DC Weekly | 今週末はサハラ、ダイトレ、白馬八方尾根など、先週末はアメリカで上田瑠偉が優勝・2016年4月5日

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前週末の主な大会のリザルトと、今週末の国内外のトレイルランニング大会の予定をお伝えしているニュース記事・DC Weekly。このDC Weeklyへ皆様からの情報や写真の提供を歓迎します。2016年の国内、海外の主なトレイルランニング、ウルトラマラソンの大会日程を網羅する当サイトのレースカレンダーもぜひご利用ください。

先週末のリザルト

4月1日金曜日 – 3日日曜日:Run Across Taiwan(台湾)

  • Run Across Taiwan Ultra Marathon(246km, 164km, 106km):台湾で開催されたウルトラマラソンのレースで、最長の246kmは台湾を西から東へ横断するロードとトレイルからなるコースで標高は最高で3275mに達します。日本から246kmに参加した井上真悟 / Shingo Inoue(2010年IAU24時間走世界選手権優勝)が32時間38分18秒で優勝。106kmでも石川佳彦 / Yoshihiko Ishikawa(2015年香港ウルトラマラソン100k優勝、TEAM THE HORIZON)が10時間26分48秒で優勝しています。
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Run Across Taiwanの106kmの部で優勝した石川佳彦。

4月2日土曜日 – 3日日曜日:Barkley Marathons

  • Barkley Marathons(100マイル):テネシー州フローズンヘッド州立公園で開催。20マイルを5周するコースの累積獲得高度は16,500mD+で、参加するのは40人。一周あたり12時間の制限時間をクリアして完走したのは1986年以来14人(二人が二回完走していて完走回数は16回)のみ。今年フィニッシュしたのはジャレド・キャンベル / Jared Campbellただ一人で初めての3回目の完走者となりました。ゲイリー・ロビンス / Gary Robbinsは5周目、RaidLight社長のベヌワ・ラヴァル / Benoit Lavalは2周目で制限時間となった模様です。

4月2日土曜日:Gorge Waterfalls

  • Gorge Waterfalls 100k:アメリカ・オレゴン州のポートランド近郊で開催の100kmのトレイルランニングレース。上位入賞者(男女2人ずつ)にアメリカの伝統ある100マイルトレイルレース、ウェスタン・ステイツへの出場権が与えらえるGolden Ticket Raceとなっていて注目されています。このレースに日本から参加した上田瑠偉 / Ruy Uedaが9時間10分で見事優勝。この日の上田は中盤以降順調にトップを走りましたが、終盤には2位となったクリス・モッコ / Chris Mockoに差を詰められましたが、逃げ切りました。昨年の優勝タイムで大会記録の9時間22分を上回る記録。上田は昨年のSean O’Brien 100kで5位となっていましたが、2度目のアメリカのレースへの挑戦で見事に優勝しました。上田はこれで6月25日にカリフォルニア州で開催のウェスタン・ステイツ / Western Statesへ出場することができますが、7月22-24日のスカイランニング世界選手権(Buff Epic Run)、8月22-28日のUTMBの中でCCCを予定しているので、悩ましい取捨選択をすることになるかもしれません。

4月3日日曜日:ハセツネ30k、青梅高水山トレイルラン

  • ハセツネ30K:東京都あきる野市。秋川渓谷リバーティオを会場に、市道山、醍醐丸、入山峠などをコースとする30km。男女ともにトップでフィニッシュした選手が必携装備(レインウェア)を持っていなかったとして失格になるというハプニングがありました。結局優勝はこの大会で3回目の優勝となる奥宮俊祐 / Shunsuke Okunomiya と、25歳の新鋭・松岡宏美 / Hiromi Matsuokaとなりました。当サイトのリザルト紹介記事はこちら。レース後の奥宮俊祐さんとのインタビュー松岡宏美さんとのインタビューもご覧ください。
  • 青梅高水山トレイルラン(30k/15k):東京都青梅市。青梅市風の子太陽の子広場から高水山への往復コースで開催され、30kmの男子は栗原孝浩 / Takahiro Kuriharaが2時間12分で3連覇を達成。2位に昨年の15k優勝の嶋崎功一 / Koichi Shimazaki、3位に小野塚稔 / Minoru Onozukaが続きました。女子は2時間44分で鴨井夕子 / Yuko Kamoiが優勝。2位には59歳の須藤吉仕子 / Kishiko Suto、3位に上田愛が続きました。15kmでは向井孝明が1時間2分、高橋寿恵が1時間24分でそれぞれ男女優勝。スカイランニングのVKで活躍している渡辺良治 / Ryoji Watanabeが15kmでトップにわずか22秒差の2位でした。リザルトはこちら

