DC Weekly 2022年9月26日 Nice Côte d’Azur by UTMB、Pirin Ultra、Flagstaff Sky Peaks、広島湾岸トレイル

国内、海外の主なトレイルランニング、ウルトラマラソンの大会日程を網羅する当サイトのレースカレンダーでは今年の予定を随時アップデートしています。まだ掲載していない大会についての情報のご提供、掲載済みの大会についてのご指摘を歓迎いたします。

(写真 Nice Côte d’Azur by UTMBの100マイル男子優勝のウーゴ・デック Hugo Deck。Photo ©UTMB – Michel Cottin)

Sponsored link


ClubhouseではDogsorCaravanのルーム「トレイルランニング・ジャーナル」を開いています。毎週日曜日の朝に「サンデートレイル」で雑談したりしています。フォローしていただけたら次回のお知らせも届きます。

先週末開催のイベント

9月18日日曜日 – 24日土曜日

Grand to Grand Ultra (275 km, 6 stages)

アメリカ・アリゾナ州とユタ州にまたがるエリアで開催されるステージレース。レース結果はメリル・ロベール Merile Robert(30時間24分)、カトリーヌ・トシ Catherine Tosi(42時間56分)が男女それぞれのレースで優勝。ともにフランスの選手で、男女それぞれの全ステージをトップでフィニッシュしての完全優勝でした。大会ウェブサイトに各ステージのリザルトやレポートが更新されています。

9月22日木曜日 – 25日日曜日

Nice Côte d’Azur by UTMB (100mile, 100km, 50km, 20km)

南フランス、ニースを拠点として開催されたUTMBワールドシリーズのイベント。165km 8,700mD+のレース「Ultra Trail Métropole Nice Côte d’Azur – 100M」の男子のレースは22歳のウーゴ・デック Hugo Deck (FRA)が23時間59分18秒で制しました。女子のレースはラグナ・デバッツ Ragna Debats (NED、スペイン在住)が27時間45分で優勝。先月のUTMBでは優勝候補と注目されながらもDNFでしたが、今回はレースをコンプリート。女子2位には日本の23歳、若林綾 Aya WAKABAYASHIが31時間47分でフィニッシュ。スカイランニングで日本代表選手としてユース世界選手権や世界選手権に出場していますが、100マイルは昨年のTAMBA 100に続いて2度目の完走です。当サイトでは若林選手のレース後のインタビューを公開しています。このほか、59kmのレースではルオ・タオ Tao LUO (CHN) が5時間54分、マリー・ペリエール Marie PERRIER (MRI)が6時間42分で優勝。吉住友里 Yuri YOSHIZUMIが7時間21分で3位に入りました。リザルトはこちら

9月23日金曜日 – 24日土曜日

(中止)飛騨位山トレイル(42km, 32km, 12km, 6km)

岐阜県高山市のモンデウス飛騨位山スノーパークを会場に開催される予定でしたが、週末の台風接近を受けて23日金曜日に中止とすることが発表されています。

The Bear 100

アメリカのユタ州ソルトレークシティ近郊で開催される100マイル。男子はミック・クリフォード Mick Cliffordが20時間14分、女子はアリソン・ストラトン Allison Strattonが23時間21分でそれぞれ優勝。日本から参加の礒村真介 Shinsuke Isomuraは23時間52分で17位(男子16位)、田中裕康 Hiroyasu Tanakaは26時間5分で43位(男子41位)でした。リザルト速報はこちら

これも読む
【TOAD8】McDavid(マクダビッド)・出展社に見どころを聞く

9月23日金曜日 – 25日日曜日

Pirin Ultra (160km, 66km, 38km)

