国内、海外の主なトレイルランニング、ウルトラマラソンの大会日程を網羅する当サイトのレースカレンダーでは今年の予定を随時アップデートしています。まだ掲載していない大会についての情報のご提供、掲載済みの大会についてのご指摘を歓迎いたします。
こちらの記事をベースにプラスアルファの解説や、ゲストのインタビューをライブ配信またはプレミア配信でお届けする「DC Weekly LIVE+」は11月9日火曜日21時からお届けします。KAMI 100で男子優勝の西村広和 NISHIMURA Hirokazuさんのインタビューをご覧いただく予定です。
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(写真・アルゼンチンで行われたK42のレースから。Photo by race organization)
トレイルランニング関連ニュース
Oxfam Trailwalker Hong Kong、レースの3週間前に当局の許可が得られず中止に
4人一組のチームで100kmのトレイルコースを一緒に走るというユニークなレースで知られるOxfam Trailwaker Hong Kongが今年11月19日に予定されていた大会は、香港当局から新型コロナウィルス感染拡大のリスクがある中で人々が集合するイベントとしての開催許可が下りないことが先週明らかになりました。最近、香港マラソンが開催された中で、1980年代から続く人気イベントが、2019年(抗議運動)、2020年(新型コロナ)に続いて三度目の中止となることに落胆の声が広がっています。大会では11月22日から12月12日の日程でバーチャルイベントを開催するべく準備を進めるとしています。
Asia Trail Master、2022年はシリーズ戦の成績をもとに選ばれた選手による1回勝負のシリーズファイナルを開催
新型コロナのパンデミックによるトレイルランニング大会への影響は北米やヨーロッパに比べてアジアでは未だ大きいのが実情です。多くの大会は中止、開催されても開催国内からの参加のみ可能となっています。こうした中でAsia Trail Masterのシリーズ戦も多くが中止となり、2020年と21年を通した年間チャンピオンを決めるシリーズ戦という年初の発表も最近取り消しとなっています。
そうした中、Asia Trail Masterは来年のシリーズ戦について発表しました。その中で、今後も少なくとも来年第一四半期までは大会の開催や国境を跨いだ選手の参加が難しい状況が続くという認識を示しています。こうした中、シリーズの各レースにおける順位をもとにポイントを付与し、ポイントの高い順に4つのレースでの合計ポイントでランキングを決めるという枠組みはこれまでと同じ。ただし、年間チャンピオンについては2022年12月に開催予定のAsia Trail Master Finalでの一発勝負で決めることとなります。そしてこのファイナルへの参加は獲得ポイントのランキング順に各国ごとに男女それぞれ3-5名の選手が出場枠を獲得します。さらにファイナルでは国別チームの団体表彰も行うとしています。そのほか、ポイントのカウントの仕方に関する詳細もAsia Trail Masterの発表の中で明らかにされています。
先週末開催のイベント
11月3日水曜日
Adventure in Fujimi (VK, MTB)
長野県・富士見町の富士見パノラマリゾートで開催。「バーティカル」のレースでは岩瀬友香が1時間6分17秒、加藤淳一が49分18秒でそれぞれ女子、男子のレースを制しています。リザルトはこちらから。
水見色トレラン (22km、16km)
静岡市の水見色小学校を会場に高山、大山の両山頂を通るコースで開催されました。成績は男女それぞれの年代別となっていますが、22kmロングでは米倉健人(2時間14分)と能津遊来(3時間10分)、16kmショートでは石上裕康(1時間40分)と大石つばさ(2時間23分)がそれぞれ男女のレースの首位でした。リザルトはこちらから。
11月5日金曜日 – 6日土曜日
OSJ KAMI 100
兵庫県美方郡香美町。2019年まで開催された「OSJ氷ノ山山系トレイル」をもとに新たに開催された大会です。周回コースを3周する約112km(100Kの部)では西村広和が終始リードして11時間53分で優勝。2時間差で2位の河野太志朗(13時間54分)、3位は吉村憲彦(13時間56分)。女子は男女総合7位となる14時間41分で板垣成美が優勝し、安田彩子(17時間2分)、村井絢子(17時間7分)が2位、3位に入りました。周回コース一周の37Kでは水越友洋(4時間18分)、三浦佐知子(5時間28分)がそれぞれトップでフィニッシュしました。結果の速報はこちらから。
