ウルトラトレイル・マウントフジ Ultra-Trail Mt. Fuji 2018 プレビュー

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一年七ヶ月ぶりに富士山麓が世界のトレイルランニングファンの注目を集めます。台風の影響でUTMFがコース短縮、STYが中止となった2016年9月の大会から、季節を再び春に移し、コースも富士山麓一周から静岡側から山梨側へのポイント・トゥ・ポイントのコースに改めたウルトラトレイル・マウントフジ Ultra-Trail Mt. Fuji。今年は4月27日金曜日から29日日曜日までの日程で開催されます。Ultra-Trail® World Tourの「PRO」レーベルのとなる今年の大会に集まる有力選手を紹介します。【アスリートの追加や出場見送りの情報を随時追記していきます。】


(写真・2016年のUTMFのスタート。Photo by Koichi Iwasa, DogsorCaravan.com)

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当サイトでは今年も大会の模様を現地からお届けします。特に大会当日は上位選手のレース展開を中心にライブ速報をお届けします。速報はTwitterアカウント / @DogsorCaravanを中心にお送りしますので、ぜひフォローしてご覧ください。

今回の当サイトのUTMFのレポートは二社のご協賛によりお送りします。京セラは今回のUTMFのモバイルフォン・サプライヤーとなっており、当サイトでは高耐久スマホ「TORQUE G03」(au)を活用して今回のレポートをお届けします。「TORQUE G03」の紹介は当サイトの記事をぜひご覧ください

さらに、前回のUTMFに続いて、今回もThe North Faceにご協賛いただきます。同社は言うまでもなくUTMFを特別協賛の一社として支えており、当サイトの取材にもアドバイスをいただいています。UTMFに向けたThe North Faceのおすすめアイテムや大会会場のUTMF EXPOで販売されるUTMF限定商品について当サイトでも紹介しています

thenorthface-squarelogo今年のウルトラトレイル・マウントフジは168kmのUTMF、92kmのSTYともに富士山こどもの国(富士市)がスタート会場となります。4月27日金曜日の正午にSTYがスタート。その後、午後3時にUTMFがスタートします。そしてフィニッシュはいずれも大池公園(富士河口湖町)となっており、STYの最初のフィニッシャーは同じ27日金曜日の午後9時ごろ、同じくUTMFは翌日の28日土曜日の午前11時ごろに大池公園にやってくる見込みです。

春開催で一周せずにこどもの国から河口湖へのコースで今後も開催

今回のUTMFは4月末の開催に戻りました。2012年の第一回大会は5月に開催されましたが、その後2013年と2014年は4月末の開催に。翌年からは秋に移りましたが、2015年は大会開催中は雨でコースが途中で一部変更に。2016年は最初に触れたとおり台風の影響で前線の活動が活発になって雨が降り続いたため、UTMFは50kmに短縮され、STYはスタート後に中止となっていました。4月末の富士山麓は朝晩の冷え込みが厳しく、大会運営にあたるスタッフやボランティアの皆さんには負担が大きいと思われますが、選手にとってはいいコンディションで走れる可能性は高そうです。

もう一つの大きな変化はコースがこどもの国から河口湖・大池公園への一方向のコースとなったこと。168kmのUTMFのコースは富士山こどもの国をスタートして時計方向に進み、これまでの大会と同じようにコース最大の難所とされる天子山地を経て河口湖に向かいます。河口湖畔の道の駅かつやまからが今回新たに加わったコースでロードとトレイルをつないで忍野から太平山、石割山を経て山中湖きららへ約35km。山中湖きららからの鉄砲木の頭まで登るパート、切通峠から山伏峠経由で石割山へ向かうパートも今回の新しいコース。ここからは従来のコースで杓子山を経て大池公園を目指すことになります。このほか、天子山地でも白糸から田貫湖に向かわず天子ヶ岳経由で長者ヶ岳に向かいます。天子ヶ岳がコースに入るのは2014年以来です。なお、STYもUTMFと同様に時計回りで天子ヶ岳を含む92kmのコースに。【追記・STYのコースでは本栖湖の手前で竜ヶ岳に登らないのが、UTMFのコースと異なっています。2018.04.16】

2018年UTMFのコースマップ(大会ウェブサイトより)

2018年STYのコースマップ(大会ウェブサイトより)

大会によれば、来年以降も今回と同様に春の開催で時計回りの一方向の同じコースで開催していく予定とのこと。これまで季節だけでなく、時計回りだったり反時計回りだったりでコースが毎年違っていたのがこの大会の運営を難しくしていたと思われますが、これからは安定したコースで新たな歴史を作っていくことになります。