ブルガリア・バンスコを拠点に、ユネスコの世界遺産に登録されているピリン国立公園をコースとして開催。スカイランナー・ワールドシリーズのレースとなった38km 3,300mD+の「Pirin Extreme」はクリスティアン・マシス Christian Mathys (SUI)が4時間49分28秒で優勝、ニコラス・モリナ Nicolas Molina (ESP)が4時間54分、アンダー・イニャーラ Ander Inarra (ESP) が4時間57分で2位、3位に。女子はオイアナ・アスコルベベイシア Oihana Azkorbebeitiaが5時間50分29秒で優勝。サンドラ・セビジャーノ Sandra Sevillanoが2位(5時間55分)、マイテ・マイオラ Maiet Maioraが3位(5時間58分)。男女合わせても、マシス以外はトップ3はスペイン勢が占める結果でした。

合わせて行われた160kmはマキシム・オーデベジツ Maxime Hourdebaigts (FRA)とペレス・オスカー Perez Lopez Oscar (ESP)が29時間42分で同着のタイで優勝、3位はミハイル・ハスリグ Mihail Husleag (ROU)が30時間12分。女子はこのレースを今シーズンの目標としていた宮﨑喜美乃 Kimino MIYAZAKIが終盤にレースをリードして34時間36分で優勝。2位にレンカ・センケレスティノワ Lenke Sentkerestiova (SVK)が34時間59分、3位はマーズスカ・ヤネルカ Marzska Janerka (POL)で41時間52分でした。リザルト速報はこちら

Ultra Trail Guara Somontano (107km, 50km, 30km, 17km)

スペイン北部のラ・シエラ・イ・カニョネス・デ・グアラ自然公園 Parque Natural de la Sierra y Cañones de Guaraで開催。リザルトはこちら(公開され次第リンクします)。

北海道アウトドアフェスティバル(60k, 30k, 16k, 4k)

北海道・ルスツリゾートで開催される三日間のイベントの中でトレイルランニングも行われました。リザルトはこちら(公開され次第リンクします)。

9月24日土曜日 – 25日日曜日

Flagstaff Sky Peaks Mountain Runs (50m, 50k, 26k, 10k)

アメリカ・アリゾナ州のアリゾナ・スノーボール・リゾートで開催。26km 1,266mD+のレースが前週のコロラド州でのPikes Peak Ascentに続いてGolden Trail World Seriesのレースでした。フラットな走れるセクションに斜度の大きい登り、テクニカルな下りという多彩なコースでレースは行われました。

Flagstaff Sky Peaks Mountain Runsの表彰式 Photo © Golden Trail Series / Flagstaff Sky Peaks Mountain Runs / Jordi Saragossa

Flagstaff Sky Peaks Mountain Runsの表彰式 Photo © Golden Trail Series / Flagstaff Sky Peaks Mountain Runs / Jordi Saragossa

男子ではPikes Peak Ascentに続いてレミ・ボネ Rémi Bonnet (SUI)が後続を4分半引き離して1時間53分で優勝。先週は4位のエリ・ヘミング Eli Hemming (USA) が1時間58分で続き、3位はサム・ヘンドリー Sam Hendry (CAN)で1時間59分。4位から7位の4人はヘンドリーから1分半という接戦で、4位にダニエル・オサンツ Daniel Osanz (ESP), 6位には上田瑠偉 Ruy UEDAが2時間1分で入って健闘しました。女子はこちらも先週のPikes Peak Ascentに続いてニアンケ・ブリンクマン Nienke Brinkman (NED、スイス在住)が2時間11分で連覇.。ソフィア・ラウクリ Sophia LAUKLI (USA)が2時間12分で2位、3位にアリー・マクラフリン Allie MCLAUGHLIN (USA)が2時間14分で3位。モード・マシス Maude MATHYS (SUI)は4位でした。リザルトはこちら。Golden Trail World Seriesはここまでの6レースのポイントランキング(各選手の上位3つのレースのポイントを集計)で男女それぞれ上位30人の選手が、10月26 – 30日のシリーズファイナル、「Madeira Ocean Trails」の「インターナショナルエリート」カテゴリーに招待されます。このレースは5つのステージからなるステージレースとなります。日本からは上田瑠偉が男子7位にランキングしており、そのシリーズファイナルへの出場権を手にしています。

Flagstaff Sky Peaks Mountain Runsのスタート Photo © Golden Trail Series / Flagstaff Sky Peaks Mountain Runs / Jordi Saragossa

