国内、海外の主なトレイルランニング、ウルトラマラソンの大会日程を網羅する当サイトのレースカレンダーでは今年の予定を随時アップデートしています。まだ掲載していない大会についての情報のご提供、掲載済みの大会についてのご指摘を歓迎いたします。
(写真 Transvulcania by UTMBのUltramaraton 80kmを制したアビー・ホール Abby Hall。Photo by race organization)
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先週末開催のイベント
10月15日土曜日
Big Dog’s Backyard Ultra Satellite Team Championships
Big Dog’s Backyard Ultraの今年の大会は各国に設けられるサテライト大会をインターネットで繋いで同時進行で開催されていました。15日土曜日午前7時(アメリカ中部時間、日本時間同日午後9時)にスタートした大会は37カ国の各サテライト大会にそれぞれ15人が参加して始まり、各大会は最後の一人となった時点で終了というルールでしたが、最後まで残ったのはベルギーのメリジン・ギアツ Merijn Geertsとイボ・ ステアール Ivo Steyaertの2人でした。2人は101ヤード(4.1667マイルの周回コースを1時間おきにスタートすることを繰り返すこと101回目)を走ったところで揃ってレースを終了。距離にして670km以上を走り続けたことになります。
ギアツは今年、ドイツで行われたバックヤードウルトラのイベントで世界記録となる90ヤードを記録したばかりですが、今回はついに100ヤードの大台に乗せました。ベルギーに次いで、日本のサテライト大会では86ヤードを記録して芝脇大貴 Daiki SHIBAWAKIが ”the last one standing” となりました。リザルトはこちら。
10月20日木曜日 – 23日日曜日
Festival des Templiers (104.6km, 66.3km, 35.6km, 47km, 34.4km, 29.8km, 17.7km, 11.4km, 7.2km, 80.6km)
フランス南部の中央山塊に位置するミヨー Millauで開催。メインイベントという位置付けの80.6km 3,530mD+ のグラントレイル・デ・トンプリエ Grand Trail des Templiersの男子のレースではジム・ウォルムズレイ Jim WALMSLEY (USA、フランス在住)が6時間56分で勝利。レース前半ではセバスチャン・スペーラー Sebastien SPEHLER (FRA)と2人でレースをリードしましたが、49kmのチェックポイントへの登りで単独リードとなり、その後は差を広げてトップでフィニッシュ。スペーラーが17分差の7時間13分で2位でした。3番手はロマン・マイラール Romain MAILLARD (FRA)が続いていましたが、残り15kmほどとなったところで2人の選手に追いつかれます。3位は7時間19分でマチュー・シモン Matthieu SIMON (FRA)となりました。4位にシモン・ゴセラン Simon GOSSELIN (FRA) が続き、マイラールは6位タイでフィニッシュ。女子のレースは昨年のUTMBで2位のカミーユ・ブリュイアス Camille BRUYAS (FRA)に、昨年のこの大会で優勝のルース・クロフト Ruth CROFT (NZL)、そして同じく昨年4位のフィオナ・ポルテ Fiona PORTE (FRA)が追うレースが続きました。ブリュイアスが8時間23分で優勝、10分差の8時間33分でクロフト、さらに7分差の8時間40分でポルテがトップ3となりました。リザルトはこちら。
Grand Raid Reunion (164km, 109km, 72km, リレー)
レユニオンで開催されるトレイルランニングイベントの中で行われた164km 10,210mD+のディアゴナル・デ・フゥ Diagonale des Fousではベニャト・マルミソレ Beñat MARMISSOLLE (FRA)とジャン=フィリップ・チュミ Jean – Philippe TSCHUMI (SUI) が前半から互いに抜いたり抜かれたりしながらレースをリードしていましたが、最後の下りで差を大きく広げたマルミソレが23時間14分で完走して優勝。昨年のこの大会では3位、今年はUTMBで6位に続く大きな勝利を手にしました。今年のCCCで7位のチュミが5分差の23時間20分で2位に。ベン・ディマン Ben DHIMAN (USA、フランス在住) が24時間20分で3位に入りました。3人の男子選手に続いて総合4位の24時間37分でフィニッシュしたのがコートニー・ドウォルター Courtney DAUWALTER (USA)。コースに細かい違いはあるものの、Diagonale des Fousが100マイルのレースとなった2010年以降では2017年のアンドレア・ヒューザーによる26時間34分が女子選手の最速記録でこれを2時間近く上回ったことになります。今シーズンは7月のHardrock 100に続く100マイルレースでの勝利となります。女子2位はドウォルターに4時間21分の差でアン=リセ・ルセ Anne-Lise ROUSSET (FRA)が28時間58分でフィニッシュ。アンナ・カールソン Anna CARLSSON (SWE)が30時間59分で3位でした。リザルトはこちら。
