連休最初に開催されたUTMFでは当サイトの総力をあげてライブ速報をお送りしました。その余波もあって、このDC Weeklyを1週お休みすることになりました。申し訳ありません。当サイトではその後上田バーティカルレース・スカイレースの模様も現地からお伝えしました。この間、海外ではUTWTのレースであるMIUTがマデイラ島(ポルトガル)で、スカイランナー・ワールドシリーズの開幕戦、Yading Skyrunが中国で開催されました。今週末はスペインで日本代表選手も参加してトレイル世界選手権・Penyagolosa Trailsが開催されます。昨年に続いて当サイトでは現地からトレイル世界選手権の模様をお伝えします。今回は日本代表選手の視点や、世界選手権そのものの雰囲気もお伝えする予定です。同じ今週末には吉住友里、上田瑠偉がVKと24kmのレースにエントリーしているTransvulcaniaもカナリア諸島ラパルマ島(スペイン)で開催されます。
また、今年のトル・デ・ジアン Tor des Geantsに鏑木毅 Tsuyoshi Kaburakiがエントリーしていることがわかりました。日本のトレイルランニング界のレジェンドが初めて挑戦する200マイルのトレイルレースに注目が集まりそうです。
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先々週末のイベント
4月27日金曜日 – 29日日曜日:UTMF, Ultra du Pa du Diable
- ウルトラトレイル・マウントフジ Ultra-Trail Mt. Fuji(168km, 92km):静岡県、山梨県。2016年9月以来の開催で、季節を春に移し、コースも改めての開催となりました。Ultra-Trail World Tourの第8戦です。168kmのUTMFは男子はディラン・ボウマン Dylan Bowmanが最後の5kmでパウ・カペルを捉えるという劇的な展開で優勝。女子はコートニー・ドウォルター Courtney Dauwalterが優勝しています。日本の選手では女子で丹羽薫 Kaori Niwaが2位、男子で大瀬和文 Kazufumi Oseと土井陵 Takashi Doiがタイで6位、小原将寿 Msatoshi Obaraが9位になりました。当サイトでは詳細なリザルト紹介記事ををご覧いただけます。また上位入賞の各選手とのインタビューもご覧いただけます。
- Ultra du Pas du Diable (120k):フランス南部のサン=ジャン=デュ=ブリュエルで開催。120kmのコースの累積獲得高度は6,500mD+に達します。今年もUltra Mountain National Tourの今年の開幕戦でした。
4月28日土曜日:MIUT、Ultra Trail Nepal、3 Peaks
- Madeira Island Ultra-Trail® (MIUT) (115k / 85k / 42k /16k):北大西洋のマデイラ島(ポルトガル)で開催、115km 7,200mD+のレースはUltra-Trail World Tourの第9戦でした。女子は昨年のTDSで優勝しているミンミ・コトカ Mimmi Kotoka(スウェーデン)が15時間51分で優勝。2位のオードレー・バッサ Audrey Bassac(フランス)とは2時間半の大差でした。3位はジュリエット・ブランシェ Juliette Blanchet(フランス)が続きました。ケリー・エマーソン Kelly Emmerson(オーストラリア)は4位、カロリーヌ・シャヴェロ Caroline Chaverot(フランス)はDNSでした。男子はラトビアの選手であるアンドリス・ロニモイス Andris Ronimoissが13時間57分でUTWTのレースで初勝利。2位に14時間19分でオーレリアン・デュナン・パラス Aurelien Dunand-Pallaz(フランス)、3位に14時間22分でジョルディ・ガミト Jordi Gamito(スペイン)が入りました。リザルトはこちら。
- Ultra Trail Nepal – Run for Recovery (85k, 63k): 2015年のネパール地震で大きな被害のあったシンドゥ・パルチョーク群で開催される大会は被災した地元へのチャリティイベントでした。Asia Trail Masterのシリーズ戦。リザルトはこちら(公開され次第リンクします)。
- 3 Peaks Race(37.4km): イングランド北部、ヨークシャーデールズ国立公園の中にある三つの山をコースにしたフェル・ランニングのレース。男子はトム・オーウェンス Tom Owensが2時間49分でこの大会で初優勝。昨年優勝のマレイ・ストレイン Murray Strainに3分差でした。3位にはリッキー・ライトフット Ricky Lightfoot。女子は3時間22分でビクトリア・ウィルキンソン Victoria Wilkinsonが3連覇でした。リザルトはこちら。
4月29日日曜日:いしおか、兵庫波賀
- いしおかトレイルラン大会(51k/27k/17k/9k):茨城県石岡市。11回目の開催で、51kmのスーパーロングの部は昨年に続く2回目の開催。リザルトはこちら(公開され次第リンクします)。
- 兵庫波賀トレイルランニング(12.5K, 7.5k, 5k):兵庫県宍粟市波賀町で開催。リザルトはこちら。
4月30日月曜日:Yading Skyrun