Flagstaff Sky Peaks Mountain Runsのスタート Photo © Golden Trail Series / Flagstaff Sky Peaks Mountain Runs / Jordi Saragossa

広島湾岸TRAILRUN(108km)

広島市の都心部をスタート・フィニッシュ地点とする108kmのレースは今年初開催でした。男子では判田誠太が14時間44分で優勝。今シーズンは大分の森林セラピートレイルinのつはるで2位、霧島えびの高原ロングで2位と西日本のレースで頭角を表しています。2位は15分半差の14時間59分で黒河輝信、3位は15時間12分で北野翔が続きました。女子は細川由美が18時間24分で優勝、赤松祥江が18時間41分、井筒智子が19時間42分でトップ3に入っています。リザルト速報はこちら

これも読む
【TOAD8】PRO-TEC ATHLETICS・出展社に見どころを聞く

9月24日土曜日

青鳩トレイルラン大会

神奈川県大磯から大山まで駆け上がるコースで行われる30kmと12kmのレース。リザルトはこちら(公開され次第リンクします)。

La Skyrhune (21km)

フランス領バスク(ペイ・バスク・フランセ)にあるアスカン Ascainで開催。距離は21kmで累積獲得高度は1700mD+というレースで、ロイク・ロベール Loic ROBERTが1時間52分、マチルド・サニエス Mathilde SAGNESが2時間20分で男女それぞれのレースのチャンピオンとなりました。リザルトは大会ウェブサイトから。

Mu Cang Chai Trail (50km)

ベトナム北部のムーカンチャイで開催。25km、15kmに加えて開催される50kmのレースがAsia Trail Masterのシリーズ戦でした。リザルトはこちら(公開され次第リンクします)。

9月25日日曜日

仙台泉ヶ岳トレイルラン(25km, 17km, 12km, 3km)

仙台市のスプリングバレー泉高原スキー場を会場に開催。リザルトはこちら(公開され次第リンクします)。

Trail des Aiguilles Rouges (55km, 16km, 9km)

フランス・シャモニーで秋に開催される55kmなどのトレイルランニングレース。大会当日の天候が崩れるという予報から55kmのコースは大会当日に代替ルートに変更して開催されました。男子はシモン・ゴセラン Simon GOSSELINが5時間42分、女子はシグリド・モンティニー Sigrid MONTIGNYが 7時間12分で優勝しました。リザルトはこちら

今週末開催のイベント

9月30日金曜日 – 10月1日土曜日

Spartathlon (246k)

ギリシャで開催されるウルトラマラソン。アテネからスパルタまでを走ろうというアイディアから1984年に始まった大会で、250kmのコースの制限時間は36時間。30日金曜日の午前6時45分(日本時間同日午後12時45分)にスタートします。日本からは2019年のこの大会で優勝の石川佳彦 Yoshihiko Ishikawa、100km世界選手権日本代表の兼松藍子 Aiko KANEMATSUがエントリーしています。

9月30日金曜日 – 10月1日土曜日

Ultra Pirineu (100k, 42k, 21k, VK)

スペイン、ピレネー山脈のカディ・モイセロ国立公園で開催。Spartan Trail World Championshipsの大会であり、21kmのレースはGolden Trail National Serieis – ESP/PORの最終戦ともなっています。100kの女子では今年のVal d’Aran 55kmで2位のエミリー・シュミッツ Emily SCHMITZ (USA)の他、エカテリーナ・ミチャエワ Ekaterina MITYAEVA (RUS)、クラウディア・トレンプス Claudia TREMPS (ESP)、男子では昨年のこのレースで2位のドミトリ・ミチャエフ Dmitry MITYAEV (RUS)、ミゲル・ヘラス Miguel Angel HERAS HERNÁNDEZ (ESP)、アンドレウ・シモン Andreu SIMON AYMERICH (ESP)、パウ・カペル Pau CAPELL GIL (ESP) がエントリー。42kmにはヌリア・ジル Núria GIL CLAPERA (ESP)、ジェマ・アレナス Gemma ARENAS ALCAZAR (ESP)、ジャン・マルガリト Jan MARGARIT SOLÉ (ESP)、ダニエル・カスティージョ Daniel CASTILLO (ESP)といった有力選手がエントリーしています。

