DC Weekly 2023年10月26日 Grand Raid Reunion, GTWS Grand Final, Templiers, Seoul 100k, Big Dog’s Backyard Ultra, 御船ジュラシック、宇都宮、龍馬脱藩、Forestrail

国内、海外の主なトレイルランニング、ウルトラマラソンの大会日程を網羅する当サイトのレースカレンダーでは今年の予定を随時アップデートしています。まだ掲載していない大会についての情報のご提供、掲載済みの大会についてのご指摘を歓迎いたします。

(写真 ディアゴナル・デ・フゥ Diagonale des Fousの男子優勝、オーレリアン・デュナン=パラス Aurélien Dunand-Pallaz のフィニッシュ。 Photo © Grand Raid Reunion)

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先週末開催のイベント

10月19日木曜日 – 22日日曜日

Il Golfo dell’Isola Trail Race (24k)

今シーズンのゴールデントレイルシリーズの最終戦・GTWS Grand Finalとして開催されたイル・ゴルフォ・デル・イソラ・トレイルレース Il Golfo dell Isola Trail Raceは8.7kmの女子、男子のレース、26kmの女子、男子のレースが連日開催される4日間のイベントでした。DogsorCaravanではこの大会を現地で取材してリザルト紹介記事を掲載しています。加えて、この大会には各国のナショナルシリーズでトップ3に入ったアスリートも招待されており、日本から参加した6名の選手の皆さんのコメントを会場やコースからの映像とともにお伝えするビデオポッドキャストのエピソードもお伝えしています。

Grand Raid Reunion (165km, 109km, 72km, Zembrocal Relay)

南インド洋の島、レユニオンで開催されるトレイルランニングのビッグイベントが今年も開催されました。島を南から北へと縦断する165km 9,985mD+の「ディアゴナル・デ・フゥ Diagonale des Fous」の男子のレースを制したのはオーレリアン・デュナン=パラス Aurélien Dunand-Pallaz (FRA) でした。この日はレース序盤から最初からリードを続け、23時間21分でフィニッシュ。2位のジェルマン・グランジェ Germain Grangier (FRA) に約40分差をつけての勝利でした。デュナン=パラスは7月のHardrock 100で優勝したことでも今年は注目されました。2位のグランジェは24時間0分でのフィニッシュで、今年のUTMBでの3位に続く好成績です。昨年のこの大会で2位だったジャン=フィリップ・チュミ Jean-Philippe Tschumi (SUI) は中盤にデュナン=パラスに3分差まで迫る2位を走りましたが、最後は24時間28分で3位になりました。今回の男子のレースでは四度優勝のレジェンド、フランソワ・デンヌ François D’Haene (FRA) が登場。最近はケガでレースには出ていなかったフランソワの出場にファンは湧き立ちました。今回は8位でレースを終えています。

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ドイツのハンネス・ナンバーガーとカタリーナ・ハルムトが101kmを制する・Eiger Ultra Trail by UTMB

女子のレースでは昨年のUTMBチャンピオンで今年はWestern StatesとOCCで2位のケイティ・シャイド Katie Schide (USA) がリードして27時間31分で優勝。1時間26分差でカミーユ・ブリュイアス Camielle Bruyas (FRA) が28時間57分で2位、3位は地元レユニオンのエミリー・マロトー Emilie Maroteaux (FRA) が30時間38分でフィニッシュしています。

リザルトはこちら

Festival des Templiers (80.6km, 104km, 66.3km, 48.5km, etc.)

フランス南部の中央山塊に位置するミヨー Millauで開催。多数のレースが開催される大規模なトレイルランニング大会の中で最もエリート選手を集めるのが80kmのグラントレイル・デ・トンプリエ Grand Trail des Templiersです。今回は男子はジョナサン・アルボン Jonathan Albon (GBR) が6:42で優勝し、フランシスコ・プピ Francisco Puppi (ITA) が6:49で2位、ベン・ジーマン Ben Dhiman (USA) が7:00で3位に。女子ではジュリー・ルー Julie Roux (FRA) が7:58で優勝、アデリーヌ・マルタン Adeline Martin (FRA) が8:04で2位、ジェマ・アレナス Gemma Arenas (ESP) が8:22で3位でした。リザルトはLiveTrailから。

10月20日金曜日 – 22日日曜日

Ultra-Trail Mount Yun by UTMB (100k, 50k, 20k, 3k)

中国北部の山西省にあるマウント・ユン 雲丘でUTMBワールドシリーズの大会として新たに開催されました。50kではシェン・ジアシェン Jiasheng Shenロー・タオ Tao Luoとの優勝争いとなり、わずか1分差の4:28でシェンが男子優勝、ローが2位に。3位はチャン・ホウフア Houhua Zhangで4:35でした。女子優勝はチャン・ナ Na Zhangで5:33、イ・アンナ Anna Li が5:38で2位、チェン・ナ Na Chen が6:06で3位。100kmはチン・グイドゥ Guidu Qin が10:35で男子優勝、チー・ミン Ming Qi が10:47で2位、バテ・メンカイ Mengkai Bate が10:58で3位。女子はシュー・メイリン Meiling Xu が12:28で優勝、フー・フアロン Huarong Fu が13:31で2位、チャン・シアンフェン Xiangfeng Zhang が13:46で3位でした。リザルトはこちら

