2019年 TDS®︎、OCC、CCC®︎ プレビュー #UTMB

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今年のUTMB®︎開幕まであとわずか。当サイトでも今年のUTMB®︎に参加する4人の皆さんのインタビューシリーズ「私とUTMB®︎」を4回にわたってお届けしました。

この記事では8月26日月曜日朝にシャモニーをスタートするPTL®︎から、同じ月曜日に行われるMCC、水曜日早朝にスタートするTDS®︎、木曜日のOCC、金曜日朝スタートのCCC®︎の各レースのみどころ、注目選手を紹介します。大会のメインイベント・170kmのUTMB®︎は8月30日金曜日午後6時(日本時間土曜日午前1時)にスタート。見どころは明日ご紹介する予定です。

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大会期間中はインターネットのストリーミング番組「UTMB®︎TV」がリアルタイムでコース上の選手の様子をお伝えします。昨年から始まった日本語チャンネルのMCは今回も当サイトの岩佐幸一が務めます。各レースのスタートからレースの経過速報はもちろん、コース上での各選手の様子、印象的なシーンのプレイバックを日本語でご紹介するほか、途中でゲストをお迎えすることも予定しています。

ライブ配信はTDS®︎がスタートする直前、日本時間の8月28日水曜日の午前10時ごろから始まる予定です。

(Photo courtesy of UTMB®︎)

PTL®︎

PTL®︎は8月26日月曜日午前8時(日本時間同日午後3時)にスタートし、制限時間は152時間30分。昨年と比べてスタートが2時間早くなり、制限時間は1時間延びています。二人または三人一組でコースマークがないコースを自分でナビゲーションしながら進むというもので、順位などはつけない一種のアドベンチャーとして開催さレます。参加できるのはこれまでの山岳アクティビティの経験などを申告して大会に認められた最大300人です。今回が12回目の開催。

PTL®︎のコースは毎年異なっており、昨年はボーフォーテン山系などフランス側に多くのコースが取られていましたが、今回はスイス側のコースが後半に多く含まれる287km 24,000mD+となっています。

2019年のPTLのコース概要図。シャモニーを出発して反時計回りに進む。 2019年のPTLのコース概要図。シャモニーを出発して反時計回りに進む。

日本からは女性5人を含む19人がエントリーしています。

MCC

昨年からUTMB®︎のレースに加わったMCCはスイスのマルティニをスタートしてシャモニーでフィニッシュする40km 2,300mD+。8月26日月曜日午前10時(日本時間同日午後5時)スタートで、昨年からスタートは2時間繰り下がっています。制限時間は10時間。大会ボランティアとモンブラン山麓地域の住民の皆さんがエントリーできるほかは、大会公式ツアー会社などを通じてエントリーできます。定員は1000人で日本からは19人がエントリーしています。

2019年のMCCのコース概要図。 2019年のMCCのコース概要図。

TDS®︎

UTMB®︎ではCCC®︎に続いて三番目のレースとして2009年にスタートしたTDS® (Sur les Traces des Ducs de Savoie)。イタリア側のクールマイユール Courmayeurをスタートして時計回りでシャモニーに向かうコースは昨年までは約120km 7,300mD+となっていましたが、10回目となる今回は145km 9,100mD+のレースにレベルアップ。コース中盤の給水ポイント・La Gittaz(75km)からCol du Joly(113km)までの約40kmが新たに加わったコースとなります。冬にはPierra Mentaなどのスキーマウンテニアリングの有名な大会が開催されるボーフォーテン山系や途中にはチーズで有名なボーフォール Beaufort(91km)のエイドステーションを含んでいるのがこの新セクション。

コースの距離が長くなったことから、スタート時間は昨年までから2時間繰り上がって8月28日水曜日午前4時(日本時間同日午前11時)。制限時間も昨年の33時間から42時間へと大幅に延びています。トップ選手の完走予想タイムも昨年の14時間から19時間となっています。TDS®︎は今年もUltra-Trail®︎ World Tourの”Pro”レーベルのレースです。

2019年のTDS®︎のコース概要図。 2019年のTDS®︎のコース概要図。

TDS®︎ 女子

昨年のTDS®︎で優勝したオードレー・タンギィ Audrey Tanguy(フランス)が今年もTDS®︎にエントリー。むろん、TDS®︎は昨年とは距離も累積高度も増えていますが、タンギィは昨年10月のレユニオン・Diagonale des Fousで2位、4月のMIUT(マデイラ) 117kmで3位、6月のLavaredo Ultra Trail 120kmで2位と距離が長くなるほどその力を発揮しています。新コースでも優勝候補の筆頭ということになるでしょう。

