DC Weekly 2024年4月8日 Istria 100 by UTMB、Calamorro Skyrace、全日本スカイスノー選手権大会、加賀海岸、平尾富士、青梅高水山

国内、海外の主なトレイルランニング、ウルトラマラソンの大会日程を網羅する当サイトのレースカレンダーでは今年の予定を随時アップデートしています。まだ掲載していない大会についての情報のご提供、掲載済みの大会についてのご指摘を歓迎いたします。

(写真 Istria 100 by UTMBの168K男子優勝のマレク・カウシディス Marek CAUSIDIS。Photo © Zlatko Nojkov / Istria 100 by UTMB)

Sponsored link


【お知らせ】犬猫通信 by DogsorCaravanは当サイト・DogsorCaravanのファンクラブ通信。メールアドレスを登録していただければニュースレター形式で週に数回くらい当サイト編集人・岩佐が書く記事が届きます。過去の記事もSubstackのウェブサイトやアプリで読むことができます。
【お知らせ】ポッドキャスト「Run the World, by DogsorCaravan」はAnchor.fmで公開し、Apple PodcastやSpotifyなどの各種プラットフォームで配信しています。ポッドキャストへのメッセージ、感想、リクエストをお待ちしています。エピソードやウェブサイトの中でご紹介します。投稿フォームはこちら。DogsorCaravanのライブ配信イベントの予定はGoogleカレンダーで公開しています。登録すると見逃しを防げます。

先週末開催のイベント

4月3日水曜日 – 7日日曜日

Patagonia Run (100m, 110k, 70k, 42k, 21k, 10k, Vertical)

パタゴニア、アンデス山脈のアルゼンチン側のサン・マルチン・ロス・アンデスで開催されました。100マイルではグスタボ・ペレイラ Gustavo Pereyra Sergioが20時間25分、ベロニカ・ラミレス Veronica Ramirez Claudiaが26時間1分で男女それぞれで優勝しました。スペインから参加のクリストファー・クレメンテ Cristofer Clementeは20時間31分で男子2位となっています。リザルトはこちら

4月4日木曜日 – 7日日曜日

Istria 100 by UTMB (168k, 110k, 69k, 42k, 21k)

クロアチア東部の町、ウマグを拠点に開催。2560人が参加して5つのレースが行われました。by UTMBのレースとして8月のモンブランへのチケットをかけたレースともなりました。168kmはUTMB、110kmはCCC、69kmはOCCにそれぞれ男女のトップ3が参加権を獲得しました。110kmには2019年UTMBチャンピオンのパウ・カペル Pau Capellが参加して3位となりました。全体のリザルトはこちらから。

Istria 100 by UTMBのコース上から。Photo © Ian Corless / Istria 100 by UTMB

Istria 100 by UTMBのコース上から。Photo © Ian Corless / Istria 100 by UTMB

ISTRIA 168K Female

  • アレッサンドラ・ボイファバ Alessandra BOIFAVA (ITA) – 20:51:24
  • イーダ・ゾフィー・ヘーガマン Ida Sophie HEGAMANN (GER) – 21:27:38
  • クレール・バンヴァルト Claire BANNWARTH (FRA) – 22:26:28
これも読む
DC Weekly 2022年4月19日 チャレンジ富士五湖、多度山、平尾台、Mizukami

ISTRIA 168K Male

  • マレク・カウシディス Marek CAUSIDIS (CZE)– 18:58:00
  • ヤン・プロハースカ Jan PROCHÁZKA (CZE) – 19:21:24
  • ユーソ・シンパネン Juuso SIMPANEN (FIN) – 19:35:46

ISTRIA 110K Female

  • モニカ・ステイスカロヴァ Monika STEJSKALOVÁ (CZE) – 11:59:43
  • イネス・マルケス Inés MARQUES (POR) – 12:13:07
  • ビボルカ・クリシュティーナ・ファザカシ Biborka Krisztina FAZAKAS (ROU) – 12:36:04

ISTRIA 110K Male

  • ヤノシュ・コワールジック Janosh KOWALCZYK (GER) – 09:52:43
  • パブロ・ビジャ Pablo VILLA (ESP) – 10:19:14
  • パウ・カペル Pau CAPELL (ESP) – 10:31:38