- Yading Skyrun (VK, 29km, 46km): 中国・四川省で開催。月曜日に開催の29kmのレースは今年もミグラン・スカイランナー・ワールドシリーズ MIGU RUN Skyrunner World Series (Sky Classic)の開幕戦です。29kmの女子はホーリー・ページ Holly Page(イギリス)が3時間32分で優勝。ルース・クロフト Ruth Croft(ニュージーランド)が3時間33分で2位、シェイラ・アビレス Sheila Avilés(スペイン)が3時間37分で3位。男子はオスカー・カサル Oscar Casal Mir(アンドラ)が3時間6分で優勝、2位にアメリカのアンディ・ワッカー Andy Wackerが3時間7分、3位はネパールのベド・スヌワル Bed Sunuwarで2位のワッカーとは30秒足らずの僅差でした。あわせて行われた46kmのレースでは今年1月のHong Kong 100で圧勝した中国のミヤオ・ヤオ Miao Yaoが5時間50分で優勝。2位のミラ・ライ Mira Rai(ネパール)とは42分差という大差で、圧倒的な実力を再び発揮した形です。3位は中国のウェン・チャオ Qiao Wenで8時間17分。男子はジア・エレンジャ Erenjia Jiaが4時間49分で優勝、ガン・ヨウシェン You-Sheng Guanが5時間4分で2位、ドン・ジー Ji Dongが5時間13分と中国の選手がトップ3を占めました。リザルトはこちら。
4月30日月曜日 – 5月5日土曜日:川の道514km
- 日本横断「川の道」フットレース(514km/254km):東京から新潟を目指す514kmのレース。荒川、千曲川、信濃川沿いの道をたどって日本を横断するというスケールの大きなイベントです。男子は竹内剛博が84時間44分6秒で優勝。女子優勝は岡さゆりでした。
今週末のイベント
5月3日木曜日 – 4日金曜日:上田バーティカル
- 上田バーティカルレース・スカイレース(VK, 25km):長野県上田市。今回で4回目となるバーティカルキロメーターのレースに加え、今年は25km 3000mD+のスカイレースも開催されます。いずれもスカイランナー・ジャパンシリーズのレースであり、上田スカイレースは今年の日本選手権ともなっています。バーティカルでは宮原徹 Toru Miyaharaが4連覇、女子は立石ゆう子がジャパンシリーズのレースで初優勝。スカイレースは上田瑠偉 Ruy Uedaと高村貴子 Takako Takamuraがそれぞれ優勝しています。当サイトではレポート記事を公開しています(バーティカル、スカイ)。日本選手権はULTRAカテゴリーが5月27日にひろしま恐羅漢トレイル 65kにおいて開催。ジャパンシリーズの次のレースは6月2日のびわ湖バレイバーティカルレース・スカイレースとなります。
5月5日土曜日 – 6日日曜日:Thames Pass 100
- Thames Path 100:イギリスのロンドンからオックスフォードまで、川沿いの道を遡る 100マイルのランニングレースです。
5月5日土曜日:Miwok 100k
- Miwok 100k:アメリカ・カリフォルニア州。サンフランシスコの北側に広がるトレイルを使ってスティンソンビーチ Stinson Beachを拠点に開催。リザルトはこちら。
5月6日日曜日:成木の森、Tengri Ultra Trail、Nivolet Revard
- TOKYO成木の森トレイルラン(20k):東京都青梅市。男子は昨年に続いて嶋崎功一が優勝し、タイムは1時間32分でした。2位に前週のSTYに出たばかりの町田知宏(1時間37分)、3位は寺尾修(1時間38分)、女子は石川奈都子が2時間3分で優勝。昨年優勝の中野沙知が2時間9分で2位、3位は松尾和美で2時間13分でした。リザルトはこちら。
- Tengri Ultra Trail (70km, 35km, 15km): カザフスタンの主要都市であるアルマトイの近郊の川沿いのトレイルで開催。Asia Trail Masterのシリーズ戦でした。リザルトはこちら(公開され次第リンクします)。
- Trail Nivolet Revard (51k, 27k, 13k):フランスのサヴォア県ヴォグランで開催。神流マウンテンラン&ウォークの姉妹大会です。日本から参加の森本幸司 Koji Morimotoは16位、トップから58分差でした。緒方雅子 Masako Ogataは女子6位で優勝からは50分でした。リザルトはこちら。
今週末のイベント
5月11日金曜日 – 13日日曜日: トレイル世界選手権・Penyagolosa Trails
- トレイル世界選手権 Trail World Championships (85km), Penyagolosa Trails (108k, 60k): スペイン・バレンシアから近いカステリョン・デ・ラ・プラーナで開催。108kmのレース「CSP」がUltra-Trail World Tourの第9戦となっているこの大会について、昨年当サイトでは現地からのレポートをお送りしました。今年はIAU(国際ウルトラランナーズ協会)とITRA(国際トレイルランニング協会)が主管するトレイル世界選手権 Trail World Championshipsがこの大会の中で行われます。世界選手権となるのはオープンレースとして開催される108km、60kmのレースとは別に、各国代表選手のみが出場する85kmのレースとなります。日本からは、荒木宏太 Kota Araki、川崎雄哉 Yuya Kawasaki、吉原稔 Minoru Yoshihara、斎藤綾乃 Ayano Saitoが日本代表選手として世界選手権に出場します。当サイトでは、現地から今年のトレイル世界選手権についてレポートします。