キャスリン・ゲッツ Kathrin Götz(スイス)も昨年のTDS®︎で当サイトが注目選手として紹介した一人ですが、レースではDNFという結果。新コースとなった今年リベンジを果たせるか。今年はLavaredo Ultra Trail 120kmで2位のオードレー・タンギィに25分差で優勝。Eiger Ultra-Trail E101では昨年に続いて連覇しています。

アメリカのヒラリー・アレン Hillary Allenは2017年8月にTromsø Skyraceでレース中にコースから滑落して大ケガを負い、今年のTromsøで復活してコースを完走したというニュースがありました。アレンのケガは昨年の夏には癒えていた模様で、昨年6月のBroken Arrow Skyrace 52kでは6位、その翌週のLavaredo Ultra Trailの48kmのレースで優勝。今年は同じLavaredoの48kmで優勝しているほか、7月にRoyal Ultra Skymarathon 56kで11位に。アレンは2016年にスカイランニング世界選手権・Buff Epic Trail 105kmで7位、Ultra Pirineu 109kで2位になっていますが、145kmという距離は初挑戦です。

このほかの注目選手は次のとおり。日本の星野由香理 Yukari Hoshino、上宮逸子 Itsuko Uemiya、黒田清美 Kiyomi Kurodaにも期待したいところです。

  • リア・インリン Leah Yingling(アメリカ):2018年 Bear 100優勝。
  • キルステン・ヒンドハマー・アムンズガード Kirsten Hindhammer Amundsgaard(ノルウェー):今年のLavaredo Ultra Trail 120kmで4位。
  • エリザベッタ・マッツォコ Elisabetta Mazzocco(イタリア):2018年Ultra Trail Del Mugello 59kで優勝、TDS®︎で17位。
  • アンナ・カールソン Anna Carlsson(スウェーデン):今年のSwedish Alpine Ultra 106kで三連覇達成。
  • エリザベス・ボーガルセン Elisabeth Borgersen (スウェーデン):昨年のTDS®︎で7位。今年はMIUT 117kで8位、90km du Mont-Blancで6位。
  • 星野由香理 Yukari Hoshino(日本):UTMFで2018年4位、2019年7位。2018年ひろしま恐羅漢63kで2位。
  • 上宮逸子 Itsuko Uemiya (日本):Aso Round Trailで2018年2位、2019年優勝。昨年のTDS®︎で20位。OSJ山中温泉75kでは2018年、19年優勝。
  • 黒田清美 Kiyomi Kuroda (日本):2018年UTMFで6位。
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TDS®︎ 男子

昨年のCCC®︎で優勝したトーマス・エバンス Thomas Evans(イギリス)が今年はTDS®︎にエントリー。イギリス空軍所属の現在27歳のエバンスがトレイルランニングの世界にデビューしたのは2017年のサハラ砂漠マラソン(3位)。以来昨年のトレイル世界選手権・Penyagolosa Trailsで3位、今年は1月のHK100ではリタイアしていますがアメリカのLake Sonoma 50、Western Statsで3位になっています。今回のTDS®︎男子の優勝候補の筆頭に挙げられます。

昨年のTDS®︎で優勝したマルチン・スビレチ Marcin Świerc(ポーランド)、2位のディラン・ボウマン Dylan Bowman(アメリカ)とともに最後まで緊迫した優勝争いを演じたのはドミトリ・ミチャエフ Dmitry Mityaev(ロシア)。今年は昨年に続いてスカイランナー・ワールドシリーズのHigh Trail Vanoiseで優勝、Tranvulcania 73kで2位という結果を残しています。

44歳のベテラン、ルドビック・ポムレ Ludovic Pommeret(フランス)は2016年のUTMB®︎チャンピオン。その後も2017年CCC®︎で3位。昨年はTDS®︎に出ていますがDNFになっています。今年はトレイル世界選手権・Abutresで7位のほか、ミチャエフが優勝したHigh Trail Vanoiseで13分差の2位になっています。

昨年のTDS®︎でパブロ・ビジャ Pablo Villa González(スペイン)はディラン・ボウマンとともに後半までレースをリードしていましたが、二人ともコースをロストした後にリタイアしています。そのビジャが今年もTDS®︎に挑戦します。今シーズンは2月にTransgrancanaria 127kで2位、4月には来日して粟ケ岳スカイレースで6位でした。

