国内、海外の主なトレイルランニング、ウルトラマラソンの大会日程を網羅する当サイトのレースカレンダーでは今年の予定を随時アップデートしています。まだ掲載していない大会についての情報のご提供、掲載済みの大会についてのご指摘を歓迎いたします。
(写真・尾瀬岩鞍VKで皇帝・宮原徹を破って日本選手権チャンピオンとなった18歳の近江竜之介 Ohmi Ryunosuke。 Photo by ©計測工房)
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トレイルランニング関連ニュース
「Virtual UTMF」のエントリーページがStravaで公開開始、10月19日にスタート
ウルトラトレイル・マウントフジ Ultra-Trail Mt. FujiがStravaで「Virtual UTMF」を開催することは当サイトの記事でもお伝えしました。10月19日月曜日から7日間の期間内に走った距離の合計でUTMFと同じ100マイル(160km)を目指すこのチャレンジは、Stravaの会員(無料会員でもOK)となって「チャレンジページ」からエントリーすると参加可能。本稿執筆時点では受付が始まった12日月曜日の当日に4,700人以上がエントリー済みとなっています。
いいのわたる UTMB®︎ for the Planet優勝記念インタビュー動画が公開に
今年はリアル大会としてのUTMB®︎ Mont-Blancが開催されたなかったことから、代わって開催されたバーチャルイベントのUTMB®︎ for the Planet。その中の170kmのUTMB®︎に相当するレースで昨年のUTMB®︎チャンピオン、パウ・カペルを上回って第一位となったのはいいのわたる Iino Wataruさんでした。その飯野さんに今回の挑戦と成果を振り返る56分のインタビュー動画が公開されています。
先週末開催のイベント
10月4日日曜日
Lantau 2 Peaks (23k, 15k)
香港・ランタオ島で開催。今年は10月1日から11日までの期間中にコースを各自で走ってタイムを計測するバーチャル大会として開催されました。
10月10日土曜日 – 11日日曜日
OSJ KOUMI100
八ヶ岳の東麓、松原湖高原スケートセンターを会場に、32kmの周回コースを5周する100マイルレース。新型コロナ対策で運営が大幅に見直されて開催された今年の大会は、台風接近による雨が長く続く厳しいレースとなりました。レースはレース中盤に順位を上げて4周目でトップに立った白川裕登が24時間47分で優勝。前半をリードした牧野公則が25時間20分で2位に。奥宮俊祐が26時間19分で3位となりました。女子のレースも後半の勝負を制した黒田清美が30時間8分で優勝。浅原かおりが30時間56分で2位、林絵里が31時間12分で3位でした。リザルトの速報はこちら。
尾瀬岩鞍バーティカルキロメーター
群馬県の尾瀬岩鞍ホワイトワールドで開催。今年のレースはスカイランニング日本選手権・ユース日本選手権、マウンテンランニング・トレイルランニング世界選手権日本代表選考レースになっていました。
- 10日土曜日はスカイスピードが尾瀬岩鞍スキー場の斜度最大40度の「ジャイアントウォール」(350m 160mD+)で行われました。女子は小林華蓮 Kobayashi Karen が6分46秒、男子は渡辺良治 Watanabe Ryoji が5分25秒で2年ぶりに開催された日本選手権・スピードのチャンピオンとなりました。リザルトはこちら。
- 11日日曜日は5km 1000mD+のバーティカルキロメーターが開催されました。男子では18歳の近江竜之介 Ohmi Ryunosuke が41分40秒で優勝。長く日本のバーティカルキロメーターの第一人者として活躍する宮原徹 Miyahara Toru (42分50秒)に70秒差で競り勝ちました。2位には宮原、3位は上正原真人 Kamishohara Masato (43分55秒)という結果に。宮原は2016年のこのレースで優勝した際に39分49秒の大会記録をマーク。一昨年は42分50秒で優勝しています。女子は吉住友里 Yoshizumi Yuri が48分42秒で後続選手に5分以上の差をつけて圧勝。この大会では4回目の優勝ですが、初めて49分を切るタイムで自己ベストを更新しています。2位は上田絢加 Ueda Ayaka (53分56秒)、3位は楠田涼葉 Kusuda Suzuha (54分53秒)でした。同じレースで行われたユース日本選手権は女子は小林華蓮 Kobayashi Karen (57分7秒)、男子は近江竜之介が勝者となりました。リザルトはこちら。
Autumn 100
イギリス・ロンドンから西に行ったテムズ川に面したGoringとStreatleyの二つの村を拠点にした100マイルのレース。リザルトはこちら(公開され次第リンクします)。
10月11日日曜日
スカイライントレイル菅平(43k、22k)
長野県菅平高原。昨年までの6月から秋に時期を移して開催されました。リザルトはこちら(公開され次第リンクします)。