Photo © UTMB / Feng Jiang

Photo © UTMB / Feng Jiang

10月21日土曜日 – 22日日曜日

Big Dog’s Backyard Ultra

4.167マイルの周回コースを毎時0分にスタートすることを繰り返し、最後の一人になるまで続けるバックヤードウルトラの世界の頂点を決めるイベントが、アメリカ・テネシー州のこの大会です。昨年は各国のサテライト大会をオンラインで結んでいましたが、今回はテネシーに40カ国から75人の選手が集まって開催されています。今年のイベントは10月21日土曜日午前7時(CET)にスタート。トレイルの周回コースを11時間ののちロードの周回コースを13時間を繰り返すというのが今回のルールです。本稿執筆時点では101周目を6人がスタートしたところです。2021年のこの大会で80周を走って最後の3人になった日本の森下輝宝 Terumichi Morishita や同じ大会で85周でLast One Standingとなったハーベイ・ルイス Harvey Lewis などが続行中。日本からの参加者では前田皓大 Akihiro Maeda が83周、芝脇大貴 Daiki Shibawaki が81周、吉田幸徳 Yukinori Yoshida が65周、平田時正 Tokimasa Hirata が53周でそれぞれ終えています。リザルトと途中経過はこちら。会場からのライブ配信はこちら。【追記・その後、107周を終えたのちに最後の二人の一人であったアイホール・ベリス Ihor Verys (CAN) が次の集会に進むことを辞退。ハーベイ・ルイス Harvey Lewisが108周を完走して今回のLast Standingとなりました。108周はバックヤードウルトラの世界新記録です。「3位」にはバルトシュ・フダリ Bartosz Fudali(POL)が103周、「4位」に森下輝宝 Terumichi Morishita が101周という結果になりました。】

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第10回Wings For Life World Runに世界中から過去最多の20万人超が参加、脊髄損傷研究に580万ユーロの募金、レースは福田穣が優勝。

Mt.Rokko Cannonballrun (100k, 50k)

春と秋に開催される六甲全山縦走路を走る人気の大会です。

Seoul 100k (100k, 50k, 10k)

韓国の首都・ソウルの都心部間近に広がるプッカンサン(北漢山)国立公園をグルリと時計回りで一周する100km 4,400mD+のコースで開催される大会です。100kmには日本から7人が参加し、阿部洋祐 Yosuke Abeが16時間22分で男子4位、。中島瑞恵 Mizue Nakajimaが26時間13分で女子5位でした。50kmでは安ヶ平萌子 Moeko Yasugahira が7時間19分で女子4位に。レジェンド、鏑木毅は8時間4分、男子16位で完走しています。リザルトはこちら

Lemkowyna ULTRA-TRAIL (150k, 100k, 70k, 48k, 30k)

ポーランド南東部、レンコの地のBeskid Niski山地で開催。リザルトは大会ウェブサイトから。

Ultra Trail Chiang Rai (250k, 160k, 115k)

タイの最北部、チェンライで開催されるトレイルランニングの大会でAsia Trail Masterのシリーズ戦です。Asia Trail Masterのレポートによれば週末は大雨となり、選手は一時待機する必要があったり、一部でコース変更があったりと波乱の進行となったようです。

10月21日土曜日

御船ジュラシックトレイル(20km, 3km)

熊本県御船町で開催されました。20kmの男性のレースでは河野太志朗が1:36で優勝、野中譲が1:40で2位、前田渉が1:42で3位。女性のレースは吉原綾音が2:07で優勝、井上美由紀が2:16で2位、北原信子が2:21で3位でした。リザルトはこちら

Eco Trail Funchal – Madeira Island (80k, 40k, 25k, 15k)

マデイラ島フンシャルで開催。85kmの累積獲得高度は5,672mD+のコースなどで4つのレースが行われました。リザルトはこちら

MSIG HK50 Series – Hong Kong Island (24 km / 50 km)

Action Asia Eventsが香港で開催する50kmのトレイルランニングレースのシリーズ戦の一つで香港島・ビクトリアピークをスタートするコースで開催されました。リザルトは大会ウェブサイトに掲載されています。

10月22日日曜日

カムロトレイルラン(37km, 31km, 7km, 3km, 1〜3km)

山形県金山町のグリーンバレー神室スキー場で開催。リザルトはこちら(公開され次第リンクします)。

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「UTMBはCO2排出の原因となっている自動車ブランドをスポンサーにすべきでない」という請願が登場、キリアンも支持を表明

宇都宮トレイルラン(36km, 21km, 8km, 4km)