Kullamannen (168km 4,300mD+)
スウェーデン・ボースダードを拠点にクッラベリ半島の海と山のテクニカルなトレイルをコースとする大会。Ultra-Trail World Tour のレースとなる100マイルでは女子はアンナ・カールソン Anna Carlssonが17時間28分、男子はステファン・エーリン Stefan Ehrinが16時間2分でそれぞれ優勝しています。このほかに50km、22km、12kmのレースも行われました。リザルトはこちら。
Salomon K42
アルゼンチン、ビジャ・ラ・アンゴストゥーラ Villa La Angostura。当初はGolden Trail World Seriesの最終戦となる予定であった42kmのレースは男子優勝がユーゴ・ロドリゲス Hugo Rodoriguezが3時間34分、女子優勝がロクサーナ・フローレス Roxana Floresが4時間25分でした。リザルトは大会Facebookページから。
11月6日土曜日 – 7日日曜日
Trans Jeju (112k, 50k, 10k)
韓国の最南端に位置する火山の島、済州島(チェジュ島)で開催。Ultra-Trail World Tourのシリーズ戦となっていますが、今年は112kのレースは開催されず。50kはキム・ジスブ KIM Jisubが2位以下に55分差をつけて4時間57分で男子優勝。キム・ヒュンジャ KIM Hyunjaが6時間11分で女子のレースを制しています。リザルトはこちら。今シーズンの残るUTWTのレースは11月19日にPanda Trail by UTMB®︎がカレンダーにあるものの、中国での大会開催は未だ難しい模様。翌日の11月20日開催のMadeira Island Ultra-Trailが今シーズンの最終戦となります。
Moab Trail Marathon (42k / 21k / 5k)
アメリカ・ユタ州モアブで開催。USAFTのトレイル・マラソン全米選手権となった42kmでは昨年に続いてアダム・ピーターマン Adam Petermanが2時間51分で2年連続の男子チャンピオンに。マックス・キング Max Kingが2時間54分で2位でした。女子チャンピオンは3時間30分でアリー・マクローリン Allie Mclaughlinでした。マクローリンは先月にカリフォルニアで行われたBroken Arrow SkyraceでVK、52kでそれぞれ女子優勝、26kで女子8位となって話題になりました。2014年のマウンテンランニング・ロンクディスタンス世界選手権のチャンピオンです。リザルトはこちら。
Pinhoti 100
アメリカ南部、アラバマ州で開催のPoint to Pointの100マイルトレイルランニングレース。ブランドン・スロコウスキ Brandon Slokowskiが26時間12分、ジェシカ・ジョーンズ Jessica Jonesが23時間48分でそれぞれ優勝。リザルトはこちら。
11月6日土曜日
Rio Del Lago 100
アメリカ・カリフォルニア州サクラメント郊外で開催。アメリカン川、フォルサム湖沿いの100マイルのコースで開催される大会です。走れるコースでの100マイルは高速レースとなったようで、男子はリード・ブルーアー Reed Breuerが17時間13分、女子はケイティ・ピエリ=マカフレー Katy Pieri-Maccaffreyが男女総合3位の18時間38分でそれぞれ勝利を手にしました。リザルトはこちら。
11月7日日曜日
中能登トレジャートレイルラン(50k, 25k, 10k)
石川県中能登町。ブナ林や宿場町を通るコースで鏑木毅さんがプロデュースする大会。リザルトはこちら(公開され次第リンクします)。
甲州アルプスオートルートチャレンジ(67km, 50km, 30km)
山梨県甲州市。甲州市塩山ふれあいの森総合公園を会場に甲州アルプスをぐるりと周回するルートで開催されました。67kmのオートルートチャレンジの男子は甲州アルプスをほぼ一周してコース終盤に入ってから先頭に立った伊藤康が8時間32分で優勝。序盤からほぼ並んでレースをリードしていた矢嶋信と木村大志は最後のチェックポイントからの20分で約2分の差が開き、矢嶋が8時間48分で2位、木村が8時間50分で3位に。僅差で谷允弥が4位で続きました。女子は浅原かおりが11時間20分で優勝、岡下波が11時間34分、關利絵子が11時間35分でわずか43秒差で2位3位を分け合いました。50kmのリリールートは増田忠朗が6時間23分、上宮逸子が7時間23分、30kmのマロニエルートは加藤淳一が3時間52分、長野安那が4時間27分でそれぞれ男女の優勝者となっています。リザルト速報はこちら。