常陸國トレイルラン(15.7km, 9.3km)
茨城県石岡市。今年新たに企画された大会はミドルの部とショートの部のレースが行われました。2週後の25日にも同じ形式の大会が「第二陣」として予定されています。リザルトはこちら(公開され次第リンクします)。
今週末開催のイベント
10月15日木曜日 – 18日日曜日
(中止)Grand Raid de la Reunion (166k, 112k, 66k, リレー)
南インド洋の島、レユニオンで行われるトレイルランニングレース。島を縦断する166km 9,611mD+のディアゴナル・デ・フゥ Diagonale des Fousのほか、112km 6,468mD+のトレイル・デ・ブルボン Trail de Bourbon、66km 3,409mD+のマスカリン La Mascareignes、183km 11,260mD+のコースを4人のリレーで走るゼンブロカル Zembrocal Trailの開催が予定されていました。大会は9月に入ってからも開催に向けて検討が続いていた模様ですが、中止という結論になりました。
(中止)Festival des Templiers (78k, 100k)
フランス南部の中央山塊に位置するミヨー Millauで開催。78.5km 3,640mD+のレース、グラントレイル・デ・トンプリエ Grand Trail des Templiers をはじめとする合計14のレースにのべ1万3千人が参加するトレイルランニング・イベントは中止となりました。10月14日から11月1日までにコースを各自が走ってデータをアップロードする形式のバーチャルイベントが開催されます。
10月16日金曜日 – 18日日曜日
Ultra-Trail Ninghai (108k, 55k, 27km, 12k)
中国浙江省寧波市寧海県。浙江の渓谷エリアや竹林をコースとする108km 5,045mD+のレースは今年からUltra-Trail World Tourのシリーズ戦に加わる予定でした。レースは今週末に開催される予定となっており、男子ではヤン・ロンフェイ Yan Longfei、デン・ゴーミン Deng Guomin、リャン・ジン Liang Jing、チー・ミン Qi Min、ユウ・ペイチャン You Peiquan、ロー・カンファ Luo Canhuaなどがエントリー。女子は昨年のUTMF優勝のシャン・フージャオ Xiang Fuzhaoのほかシュー・メイリン Xu Meiling、ルー・ヤンチュン Lu Yangchuangに注目。55kmには2018年CCC®︎女子優勝のヤオ・ミャオ Yao Miao、2019年HK100男子優勝のシェン・ジアシェン Shen Jiasheng、2019年TDS®︎男子6位のユン・ヤンチャオ Yun Yanqiaoと近年の中国のトップ選手が揃う大会となっています。ライブトラッキングはLiveTrailで見ることができます。
10月17日土曜日 – 18日日曜日
OMM LITE Hakuba/Otari
長野県白馬村、小谷村。7月11-12日に予定されていた大会が延期となり、この週末に開催されます。OMM JapanのScore形式(ロゲイニング形式)で二日間にわたって開催されます。
Mt.Rokko Cannonballrun (100k, 50k)
六甲全山縦走路をコースとし、ユニークな私設エイドなどで知られるアットホームなイベント。春の大会に続いて秋も開催されます。
(中止)Salomon Cappadocia Ultra-Trail (119k, 63k, 38k)
トルコの世界遺産のカッパドキアを走る大会。玄関口となるウルギュップを起点に、ギョレメなどの主なスポットをつなぐコースとなっていてUltra-Trail World Tourのシリーズ戦にも加わっています。今年は中止となりました。
10月17日土曜日
Big Dog’s Backyard Ultra World Championships
Barkley Marathonsを主催するラザルス・レイク Lazarus Lakeがアメリカ・テネシー州で開催するバックヤード・ウルトラがBig Dog’s Backyard Ultra。今年は世界各地で開催されるバックヤードウルトラの上位選手が集まる大会となる予定でした。コロナ禍により大会は世界19カ国で同時にスタートするサテライトレースをインターネットでリアルタイムにつなぐ形式で開催されることとなりました。さらにバックヤードウルトラでは最後に残った2人のうちどちらかが走るのをやめた時点で勝者が決まってレースも終わることを考慮して、この「世界選手権」でも単純に最後まで走った選手ではなく、各地で開催されるサテライトレースで最後の2人となった状態で最後まで走り続けた選手がチャンピオンとなります。これにより、大会は各サテライト大会ごとの団体戦という要素も加わることになります。スタートは17日土曜日の午前6時35分(日本時間同日午後8時35分)。出場者一覧はこちら。大会のライブアップデートは大会のFacebookグループページから。当サイトではこの大会に出場する上野暁生 Ueno Akio選手にバックヤードウルトラの経験と魅力について今年7月にインタビューしています。
