【第五ステージ】最終ステージ首位はレミ・ボネとアリー・マクラフリン、上田瑠偉が4位・Golden Trail Series Grand Final 2022 ダイジェスト Medeira Ocean&Trails

レミの強さもさることながら、女子のレースで見せたアリー・マックの非凡な力が印象的な最終戦。上田瑠偉は4位となり、グランドファイナルで3位、年間ランキング4位となりました。

Madeira Ocean & Trails」は北大西洋のマデイラ島(ポルトガル)で26日水曜日から30日日曜日の日程で「Golden Trail Series Grand Final」として開催されました。合計109kmを走る五つのレースの最終戦が30日日曜日に行われました。コースは30.5km, 1555mD+で、マデイラ島の岩峰をつなぐ稜線上のトレイルを往復したのちに、島の最大都市であるフンシャルの海岸に面した公園でフィニッシュするというものでした。

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(写真・最終日のレースを終えた今年のシリーズチャンピオン、レミ・ボネ Rémi Bonnet。Photo by Madeira Ocean & Trail / GTS / Jordi Saragossa)

Photo by Madeira Ocean & Trail / GTS / Jordi Saragossa

Photo by Madeira Ocean & Trail / GTS / Jordi Saragossa

最終戦、ステージ5のレースを制したのは、前日のレースで年間チャンピオンのタイトルを決めていたレミ・ボネ Rémi Bonnet (SUI) が男子優勝。5日間のシリーズ戦では三日目の6.6kmのタイムトライアルで2位となった他はトップの座を守るという快挙。そんなレミにとっても最終日は疲労の中でのスタート、最後のダウンヒルでは足にマメを作りながら下ることになりましたが、フンシャルには最高の笑顔で現れました。

上田瑠偉。Photo by Madeira Ocean & Trail / GTS / Philip Reiter

上田瑠偉。Photo by Madeira Ocean & Trail / GTS / Philip Reiter

2位の エルハウジン・エラザウィ Elhousine ELAZZAOUI (MAR)と3位のペトロ・マム Petro MAMU (ERI)はこの日は一緒にお互いを励まし合いながらコースを済んだといいます。上田瑠偉 Ruy Ueda (JPN) はこの2人に果敢に挑み、一時は2人の前を走りましたが、最後の下りでのラストスパートで前を譲ることになりました。疲れが溜まっているせいか、登りでは思うように力が発揮できなかったと振り返りましたが、ステージ五戦のランキングでは3位となったことを知ると嬉しい驚きの声を挙げました。上田はワールドシリーズ年間ランキングでは4位となっています。

女子のレースを沸かせたのは アリー・マクラフリン Allie MCLAUGHLIN (USA) 。32歳の誕生日を迎えたこの日はハロウィーン。ハロウィーンのメイクで第5ステージを走ってコースを駆け抜けると歓声が起こりました。レースの結果は2位に17分もの大差をつけて優勝。今回のグランドファイナルではあえて全ステージを走らなかったため、ランキングでは目立ちませんが、非凡な才能の持ち主であることがまた明らかになりました。

アリー・マクラフリン。Photo by Madeira Ocean & Trail / GTS / Jordi Saragossa

アリー・マクラフリン。Photo by Madeira Ocean & Trail / GTS / Jordi Saragossa

2位になったのは前日に年間シリーズチャンピオンと決まったニアンケ・ブリンクマン Nienke BRINKMAN (NED)。さすがに疲れは隠せなかったですが、フィニッシュしたフンシャルの街では充実した表情でした。3位に入ったのはジュリー・ルーJulie ROUX (FRA) で、この日はスプリントのセグメント首位となることに狙いを定めていましたが、次第にテンションが上がって3位になったとこの日を振り返りました。

グランドファイナルの最終レースを終えたことでGolden Trail World Seriesは閉幕。年間ランキングは前日のうちにチャンピオンと確定したレミ・ボネ、ニアンケ・ブリンクマンに続いて男子2位にエルハウジン・エラザウィ、同3位はティボー・バロニアン Thibaut BARONIAN (FRA)と決まりました。女子2位はソフィア・ラウクリSophia LAUKLI (USA)、同3位はサラ・アロンソ Sara ARONSO (ESP) でした。

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世界11の国と地域で行われたGolden Trail National Seriesの男女それぞれ上位3人が招待されたオープンカテゴリーでは首位となったマヌエル・インナーホーファー Manuel Innerhofer (AUT) andとマレン・オサ Malen Osa (ESP) をはじめ、男女トップ3が来年のワールドシリーズのレース最大3つに招待されるゴールデンチケットを獲得。日本の小笠原光研 Koken OGASAWARAはゴールデンチケットには手が届かなかったものの男子5位になり、初めての国際的なトレイルランニングイベントを好成績のデビューで終えました。

小笠原光研。Photo by Tadashi Nakamura

小笠原光研。Photo by Tadashi Nakamura

日本の選手はこの日のステージ5で女子は尾藤朋美 Tomomi BITOH が20位、澤田由紀子 Yukiko SAWADA が21位、長野安那 Anna NAGANO が24位。男子は小笠原光研 Koken OGASAWARA が4位、甲斐大貴 Hiroki KAIが20位、吉野大和 Yamato YOSHINOが22位。5戦の合計5のランキングでは女子で澤田が14位、長野が18位、尾藤が21位。男子は小笠原が5位、甲斐が19位、吉野が24位でした。