2018年UTMFの高低図(大会ウェブサイトより)

今年のウルトラトレイル・マウントフジの有力選手

ウルトラトレイル・マウントフジは、日本のトレイルランニングレースとしては世界に最も知られた存在で、168kmのUTMFはUltra-Trail® World Tourのシリーズ戦の一つとして海外からも有力選手を集めます。国内のみでなく、海外のトレイルランニングの動向も日々追いかけている当サイトからみた、今回の有力選手を紹介しましょう。

STY – Women

吉住友里 Yuri Yoshizumi

吉住友里 Yuri Yoshizumiはバーティカルキロメーターでは昨年のスカイランニング・ジャパンシリーズで全7戦全て優勝したほか、富士登山競走で優勝、UTMBの56kmのレース・OCCで4位という活躍ぶり。今回エントリーしているSTYでも優勝候補として期待が集まります。92kmという距離は今回が初めての挑戦となりますが、2016年にはIAUトレイル世界選手権・Trans Peneda Geres 85kmで13位となった経験があります。その吉住の独走を許さない選手がいるとすればそれはきっと香港のトレイルランニング界のスター、マリー・マクノートン Marie McNaughton(ニュージーランド、香港在住)でしょう。香港では50kmから100kmのトレイルレースを毎月のように走って数多くの優勝を重ねていて、今年1月のHong Kong 100でも4位に。欧州のレースでも2016年のUTMBで15位、Lavaredo Ultra Trailで5位、昨年のEiger Ultra Trail E101で5位。46歳のベテランですが長距離のトレイルの経験では吉住を上回るでしょう。さらにラエティティア・ピビ Laetitia Pibis(フランス)は欧州の山岳トレイルのレースで上位に入っていて、100km前後のレースでは昨年のTransgrancanaria 123kで9位でした。

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以上の3人に続いて、昨年の奥三河70kで3位の折戸小百合 Sayuri Orito、2016年信越五岳110k優勝で昨年のITJで8位の高澤真澄 Masumi Takazawa、昨年の野沢温泉4100Dで5位の秋山穂乃果 Honoka Akiyamaが表彰台を目指します。

STY – Men

STYの男子は実力、実績ともに豊富なアスリートによる接戦となりそうです。大杉哲也 Tetsuya Osugiは2015年に3位となっているSTYに再び挑みます。2015年に優勝したセバスチャン・シェニョー、2位の森本幸司がUTMF 168kにエントリーしている今年は優勝を手にしたいところでしょう。一方、牛田美樹 Miki Ushidaは今回がSTYへの初挑戦。40kmから70kmくらいまでのレースに強いですが昨年は6月に菅平45kで2位、美ヶ原80kで6位となった後、秋はケガでレースから離れていましたので、これが復帰戦となります。そこに今回のSTYに一番強い思いを持っているであろう荒木宏太 Kota Arakiが加わります。2016年のSTYでは先頭を走りながらも雨のために大会が中止になった時の悔しさは当サイトのインタビューでも話してくれました。その後は2016年のハセツネCUPで3位、昨年のITJでは優勝しています。ただ、2週後にはIAUトレイル世界選手権で85kmのレースが控えており、その折り合いをどうするかが気になります。【追記・荒木宏太は5月12日に日本代表として出場するトレイル世界選手権(スペイン・Penyagolosa Trailsの85km)に向けた調整のため、STYの出場を見送ります。2018.04.16】

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大杉哲也 Tetsuya Osugi

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牛田美樹 Miki Ushida

荒木宏太 Kota Araki

このほか、海外からは昨年のSwiss Alpine Davos 47kで3位のモリッツ・ハイデ Moritz Felix auf der Heide(ドイツ)、UTMFで2013年と2014年に13位となっているクリストフ・ルソー Christophe(フランス)も日本の3人に劣らぬ成績をあげており、表彰台を狙うことになるでしょう。

このほか、上位が期待できるのは次の皆さん。

  • 宗石和久 Kazuhisa Muneishi: 2016年スパトレイル70kで優勝。
  • 貝瀬淳 Jun Kaise: 2016年FunTrails 50kで3位。
  • 田坂洋範 : 2015年、2016年の信越五岳110kでともに5位。
  • 名取将大 Masahiro Natori: 2017年OSJ奥久慈50k、北丹沢44kともに優勝。
  • 町田知宏 Tomohiro Machida : 2017年OSJ奥久慈30k優勝、信州戸隠50kで優勝。