    【アールエルサポート選手情報】R×Lがサポートする栗原孝浩選手が高水山トレイルで3連覇達成しました!栗原選手が主催する前橋トレラン部からシェアさせて頂きます。前橋トレラン部の旗を掲げてゴールへ疾走する栗原選手「おめでとうございます!」栗原孝浩選手使用モデルR×L五本指ハイソックスhttp://www.rxl.jp/product/items/TRR-211H.html

    Posted by R×L アールエル on Sunday, April 3, 2016

今週末のイベント

4月8日金曜日 – 18日月曜日:Marathon des Sables

  • サハラ砂漠マラソン / Marathon des Sables(240km / 5ステージ):北アフリカ・モロッコのサハラ砂漠のコースは5つに分かれており、参加選手が毎日一緒にスタートしてフィニッシュしたらその地点で一泊することを繰り返す。5つのステージで7日間からなる壮大なレースは1986年から世界の冒険心溢れるランナーを引きつけています。2016年のUltra Trail World Tourのセリエ・レーベルのイベントとなっています。当サイトでは今年のサハラ砂漠マラソンの魅力を紹介するプレビュー記事をお届けします。
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4月8日金曜日 – 10日日曜日:Buffalo Stampede

  • Buffalo Stampede (75k / 42k / 26k / 12k):オーストラリア・ビクトリア州ブライトを拠点に開催されるイベントで、オーストラリアで2014年に初めてのスカイランニングの大会として開催されています。75kmのコースは累積獲得高度4654mD+となっています。2016年のオーストラリア&ニュージーランドのスカイランニングナショナルシリーズのレースです。

4月8日金曜日 – 10日日曜日:Patagonia Run、Zion 100

  • Patagonia Run (130k/100k/70k/42k/21k/10k):チリとの国境に近いアルゼンチンのサン・マルティン・デ・ロス・アンデスを拠点に開催されるトレイルランニングレース。
  • Zion 100 (100m, 100k, 50k, 21k):ユタ州とアリゾナ州にまたがる大景観を見られる自然公園が集まるエリア、「グランド・サークル」の一つであるザイオン国立公園で開催。先日、グランド・サークルのエリアで開催されたAntelope Canyon Ultraで優勝した田坂洋範さんのレポートはこちら

4月9日土曜日 – 10日日曜日:South Dawns Way 50m

  • South Dawns Way 50m:イギリス・イングランド南部のロングトレイル、South Dawns Wayで開催の80kmのウルトラマラソン。

4月9日土曜日:Bull Run Run 50、Lake Sonoma 50

  • Bull Run Run 50:アメリカ・バージニア州北部で開催。東部のトレイルランニングクラブ・Virginia Happy Trails Running Clubが1993年から開催する東部の伝統あるトレイルランニングレースです。
  • Lake Sonoma 50:アメリカ・カリフォルニア州。ワイナリーでも有名なソノマ・カウンティで開催される大会で、ウェスタンステイツへの出場権がかかるGolden Ticket Raceの最終戦となります。例年通り、アメリカの有力ランナーが集まるハイレベルなレースとなりそうです。日本からは昨年のサロマ湖100kで2位の永田務 / Tsutomu Nagataが出場します。永田は今年1月のHong Kong 100で上位を走りながら転倒して無念のリタイア。このLake Sonomaで悔しさを晴らす走りができれば、上位入賞の可能性がありそうです。レースのスタートは9日土曜日の午前6時30分(日本時間同日午後10時30分)スタートで、ライブでのリザルト速報はこちらから。

4月10日日曜日:ダイトレ、正木山、白馬八方尾根(スキー)など

  • 大阪府チャレンジ登山大会(36k、21k、14k):大阪府・奈良県の境となる葛城山、金剛山をたどるダイヤモンド・トレイルで大阪府山岳連盟が開催する今年42回目の伝統ある大会。現在五連覇中の大杉哲也の六連覇となるか。
  • 総社正木山トレイルラン(26k/15k):岡山県総社市。今回で9回目となる大会は総社市の正木山の登山道や古道を整備したコースからなり、26kmの累積獲得高度は1,013mD+。地元の皆さんによる手作りのトレイルランニング大会です。
  • 白馬八方尾根大バーティカルレース(スキーマウンテニアリング):欧州では冬の山岳スポーツとして人気のスキーマウンテニアリングは登りはスキーを履いたり背負ったり、下りはスキーで滑り降りるという雪上のトレイルランニングといえるスポーツです。今回の白馬八方尾根大バーティカルレースは、欧州のスキーマウンテニアリングのうち、日本でも安全に開催しやすいバーティカルを八方尾根のゲレンデの登りを中心に開催します。累積獲得高度は1000mD+におよびます。参加選手は山岳スキーの第一人者である、藤川健(山岳スキーディフェンディングチャンピオン)、松澤幸靖(スキーマウンテニアリング国際大会出場、本大会実行委員長)、トレイルランニングでもおなじみで昨年のこの大会優勝の加藤淳一に加え、小川壮太、松本大、星野和昭、星野緑、丹羽薫が参加します。
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