左から尾藤朋美、澤田由紀子、長野安那。Photo by Tadashi Nakamura

左から尾藤朋美、澤田由紀子、長野安那。Photo by Tadashi Nakamura

団体戦では日本がドイツ語圏チーム(ドイツ、オーストリア、スイス)、イタリア、スペイン・ポルトガル、に続いて4位でした。

リザルト

リザルトの速報サイトはこちら。2022年のシリーズランキングのアップデートはこちら

ステージ5

男子

  1. レミ・ボネ Rémi BONNET (CHE – SALOMON/RED BULL): 02:20:05 (+100 pts)
  2. エルハウジン・エラザウィ Elhousine ELAZZAOUI (MAR – PINI MOUNTAIN RACING): 02:25:05 (+88 pts)
  3. ペトロ・マム Petro MAMU (ERI – SCARPA): 02:25:13 (+78 pts)
  4. 上田瑠偉 Ruy UEDA (JPN – RED BULL): 02:25:20 (+72 pts)
  5. ティボー・バロニアン Thibaut BARONIAN (FRA – SALOMON): 02:26:28 (+68 pts)
レースを終えた上田瑠偉。Photo by Madeira Ocean & Trail / GTS / Jordi Saragossa

レースを終えた上田瑠偉。Photo by Madeira Ocean & Trail / GTS / Jordi Saragossa

女子

  1. アリー・マクラフリン Allie MCLAUGHLIN (USA – ON RUNNING): 02:39:34 (+100 pts)
  2. ニアンケ・ブリンクマン Nienke BRINKMAN (NLD – NIKE TRAIL): 02:46:42 (+ 88 pts)
  3. ジュリー・ルーJulie ROUX (FRA – SALOMON): 02:50:55 (+ 78 pts)
  4. ベイリー・コワルジック Bailey KOWALCZYK (USA – SALOMON): 02:51:31 (+ 72 pts)
  5. ソフィア・ラウクリSophia LAUKLI (USA – SALOMON) : 02:52:52 (+68 pts)
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ランキング(シリーズ6戦とグランドファイナルのポイントの合計)

男子

  1. レミ・ボネ RÉMI BONNET (CHE – SALOMON/RED BULL): 968 pts
  2. エルハウジン・エラザウィ ELHOUSINE ELAZZAOUI (MAR – PINI MOUNTAIN RACING): 720 pts
  3. ティボー・バロニアン THIBAUT BARONIAN (FRA – SALOMON): 714 pts
  4. 上田瑠偉 RUY UEDA (JPN – RED BULL): 686 pts
  5. エリ・ヘミング ELI HEMMING (USA): 634 pts

女子

  1. ニアンケ・ブリンクマン NIENKE BRINKMAN (NED – NIKE TRAIL): 1026 pts
  2. ソフィア・ラウクリ SOPHIA LAUKLI (USA – SALOMON): 799 pts
  3. サラ・アロンソ SARA ALONSO (ESP – SALOMON): 782 pts
  4. エリゼ・ポンセ ÉLISE PONCET (FRA – SIDAS X MATRYX): 702 pts
  5. ベイリー・コワルジック Bailey KOWALCZYK (USA – SALOMON): 680 pts

GTNS チームランキング(ステージ各レースの男女各2名のタイムの合計)

  1. GTNS GER/AUT/CHE: 46:29:11
  2. GTNS ITALY: 48:01:04
  3. GTNS ESP/POR: 50:36:08
  4. GTNS JAPAN: 51:38:15
  5. GTNS MEX: 52:45:16
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大会期間中に各ステージの振り返りと日本から参加のアスリートとのインタビューをポットキャストでお送りしました。

当サイト、DogsorCaravanでは日本からスタッフとしてこのグランドファイナルの行われているマデイラ島に滞在中のサロモン・中村匡さんと一緒に、毎日のレース終了後にポッドキャストを収録。その中で日本から参加しているアスリートとのインタビューもお届けしました。

上田瑠偉さん、小笠原光研さんインタビュー・Medeira Ocean&Trails・ステージ5 【Golden Trail Special part 6】

吉野大和さんインタビュー・Medeira Ocean&Trails・ステージ4 【Golden Trail Special part 5】

小笠原光研さん・尾藤朋美さんインタビュー・Medeira Ocean & Trails・ステージ3 【Golden Trail Special part 4】

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くれいじーかろこと甲斐大貴さんインタビュー・Golden Trail Series Grand Final・開幕初日のステージ1はどんなレース? 【Golden Trail Special part 2】

まもなく開幕、Golden Trail Series Grand Final・澤田由紀子さんインタビュー 【Golden Trail Special part 1】

「Golden Trail Series Grand Final」の開催中は毎日現地時間午後8時(日本時間翌日午前4時)からその日のレースのハイライトと選手のインタビューを配信する「GTWS SHOW」が、ゴールデントレイルシリーズのウェブサイトで配信されます。

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