、16歳から22歳のユース世代を対象としたイベント。前日のオリエンテーションに続いて水曜日には15km / 1,100mD+のレースが行われます。その後はビデオ作品のコンテストが行われるというユニークな内容です。このイベントについて紹介した当サイトの記事もご覧ください。
  • このほか、水曜日の午後にはシャモニーで3歳から16歳の子どもたちを対象にしたMini Ultra-Trail®も開催されます。年齢に応じて400mから3.5kmまでの7つのミニレースが開催されます。
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TDSのコース概要図。大会ウェブサイトより。

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#YCCのコース概要図。大会ウェブサイトより。

8月27日木曜日

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    OCCのコース概要図。大会ウェブサイトより。

    OCC (Orsières – Champex – Chamonix) がスイスのオルシエール / Orsièresをスタート(午前8時15分、日本時間同日午後3時15分)。昨年初めて開催された53km / 3,300mD+のレースで制限時間は14時間。定員は1200人で日本からも8人がエントリー。オルシエールはスイス・ヴァレー州の町で、UTMB、CCCの後半のポイントとなるシャンペ / Champexの最寄の都市。コースはオルシエールからシャンペへ登り、そこからはUTMB、CCCと同じ大きい登り下りを経てトリアン / Trient、ヴァルロシーヌ / Vallocineへ。ここからコル・デ・モンテ(37.5km)地点まで行き、ここから45km地点のフレジエール / FlégèreまではUTMB、CCCとは違うトレイルを経由します。ウルトラトレイル・デュ・モンブランのイベントの中では短い距離となりますが、シャンペから先は170kmのUTMBのランナーにとってはフィニッシュに向かう決意を試される50km。十分にやりがいのあるコースです。

8月28日金曜日

  • CCC® (Courmayeur Champex Chamonix)が午前9時(日本時間同日午後4時)にクールマイユールをスタート。101km / 6,100mD+のレースで第4回大会に170kmのUTMBに並ぶもう一つのレースとしてスタートして今回が10回目。定員は1,900人で日本からは53人がエントリー。コースはスタート直後にUTMBには含まれない尾根沿いのコースを経由しますが、その後はUTMBと同じコースを辿ります。制限時間は26時間30分。UTMBのコースの中でも最も美しいクールマイユールからグラン・コル・フェレまでの区間を日中に楽しめるのが魅力です。
  • UTWT-Ultra Trail World Tour logoそして、全日程の中で最も注目される170km / 10,000mD+UTMB® (Ultra-Trail du Mont-Blanc®)が午後6時(日本時間29日土曜日午前1時)にシャモニーをスタートします。定員は2,300人で日本からは155人がエントリーしています。制限時間は46時間30分。Ultra-Trail® World Tourのシリーズ戦の一つで、特に注目度の高いシリーズレーベルのついたレースとなっています。コースはシャモニーから反時計回りで西へ。午後6時スタートという他ではあまり見ない夕方のスタートとなるため、トップ選手も普通の市民ランナーも夜のトレイルを進むことになります。上位のランナーは約60km地点のコル・デ・ラセーニュを超えてからしばらく美しいトレイルと左手に並ぶ山々を眺めながら進むことになります。トップの選手のシャモニーへのフィニッシュは20時間40分、29日土曜日の午後2時40分(日本時間同日午後7時40分)頃と見込まれています。
CCC-Parcours_-_Ultra-Trail_du_Mont-Blanc_2015_-_LiveTrail®