同じく昨年のTDS®︎でDNFの27歳のオーレリアン・デュナン・パラス Aurélien Dunand-Pallaz(フランス)。2017年のUltraSkymarathon Madeira 55k、High Trail Vanoise 68kでそれぞれ2位。2018年はMIUT®︎ 117kで2位でした。

日本のアスリートでは昨年のハセツネCUP優勝の三浦裕一 Yuichi Miura、昨年のTDS®︎で13位の杉本愉 Satoshi Sugimotoがエントリーしています。

  • ペレ・オーレル Pere Aurell(スペイン):2018年Trofeo Kimaで3位、2018年Olympus Marathonで3位。
  • トフォル・カスタニエール Tofol Castaner Bernat (スペイン):2018年TDS®︎で4位。
  • ジョルディ・ガミト Jordi Gamito (スペイン):2018年UTMB®︎で3位。
  • ジミー・エラム Jimmy Elam (アメリカ):2018年Broken Arrow Skyrace 52kで優勝。
  • エルネスト・オージロ Ernest Ausiro Subirats (スペイン):2018年Penyagolosa Trails CSPで優勝、2019年Buff Epic Trail 66kで優勝。
  • ユン・ヤンチャオ Yanqiao Yun (中国):2018年TDS®︎で10位。2017年HK100で優勝。
  • ウォルター・マンザー Walter Manser (スイス):2019年Eiger Ultra-Trail E101で3位。
  • ジウーリオ・オルナティ Giulio Ornati (イタリア):2016年UTMB®︎で9位。
  • アントワン・ギュイヨン Antoine Guillon (フランス):2017年TDS®︎で2位、2018年UTMFで4位。
  • ライアン・サンデス Ryan Sandes (南アフリカ):2017年ウェスタンステイツ優勝。2017年CCC®︎で21位、2019年Tarawera 102kで5位。
  • ハルバルド・ショーンベリ Hallvard Schjølberg (ノルウェー):2018年UTMB®︎で4位。
  • 三浦裕一 Yuichi Miura (日本):2018年ハセツネCUP優勝、MSIG Lantau 50kで3位。2019年北丹沢で2位。
  • 杉本愉 Satoshi Sugimoto (日本):2018年TDS®︎で13位、信越五岳100マイル3位。
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OCC

今回で6回目の開催となる55km 3,500mD+のOCC (Orsières Champex Chamonix)。50km前後の距離を得意とする選手が集まるハイレベルなレースであると同時に、UTMB®︎への入門レースとしても人気を集めています。コースはスイスのオルシエール Orsièresをスタートして、ロードやダブルトラックのトレイルで約10kmの登りでシャンペ Champex-Lac(10km)へと登ります。以降のコースは概ねUTMB®︎と同じですが、コル・デ・モンテ(37.5km)から先のフレジエール Flégère(49km)まではUTMB®︎とは異なります。昨年との比較ではトリアン Trient(26km)の先のトレイルの登山口、フレジエール Flégère(49km)からシャモニーへと下りるトレイルとシャモニー市街に入るセクションが変更されています(昨年との変更点はUTMB®︎、CCC®︎でも共通です)。

スタートは8月29日木曜日午前8時15分(日本時間同日午後3時15分)。制限時間は14時間30分となっています。

2019年のOCCのコース概要図。 2019年のOCCのコース概要図。

OCC 女子

昨年のOCC優勝のルース・クロフト Ruth Charlotte Croft(ニュージーランド)は今年もOCCにエントリーしています。2015年CCC®︎では男女総合8位で優勝した経験を持つクロフトが出るなら優勝の可能性はかなり高いと言えます。今年はトレイル世界選手権・Abutresで2位、Marathon du Mont-Blancで優勝、Dolomyths Skyraceでは2位など安定した実力を発揮しています。

アサラ・ガルシア Azara García De Los Salmones(スペイン)はUTMBのレース初挑戦の昨年のCCC®︎ではDNFでした。しかしその直後の10月、Templiers 78kでは後続に20分差をつけて優勝。今年6月のトレイル世界選手権・Abutresで4位になっています。

26歳のシェイラ・アビレス Sheila Avilés Castaño(スペイン)はスカイランナー・ワールドシリーズで活躍するトップ選手ですが、今回がUTMB®︎のレースに初登場です。今シーズンは4月に来日した際の粟ケ岳は4位でいたが6月のトレイル世界選手権・Abutresで3位、Livigno Skymarathonで優勝、Comapedrosa Skyraceで優勝と勢いに乗っています。