ISTRIA 69K Female

  • クリスティナ・チェルナ Kristyna CERNA (CZE) – 05:38:58
  • メロディー・ギルベール Melodie GILBERT (CAN) – 06:57:09
  • マルティナ・クランチニク・ポトルチ Martina KLANCNIK POTRC (SLO) – 07:14:12

ISTRIA 69K Male

  • シモン・ゴスラン Simon GOSSELIN (FRA) – 05:40:56
  • ハンス・ペーター・インナーホーファー Hans-Peter INNERHOFER (AUT) – 05:51:00
  • ドミニク・ミレフスキ Dominik MILEWSKI (POL) – 06:14:32
これも読む
DC Weekly 2022年8月8日 Stranda Fjord、Tromsø、富士登山駅伝/TJARが開催中

4月5日金曜日 – 7日日曜日

Ultra Sierra Nevada (100k, 60k, 42k, 25k)

スペイン南部のアンダルシアにあるシエラネバダ山脈に登るトレイルランニングレース。100Kの「ULTRA」は男子はアグスティン・ルハン Agustín Lujánが10:11、女子はピエダ・ケサダ・コラル Piedad Quesada Corralが14:21で制しました。リザルトはこちら

4月6日土曜日 – 7日日曜日

嬬恋スカイラン(SKYSNOW)

群馬県嬬恋村で開催。天候に恵まれる中で雪上をマイクロクランポンをつけて走るスカイスノー競技のイベントです。2024全日本スカイスノー選手権大会がこの大会の中で行われました。スカイスノーの全日本選手権は今回で三回目の開催です。

バーティカル

土曜日に3.5km 650mD+を駆け上るバーティカル種目のレースが行われました。総合では宮川朋史沢田愛里が男女それぞれのレースで優勝。23歳以下を対象とするユース部門は山岸大志小林華蓮が制しました。

クラシック

日曜日には10km 900mD+のクラシックが行われました。強い日差しで気温も上がる中で総合男子は石田寛雄、総合女子は大掛莉奈が優勝。大掛は4月から高校生となりますが、日本のスカイランニング競技では史上最年少での全日本チャンピオンという快挙を成し遂げました。ユース部門は山岸大志 大掛莉奈が優勝しました。

コンバインド

バーティカルとクラシックのそれぞれの順位に基づくポイントで競うコンバインドは中嶋純太大掛柚奈が金メダルを獲得。ユースは山岸大志大掛柚奈が金メダルとなりました。

レースレポートとリザルトはJSAのウェブサイトに掲載されています。

スカイスノー・ジャパン・シリーズの最終戦となった嬬恋SKYSNOW。Photo by (c) 嬬恋スカイラン

スカイスノー・ジャパン・シリーズの最終戦となった嬬恋SKYSNOW。Photo by (c) 嬬恋スカイラン

Cuc Phuong Jungle Paths (100k, 70k, 42k)

ベトナム北部のハノイの近郊にあるクックフォン国立公園で開催されるトレイルランニングレース。100kmと42kmのレースはAsia Trail Masterのシリーズ戦でした。Asia Trail MasterのFacebookページではコース上や会場からの写真やレポートを掲載しています。

Umstead 100

アメリカ南部、ノースカロライナ州で開催。フラットなトレイル100マイルのレース。タラ・ダウワー Tara Dowerが14:58で最初のフィニッシャーとなり、女子優勝かつ総合優勝という快挙となりました。男子はジム・スウィーニー Jim Sweeneyが15:23で優勝しています。リザルトはこちら

4月6日土曜日

加賀海岸シーサイドトレイルラン(31k, 15k)

石川県加賀市の橋立自然公園を会場に、加賀海岸沿いのコースで行われました。速報によれば31kmのロングコースでは水谷冠太が2:23で優勝し、町田知宏が2:25、中山立が2:41で続きました。女子は野路康世が3:14で優勝、太田加奈が3:15で2位、植村器宇美が3:18で3位でした。同じく速報によると15kmのミドルコースは新奥孝太が1:07で優勝、芳永成生が1:08で2位、西尾正佳が1:09で3位。橋下美奈が1:17で女子優勝、畝本紗斗子が1:18で2位、三味美帆子が1:27で3位に続きました。

これも読む
DC Weekly 2023年7月31日 富士登山競走、Royal Gran Paradiso・マスターズ・スカイランニング世界選手権、100kmアジアパシフィック選手権