UTMF – Women

今年のUTMFの女子は海外からの選手が少なめですが、昨年の活躍でアメリカのウルトラランニング・コミュニティで話題の人となったコートニー・ドウォルター Courtney Dauwalter(アメリカ)の名前が目を引きます。ドウォルターはコロラド州に住む33歳。学生時代にノルディックスキーの選手として全米代表となる成績を挙げたのち、2011年からトレイルランニング、ウルトラマラソンを始めています。そして2016年9月のRun Rabbit Run 100で優勝、10月のJavelina Jundred 100kで男女総合優勝するとその存在が注目されはじめます。そして昨年2017年は2月に24時間走の米国新記録を達成(250.079km)。この記録は7月に早くも破られますが、12月の台湾のSoochow Ultramarathonで米国記録を奪い返す(256.405km)というドラマチックな展開が話題に。この間、10月にはユタ州での386kmのシングルステージのトレイルランニングレース、Moab 240に出場して57時間59分で男女総合優勝。150人の参加者で2位でフィニッシュした男性選手を約10時間上回る記録でした。今年に入ってからも2月にはSean O’Brien 100kで優勝、2週後のBlack Canyon Ultra 100kで2位に。Golden Ticket RaceであるSean O’Brienでの優勝で今年のWestern Statesへの出場権も得ています。今回のUTMFでも女子のレースをリードし、男女総合のトップ10に入ることも考えられます。

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丹羽薫 Kaori Niwa

そして日本をベースにする選手の皆さんも有力選手が勢ぞろいします。まずはUTMB®︎で2016年に8位、2017年に4位となって世界のトップアスリートと肩を並べる存在となった丹羽薫 Kaori Niwa。UTMFでは2014年に8位、2015年に4位、2016年の短縮版で3位になっています。今年もすでに3月のGaoligong by UTMBで100マイルを走って2位となっています。今回のUTMFではこれまで以上の注目を集めるでしょう。高島由佳子 Yukako Takashimaは2014年の信越五岳110kで大会記録を更新して話題をとなり、翌年のUTMFで5位となる好成績。2016年の短縮版UTMFでも5位でした。春の開催となった今回のUTMFでどんな走りを見せるか。星野由香理 Yukari Hoshinoは2013年からUTMFに出場していて2015年と2016年の短縮版でいずれも6位で表彰台に立っています。今年に入って3月に台湾のTaiwania 100Kで優勝しており、今年のUTMFに向けての準備も整っている様子です。2015年のSTY優勝が記憶に残る宮﨑喜美乃 Kimino MiyazakiはUTMFには今年初挑戦。昨年は阿蘇ラウンドトレイル 109kで2位、Andorra Ultra Trail Mitic 112kで9位といった記録を残していて今回が初めての100マイルとなります。

高島由佳子 Yukako Takashima

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星野由香理 Yukari Hoshino

宮﨑喜美乃 Kimino Miyazaki

大石由美子 Yumiko Oishi

2013年、14年に当サイトの日本トレイルランナー・オブ・ザ・イヤーを受賞している大石由美子 Yumiko OishiがUTMFにエントリー。STYでは2015年に2位となっていますがUTMFは意外にもまだ完走していません。昨年はOSJ新城64kや上州武尊山120kで優勝しています。浅原かおり Kaori Asaharaは国内の大会では安定して上位を占め、昨年12月のITJでは首位に3分差まで追い詰めて2位となっています。浅原は2015年のSTYで4位、2016年短縮版UTMFで8位となっていて、今回のUTMFが100マイルへの初挑戦です。浅原が2位だったITJで3位だったのが Corinne Williams(アメリカ、沖縄在住)。2015年の信越五岳110kで優勝、2016年Hong Kong 100で4位といった成績を残しており、今年2月には香港の9 Dragons 50/50で優勝しています。矢田夕子 Yuko Yadaは2016年の短縮版UTMFで2位となっていますが、100マイルは初挑戦。昨年12月のITJで5位、今年3月のTranslantau 100kで2位でした。