CCCのコース概要図。大会ウェブサイトより。

UTMB-Parcours_-_Ultra-Trail_du_Mont-Blanc_2015_-_LiveTrail®

UTMBのコース概要図。大会ウェブサイトより。

これまでのUTMBの歩み

今年で13回目となるUTMBの歴史を簡単に振り返ってみましょう。

  • 2003年:記念すべき第一回大会を制したのはネパールのダワ・シェルパ / Dawa Sherpaとアメリカのクリッシー・メール / Krissy Moehlでした。この時はシャモニーをスタートして、途中のクールマイユール、シャンペでもフィニッシュとすることを選ぶこともできました。シャモニーまで完走したのは67人でした。
  • 2004年:第2回の男子優勝は地元在住のヴァンサン・デレバレ / Vincent Delebarreでした。ヴァンサンはその後地元シャモニー谷で多くのトレイルランナーを育成することになります。2013年にはUTMF出場のため日本にも来ています。
  • 2005年:第3回大会の女子優勝はイギリスのリジー・ホーカー / Lizzy Hawker。その後2008年、2010年、2011年、2012年と優勝を重ねました。この年、日本から石川弘樹 / Hiroki Ishikawaが出場。途中5位まで追い上げる好レースで13位でフィニッシュしました。
  • 2006年:この年、イタリアのマルコ・オルモ / Marco Olmoが優勝。58歳という年齢での優勝が話題となりました。この年からCCCがスタート。
  • 2007年:再びマルコ・オルモ / Marco Olmoが優勝。59歳で二連覇という偉業はトレイルランニング界だけでなく、広く社会を驚かせました。女子はアメリカのニキ・キンバル / が優勝。この年、日本から鏑木毅 / が初参戦。帰国は車椅子という苦しいレースで12位でのデビューとなりました。CCCではジュリアン・ショリエ / Julien Chorierが優勝しています。
  • 2008年:この年、キリアン / Kilian Jornetが初参戦。コンタミンから先頭に立ち、後続を寄せ付けない圧倒的なレース展開で優勝しました。鏑木毅が4位に入り、日本のランナーとして初めて表彰台に立ちました。
  • 2009年:30℃近い高い気温の中で開催されたレースを制したのはキリアン。女子はクリッシー・メールが優勝。この年、鏑木毅が3位に入ったほか、横山峰弘が6位、山本健一が8位になり、日本のトレイルランナーの活躍ぶりが光りました。この年、TDSが初めて開催され、フェルナンダ・マシェール / が優勝しています。
  • 2010年:この年から悪天候にレースが左右されることが続きます。2010年はスタート後に想定以上に強い風雨となり、コース上で土砂崩れが発生。レースはトップ選手が30キロ地点のコンタミンに到着したところで中止となりました。翌日コースの後半部分で開催されたレースではジェズ・ブラッグ / Jez Braggリジー・ホーカーが優勝しました。また、この年のCCCでグザビエ・テベナール / Xavier Thevenardが優勝しています。
  • 2011年:この年も大会当日は雨。UTMBのスタートは23時に繰り下げられたほか、コース終盤はシャンペからボヴィーヌに向かわず、マルティニまで下りてトリアンに登り返すというコース変更がありました。この年はキリアンイケル・カレラ / Iker Karreraミゲル・ヘラス / のスペインの3人にセバスチャン・セニョー / Sebastien Chaigneauが加わった4人が終盤までレースをリードするという展開でした。鏑木毅が7位となりました。
  • 2012年:またしても悪天候に見舞われ、大会前日にコースが大幅に変更。代替コースはシャモニー谷の中だけで110km / 5600mD+というコース。優勝したのはフランソワ・デンヌ / François D’Haene鏑木毅は10位。現時点ではこの年が鏑木毅が走った最後のUTMBとなっています。
  • 2013-08-31-15.09.30.jpg

    2013年のUTMBで女子優勝のローリー・ボジオ / 。22時間37分26秒、男女総合で7位という記録を残した。

    2013年:久しぶりに天候に恵まれ、オリジナルのコースで開催されました。男子では23歳のグザビエ・テベナール、女子はアメリカのローリー・ボジオ / Rory Bosioが優勝し、新世代の活躍を印象付けました。特にローリーは23時間を切るタイムで男女総合7位という驚異的なパフォーマンスを見せました。

  • 2014年:UTMBはオリジナルのコースで開催され、春のUTMFで優勝したフランソワ・デンヌが優勝。女子はローリー・ボジオが二連覇を果たします。TDSではグザビエ・テベナールが優勝し、CCC、UTMBと合わせた3つのレースで優勝という記録を達成。さらに新しいレースとしてOCCが開催されました。大会終了後の晩秋、大会パートナーにThe North Faceに代わってColumbia / Mountain Hardwearが就くことが発表されました。
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