中国のルー・ヤンチュン Yangchun Luも26歳。今年1月のHK100では男女総合8位で優勝、2位とは34分の差をつける圧勝でした。その後、トレイルのレースでのリザルトは見当たりませんが、OCCでも上位に入る可能性は高そう。

日本からは吉住友里 Yuri Yoshizumiが出場します。先月末には富士登山競走で三連覇している吉住は2017年のOCCで4位になった経験を持ちます。今回はむろんトップ3入りが目標となるでしょう。2018年にはSTYで優勝、今年のトレイル世界選手権・Abutresで16位となっています。

さらに日本からは立石ゆう子 Yuko Tateishi福島舞 Mai Fukushimaもエントリーしています。

  • アナミー・フリン Anna-Mae Flynn (アメリカ):2019年Lake Sonoma 50優勝。
  • ドミニカ・ステルマッチ Dominika Stelmach (ポーランド):2017年トレイル世界選手権・Trail Sacred Forestsで20位。
  • マリア・ダズロット Maria Dalzot (アメリカ):2017年Fragrance Lake 21k優勝。
  • 立石ゆう子 Yuko Tateishi (日本):2018年ハセツネCUPで2位、2019年北丹沢優勝。
  • 福島舞 Mai Fukushima (日本):2017年信越五岳110k(短縮されて52k)で優勝、今年のNew Caledonia Trail Festival 30kで優勝。

OCC 男子

2016年CCC®︎2位の上田瑠偉 Ruy Ueda(日本)は今シーズンのスカイランナー・ワールドシリーズで年間チャンピオンをねらう好調ぶりで、今回のOCCの優勝候補。UTMB®︎前週のレースのためにスイス・ツェルマットに入っていたものの、足の故障のため出場を見送りました。上田のSNSを見る限りでは今回エントリーしているOCCは見送りとなりそうです。

上田が不在であれば、同じくスカイランナー・ワールドシリーズでの活躍でおなじみのスティアン・アンゲルムンド-ビク Stian Angermund-Vik(ノルウェー)が優勝候補の最右翼となります。今シーズンはGolden Trail Seriesのレースに出ていてZegamaで4位、Marathon du Mont-Blancで4位、Dolomythsで6位になっています。

ニコラ・マルタン Nicolas Martin(フランス)は2014年の初開催のOCCで優勝して以来のOCCになります。この間2015年にはCCC®︎で3位、2018年OCCで7位。フランスの名レース、Templiers 78kでは2017年、2018年ともに2位。今シーズンもトレイル世界選手権・Abutresでは5位になっています。

昨年のOCCチャンピオン、中国の26歳、ジア・エレンジャ Erenjia Jiaは今年もOCCを選んでいます。昨年の中国勢の活躍を印象付けたジアは二連覇となるか。今シーズンはスカイランナー・ワールドシリーズのレース、Yading Skyrun 35kで5月に優勝しています。

フランスのティボー・バロニアン Thibaut Baronianは40kmくらいまでのトレイルを得意とするアスリートでOCCでは2016年に3位、2017年に2位となっています。今シーズンは6月のZegamaで3位、Marathon du Mont-Blancで6位となっています。

  • アンドレウ・サイモン Andreu Simon Aymerich (スペイン):2019年Lavaredo Ultra Trail 87k、Buff Epic Trail 66kで優勝。
  • ユーヘニ・ヒル Eugeni Gil (スペイン):2017年Matterhorn Ultraksで2位。
  • コール・ワトソン Cole Watson (アメリカ):2018年Chuckanut 50k優勝。
  • アドリアン・ミショー Adrien Michaud (フランス):2019年Maxi-Race 40kで優勝。
  • エドゥアルド・ヘルナンデス Eduard Hernandez (スペイン):Livigno Skymarathonで2017年3位、2019年6位。
  • パトリック・レーガン Patrick Reagan (アメリカ):Javelina Jundred 100で2017年、2018年優勝、2019年ウェスタンステイツで8位。
  • パブロ・ビジャロボス Pablo Villalobos (スペイン):2018年OCCで4位、2019年Transgrancanaria Maratonで優勝。
  • アレックス・バーナー Alexander Varner (アメリカ):2019年Marin Ultra Challenge 50Kで優勝。
  • ピエール・ユゴー・ロマン Pierre-Hugo Romain (フランス):2019年Marathon du Mont-Blancdで7位。
  • アンドレ・ロドリゲス Andre Rodrigues (ポルトガル):2018年Trail Do Zêzere 50kで優勝。
  • アルベルト・プジョル Albert Pujol Garcia (スペイン):2019年トレイル世界選手権・Abutresで22位。
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CCC®︎