10月20日木曜日 – 22日土曜日
Transvulcania by UTMB®︎ (75k, 45k, 28k, 1.5k)
スペイン・カナリア諸島ラ・パルマ島で開催。コロナ禍、そして昨年の火山噴火を乗り越えて3年半ぶりの開催となりました。75kmのUltramaratonの女子はレース前半からCCCで昨年2位、今年3位のアビー・ホール Abby HALL (USA)がリードし、イングビルド・カスペルセン Yngvild KASPERSEN (NOR)が追う展開。結果はアビー・ホールが6時間13分で優勝、カスペルセンが9分弱の差となる6時間21分で準優勝。後半に3位に浮上したジェシカ・ティパン Jessica TIPAN GUTIERREZ (ECU) が6時間53分でトップ3に入りました。男子のレースは今年のIstria 100、Wildstrubelの20-25kmのレースで優勝しているダミアン・ウンベール Damien HUMBERT (FRA)が中盤までリードしますが、その後リタイア。その後ろに続いていたペーター・エンダール Petter ENGDAHL (NOR) が先頭に立つとそのままリードを広げて7時間10分でフィニッシュ。エンダールは今年のCCCで大会記録を更新しての優勝で注目されました。2週後のマウンテンランニング・トレイルランニング世界選手権を前に勝利を手にしました。32分差の2位にはベテランのミゲル・ヘラス Miguel HERAS HERNANDEZ (ESP) が続き、3位はカナリア諸島ゴメラ島のクリストファー・クレメンテ Cristfer CLEMENTE (ESP) が7時間45分でした。リザルトはこちら。来年2023年の大会は以前のようにシーズン前半に開催時期を戻し、5月に開催されます。
10月22日土曜日 – 23日日曜日
Mt.Rokko Cannonballrun (100k, 50k)
春と秋に開催される六甲全山縦走路を走る人気の大会。リザルトはこちら(公開され次第リンクします)。
志賀高原エクストリームトレイル(55km, 32km, 8km)
長野県・志賀高原で開催。スカイランニング日本選手権のスカイのレースとなったミドル32kmは秋山穂乃果 Honoka AKIYAMAが3時間57分で制して、昨年に続いて日本チャンピオンのタイトルを獲得しました。2位には5分差の4時間2分で楠田涼葉 Suzuka KUSUDA、3位は3時間19分で上田絢加 Ayaka UEDAとなりました。男子は3時間33分で松本祥汰 Shota MATSUMOTOがチャンピオンに。宮川朋史 Tomofumi MIYAGAWAが3時間43分で2位、笠木肇 Hajime KASAGIが2位に45秒差の3時間43分で3位でした。スカイウルトラの日本選手権となったロング55kmの女子は2名がフィニッシュして優勝は相原千尋 Chihiro AIBARAで7時間25分。枝元香菜子 Kanako EDAMOTOは8時間17分でフィニッシュ。男子は小田切将真 Shoma OTAGIRIが5時間58分で後続に30分近い差をつけて圧勝。2位は上正原真人 Masato KAMISHOHARAで6時間27分、3位に丸山将真 Shoma MARUYAMAが6時間33分でした。リザルトはこちら。
スリーピークス八ヶ岳トレイル(39km, 22km, 4km)
山梨県北杜市。三分一湧水館を拠点に八ヶ岳中腹の三ツ頭、天女山、八ヶ岳横断歩道などを通るコースで開催。リザルトはこちら(公開され次第リンクします)。
ちいさなUTMF
静岡県御殿場市の御殿場MTBパーク FUTAGOで開催。リザルトはこちら(公開され次第リンクします)。
Lemkowyna ULTRA-TRAIL (150k, 103k, 70k, 48k, 30k)
ポーランド南東部、レンコの地のBeskid Niski山地で開催。リザルトは大会ウェブサイトから。
10月22日土曜日
Eco Trail Funchal – Madeira Island (80k, 45k, 30k, 15k)
マデイラ島フンシャルで開催。リザルトはこちらに掲載される見込みです。
MSIG HK50 Series – Hong Kong Island (24 km / 50 km)
Action Asia Eventsが香港で開催する50kmのトレイルランニングレースのシリーズ戦で香港島・ビクトリアピークをスタートするコースで開催される大会。リザルトは大会ウェブサイトから。
10月23日日曜日
宇都宮トレイルラン(36km, 21km, 4km)
栃木県宇都宮市。森林公園に設けられたコースで行われるトレイルランニングの大会。ロング36kmは鈴木竹男(4時間52分)、清水明子(5時間19分)、ミドル21kmは丹野沙音志(2時間15分)、金子日香里(2時間51分)、ビギナー4kmは野中嶺(20分1秒)、渡辺真里愛(23分28秒)がそれぞれ男女のレースの優勝者となっています。リザルトはこちら。
信州聖山天空ラン(28km, 35km)
長野県麻績村。トレイルと林道をつなぐ28kmと35kmのコースで開催されます。28kmは高島繁和(1時間52分)、奥田美由紀(2時間28分)、35kmは松崎将博(2時間34分)、矢田夕子(3時間5分)がそれぞれ首位でフィニッシュしました。リザルトはこちら。
山村都市交流の森 花背トレイルラン(42km, 25km, 16km)
京都市。鞍馬から花脊峠を越えた先の花脊の山村を会場にして開催。リザルトはこちら(公開され次第リンクします)。
