DC Weekly | 先週末はHardrock 100、今週は富士登山競走、Comapedrosaなど・2018年7月25日

先週末はアメリカ・コロラドの100マイルレース、ハードロック 100 Hardrock 100が大きな話題を集めました。日本のウルトラトレイルの女王、丹羽薫 Kaori Niwaが4位でフィニッシュしています。この他、男子の優勝候補で一昨年のUTMFに来日して注目を集めたグザビエ・テベナール Xavier Thevenardがエイド以外でサポートを受けたことで失格になるというハプニングも。今回のこのコラムではその経緯と当サイトのコメントも紹介しています。この他、スカイランニングではイタリアでドロミテ・スカイレースが開催されました。今週末は27日金曜日に恒例の富士登山競走が開催されます。当サイトも山頂から上位選手のフィニッシュをお伝えしますのでどうぞお楽しみに。

(写真・昨年の富士登山競走で優勝した吉住友里のフィニッシュ。Photo by Koichi Iwasa, Dogsorcaravan.com)

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トレイルランニング関連ニュース

鏑木毅、今年のトル・デ・ジアン出場を断念: 来年2019年のUTMBに50歳で挑戦するプロジェクト「NEVER」に挑戦している鏑木毅 Tsuyoshi Kaburakiさんが、来年に向けたステップとして予定していたイタリアの330キロのトレイルランニングレース、トル・デ・ジアン Tor des Geants(9月9-16日)への出場を「健康を崩したため」見送ると発表しました。6月末にから高熱で一週間の入院を余儀なくされたことで、今回の決断に至りました。鏑木さんのメッセージによれば、今年に入ってからのトレーニングは順調(月間1,000km以上!)とのことなので、体調を取り戻せばきっと目標に向けてまた力強く進んでいくことでしょう。当サイトも「NEVER」を応援しています。