この他にも今回のUTMFの女子には各地で活躍する次の皆さんがエントリーしています。

  • 加藤揚子 Yoko Kato: 2017年上州武尊山120kで2位。
  • 黒田清美 Kiyomi Kuroda: UTMFで2014年9位、2015年7位。
  • 林絵里 Eri Hayashi: 2017年白馬国際50kで2位、神流スーパーシングル50kで優勝。
  • 新保佳代 Kayo Shinbo: 美ヶ原45kで2016年、2017年に優勝。
  • 鈴木潤子 Junko Suzuki: 2017年トレニックワールド彩の国100マイル優勝、信越五岳100マイル(短縮されて102k)で3位。OSJおんたけ100マイルでは2015年、2016年優勝。
  • チュー・リイジェ Lijie Qu(中国): 2016年Translantau 100kで2位、2015年UTMF19位。
  • シュー・シャオホン Xiaohong Xu(中国): 2015年TNF100 China, Beijingで4位。
  • 大庭知子 Tomoko Oba: 2017年スパトレイル72kで優勝。
  • 西田由香里 Yukari Nishida: 2012年UTMFで4位、2014年に7位。
  • 中村雅美 Masami Nakamura: 2015年UTMFで13位。
  • 木村真由美 Mayumi Kimura: 2017年おんたけ100kで3位。2016年信越五岳110kで3位。
  • 關利絵子 Rieko Seki: 2017年おんたけ100マイル優勝。
  • 村井絢子 Ayako Murai: 2017年おんたけ100kで6位、信越五岳100マイル(短縮されて102km)で4位。
  • 又井ゆうこ Yuko Matai: 2017年スパトレイル72kで3位。
  • 野間陽子 Yoko Noma: 2016年にOSJ奥久慈50kで2位、OSJおんたけ100kで4位、ハセツネCUPで5位。
  • 宮島亜希子 Akiko Miyajima: 信越五岳110kで2015年4位、2016年5位、2017年100マイル(短縮されて102km)で5位。
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UTMF – Men

UTMFの男子の優勝争いは見どころの多い展開になりそうです。欧州、アメリカ、アジアの有力選手の中で日本のアスリートがどこまで上位に迫れるかにも注目です。

優勝候補の5人

スピードで先行する若手にベテランがどう迫るか。今回のUTMFではそんなレースが見られそうです。

今回のUTMF男子を序盤からリードしそうなのは若手でスピードを持つ3人(いずれもThe North Faceのアスリート)になる、というのが当サイトの見立てです。まずは前回2016年のUTMFでは50kmに短縮されたもののトップでフィニッシュしたディラン・ボウマン Dylan Bowman(アメリカ)。昨年のトップ選手が集結したUTMBでは7位となった他、今年のTarawera Ultramarathonでは2015年に続いて2回目の優勝を果たしています。今回は春の富士山でいい結果を出したいという思いがきっとあるでしょう。スペイン・カタルーニャから今回のUTMFにやってくるのが現在27歳のパウ・カペル Pau Capell。サッカーからトレイルランニングに転じると才能を発揮しはじめ、2016年のTDSで優勝。昨年2017年はTransgrancanariaで優勝、UTMBではボウマンを上回る6位でフィニッシュ。今年2月にはTransgrancanariaで二度目の優勝を果たしています。その際の当サイトとのインタビューでは初めて走る日本のトレイルランニングレースに向けてやる気は十分な様子でした。そしてこの二人に絡みそうなのが30歳のチー・ミン Min Qi(中国)です。ロードのマラソンでスピードを鍛えたチー・ミンは昨年2017年に中国のトレイルランニング、スカイランニングのレースにデビューして次々に優勝。その中にはスカイランナー・ワールドシリーズのYading SkyrunやDevil’s Ridgeも含まれます。そして今年1月のHong Kong 100ではフランソワ・デンヌの大会記録を更新して優勝して、その存在を知らしめることに。

ディラン・ボウマン Dylan Bowman

パウ・カペル Pau Capell

チー・ミン Min Qi

おそらく、この3人は一緒にレースをリードするでしょうが、100マイルという距離はそのまま3人がフィニッシュまでもつれ込むという展開を許さないかもしれません。そうなると粘り強くスマートな走りで後半に強い選手に注目することになります。セス・スワンソン Seth Swanson(アメリカ、彼もThe North Faceのアスリート)はモンタナ州在住で、2014年と2015年にWestern Statesでロブ・クラー Rob Krarについで2位になって注目を集めたランナー。昨年はHong Kong 100で6位、Lavaredo Ultra Trailで2位になっています。そしてスマートな走りといえばアントワン・ギュイヨン Antoine Guillon(フランス)です。その正確さと安定感のあるレース展開はメトロノームのよう。UTMFでも2013年に7位、2014年に4位となっていて、今回は久々に富士山に戻ってきます。現在47歳のベテランですが昨年だけでも4月のMIUT(マデイラ)80kで優勝、7月のAndorra Ultra Trail 170kで優勝、8月のTDSで2位、10月のレユニオン(Diagonale des Fous)で2位。久しぶりの富士山でどんなレースをするのか、楽しみです。

