【第四ステージ】最終日を待たずにレミ・ボネ、ニアンケ・ブリンクマンが年間シリーズチャンピオンに決まる、上田瑠偉はこのステージで3位に・Golden Trail Series Grand Final 2022 ダイジェスト Medeira Ocean&Trails

強すぎるレミとニアンケ、四日目で早くも今年のチャンピオンのタイトルが確定しました。

北大西洋のマデイラ島(ポルトガル)で26日水曜日から30日日曜日の日程で開催中の「Madeira Ocean & Trails」。

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Golden Trail Series Grand Final」となっているこのイベントは五日間にわたるステージレースです。

(写真・上田瑠偉(右から二番目)がステージ4で3位に。Photo by Madeira Ocean & Trail / GTS / Jordi Saragossa)

四日目となった10月29日土曜日はステージ4となるレースが行われました。マデイラ島のCurral das Freirasを発着する26.2km 1,940mD+ のコースで行われたレースはレミ・ボネ Rémi Bonnet (SUI) とニアンケ・ブリンクマン Nienke BRINKMAN (NED) が首位。レミ・ボネは初日から四連勝、ブリンクマンは初日の2位の翌日から三連勝。これで最終日を待たずに2人は男女それぞれのGolden Trail World Seriesの年間チャンピオンの座が確定しました。

レミ・ボネ Photo by Madeira Ocean & Trail / GTS / Philippe Reiter

レミ・ボネ Photo by Madeira Ocean & Trail / GTS / Philippe Reiter

この日のレースを終えた後、チャンピオンと決まったことを聞いたレミ・ボネは「そうかもしれない、とは思っていました」と笑顔を見せた後、次のようにコメント。

「まだオフィシャルじゃなくても、タイトルを獲得する上でそれほど多くポイントを逃してはいません。でも、僕のシーズンは最初からあまり良くなかったので、最終的にどうなるかわかりませんでした。決してあきらめてはいけないということの証明になったのは、素晴らしいことだと思います。何事もあきらめてはいけないということを、自分に言い聞かせるためにも、いいモチベーションになりますね。」

ここまで他の選手に圧倒的なリードで勝ち続けてきたニアンケ・ブリンクマンもフィニッシュラインでチャンピオン確定というアナウンスを聞いて驚いた様子でした。

これは私にとってとても大きな意味があります! 今シーズンはこれ以上ないほど素晴らしいシーズンで、本当に幸せです。明日はリラックスして過ごせそうです!

ステージ4のレースについては、少し余力を残すつもりだったが他の選手の迫力に最後は全力でプッシュした、とレミは振り返りました。2位になったエルハウジン・エラザウィ Elhousine ELAZZAOUI (MAR)は「15kmくらいまで足首に痛みがあったので、慎重に走りました。水分を十分摂りながらね。調子が良くなってきたので最後はペースを上げました。」と話しました。

上田瑠偉 Photo by Madeira Ocean & Trail / GTS / Philippe Reiter

上田瑠偉 Photo by Madeira Ocean & Trail / GTS / Philippe Reiter

この日の3位は日本の上田瑠偉 Ruy UEDA。上田は中盤まで10位前後を走ったのちに、コース最終盤に控えた登りで一気に先行する選手を捉えて3位になる快走でした。上田はこの日のクライムセクションで区間2位を獲得しています。上田選手のコメントは次のとおり。

「今日の戦略はモンブランマラソンの時と同じです。最初は自分のペースで走って、最後はできる限り追い上げる。(2位の)エルハウジンに登りで追いつけるかも、と思ったけれど、彼は僕より力を残してましたね。明日も頑張って、ランキングでいい成績を残したいと思います。」

女子で首位となったニアンケ・ブリンクマン。レースを振り返ります。

「最後はとても辛くて、もうボロボロになりました。(2位の)ソフィアはとても強くて、一度は抜かれました。でもフラットなセクションに出ればまた追いつけると信じて、全力を出し切りました。2度目のダウンヒルでもまた抜かれるかもと思いましたが、最初のダウンヒルより走りやすかったので、1位をキープすることができました。」

2位はソフィア・ラウクリSophia LAUKLI (USA)。前日のタイムトライアルを終えた後は、今日のレースは走らないと話していました。

「でも今朝は調子が良かったので、走ることを決めました。ダウンヒルで調子が出ないのが気になっていたので、最初の登りで思い切り走りました。でもすぐにニアンケが追いついてきました。後でまた追いつけるかもしれないと思ったけど、彼女は強すぎました。今日は本当に楽しかったです。」