先週末のイベント

7月20日金曜日 – 7月22日日曜日: Hardrock

  • Hardrock 100: アメリカ・コロラド州シルバートン。コロラド州南部のサンフアン山脈で開催される100マイルの山岳トレイルランニングレース。7月20日金曜日午前6時(日本時間同日午後9時)にシルバートンをスタートし、同じコースで毎年入れ替わるコースの方向は時計回りでした。リザルトはこちら
    • 男子のレースは昨年のこの大会3位でUTMBで2度優勝しているグザビエ・テベナール Xavier Thevenard(フランス)がスタートから順調にリードしていましたが、スタートから約21時間半後の後続に1時間半以上の差をつけて91マイル地点まで来たところで大会から失格となることが告げられました。約12時間半ほど遡る47マイル地点付近でエイドステーション以外で外部のサポートを受けたことで大会規則に違反した、というのがその理由です。テベナールの後ろでのこの日のレース展開はジェフ・ブラウニング Jeff Browningが前半に先頭に立っていましたが、75マイル地点付近でコースをロストして引き返すまでに4キロ近くのロス。コースに戻った時にはトロイ・ハワード Troy Howardが背後に迫っていましたが、ブラウニングは先行を許しません。しかしハワードを引き離したのもつかの間、今度は後半に大きく順位を上げて来たジェフ・ローム Jeff Romeがハワードを追い抜いて2番手に上がり、91マイル地点では6分半差まで詰め寄りました。しかし、リードを守りきったジェフ・ブラウニング Jeff Browningは26時間20分で優勝、2位のジェフ・ローム Jeff Romeは14分差の26時間34分でフィニッシュ。3位にトロイ・ハワード Troy Howardが27時間9分となりました。日本から参加した仁科昌憲 Soken Nishinaは40時間18分でフィニッシュして男子50位でした。
    • 女子のレースはサブリナ・スタンレー Sabrina Stanleyが終始リード。しかし前半で一時は後続に約30分までリードを広げながらも後半の58マイル地点ではリードは13分まで縮む苦しい展開に。しかしここからの夜間の山越えで再びリードを広げて、30時間23分で初出場での優勝を果たしました。女子の2番手、3番手は順位が前後しながらのタイトなレースとなりましたが、アメリカのウルトラランニング界のレジェンドの一人であるニキ・キンバル Nikki Kimballが勝負を制して32時間18分で2位に。キンバルは今回が初めてのハードロック出場でした。3位は32時間52分でダーラ・アスキュー Darla Askewが入りました。続く4位には日本の丹羽薫 Kaori Niwaが33時間46分でフィニッシュ。初めてとなるアメリカの100マイルレースで安定した強さを発揮してトップ3に続く快挙となりました。
    • 今回のハードロックでは大会史上で初めて二人の失格者が出たことが話題になっています(上述のグザビエ・テベナールのほかに、選手全体の中程を走っていた選手が二日目の夜の雷から退避した際に、コース上に戻らずショートカットしてしまったとして失格になっています)。テベナールが失格になった経緯はiRunFarの記事地元紙・Durango Heraldの記事に詳しくまとめられています。その要点は次の通り。
      • 44マイル地点のユーレイ Ourayのエイドを出てから2.7マイルのところにあるBear Creek Trailへの入り口に停まっていた車のバックドアが開いていた、その前でテベナールとペーサーの二人がドリンクを飲んでいて、サポートクルーがテベナールのバックパックに触れて何かしているのを、応援のためにその場にいた人が目撃。この人が「これはルール違反では」と考えてその様子を写真に収めて友人に相談した結果、大会主催者に報告することに。ユーレイにいたレースディレクターのデール・ガーランドさんに一報が入ります。
      • 大会側ではルール違反の調査・審議パネルを立ち上げますが、テベナール本人から聞き取りをするためのフランス語通訳の手配に手間取ります。
      • 一報から4時間後、58マイル地点のグラウス・ガルチ Grouse Gulchで大会側はテベナールのサポートクルーに最初に聞き取りをします。聞き取りを終えてから、サポートクルーから大会側に対して聞き取りへの補足説明が行われました。
      • 一報から7時間後、テベナールが72マイル地点のシャーマン Shermanのエイドに到着した際に、大会側はテベナール本人に聞き取りをします。
      • そして一報から12時間半後、91マイル地点のカニンガム・ガルチ Cunningham Gulchにテベナールが到着した際に、サポートクルーを交えて15分から20分のやりとりがなされ、エイド以外でのサポートを受けた事実とそれが競技規則に違反することを理解したことが確認されたことから、大会側はテベナールに失格と宣告。順位は付かないがこのままシルバートンでフィニッシュするか、ここで止めてクルーの車で帰るか、という選択肢が大会から示され、テベナールは後者を選びました。
      • その1時間後、大会はテベナールの失格を大会ウェブサイトとFacebookで発表。
      • 一方、テベナールは自身のFacebookでサポートを受けたことは認めながらも「悪意を持って違反をしたわけではないのに失格というペナルティを受けたことに失望した。せいぜい1時間か2時間を完走タイムに加算する程度のペナルティが妥当ではないか」としています。
    • 以下は当サイトによるコメントですが、大前提として「選手として出場する以上はその大会のルールを十分に理解して遵守することが求められ、ルールに違反した以上は選手は大会側の判断に従う他はない」のはもちろんです。
      • 競技規則は選手本人が理解するだけでなく、ペーサーやサポートクルーと一緒に確認しておくことが大事。ただ応援や撮影のために選手を待っていたとしてもサポートしているクルーの立場からすれば、選手に求められればドリンクやウェアを手渡して助けたいというのが人情でしょう。しかし選手は求めない、クルーは与えない意志が必要です。この他にもペーサーを認めている大会ではペーサーが選手の荷物を持って走ること(ミューリング muling)は禁止されていることが多く、先日もお伝えしたようにUTMBでは撮影のためにカメラマンが選手とコース上で並走することも競技規則に反するとしています。トレイルランニングというスポーツの性質上、大会によって競技規則は少しずつ異なるのでよく理解しておくことが大切。
      • 競技規則違反は即失格、は重すぎる処分か。即失格とするのは大会のポリシー次第で決まるのはもちろんですが、テベナールが1、2時間のタイムの加算で十分なペナルティではないか、と主張する背景にはヨーロッパでは違反の程度に応じてペナルティが決まり、即失格となるのはよほどの重い違反の場合に限られるという事情があります。例えばUTMFでもコース後半の装備チェックの時に必携装備の防水ジャケットを持っていなかったとして失格となった選手がいた際に、海外からの参加者からは厳しすぎるのではという反応がありました。国ごとに事情が違うのだから「郷に入りては郷に従え」というのはもっともなことではあります。しかし、何であっても違反は即失格という短絡的な判断になってはバランスを欠く場合も出てくるかもしれません。大会主催者は、どの規則も違反は即失格という重い結論に値するかは一考の余地があるかもしれません。もっともハードロックの場合は、主催者は大会の一貫性(インテグリティ)を尊重する立場から今回の一件は失格とする他ない、という決断に至ったようです。
      • トレイルランニング、ウルトラマラソンのカルチャーと規則の調和について。例えば、ある大会で地元の皆さんによる私設エイドが出されていたとします。しかし、エイド以外での補給は不可、だとすれば私設エイドは規則違反になるかもしれません。UTMBが禁止や自粛を求めている選手とカメラマンの並走や、選手に接近・接触しての応援もその選手や大会を応援したい人たちの気持ちを思えば一律に否定したくないという考えもあるでしょう。
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7月20日金曜日 – 21日土曜日: Speedgoat