CCC®︎はUTMB®︎のコース後半をコースとする101km 6,100mD+のコースで行われます。2006年にスタートして今回で14回目の開催。170kmのUTMB®︎のスタートに先立って8月30日金曜日午前9時(日本時間同日午後4時)にクールマイユールをスタートします。コースは昨年との比較ではトリアン Trient(26km)の先のトレイルの登山口、フレジエール Flégère(49km)からシャモニーへと下りるトレイルとシャモニー市街に入るセクションが変更されています(昨年との変更点はUTMB®︎、OCC®︎でも共通です)。

CCC®︎はUltra-Trail®︎ World Tourの”Serie”レーベルとなっています。

2019年のCCC®︎のコース概要図。 2019年のCCC®︎のコース概要図。

CCC®︎ 女子

女子の優勝争いは混戦模様となりそうな予感。ブリタニー・ピーターソン Brittany Peterson(アメリカ)は昨年はTransvulcaniaで4位、Tromsøで3位、Glen Coe Skylineで3位とスカイランニングのレースで活躍していましたが、今年はBandera 100kで優勝、ウェスタンステイツで2位とアメリカのウルトラディスタンスで活躍。今年のCCC®︎をリードする展開となるでしょう。

オーストラリアの23歳、ルーシー・バーソロミュー Lucy Bartholomewは2016年の#YCC(優勝)、2017年のTDS®︎(5位)、2018年のOCC(11位)に続いて今回はCCC®︎にエントリー。昨年はウェスタンステイツで3位となったことでも注目されました。

ヘマ・アレナス Gemma Arenas Alcazar(スペイン)は昨年のトレイル世界選手権・Penyagolosaで4位、今年のAbtresで7位となっているスペインのエリートアスリート。UTMB®︎へは2017年に168kmのUTMB®︎でDNFとなって以来の参戦です。

アメリカからは2017年CCC®︎で4位のキーリー・ヘニンガー Keely Henningerにも注目。昨年はLake Sonoma 50で優勝のほか、UTWTのレースではLavaredo Ultra Trailで5位、Ultra-Trail Cape Townで5位となっています。

カナダのアイルサ・マクドナルド Ailsa Macdonaldは今回のCCC®︎ではダークホース的な存在でしょうか。ウェスタンステイツのGolden Ticket SeriesのレースであるBlack Canyon Ultras 100kで2017年に3位、2018年に優勝。その優勝で得た出場権で出たウェスタンステイツでは13位でした。欧州では今回が初レースとなります。

  • ステファニー・ヴィオレ Stephanie Violett(アメリカ):2014年ウェスタンステイツ優勝。2018年Fourmidable 50K優勝。
  • ケリー・ウルフ Kelly Wolf (アメリカ):2018年Lavaredo Ultra-Trail優勝、2017年CCC®︎5位。
  • ホーリー・ページ Holly Page (イギリス):2018年Yading Skyrun優勝、The Rut 28k優勝、2019年Sierra-Zinalで8位。
  • エメリー・フォスバーグ Emelie Forsberg (スウェーデン):2017年OCCで2位、2018年Zegama7位、2018年Ultra Skymarathon Madeira 55kで2位。
  • レイチェル・ドレイク Rachel Drake (アメリカ):2019年Fourmidable 50Kで2位。
  • ライア・カニェス Laia Canes (スペイン):2017年CCC®︎で3位、2018年トレイル世界選手権で2位。
  • ジャスミン・ニュニジ Jasmin Nunige (スイス):2016年Swissalpine Davos 78k優勝、Templiers 76kで優勝。
  • アマンダ・バシャム Amanda Basham (アメリカ):2018年Tarawera 102kで2位、ウェスタンステイツ4位。
  • カミラ・ブリュイアス Camille Bruyas (フランス):2019年Transvulcaniaで8位。
  • アロア・シオ Aroa Sio (スペイン):2019年MIUT 85kで優勝。
  • ミラ・ライ Mira Rai (ネパール):2018年Trofeo Kimaで3位、Lavaredo Ultra Trailで4位、HK100で2位。
  • マリリン・ナカシェ Maryline Nakache (フランス):2018年Templiers 78kで3位、2019年90km du Mont-Blancで3位。
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CCC®︎ 男子

