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(写真・Ultra-Trail Australia 100kで女子優勝、セシリア・マタス Cecilia Mattasのフィニッシュ。Photo by © Tim Bardsley-Smith / Ultra-Trail Australia)
トレイルランニング関連ニュース
スペインのトレイルランニング大会がトレイルランニングをオリンピック種目に、というオンライン署名運動をスタート
2018年のトレイル世界選手権のホスト大会だったペニャゴロサ・トレイルズ Penyagolosa Trailsは、2028年LA五輪でトレイルランニングをオリンピック種目にしようという署名活動のキャンペーン「MAKE TRAIL OLYMPIC」をChange.orgでスタートしました。例年であれば4月に開催されるこの大会も10月に延期するなど、スペインでもコロナ禍による大会の中止、延期が続いています。世界選手権でスペインは上位入賞の強豪で、オリンピック競技となればメダルも期待できそうです。
日本代表選考はITRAパフォーマンスインデックスと2019年以降の大会の成績で・世界選手権代表選考レースの中止により
日本トレイルランニング協会(トレランJAPAN)は、今年11月にタイ・チェンマイで開催予定のマウンテンランニング・トレイルランニング世界選手権 World Mountain & Trail Running Championshipsの日本代表選考レースとして5月、6月に予定されていた大会が相次いで中止となったことを受けて、代表選考の方法を新たに発表しました。新しい選考基準では、ロング(80km)とショート(40km)についてITRAのパフォーマンスインデックスが参考にされることとなります。ただ、ITRAによるパフォーマンスインデックスの運営は5月末で終了となる見込みで、それを受け継ぐ形になるUTMB®︎ World Seriesによるパフォーマンスインデックスには具体的にどのように引き継がれるか、あるいは引き継がれないか、まだ不透明な状況です。
信越五岳が9月19日に110kmのレースのみで開催へ
信越五岳トレイルランニングレースは2021年9月19日に大会を開催することを発表しました。新型コロナウィルスの感染拡大の影響が残る中での開催となることから、100マイルの開催は見送り、110kmのみで参加定員は1100人とすることがアナウンスされました。詳細については5月下旬に発表されます。
UTWB World Seriesのスタートを前に、ITRAは2021年5月末でパフォーマンスインデックスとITRAポイントの算出をやめる
5月7日にUTMB®︎ World Seriesが2022年にスタートすることが発表され、当サイトでもその情報をお伝えしています(第一報、詳細の追加情報、カトリーヌ・ポレッティさんインタビュー)。これに関連して5月16日の仏・Trails Endurance誌の記事および当サイトの取材によれば2021年5月末でITRAはパフォーマンスインデックスとポイントの算出をやめ、これに代わる新たなサービスを今後提供する見込みであることがわかりました。これにより、2021年6月以降に世界各地で開催されるレースを走ってもITRAポイントは認められず、代わりに新たにUTMB®︎が設ける「クオリファイア」となっているレースを走ってUTMB独自の新しいパフォーマンスインデックスを得る必要があります。2021年5月までに獲得しているITRAポイントについても、2022年モンブランのエントリー資格と認められるか否かは現時点では不明です。このほか、モンブランの抽選チケットとなるランニングストーンについては獲得時から起算する有効期限はありませんが、抽選参加時に過去24ヶ月以内に少なくともランニングストーン1個を獲得していないと無効になるとされています。これらの情報は当サイトの詳細の追加情報の記事に追加しています。今後も新シリーズ、およびITRAの新サービスに関する情報は随時当サイトでお伝えします。
先週末開催のイベント
5月14日金曜日 – 16日日曜日
Ultra-Trail Australia (100k、50k、22k、11km)
オーストラリア・シドニーの郊外にあるブルーマウンテンズ国立公園で開催。あわせて約6200人が参加して大会は開催されました。Ultra-Trail World Tourのシリーズ戦の一つである100kのレースの男子ではマシュー・ペロー Matthew Pellow(オーストラリア)が9時間51分で優勝。プロ・トライアスリートとして6年のキャリアを持ち、IRONMANのイベントでも活躍してきたペローはこの大会の開催2週間前にエントリーして、66kmを超える距離を走るのは初めてでしたが、見事な勝利を収めました。女子はセシリア・マタス Cecilia Mattas(フィンランド、オーストラリア在住)が11時間35分で優勝。前回の2019年大会での12位、13時間5分からさらにステップアップして勝利をつかみました。このほか、男子では2位にバジャン・アームストロング Vajan Armstrong(ニュージーランド)が10時間4分、3位にマイケル・ディムアンテス Michael Dimuantes(オーストラリア)が10時間9分。