  • Speedgoat (50k, 25k): アメリカ・ユタ州のスノーバード・スキーリゾートで開催。50kの男子は5時間27分でデビッド・シンクレア David Sinclairが優勝、2位にセイジ・カナディ Sage Canadayが2分差、3位はティム・トレフソン Tim Tollefsonでトップから10分差。ティム・フレリクス Tim Freriksはスタートしたもののリタイアした模様。女子はルース・クロフト Ruth Croft(ニュージーランド)が6時間23分で優勝。7分差の2位はテイラー・ノウリン Taylor Nowlin、トップから8分差の3位がラディア・アルバートソン・ジュンカンス Ladia Albertson-Junkansでした。リザルトはこちら

7月21日土曜日 – 7月22日日曜日: Tahoe Rim Trail, Vermont

  • Tahoe Rim Trail 100: アメリカのカリフォルニア州とネバダ州にまたがるタホ湖のネバダ州側、スプーナーレーク州立公園をスタート、フィニッシュとするループ状のコースで行われた100マイルはジム・アトキンソン Jim Atkinsonが21時間11分、ブリー・ランバート Bree Lambertが25時間18分で男女それぞれで優勝。日本の鈴木潤子 Junko Suzukiが26時間42分で女子4位でフィニッシュしています。リザルトはこちら
  • Vermont 100: アメリカ北東部、バーモント州で開催される100マイル、100kmのトレイルランニングレースで、アメリカの4つの伝統ある100マイルレースからなるGrand Slam of Ultrarunningの一つとなっていることでも有名な大会です。リザルトはこちら

7月21日土曜日: Dolomyths、Trans D’Havet

  • Dolomyths Skyrace (22km): イタリア北部・カナゼイで開催されるスカイランニングのクラシックイベント。21回目の開催でミグラン・スカイランナー・ワールドシリーズのSky Classicカテゴリーの第6戦となった「Skyrace」は23.5km 1,950mD+のレースでした。男子はノルウェーのスティアン・アンゲルムント・ビク Stian Angermundが2時間1分で勝利、わずかな差となる2時間2分でスティアン・アアルビク Stian Aarvikが2位、さらに1分の差でナディル・マグエット Nadir Maguet(イタリア)が3位とタイトなレースでした。女子はラウラ・オルゲ Laura Orgué(スペイン)が2時間28分でこの大会で4回目の勝利を手にしました。2位にヒラリー・ジェラルディ Hillary Gerardi(アメリカ)が2時間32分、サンナ・エルコット Sanna El Kott(スウェーデン)が2時間33分で3位。姉妹と思われるリナ・エルコット Lina El Kottが2時間34分で4位に続きました。日本の松本大 Dai Matsumotoは男子46位(2時間29分)、高村貴子 Takako Takamuraが女子30位(3時間5分)、立石ゆう子 Yuko Tateishiが女子31位(3時間8分)でした。リザルトはこちら
  • Trans D’Havet (80k): イタリア北部・バルダーニョをメイン会場にして開催。80km 5,500mD+と40km 2,500mD+のテクニカルな山岳レースです。リザルトはこちら
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7月22日日曜日: 大雪山、霧島・えびの高原

  • 大雪山ウルトラトレイル(80k/40k/15k): 北海道遠軽町白滝。大会前に崩落のためコースは変更・短縮されて73kmとなった80kの部の男子は4月のUTMFで9位だった小原将寿が7時間38分で優勝。59秒差で坂大祐が2位、7時間58分で麻谷茂が3位でした。女子は8時間14分で桑原絵理が優勝。8時間20分で矢野淳子が2位で続きました。3位は佐々木洋美で8時間26分でした。34kmのコースとなった40kでは一橋聖也が2時間43分、桑原郁美が3時間42分でそれぞれ男女で勝利。リザルトはこちら
  • 霧島・えびの高原 エクストリームトレイル(63k/30k): 宮崎県えびの市・鹿児島県霧島市、湧水町。5月に硫黄岳噴火がありましたが、この影響でコースが一部変更されることが18日に発表されました。63kmのコースは予定されていたコース後半を通らないコースで64.5km、30kのコースは34kmで開催されました。リザルトはこちら(こちらのページで公開される見込みです)。

今週末のイベント

7月23日月曜日 – 25日水曜日: Badwater 135

  • Badwater 135: アメリカ・カリフォルニア州のデスバレーからマウントホイットニーまでの135マイル(217km)の灼熱のコースを走るウルトラマラソン。今年は日本からの参加者はいない模様ですが、昨年いいのわたるが優勝する前の2015年、2016年にこの大会で優勝しているピート・コステルニック Pete Kostelnickや2014年優勝のハーベイ・ルイス Harvey Lewisといった選手が参加しています。進行中の途中経過はこちらから。