CCC®︎男子では2016-18年にトレイル世界選手権三連覇、2014-17年Transvulcania四連覇のスペイン・トレイルランニング界のスター、ルイス・アルベルト・ヘルナンド Luis Alberto Hernando Alzaga(スペイン)が今年はCCC®︎にエントリー。UTMB®︎では2015年に170kmのUTMB®︎で2位となっていますが昨年はDNF。今年は世界選手権では11位、Livigno Skymarathonでは4位と少々元気がないのが気がかりなところ。

スカイランニングのヒーロー、マルコ・デ・ガスペリ Marco De Gasperi(イタリア)は昨年CCC®︎に初めて出場して4位の好成績を残しました。今年もCCC®︎にエントリーしているということはさらに上位を狙うということでしょう。4月には来日して粟ケ岳スカイレースで4位になっています。

カナリア諸島ゴメラ島出身のクリストファー・クレメンテ Cristofer Clemente Mora(スペイン)は2017年、18年のトレイル世界選手権でいずれもルイス・アルベルト・ヘルナンドに次いで2位となっています。今年2月のTransgrancanariaでは3位に。今回の優勝候補の一人です。

中国の24歳、シェン・ジアシェン Jiasheng Shenは今年1月のHK100で終盤にリードを奪う展開で優勝。6月のLavaredo Ultra-Trailではティム・トレフソンに続いて12分差の2位に。昨年のOCCでは後半にペースを落として6位となりましたが、今回のCCC®︎では経験豊富な欧州の選手と互角に渡り合うことになるかもしれません。

このほか、次の選手の皆さんに注目。日本からは長田豪史 Goshi Osada松永紘明 Hiroaki Matsunagaが出場します。

  • ジリ・シパ Jiří Čípa (チェコ):2019年Grossglockner Ultra-Trail 48k優勝。
  • ティボー・ガリビエ Thibaut Garrivier (フランス):2019年Transvulcania優勝。
  • ボルジャ・フェルナンデス Borja Fernández Fernández (スペイン):2019年Riano Trail Run 45k優勝、Penyagolosa Trails 59k優勝。
  • ヤン・ロンフェイ Longfei Yan (中国):2019年Ultra-Trail Tai Mo Shan YTF 48k優勝。
  • クリストバル・アデル Cristobal Adell (スペイン):2019年Penyagolosa Trails 59kで3位。
  • マリオ・メンドーザ Mario Mendoza (アメリカ):2018年Bandera 100k優勝、トレイル世界選手権・Penyagolosaで6位。
  • ミシェル・ランヌ Michel Lanne (フランス):2016年CCC®︎優勝、2017年TDS®︎優勝、2019年Maxi-Race 82kで優勝。
  • コディ・リード Cody Reed (アメリカ):Tarawera 100kで2018年、2019年に2位。
  • サンティアゴ・メスキータ Santiago Mezquita (スペイン):2018年OCCで2位。2019年Penyagolosa Trails 59kで4位。
  • サム・マカケオン Sam Mccutcheon (ニュージーランド):2018年Tarawera 100kで3位。2019年Lavaredo Ultra-Trailで3位。
  • ベノワ・ジロンデル Benoit Girondel (フランス):レユニオン・Diagonale des Fousで2017年、2018年優勝。
  • フアン・ホセ・ソモハノ Juan Jose Somohano (スペイン):2018年Transgrancanaria 63kで3位。
  • イバン・カンプス Ivan Camps (スペイン):2017年OCCで3位、2018年CCC®︎で7位、2019年Transgrancanaria 63kで優勝。
  • ファビアン・アントリーノス Fabien Antolinos (フランス):2017年Lavaredo Ultra-Trailで優勝。
  • ステファノ・リナルディ Stefano Rinaldi (イタリア):2019年Lavaredo Ultra-Trail 87kで2位。
  • エリオ・フモ Helio Fumo (ポルトガル):2018年Transgrancanaria 63kで2位、2019年トレイル世界選手権・Abutresで10位。
  • ハンス・ナンベルガー Hannes Namberger (ドイツ):2019年Grossglockner Ultra-Trail 72k優勝、Royal Ultra Sky Marathonで4位。
  • マシュー・ブランシャール Mathieu Blanchard (フランス):2018年Québec Mega Trail 100kで優勝。
  • 長田豪史 Goshi Osada(日本):2019年Trail Del Marchesato 38kで9位、OSJ奥久慈50k3位。
  • 松永紘明 Hiroaki Matsunaga(日本):2017年Ultra-Trail Tai Mo Shan YTF 48kで2位、2019年TTF 110kで3位。2016年CCC®︎で18位。
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