これも読む
【TOAD8】MEDALIST・出展社に見どころを聞く

10月1日土曜日 – 2日日曜日

OZEIWAKURA SKY VALLEY(5km, 3km, 30k, 15k, 10k)

群馬県片品村のホワイトワールド尾瀬岩鞍で開催。2015年から開催され、スカイランニングの日本選手権となってきた「尾瀬岩鞍バーティカルキロメーター」をリニューアル。これまでのジャイアントウォールを含む5km 1000mD+のエキスパートコースや3km 700mD+のチャレンジコースに加え、30km、17km、9kmのレースが新たに開催されます。

Tokyo 100 (112km, 36km)

東京都青梅市、奥多摩町。青梅永山公園をスタートして雲取山で折り返して青梅に戻る112km 8,030mD+の「Tokyo100」、奥多摩駅でフィニッシュする36.6km 2,970mD+の「Tokyo30」の二つのレースが行われます。

竜王スカイラン(VK、スカイ、ショート)

長野県志賀高原で開催される大会では「スカイ20km」、「スカイ(ショート)9km 」、「バーティカルキロメーター 4.5km」、「キッズ小学生」の各レースが二日間にわたって予定されています。初日のバーティカルキロメーターは今年の全日本スカイランニング選手権および全日本ユーススカイランニング選手権、二日目のスカイ20km、スカイ(ショート)9kmもユース選手権の大会となります。

Arkansas Traveler (100m)

アメリカ・アーカンソー州で開催の100マイルで今年で31回目という歴史ある大会。

10月1日土曜日

富士山麓トレイルラン(18km、10.6km)

福田六花さんのプロデュースで富士河口湖町、鳴沢村で開催。足和田山、紅葉台を通るコースとなっており、10.6kmのショートコースは来年2023年6月にインスブルック・ステューバイ(オーストリア)で開催されるマウンテンランニング・トレイルランニング世界選手権の日本代表選考レースに指定されています。

比良トレイルラン(29km)

滋賀県大津市の還来神社をスタート会場としてヒラさんちをコースとする29kmのトレイルランニングイベント。スカイランニング近畿東海選手権(スカイ)のレースとなっています。

Smarna Gora (10km)

スロベニアの首都リュブリャナ郊外で1979年から続く山岳ランニングイベント。WMRAによるマウンテンランニングW杯のシルバーレーベルの大会となっています。

10月2日日曜日

Zumaia Flysch Trail (22k)

スペイン北部のバスクの町・スマイアを拠点に開催される大会で、今年は22km 850mD+のレースが行われ、こちらもWMRAによるマウンテンランニングW杯のゴールドレーベルの大会です。W杯はこの大会の後は10月8日のバーティカルの最終戦、Kilometro Vericale Chiavenna-Lagunc(イタリア)を残すのみとなります。

トレニックワールド in 外秩父 50km & 45km

埼玉県寄居町など。ロング50km、ミドル45kmともに寄居町役場からニューサンピア埼玉おごせへと向かうコースで開催。

土佐塩の道トレイルランニングレース(41.7k)

高知県香南市。「土佐塩の道」をたどるコースで開催されます。

Lantau 2 Peaks

香港の中でも豊かな自然が残るランタオ島で開催。島の二つのピークをつなぐ23kmと片方のピークを通る15kmのレースが行われます。

前週末の主な大会のリザルトと、今週末の国内外のトレイルランニング大会の予定をお伝えしているニュース記事・DC Weeklyへ、皆様からの情報や写真の提供を歓迎します。下のコメント欄もぜひご活用ください。国内、海外の主なトレイルランニング、ウルトラマラソンの大会日程を網羅する当サイトのレースカレンダーにもぜひご利用ください。

この記事が気に入ったらDogsorCaravanをBuy Me a Coffeeで直接サポートできます!

Buy Me a Coffee

Sponsored link