7月26日木曜日 – 7月28日土曜日: La 6000D

  • La 6000D (63k, 27k, 11k, VK): フランスのスキーリゾート、ラ・プラーニュで開催。65km 3500mD+のメインイベント「La 6000D」のほか27k, 11kなどのレース、ボブスレーのコースを駆け上がるレースが行われます。

7月27日金曜日 – 29日日曜日: Grossglockner

  • Grossglockner Ultra Trail (110k, 75k, 50k, 30k): オーストリアのカプルーン Kaprunを拠点にオーストリアの最高峰・グロースグロックナー(標高3798m)の山麓を周回するコースで開催されます。

7月27日金曜日: 富士登山競走

  • Skyrunner-Japan-Series-logo-768x744富士登山競走(21k/15k):今年で71回目の開催の伝統ある登山マラソンは、今年はスカイランナー・ジャパンシリーズ Skyrunner Japan Seriesの第3戦ともなっています。昨年優勝した五郎谷俊 Shun Gorotani吉住友里 Yuri Yoshizumiが二連覇を果たすか、男女それぞれの大会記録にどこまで迫るか、に注目です。当サイトのプレビュー記事はこちら。大会当日は山頂から上位選手のフィニッシュの模様をお伝えする予定です。

7月28日土曜日 – 7月29日日曜日: Itamuro、Swissalpine、Lakeland 100、Burning River

  • OSJ Itamuro 100 (100km、34km): 栃木県那須塩原市の板室温泉を会場にして開催。2回目の開催で34kmのループコースを使い、3周(102km)のレースと1周のレースが行われます。
  • Swissalpine®: スイス・ダボスを会場にして開催されていたSwissalpine Marathon、Swiss Irontrailの二つの大会が昨年から共通のブランドで同じ週末に開催されるようになりました。214kmのレースがあった「Irontrail」は28日土曜日にスタートするは125.1km 6,236mD+の「T127」と84.9km 3,641mD+の「T88」に引き継がれています。土曜日にはかつてのDavos Alpine Marathonを引き継いだ42.9km 1,425mD+の「K43」のほか、23km、10kmなどのレースが開催されます
  • Lakeland 100/50: イギリス・湖水地方のコニストン Conistonで開催される累積獲得高度6,300mD+の100マイルのトレイルランニングレース。合わせて50マイルのレースも行われます。
  • Burning River 100: オハイオ州クリーブランド郊外で開催のポイント・トゥ・ポイントの100マイルレース。
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7月28日土曜日: White River 50

  • White River 50: ワシントン州シアトル郊外で開催の50マイル。シアトルのトレイルランニングコミュニティの重鎮、スコット・マコウブリー Scott McCoubreyさんがレースディレクターを務める大会。

7月29日日曜日:Comapedrosa, Giir di Mont, Audi Power of 4

  • SkyRace Comapedrosa (21k):ピレネー山脈の中の国、アンドラで開催。21kmの距離に対して累積獲得高度が2,280mD+、コース上の最高地点の標高が2,942mに達し、距離2kmで登りが1000mという区間があるかなり難度が高めのスカイレース。ミグラン・スカイランナー・ワールドシリーズのSky Classicカテゴリーの第7戦で、ポイントが加算されるボーナスレースとなっています。男子ではキリアン Kilian Jornetが出場するほか、ドミトリ・ミチャエフ Dmitry Mityaevキリル・ニコロフ Kiril Nikolovザイト・アイト・マレク Zaid Ait Malek、女子はラグナ・デバッツ Ragna Debatsシェイラ・アビレス Sheila Avilésエミリー・フォスバーグ Emelie Forsbergがエントリー。日本からは先週末のDolomythsに続いて高村貴子 Takako Takamura松本大 Dai Matsumotoが出場します。
  • Giir di Mont (32k):イタリア北部、プレマーナで開催される山岳レースで32km / 2,400mD+のレースが開催されます。ヨーロッパの山岳レースの中では長い歴史を持つ大会として知られています。
  • Audi Power of 4(50k, 25k, 10k): コロラド州アスペン。50kとVKのレースがアメリカのスカイランニング・ナショナルシリーズのレースとなっています。

前週末の主な大会のリザルトと、今週末の国内外のトレイルランニング大会の予定をお伝えしているニュース記事・DC Weeklyへ、皆様からの情報や写真の提供を歓迎します。下のコメント欄もぜひご活用ください。国内、海外の主なトレイルランニング、ウルトラマラソンの大会日程を網羅する当サイトのレースカレンダーにもぜひご利用ください。

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