セス・スワンソン Seth Swanson

アントワン・ギュイヨン Antoine Guillon

トップ10は激しい争いになるか

もちろん上に挙げた5人以外にも上位をうかがう選手がエントリーしています。まず、UTMFには2013年に3位となって以来、毎年出場していて(2015年はSTYに出て優勝)日本のファンにもおなじみのセバスチャン・シェニョー Sebastien Chaigneau(フランス)。昨年はTransgrancanaria 80kで優勝、Lavaredo Ultra Trailで8位の他、ロシアのErbrus World 57kで2位、今年1月のアフリカ中部・チャドでのステージレース、Le Tregで優勝と挑戦を続けています。今回のUTMFで2013年のHardrock 100で優勝して以来の100マイルレースを完走する姿を見たいところです。ブレンダン・デイビス Brendan Davies(オーストラリア)もUTMFファンにはおなじみの存在で、2013年に5位、2014年に6位、2015年に18位でした。最近もオーストラリアのレースで活躍を続けていますが、昨年10月にはUTWTのレースであるアメリカのJavelina Jundred 100マイルで3位になっています。そして気さくな人柄と「イエティ・マン」のニックネームで世界のトレイルランニング・コミュニティから親しまれているのがサンゲ・シェルパ Sange Sherpa(ネパール、フランス在住)です。UTMFには2015年に初参加で7位、2016年の短縮版では9位。昨年は信越五岳100マイル(短縮で102km)で優勝したことも記憶に新しいところです。

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セバスチャン・シェニョー Sebastien Chaigneau

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ブレンダン・デイビス Brendan Davies

サンゲ・シェルパ Sange Sherpa

この他にも海外勢では注目の選手が続きます。アメリカのマーク・ハモンド Mark Hammondは昨年のWestern Statesで3位。アメリカ以外でのレースは今回が初めて。タイのジャンタラブーン・「ジェイ」・キアンチャイパイファナ Jantaraboon “Jay” Kiangchaipaiphanaはトレイルランニングやアドベンチャーレースで活躍していて、最近の国際的な大会では昨年1月のHong Kong 100で7位に。UTMF、あるいは100マイルには今回が初挑戦で、最近では1月にタイのUltra-Trail Unseen Koh Chang 100kで優勝。香港をベースとするジャスティン・アンドリュース Justin Andrews(アメリカ)も今回がUTMFに初エントリーで、昨年はUltra-Trail Australiaで5位、CCCで17位、今年のHong Kong 100で10位でした。

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さて、ここまで紹介してようやく日本の選手の紹介です。日本からはUTMFやUTMBでその力を発揮しているアスリートが揃います。とはいえ、海外勢の層が厚いのは確かで、日本のトップ選手にとってはトップ10入りが目標となるでしょう。しかしそんな見込みを超えてさらに上位に入れれば世界にその名を知られることになります。

土井陵 Takashi Doi

土井陵 Takashi DoiはUTMBで2015年のUTMBで11位。鏑木毅以後、最も表彰台に近づいた人です。昨年のUTMBでも順位は25位ながら23時間36分という好タイムを記録しています。その土井にとってUTMFは2014年に初めて走って15位となって以来、今回が二度目の挑戦です。小原将寿 Masatoshi Obaraは2012年の第一回大会からUTMFに参加、2015年には5位になり、UTMFによってその才能を発揮してきたといっていいかもしれません。この間、2016年にはUTMBを24時間39分で完走して16位になっています。ただ最近は仕事との兼ね合いでレースを走ることは減っていて、2017年は信越五岳100マイル(短縮されて102km)で3位になった他は目立った成績は残していません。今回のUTMFでのカムバックに期待したいところです。同じくUTMFをきっかけに世界のレースに挑戦しているのが大瀬和文 Kazufumi Ose。大瀬は100マイルでは2014年UTMFで19位となったのが最初で、以後2014年UTMBで22位、2015年UTMFで6位に。鬼塚智徳 Tomonori Onitsukaは2016年の短縮版UTMFでボウマン、テベナールに続く3位でした。2014年STYで3位、2015年UTMFで11位となっていて、今回はさらに上位を狙うでしょう。2015年のSTYでセバスチャンに次いで2位だった森本幸司 は今回が初めての100マイルレースへの挑戦。昨年は阿蘇ラウンドトレイルと神流ロング40kで優勝しています。