平尾富士トレイルランニングレース(24km、12km)

長野県佐久市の佐久スキーガーデンパラダを会場に開催。ロング男子24kmは宮原徹が1:54と後続に2分半の差をつけて勝利。横内佑太朗が1:57、笠木肇が1:58で続きました。ロング女子24kmでは吉住友里が2:20で優勝。萩谷楓は2:25の2位で、前週末に続いて二人の勝負は吉住が連勝となりました。3位に入ったのは枝元香菜子で2:30でした。ショート12km男子は益山颯琉が1:10で優勝、涌嶋優が1:12、長谷川武敏が1:13でトップ3。ショート12km女子は横山海詩が1:28で優勝、9分差で野池裕子が1:37で2位、原希が1:44で3位でした。リザルトはこちら

IAU 24h Asia and Oceania Championship (Canberra, AUS)

オーストラリアの首都キャンベラで2024年の24時間走のアジア・オセアニア選手権が行われました。5つの国と地域から45人が参加しましたが、今回は日本からは代表選手が派遣されませんでした。レースは男子がアマール・シン・デバンダ Amar Singh Devanda (IND) が272.537kmで優勝。女子はキャシー・コーエン Cassie Cohen (AUS) が227.803kmで優勝。それぞれアジアオセアニアチャンピオンのタイトルを手にしました。国別団体は男子がインド、女子がオーストラリアに金メダルが贈られました。リザルトはこちら

Calamorro Skyrace (27.5km)

スペイン南部のアンダルシア州、ベナルマデナ Benalmádenaで開催され、27.5km 2270mD+のレースがMerrell Skyrunner World Seriesの第二戦となりました。コースはテクニカルなセクションが大部分を占め、スタート直後から標高731mのカラモロ山へむけて3.76kmで650mの獲得高度を登るというレースでした。レースの結果は男子がロベルト・デロレンツィ Roberto Delorenzi (SUI) が2:25、女子がサラ・アロンソ Sara Alonso (ESP)が2:59でいずれも大会新記録での優勝となりました。男子の記録は2023年のアントニオ・マルチネス Antonio Martinezの2:39を上回り、女子の記録は2022年にアロンソ自身が出した3:00をちょうど1分上回って初の3時間ぎりとなりました。

男子のレースは昨年のチャンピオンで大会記録保持者であったアントニオ・マルチネス Antonio Martinez (ESP) が2:34でこれも自らの昨年の記録を上回って2位でフィニッシュしました。3位はルカ・デルペロ Luca del Pero (ITA) で2:36でした。女子はアロンソとジュリア・フォン Júlia Font (ESP) の間のバトルがコース後半までもつれ込む緊迫したレースとなりました。2位のジュリア・フォンは3:00でフィニッシュ。3位はナイアラ・イリゴイエン Naiara Irigoyen (ESP) で3:09でした。リザルトはこちら。スカイランナー・ワールドシリーズの第3戦は5月5日のSkyrace des Matheysins(フランス)となります。

Ultra Montseny (80k, 53k, 32k)

バルセロナ近郊のモンツェニー山脈で開催。80km 5,201mD+などのレースでした。リザルトはこちら(公開され次第リンクします)。

これも読む
DC Weekly 2022年4月11日 奥三河、ダイトレ、白馬八方尾根、Istria、Patagonia Run

American River 50

カリフォルニア州フォルサムを拠点に、アメリカン川の川沿いのトレイルを走るレースは1980年から続くクラシックイベントです。50マイルのレースでは6:46でジェイソン・ヘフナー Jayson Hefnerが男子優勝、カト・シーバ Kat Seebaが8:40で女子優勝を勝ち取りました。リザルトはこちら

Bull Run Run 50

アメリカ、ワシントンDC郊外のバージニア州クリフトンで開催される50マイル。ブランドン・フォガーティ Brandon Fogartyが7:30で男子優勝、ノラ・ジョドレー Nora Jodreyが8:12で女子優勝という結果でした。リザルトはこちら

4月7日日曜日

青梅高水山トレイルラン(30k, 15k)