栃木県宇都宮市。森林公園を会場にして開催される大会です。ロング36kmは大平洋介(4:48)、各務裕美子(6:25)、ミドル21kmは岡本敏明(2:28)、吉原友美(3:09)、ショート8kmは松嶋瑞樹(0:57)、大島祐子(1:28)がそれぞれ男子、女子のレースで優勝でした。リザルトはこちら

Forestrail Shinjo-Hiruzen(67km, 25k)

岡山県新庄村・真庭市の蒜山周辺の山岳エリアで開催。あさなべ・みひらやま縦走コース(67㎞)では市毛富士雄(8:25)、竹村直太(8:29)、荒木諒(8:33)が男子トップ3、赤松祥江(10:23)、三村希実(10:25)、中塚裕美(10:39)が女子トップ3でした。

ひるぜん高原コース(38㎞)の男子は高村颯が3:22で優勝、2位は長谷山陽大で3:34、3位は荒谷拓也で3:35でした。同じく女子は大原愛恵が4:32で優勝、森香織が4:33で2位、吉岡唯が4:37で3位。

グリーナブルショートコース(16㎞)は岩本将弘(1:24)、堅田真一(1:26)、陶延大輝(1:30)が男子トップ3、三村マリ(1:51)、若杉智美(1:54)、渡邊百合子(1:56)が女子トップ3でした。

リザルトはこちら

龍馬脱藩トレイルレース(70km)

高知県須崎市、津野町。四万十川の源流点となる四国カルストをスタートして須崎市を目指す70kmでした。リザルト速報によれば、稲垣洋が7:53、矢野淳子が8:58で男女それぞれで優勝という結果でした。リザルトはこちら(掲載され次第リンクします)。

西米良スカイトレイル(38k, 19km, 4km)

宮崎県西米良村。市房山への往復コースのロング38kmでは中神黎が5:02で男子優勝、甲斐桃香が7:11で女子優勝。男子では安部翼(5:05)、仁田脇健(5:20)、女子では小山知夏(7:28)、池田美穂(7:45)が続いて表彰台に立ちました。登りのみのバーティカル19kmは中村卓也が2:48で男子優勝、宮城雄一郎が2:58で2位、稲村光太が3:16で3位。女子優勝は東原萌々子(4:22)、2位は山口由莉(4:33)、3位は岩崎晴美(4:43)でした。リザルトはこちら

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DC Weekly 2024年4月8日 Istria 100 by UTMB、Calamorro Skyrace、全日本スカイスノー選手権大会、加賀海岸、平尾富士、青梅高水山

今週末開催のイベント

10月28日土曜日 – 29日日曜日

烏帽子スカイラン(バーティカル、スカイ)

長野県上田市。烏帽子岳(標高2,066m)山頂まで7.5km、標高差1,200mのEBOSHIバーティカルキロメーターが28日土曜日に行われます。このレースは今シーズンのV GAMES JAPANの第6戦です。29日日曜日は25km 1,550mD+のスカイレース、10kmのファンレース、3kmのキッズレースが合わせて行われます。

Shinshiro SPARTAN TRAIL Classic (84km, 21km, 10km)

愛知県新城市の愛知県民の森で開催。Spartan Trail World Championshipのシリーズ戦として昨年から始まったレースです。21kmの周回コースで予定されていた84kmと21kmがこのワールドシリーズの対象となっていましたが、84kmは参加人数が一定に達せずキャンセルとすることが発表されました。この84kmに出場予定だったパウ・カペル Pau Capell (ESP)は故障のため今回来日しないことも合わせてアナウンスされています。21kmのレースはワールドシリーズとして開催されるほか、10kmのレースが日曜日に開催されます。

MANNO MOUNTAIN MADNESS (40k, 80k)

香川・徳島県境に位置する阿讃山脈で開催され、40kmとコースを2周する80kmのレースが予定されています。

Javelina Jundred (100m, 100k)

アメリカ・アリゾナ州。砂漠地帯の周回コースを5周する100マイルはハロウィンの週末に開催されるレースとして知られますが、今回は来年のWestern Statesへの出場権がかかったGolden Ticket Raceとしても注目されます。

10月28日土曜日

Limone Extreme SkyRace (23k, VK)

イタリア北部・ガルダ湖の湖岸の町、リモーネで開催されるレースで、今年は久しぶりにスカイランナー・ワールドシリーズの最終戦「SkyMasters」として開催です。

10月29日日曜日

尾瀬戸倉 尾瀬国立公園マウンテンマラソン (21km, 10km, 1km)

群馬県片品村の尾瀬戸倉スキー場を会場に開催される大会で21kmの富士見田代コース、10kmの田代原コース、1kmのキッズスカイが予定されています。

信州聖山スカイラン(35km)

長野県麻績村。トレイルと林道をつなぐ35kmのコースで開催されます。

山村都市交流の森 花背トレイルラン(42km, 25km, 16km)

京都市。鞍馬から花脊峠を越えた先の花脊の山村を会場にして開催。

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