龍馬脱藩トレイルレース
高知県須崎市、津野町。リザルトはこちら(公開され次第リンクします)。
Ultramarathon de Sai Kung (58km)
HK168を開催するチームによる新しい大会で、Asia Trail Masterのシリーズ戦となっています。香港ではトレイルランニングイベントの開催は可能となっているものの100km以上のレースについては許可されないため、58kmのレースのみが開催されました。男子ではジョン・エリス John Ellis (AUS)が6時間30分で優勝、総合2位でエスター・チーラグ Eszter Csillag (HUN)が7時間5分でフィニッシュして女子優勝という結果でした。チーラグは昨年のCCCで4位、UTMBで5位と香港を拠点に国際的な大会で結果を残して注目されています。リザルトはこちら(公開され次第リンクします)。
今週末開催のイベント
10月26日水曜日 – 30日日曜日
Golden Trail Series Grand Final – Madeira Ocean & Trails
今シーズンのGolden Trail World Seriesの最終戦となる5日間のステージレースはマデイラ島のMadeira Ocean & Trailsで開催。Golden Trail World Seriesの6つのレースのポイントランキングで男女それぞれ30人の選手を招待するインターナショナルエリートのレースが行われ、日本からは上田瑠偉 Ruy UEDAが参戦。加えて、日本も含め各国・地域で行われたGolden Trail National Seriesの上位選手がオープンカテゴリーのレースに招待されています。当サイトでも「Golden Trail Series Grand Final」のハイライトを大会期間中に掲載する予定です。
10月27日木曜日 – 30日日曜日
Ultra-Trail Australia by UTMB (100k、50k、22k、11k )
オーストラリア・シドニーの郊外にあるブルーマウンテンズ国立公園で開催。今シーズンはUTMBワールドシリーズに加わったほか、新たに11kmの「UTA11」が加わり、全部で4つのレースが開催されます。最近の豪雨のため、コースに変更が予定されており、詳細はまもなくアナウンスされる見込み。
High Trail 9 Peaks Ulju ( 124 km)
韓国南東部、蔚山広域市の郊外で開催される新しいトレイルランニングイベントで、Asia Trail Masterのレースとなっています。
10月28日金曜日 – 30日日曜日
Shinshiro SPARTAN TRAIL Classic (50mile)
OSJトレイルランニングレースシリーズでおなじみのパワースポーツが、国際的なトレイルランニングのレースシリーズであるSPARTAN TRAILのレースを日本で初めて開催します。開催されるのは春のOSJ新城トレイルが開催される、愛知県民の森で、21kmの周回コースを4周する84kmのほか、42km、21kmのレース、キッズレースがあわせて行われます。
Puerto Vallarta México by UTMB (100mile, 100km, 50km, 20km)
メキシコの太平洋岸に位置するリゾート地、プエルト・バヤルタ Puerto Vallartaで開催される海と樹林帯と山を繋ぐトレイルをコースとする大会。中米で初のUTMBワールドシリーズのレースとなります。
10月29日土曜日 – 30日日曜日
Adventure in Fujimi (VK, MTB)
長野県・富士見町の富士見パノラマリゾートで開催。土曜日に山本健一プロデュースでトレイルランニングの「バーティカルキロメーター」、日曜日ににマウンテンバイクのダウンヒルレースが行われます。
烏帽子スカイラン(バーティカル、スカイ)
長野県上田市。烏帽子岳(標高2,066m)山頂まで7.5km、標高差1,200mのバーティカルが土曜日、25km 1,550mD+のスカイレースが日曜日に行われます。それぞれスカイランナー・ジャパンシリーズのバーティカル、スカイの各シリーズの第4戦となります。
Javelina Jundred (100m / 100k)
アメリカ・アリゾナ州。砂漠地帯の周回コースを5周する100マイル。今年も毎年ハロウィン直前の週末に開催される、アメリカのシーズン最終盤の100マイルレースです。
10月29日土曜日
御船ジュラシックトレイル(20km, 3km)
熊本県御船町。日本で初めて肉食恐竜の化石が発掘された町で第4回目となる大会が開催されます。
10月30日日曜日
尾瀬戸倉 尾瀬国立公園マウンテンマラソン
群馬県片品村の尾瀬戸倉スキー場を会場に開催。今年のレースは富士見田代コース(21km 900mD+)、田代原コース(10km 450mD+)、キッズスカイ(1.0km 70mD+)の三つが予定されています。
トレニックワールド in おごせ・ときがわ 50km & 30km
埼玉県越生町のニューサンピア埼玉おごせをスタート、フィニッシュの会場とするロング50km、ミドル30kmのレース。2019年以来3年ぶりの開催です。
若狭路トレイルラン(43k、32k、15k)
福井県若狭町、小浜市で開催。若狭湾、三方五湖を眺めることのできるコースで開催されます。
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