東京都青梅市。関東の春のトレイルランニングの名大会として知られます。30kmの部は市毛富士雄が2:15、小川咲絵が2:48で男女それぞれのレースで優勝しました。男子では牛田美樹が2:26で2位、池畑拓哉が2:30で3位に。女子は中野沙知が2:53で2位に続き、好士理恵子が2:54で3位でした。15kmは男子では秋葉直人(1:05)、石倉和志(1:05)、大沼真也(1:07)がトップ3に。同じく女子は萩原百萌が1:21で優勝し、魚住幸(1:22)、平賀祥子(1:27)が続きました。リザルトはこちら

多良の森トレイルランニング(40k, 19k)

長崎県大村市。40kmのコースは野岳湖公園をスタート・フィニッシュとする3,400mD+のタフなコースで知られます。リザルトはこちら(公開され次第リンクします)。

今週末開催のイベント

4月12日金曜日 – 22日月曜日

Marathon des Sables (240km/5days)

モロッコ南部のサハラ砂漠で開催される6つのステージからなる合計250kmのステージレース。今回は38回目の開催です。

4月12日金曜日 – 14日日曜日

Desert Rats by UTMB (100K, 50K, 21K, 10K)

コロラド州フルータで開催されるトレイルランニングイベント。UTMB World Seriesのレースです。

Gorge Waterfalls (100k, 50k, 30k)

アメリカ・オレゴン州で開催の100kmなどのトレイルランニングレース。レース当日のライブ配信も予定されています。

4月12日金曜日 – 13日土曜日

Lake Sonoma (50m, 42km, 21km)

アメリカ、カリフォルニア州のソノマ湖周辺のトレイルで開催される50マイル。42kmのマラソン、21kmのハーフマラソンもあわせて開催されます。

これも読む
DC Weekly 2023年5月29日 たかやしろ、いながわ里山猪道、Tokyo Grand Trail、OSJ奥久慈、秋吉台、MUT by UTMB、MaXi Race

4月13日土曜日 – 14日日曜日

Zela Ultra Marathon (55km, 37km)

ポルトガル・ボウゼラ Vouzelaで開催されるトレイルランニングのイベントで、今年はこの大会の中で40歳以上のアスリートについて4つの年齢別カテゴリーのマスターズスカイランニング世界選手権 2024 Masters Skyrunning World Championshipsが開催されます。種目は55kmのSKYULTRA、37kmのSKYで、日本からも9名の選手が参加します。詳細は当サイトの紹介記事をご覧ください。

Zion Ultras (100m, 100k, 50k, 21k)

アメリカのユタ州、ザイオン国立公園で開催される100マイルなどの大会です。

4月13日土曜日

いいづなトレイルランニングレース(20km, 10km)

長野県飯綱町を会場に三登山(みとやま)・髻山(もとどりやま)周辺のトレイルで開催されます。

South Dawns Way 50m

イングランド南部、ブライトンの郊外のトレイルで開催。累積獲得高度は1750mD+となっています。

4月14日日曜日

白馬八方尾根大バーティカルレース(スキーマウンテニアリング)

長野県の白馬・八方尾根のスキーゲレンデで開催されるスキーマウンテニアリングの大会です。

あやべ水源の里トレイルラン (50K, 15K)

京都府綾部市で開催。奥宮俊祐さんがプロデュースする50kmと15kmのレースが行われます。昨年に続いて二回目の開催です。

大阪府チャレンジ登山大会

大阪府山岳連盟が開催する大阪、奈良の府県境となるダイヤモンドトレイルの33kmで行われる大会。登山の部と合わせてトレイルランの部が行われます。

瀬戸内アイランドトレイル in 呉・とびしま(18km, 10km)

広島県呉市・上蒲刈島で開催。瀬戸内の島を走るトレイルランニング大会です。

上峰町つばきの森トレイル(13k, 6.5k)

佐賀県上峰町。鎮西山を周回する6.5kmのコースで開催されます。

前週末の主大会のリザルトと、今週末の国内外のトレイルランニング大会の予定をお伝えしているニュース記事・DC Weeklyへ、皆様からの情報や写真の提供を歓迎します。下のコメント欄もぜひご活用ください。国内、海外の主なトレイルランニング、ウルトラマラソンの大会日程を網羅する当サイトのレースカレンダーにもぜひご利用ください。

この記事が気に入ったらDogsorCaravanをBuy Me a Coffeeで直接サポートできます!

Buy Me a Coffee

Sponsored link