女子はソフィ・ブラウン Sophie Brown(オーストラリア)が11時間51分、サラ・ルドビッチ Sarah Ludowici(オーストラリア)が11時間53分でそれぞれ2位、3位で続きました。このほか、2月のTarawera 102kで男女総合優勝のルース・クロフト Ruth Croftは50Kのレースで女子優勝。招待選手20人のみが参加して行われた、木段を駆け上がる1.15km 235mD+のレース「UTA951」では、高層ビルを駆け上がるバーティカルランのトップ選手、マーク・ボーン Mark Bourne、スージー・ウォルシャム Suzy Walshamが参戦し、それぞれ男女のレースで優勝しています。リザルトはLiveTrailから。
5月15日土曜日 – 16日日曜日
Lemkowyna ULTRA-TRAIL (150k, 103k, 70k, 48k, 30k)
ポーランド南東部の「レムコ」の地で2014年に始まったトレイルランニングレース。ウェーブスタートとするなどの新型コロナ対策を取った上で5つのレースにあわせて1000人が参加して開催されました。150kmのレースには2017年のIAU24時間世界選手権チャンピオン、Spartathlon女子優勝、2019年Badwater 135女子優勝のパトリシア・ベレズノースカ Patrycja Bereznowskaが出場して、男女総合10位で優勝しています。リザルトはこちら。
今週末開催のイベント
5月22日土曜日 – 23日日曜日
(延期)トレニックワールド 100mile & 110km in 彩の国
埼玉県越生町など。ニューサンピアおごせを拠点に奥武蔵、秩父のトレイルのコースで行われる大会。首都圏で唯一の100マイル・トレイルランニングレースとタフなコースで知られます。東京都など4都府県の緊急事態宣言を受けて、今年の大会は6月19日〜20日に延期されました。
Korea 50K (80k, 50k, 25k, 10k)
韓国のソウル北方の東豆川市(トンドゥチョンし)で開催される大会です。今年の大会は「非対面形式」での開催。大会が設定した30kmのコースを5月中の4週間の任意の日に選手が走り、そのタイムを提出するというもの。
5月22日土曜日
(延期)奥多摩(青梅~氷川)トレイルラン大会(37k/10k)
東京・青梅市の永山公園をスタートして奥多摩町の氷川小学校(38km)または高源寺(10km)でフィニッシュするという大会。大会は中止となり、同じ形式の大会が代替大会として7月17日に開催されます。
(中止)経ヶ岳バーティカルリミット 21K/12K
長野県南箕輪村。中央アルプスの一角をなす経ヶ岳の山頂まで往復するという大会。今年の大会は中止となりました。
(未定)美ヶ原トレイルラン(90k/80k/45k/ほか)
長野県長和町。美ヶ原の爽やかな高原エリアをコースとする大会です。例年は5月に開催されていましたが、昨年は10月に延期となったのちに中止に。2021年大会については開催時期について調整中となっています。
(延期)Mt.Hiei International Trail Running Race (23k, 50k、50マイル)
滋賀県大津市。比叡山延暦寺の根本中堂をスタート、フィニッシュするコース。大会は開催時期未定で延期とすることが発表されています。今年11月に開催予定のマウンテンランニング・トレイルランニング世界選手権の日本代表選考レースの一つとなっていました。
North Downs Way 50m
イギリス・イングランドのロンドン南郊で開催される50マイルのトレイルランニングレース。こちらは新型コロナウィルス対策を行なった上で開催されます。
5月23日日曜日
Kushigata Wind Trail (31k, 18k)
新潟県胎内市。日本一小さな山脈・櫛形山脈で開催、というキャッチフレーズからの想像を超えるタフなコースと評判の大会。今年の大会は新潟県在住者限定で参加者を募集して開催されます。
Trail Sacred Forest (50k, 26k, 14k)
イタリアのトスカーナ州とエミリア=ロマーニャ州にまたがるカゼンノ森林国立公園で開催。2017年のトレイル世界選手権のホストとなった大会ですが、今年は開催されます。
(中止)カムイの杜トレイルラン(42k, 23k, 10k, 5k)
北海道旭川市神居富沢で開催。旭川市がまん延防止重点措置の対象となったことから大会は今年も中止に。
(中止)ハセツネ30K
東京・あきる野市の秋川渓谷リバーティオを会場に開催される大会。例年は4月初めに開催される春のハセツネは今年は5月に延期されていたものの、その後に東京都に緊急事態宣言が発令されてことから中止となりました。こちらもマウンテンランニング・トレイルランニング世界選手権の日本代表選考レースでした。
(中止)さくらおろち湖トレイルラン大会
島根県雲南市、奥出雲町。4月18日開催の大会が5月23日に延期されていましたが、その後中止となっています。
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