小原将寿 Masatoshi Obara

大瀬和文 Kazufumi Ose

森本幸司 Koji Morimoto

さらに続く注目選手

1年半ぶりとなるUTMFには当サイトのDC Weeklyの記事でも紹介している選手が数多くエントリーしています。

  • 三浦裕一 Yuichi Miura: 2017年スカイランニングアジア選手権・MSIG Lantau 50で2位、ITJで4位。
  • 須賀暁 Satoru Suga: 2016年の短縮版UTMFで4位、2017年美ヶ原80kで8位。
  • 奥宮俊祐 Shunsuke Okunomiya: 2017年レユニオン(Diagonale des Fous)で9位、2012年UTMFで7位。
  • 野本哲晃 Tetsuaki Nomoto: 2013年UTMFで11位、2014年UTMFで7位。2017年信越五岳100マイル(短縮されて102km)で2位。【追記・野本哲晃は故障のため出場を見送ります。2018.04.17】
  • 小林慶太 Keita Kobayashi: 2014年UTMFで8位、2015年9位。今年2月の9 Dragons Ultra 50/50で3位。
  • 松永紘明 Hiroaki Matsunaga: UTMFでは2012年に13位、2013年23位、2014年24位、2015年10位。2016年のCCCで18位。
  • 牧野公則 Masanori Makino: 2017年おんたけ100kで優勝。2015年STYで8位。
  • デン・グオミン Guomin Deng(中国): 2017年Ultimate Tsaigu 95kで3位。2018年Hong Kong 100で16位、9 Dragons Ultra 50mileで2位。
  • ジョン・エリス John Ellis(オーストラリア、香港在住): 2018年Hong Kong 100で6位。2017年TNF100 Hong Kongで4位。
  • リー・クオ Kuo Li(中国): 2018年Hong Kong 100で11位。2017年TNF100 China Beijingで優勝。
  • ジョン・ティッド John Tidd(スペイン): 2014年、2015年のUTMBでいずれも15位。UTMFでは2013年6位、2014年に12位。
  • シン・ジェドク Jaeduk Sim(韓国): 2014年STY2位、2015年UTMFで24位。2002年、2006年のハセツネCUPチャンピオン。昨年はTNF100 Korea、Geoje Jimaek 70kで優勝、北丹沢5位、信越五岳100マイル(短縮されて102km)で7位、ハセツネCUPで8位。
  • バプティスト・プヨウ Baptiste Puyou(フランス、香港在住): 2016年Translantau 100kで3位。
  • ジェレミー・リッチー Jeremy Ritcey(カナダ、香港在住): Translantau 100kで2016年2位、2017年3位、2018年優勝。2012年STYで4位。
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さらにさらに続く注目選手

日本の選手の皆さんをさらに紹介します。

  • 横山峰弘 Minehiro Yokoyama: 2009年UTMBで6位、2012年UTMFで5位。日本のトレイルランニングのレジェンドの一人。
  • 中根孝太 Kota Nakane: 大阪府チャレンジ登山大会(ダイトレ)で2017年、2018年優勝。2018年千羽海崖2位。
  • 望月将悟 Shogo Mochizuki: TJARを四連覇中。UTMFでは2012年4位、2014年23位。
  • 木村隼人 Hayato Kimura: ITJで2016年5位、2017年8位。峨山道トレイルで2016年3位、2017年4位。
  • 鳥海宏太 Kota Toriumi: 2015年UTMFで12位。2016年Funtrails 100kで3位。
  • 吉田賢治 Kenji Yoshida: 2017年はハセツネCUPで18位、ITJで12位。
  • 山屋光司 Koji Yamaya: UTMFでは2012年に6位、2013年に8位。【追記・山屋光司は出場を見送ります。2018.04.16】
  • 大作健次郎 Kenjiro Osaku: UTMFで2013年17位、2014年21位、2015年13位。
  • 五十嵐勝治 Masaharu Igarashi: 2017年OSJおんたけ100マイル優勝。
  • 田中裕康 Yasuhiro Tanaka: OSJ Koumi 100で2015年優勝、2016年2位、2017年優勝。2017年信越五岳100マイル(短縮されて102km)で4位。
  • 野田武志 Takeshi Noda: 2016年OSJおんたけ100k優勝、2016年道志村44k優勝。
  • 谷允弥 Nobuya Tani: 2017年甲州アルプスオートルート65kで2位、ITJで10位。
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