3位にはエリゼ・ポンセ Elise PONCE (FRA)。昨日のタイムトライアルはあえてキャンセルしてこの日の臨みました。

「昨日走らなかったのはいい戦略だったと思います。おかげで身体が回復しました。今日は脚がよく動くし、とても楽しめました。2日目はとてもタフだったし、今日も素晴らしい結果で自分のステータスを確認できたので、有頂天になっています。明日はスタートラインに立ち、最高の結果を残したいですね。」

女子トップ5 Photo by Madeira Ocean & Trail / GTS / Philippe Reiter

女子トップ5 Photo by Madeira Ocean & Trail / GTS / Philippe Reiter

オープンカテゴリーに参戦しているGTNS Japanで男女それぞれトップ3に入った6人の選手もこの日のレースを完走。女子は長野安那 Anna NAGANO が17位、澤田由紀子 Yukiko SAWADA が18位、尾藤朋美 Tomomi BITOH が29位、。男子は小笠原光研 Koken OGASAWARA が8位、甲斐大貴 Hiroki KAIが22位、吉野大和 Yamato YOSHINOが25位。団体戦では前日から一つ順位を上げて4位に。最終日にトップ3に入って賞金を獲得できるかに注目です。

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リザルト

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ステージ4

男子

1 – レミ・ボネ Rémi BONNET (CHE – SALOMON/RED BULL): 02:22:27 (+100 pts)
2 – エルハウジン・エラザウィ Elhousine ELAZZAOUI (MAR – PINI MOUNTAIN RACING): 02:30:14 (+88 pts)
3 – 上田瑠偉 Ruy UEDA (JPN – RED BULL): 02:31:10 (+78 pts)
4 – ティボー・バロニアン Thibaut BARONIAN (FRA – SALOMON): 02:32:09 (+72 pts)
5 – ロバート・プケンボイ Robert PKEMBOI (KEN – SKYRUNNERS KENYA) 02:33:02 (+68 pts)

女子

1 – ニアンケ・ブリンクマン Nienke BRINKMAN (NLD – NIKE TRAIL): 02:50:14 (+100 pts)
2 – ソフィア・ラウクリSophia LAUKLI (USA – SALOMON) : 02:54:15 (+ 88 pts)
3 – エリゼ・ポンセ Elise PONCET (FRA – SIDAS X MATRYX): 02:56:20 (+ 78 pts)
4 – ベイリー・コワルジック Bailey KOWALCZYK (USA – SALOMON): 03:00:18 (+ 72pts)
5 – マレン・オサ Malen OSA (ESP – SALOMON): 03:02:35 (+68 pts)

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ランキング(シリーズ6戦とグランドファイナルのポイントの合計)

男子

  1. レミ・ボネ RÉMI BONNET (CHE – SALOMON/RED BULL): 868 pts
  2. ティボー・バロニアン THIBAUT BARONIAN (FRA – SALOMON): 646 pts
  3. エルハウジン・エラザウィ ELHOUSINE ELAZZAOUI (MAR – PINI MOUNTAIN RACING): 632 pts
  4. 上田瑠偉 RUY UEDA (JAP – RED BULL): 614 pts
  5. エリ・ヘミング ELI HEMMING (USA): 581 pts

女子

  1. ニアンケ・ブリンクマン NIENKE BRINKMAN (NLD – NIKE TRAIL): 938 pts
  2. ソフィア・ラウクリ SOPHIA LAUKLI (USA – SALOMON): 731 pts
  3. サラ・アロンソ SARA ALONSO (ESP – SALOMON): 717 pts
  4. エリゼ・ポンセ ÉLISE PONCET (FRA – SIDAS X MATRYX): 646 pts
  5. ケイトリン・フィールダー CAITLIN FIELDER (NZL – SALOMON): 618 pts

大会期間中に各ステージの振り返りと日本から参加のアスリートとのインタビューをポットキャストでお送りします。

当サイト、DogsorCaravanでは日本からスタッフとしてこのグランドファイナルの行われているマデイラ島に滞在中のサロモン・中村匡さんと一緒に、毎日のレース終了後にポッドキャストを収録。その中で日本から参加しているアスリートとのインタビューもお届けします。ポッドキャストは日本時間の早朝に配信します。

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「Golden Trail Series Grand Final」の開催中は毎日現地時間午後8時(日本時間翌日午前4時)からその日のレースのハイライトと選手のインタビューを配信する「GTWS SHOW」が、ゴールデントレイルシリーズのウェブサイトで配信されます。

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