四国中央スカイラン
愛媛県四国中央市の「霧の森」を会場とする秋のバーティカルレース。5.4km 850mD+のコースで今年もスカイランニング中四国選手権・バーティカルカテゴリーが行われました。女子は9月のZAO SKYRUNのバーティカルとスカイでいずれも3位の相原千尋が41分39秒で優勝して中四国チャンピオンに。後藤涼子が42分48秒、山本愛が44分4秒でトップ3に入りました。男子は竹村佳尚が32分21秒で中四国チャンピオンを獲得。吉井将晃が34分23秒、本郷淳が35分31秒でそれぞれ2位、3位でした。リザルトは大会ウェブサイトから。 スカイランニングの地域選手権は今週末のびわ湖バレイで近畿選手権のほか、中四国選手権のSKYが11月28日の大歩危国見山スカイレースで行われます。
富士吉田杓子山パノラマトレイルラン(21k, 15k)
山梨県富士吉田市。杓子山山頂などを含むコースで開催。リザルトはこちら(掲載され次第リンクします)。
今週末開催のイベント
11月12日金曜日 – 14日日曜日
大阪 秋の陣・くろんど輪舞曲
大阪府交野市。大阪府民の森・くろんど園地に設けられる8.6kmの周回コースで開催されるイベントは昨年8月に始まりましたが、今年夏に予定されていた大会はコロナ禍のために中止となっていました。今回は50km、90km、120km、180kmの4つのレースが行われます。
(中止)Vietnam Mountain Marathon (100km, 70km, 42km, 21km, 15km, 10km)
ベトナム・サパで開催される、水田の間に点在する農村をつなぐトレイルランニングのレースでAsia Trail Masterにもラインナップしている大会。現時点では開催時期については未定となっています。
11月13日土曜日 – 14日日曜日
びわ湖バレイスカイラン (13.5km, VK)
滋賀県・びわ湖バレイで開催。土曜日にバーティカル(4.3km 900mD+)、日曜日にスカイレース(13.5km 1300mD+と22.0km 2200mD+)と二つのレースが行われ、それぞれのレースの中で今年のスカイランナー・ジャパンシリーズの最終戦「グランドファイナル」が行われます(スカイレースは22.0kmのエリート部門が該当)。
OMM Japan Race
イギリス生まれの山岳レースの日本版となるイベント。8年目となる今年は本栖湖(山梨県)を舞台に、二日間のステージレースで、オリエンテーリング形式の”Straight”(28km+22kmなど)とロゲイニング形式の”Score”(7時間+6時間など)のレースが開催されます。
11月13日土曜日
激坂最速王決定戦2021
ターンパイク箱根をコースにして、登りの部(13.5km)と往復のピストンの部(27km)の二つのロードレースが行われます。登りの標高差は981mで平均勾配7%という激坂レース。登りの部には「3代目山の神」神野大地、プロ山岳ランナー・上田瑠偉、今シーズンのウルトラマラソンで勝利を重ねる仲田光穂が出場。ピストンの部には先日のサハラ砂漠マラソンで女子2位の尾藤朋美のほか、トレイルランニング界から三浦裕一、宮原徹、川崎雄哉が参戦します。
(中止)科野の国ラウンドトレイル(32k, 9k)
長野県千曲市。古墳、城址、古道をめぐる里山のコースで開催される大会ですが、昨年に続いて中止となっています。
11月14日日曜日
日光国立公園マウンテンランニング大会(56km、34km、15km)
栃木県日光市。ロードとトレイルから構成されるコースで、56kmのロングコースではいろは坂を登り、中禅寺湖や男体山を見ながら、普段は入れない野州原林道を経て、トレイルの下りで日光に戻ります。
大阪府チャレンジ登山大会(14km、21km、36km)
大阪府山岳連盟が大阪、奈良の府県境となる「ダイヤモンドトレール」(ダイトレ)をコースにして主催する登山とトレイルランニングのイベント。従来は4月に開催されていましたが、コロナ禍で延期された昨年と同じく、今回も11月に開催されます。
(中止)修験道トレイルin上毛町(31k)
福岡県上毛町。31kmと9kmのレースが予定されていた大会は昨年に続いて今年も中止に。
前週末の主な大会のリザルトと、今週末の国内外のトレイルランニング大会の予定をお伝えしているニュース記事・DC Weeklyへ、皆様からの情報や写真の提供を歓迎します。下のコメント欄もぜひご活用ください。国内、海外の主なトレイルランニング、ウルトラマラソンの大会日程を網羅する当サイトのレースカレンダーにもぜひご利用ください。