5月10日木曜日 – 12日土曜日:Transvulcania
- Transvulcania (74.3k, 45k, 24.28k, VK):スペイン・カナリア諸島ラ・パルマ島で開催される大会は、スカイランニングの春のビッグイベントとして毎年注目を集めています。
- Transvulcania VK: イベントの開幕となるバーティカルキロメーターは10日木曜日の午後5時〜8時(日本時間11日金曜日午前1時〜午前4時)に開催。Vertical Kilometer World Circuitの第二戦です。このVKには日本から吉住友里 Yuri Yoshizumi、上田瑠偉 Ruy Uedaがエントリー。吉住は昨年のこのVKで優勝したことが話題になりました。女子のレースには昨年のVKWCチャンピオンのラウラ・オルゲ Laura Orgue(スペイン)、昨年のこの大会で2位のステファニー・ジメネス Stephanie Jimenez(イタリア)、吉住も出場した昨年のOCCで優勝のエリ・ゴードン Eli Gordon(スペイン)の他、クリステル・デワル Christel Dewalle(フランス)、エリサ・デスコ Elisa Desco(イタリア)がエントリーしていて昨年よりレベルの高いレースとなりそうです。上田瑠偉が出場する男子も昨年のVKWCチャンピオンでこの大会優勝のスティアン・アンゲルムンド Stian Angermund-Vik(ノルウェー)やスペインのアリツ・アヘア Aritz Ageaがエントリーしています。
- Media Marathon Transvulcania:74.3kmのUltra Marathonのコースの前半部をコースとする24,28kmで2,097mD+、689mD-という登り基調のレースです。12日土曜日午前7時30分(日本時間同日午後3時30分)にスタート。こちらのレースにも日本から吉住友里 Yuri Yoshizumi、上田瑠偉 Ruy Uedaがエントリーしていて、VKに出場する有力選手もこの24kmのレースにエントリーしていて、こちらもハイレベルなレースとなるでしょう。
- Marathon Transvulcania:Ultra Marathonのコース後半の45km 1884mD+ 3329mD-という下りの方が多いコースで開催。12日土曜日午前10時(日本時間同日午後6時)にスタート。
- Transvulcania Ultramarathon:MIGU RUN Skyrunner World Seriesのシリーズ戦(Sky Extraカテゴリー)となっている74.33km 4350mD+ 4057mD-のコースで行われます。12日土曜日午前6時(日本時間同日午後2時)にスタート。こちらはグザビエ・テベナール Xavier Thevenard(フランス)、ジェイソン・シュラーブ Jason Schlarb(アメリカ)、マルコ・デ・ガスペリ Marco De Gasperi(イタリア)、イーダ・ニルソン Ida Nilsson(スウェーデン)、アナミー・フリン Anna Mae Flynn(アメリカ)などの有力選手がエントリーしています。
5月12日土曜日 – 13日日曜日:Aso Round Trail、Penang Eco 100
- Aso Round Trail (109k, 43k):熊本県の阿蘇カルデラの外輪山を中心としたコースをぐるっと一周するコースで開催。一昨年プレ大会開催直後に熊本地震で大きな被害が出た阿蘇ですが、復興への願いをこめて開催されます。今年から43kmのハーフのレースが加わっています。
- Penang Eco 100 ( 100 miles / 100 km / 50 km ):マレーシアのペナン島の向かい側のマレー半島側の町、Bukit Mertajamで開催。Asia Trail Masterのシリーズ戦です。
5月12日土曜日:比叡山、Ice Age、UROC
- Mt.Hiei International Trail Running Race (50k、50mile):滋賀県大津市の比叡山で開催。比叡山の根本中堂をスタート、フィニッシュするコースで、昨年から50マイル(80km)の部が設けられて注目を集めています。
- Ice Age 50m:アメリカ・ウィスコンシン州のアイス・エイジ・トレイルで開催。1982年から続く歴史ある大会です。
- Ultra Race of Champions (UROC) 100k / 50k /25k:全米から実力ある選手を集めて、トレイルランニング、ウルトラマラソンのチャンピオンを決める、というコンセプトで開催される大会は、昨年と同じアメリカ・バージニア州のブルーリッジ・マウンテンズで開催されます。
5月13日日曜日:道志村、奥四万十、山の里
- 道志村トレイルレース(41k/20k):山梨県道志村。大きなアップダウンのあるトレイルは日本でも有数の難易度の高いコースです。20kには宮原徹が久々に出場します。
- 奥四万十トレイルレース in 松葉川(35km):高知県四万十町。一斗俵沈下橋や松葉川温泉のある松葉川地区をメイン会場に前夜祭も充実した内容のようです。奥宮俊祐さんがプロデュースする大会。
- トレイルランニングin山の里(30kなど):兵庫県赤穂郡上郡町で開催。ピュアランド山の里周辺の遊歩道と林間トレイルを組合わせた未舗装の特設コース約3kmの周回コースで行われる大会です。
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