(中止)Limone Extreme SkyRace (29k)
イタリア北部・ガルダ湖の湖岸の町、リモーネで開催。毎年、スカイランナー・ワールドシリーズ Skyrunner® World Seriesの終盤で熱いレースが繰り広げられてきた大会ですが、今年は中止に。
10月18日日曜日
志賀高原エクストリームトレイル(54k, 32k, 8k)
長野県・志賀高原で開催。山田琢也さんのプロデュースによる志賀高原の見どころをめぐるコースで開催される大会はロング54km、ミドル32kmがスカラインニング日本選手権のそれぞれウルトラ、スカイの各種目のレースとなっています。
- ミドル(32km 2000mD+)の女子は昨年の日本選手権チャンピオンの楠田涼葉 Kusuda Suzuha に加え、2位の上田絢加 Ueda Ayaka 、3位の秋山穂乃果 Akiyama Honoka が揃い、そこに昨年はLimoneで開催されたSkyMasters出場のため日本選手権に出なかった高村貴子 Takamura Takako が加わります。男子は昨年のこの大会で優勝して注目を集めた上正原真人 Kamishohara Masato 、昨年の3位で先週末の尾瀬岩鞍VK(日本選手権)を制した近江竜之介 Ohmi Ryunosuke が優勝候補に挙げられます。昨年はLimoneでこの大会に出ていなかった牛田美樹 Ushida Miki は今年はこのミドルのレースにエントリー。岩井竜太 Iwai Ryuta 、名取将大 Natori Masahiro 、服部一輝 Hattori Kazuki といった有力選手も揃います。
- ロング(54km 2,850mD+)は昨年を含め日本選手権ウルトラで3度、女子チャンピオンとなっている星野由香理 Hoshino Yukari に鈴木博子 Suzuki Hiroko 、木下久美 Kinoshita Kumi が挑みます。男子は昨年のこの大会で日本選手権チャンピオンとなった三浦裕一 Miura Yuichi と昨年のスカイランナーワールドシリーズチャンピオン、上田瑠偉 Ueda Ruy が対決。昨年2位から5位の小川壮太 Ogawa Sota 、矢嶋信 Yajima Makoto 、町田知宏 Machida Tomohiro 、城武雅 Shirotake Masashi が揃うほか、昨年の日本選手権スカイで準優勝の近藤敬仁 Kondo Yoshihito が今年はロングのレースにエントリーしています。
白馬国際トレイルラン(20k)
長野県白馬村で開催される人気大会は新型コロナを受けて今年はバーチャルとリアルの二つの形式で開催されます。予選にあたるバーチャル形式のレースは9月1日から10月4日に白馬村の指定されたコースを走ってそのタイムを申告する形で行われました。このバーチャルレースのタイム上位選手と抽選で選ばれた選手の計200人がリアルなレースとして開催される本戦に出場します。例年は50kmのレースが開催されますが、今年はそのコースの一部となる20km 920mD+のレースが行われます。
Skyrace des Matheysins (25.5k, 18.5k, 12k)
フランス・グルノーブルの南30kmの山岳エリア、メチエジンで開催。スカイランナー・ワールドシリーズのレースとして注目されるレースは今年5月17日に開催予定でしたが、10月のこの週末に延期して開催されます。
(中止)富士山原始林トレイルラン in 精進湖・本栖湖(20k/17k)
山梨県富士河口湖町の旧精進小学校を会場に開催。福田六花さんがプロデュースする大会で富士の樹海の中を走るコースです。
(中止)小辺路 TRAIL JOURNEY in 十津川
奈良県十津川村。熊野古道・小辺路の一部をコースとするレース。
(中止)山村都市交流の森 花背トレイルラン(25k, 16k)
京都市。鞍馬から花脊峠を越えた先の花脊の山村を会場にして開催。
(中止)市川三郷 四尾連稜線トレイルラン (35km、16km、8km)
山梨県市川三郷町で開催の35km、16km、8kmのレース。
(中止)秋吉台カルスト TRAIL RUN(39k 、20k)
山口県美祢市。カルスト台地として有名な秋吉台で開催。39kmの累積獲得高度は1,400mD+。
(中止)峨山道トレイルラン(77k)
石川県。古道「峨山道(がさんどう)」をベースに羽咋市と輪島市の總持寺祖院へを結ぶ77kmのコースで行われる大会。今年の第6回大会は来年に延期となりました。
前週末の主な大会のリザルトと、今週末の国内外のトレイルランニング大会の予定をお伝えしているニュース記事・DC Weeklyへ、皆様からの情報や写真の提供を歓迎します。下のコメント欄もぜひご活用ください。国内、海外の主なトレイルランニング、ウルトラマラソンの大会日程を網羅する当サイトのレースカレンダーにもぜひご利用ください。